NMS_07『神様それではひどいなり』
石原正一ショー
ACT cafe(大阪府)
2011/05/14 (土) ~ 2011/05/15 (日)公演終了
満足度★★★★
ブラックラブストーリー
悪い芝居さんの本公演は、まだ一本だけしか観てないのですが。
テイストがやはり、だいぶ悪い芝居さんぽかった。
現実世界とからむ感じ、ヒトの内側に切り込んでいく感じ。
展開に、引き込まれましたね!
ブラックでいつもの石原正一ショーとは違う印象でした。
最後の仕掛けに、びっくり仰天。
コモンカフェでよもやそんなことを…的な。
空間の使い方の可能性を、さらに広げていらっしゃいました。
その仕掛けにより、濡れて水の滴るサリngさんの髪が。
まるで本当に血が滴っているようで…ぞわぞわ。
この後の二人が幸せになっていたらいいな~と思えるような。
その先のアナザーストーリーを妄想してしまうような、ラストでした。
今回のNMSも、大満足!
外れませんねぇ、期待裏切られることがないですw
今回は普段演劇を見ない友人を連れていったのですが。
楽しんでもらえたようで、嬉しかったです♪
NMS_6『宇宙のファンタジー』
石原正一ショー
ACT cafe(大阪府)
2011/03/12 (土) ~ 2011/03/13 (日)公演終了
満足度★★★★
活き活き
始まりは、真っ暗闇の中。
舞台上で何が起こっているのか、まったく見えないまま、見えないから聞こえてくる音、声から想像が膨らむおもしろい始まり方でした。
強盗と、強盗に押し入られた部屋の住人。
この住人がただものではなく、どんどん強盗にむちゃ振りを仕掛け。
そしてなぜだか、強盗はどんどんエスカレートしてゆくむちゃ振りに応え続けるという。
しまいには、ちょっとは断れよ!って突っ込みいれたくなるくらいでしたw
始まりはそこからだったのですが、話が進むにつれあれよあれよという間に、もうどんどん異次元へ突き進んでいっちゃって。
確かにタイトルどおり、ファンタジーでした♪
わたしは山浦さんの作品は初めてだったのですが、とても「らしい」作品だという声が聞こえました。
今思うと、確かにw
とかく、演じておられるお二人の演技が、表現力豊かで味わい深く。
生身の人間の演技を見るという観劇の魅力があふれたお芝居でした。
この公演は確か震災の翌日くらいだったかな・・・そんな時期。
わたしもとても沈み込んだ状態での観劇で、行くのも迷いが生じたくらいだったのですが。
観に行ってよかったと思えました、とっても心が元気になった!
演劇のもつチカラをつくづく実感した公演でもありました。
月刊彗星マジック四月号
彗星マジック
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/04/12 (火) ~ 2011/04/12 (火)公演終了
満足度★★★★★
ラスト月刊彗星マジック
一年間毎月新作を上演し続けてきた、月刊彗星マジック『定点風景』
四月号はそのラスト。
三月号でいったんお話は終わり、今回は外伝的なお話でした。
今からずいぶん前のお話。わたしからしても、ずいぶん前の。
そうして語り始められるお話は、『定点風景』の序章ともいうべき、原点、過去のお話。
ずっと『定点風景』世界で語られ続けてきた、何もかもを飲み込み広がり続ける森の、謎に迫るお話でした。
稽古場配信でチラっと見させていただいた舞いのシーン。
あそこ好きです。綺麗。
稽古着な配信時と、本番の衣裳を着けた状態では当たり前ではありますが、全然違って、見惚れました。
ななさんが絵を描く時の、ふわふわっとゆらぐ腕の仕草も好き。
ただそのまんま表現しちゃうんじゃない、情緒豊かに作られた雰囲気が魅力のひとつかな。
語られた、森の原点にまつわるお話はわたし的には衝撃的で。
終演後、勝山さんひっつかまえて質問攻めにしてしまいました(笑)
でもやはり、それだけ聞きたいと思ってしまうのは、それだけ世界観が豊かというわけで。
観客それぞれが観て、観たものに対して各自思いを巡らせられる余地、世界の広がり奥深さが、良い。
最終話もとても深く、心地良い余韻の残るお話でした。
プラズマ・バンドワゴン
化石オートバイ
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2011/06/24 (金) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★
不思議わーるど
初めての化石オートバイ本公演でした。
ふしぎ~なお話でした。
始まりは現実なんだけど、そこから一歩踏み込んだ隣の世界。
平凡で代わり映えのしない日常は退屈かもしれないけども。
退屈なままで終わらせるか、その日常の中に潜むかけらを拾っていかに日常を楽しむかは、その人次第。
そんなこと思いましたね。
ほんと様々な受け取り方、観方のあるお芝居だったと思います。
普通に観て、エンターテイメント性が楽しく痛快でもあったし。
語られる内容から、内面に訴えかけてくるものもあったし。
だって、ご出演されてる役者さんがモンスター級なかたばっかりなんだもん!
そりゃ見応えありますって(笑)
少数精鋭で、激うま豪腕なお芝居を堪能させていただきました。
その演技観てるだけでも、すでに満足。
そこに非常に独創的な設定のお話、くるくる展開。
初めてでしたが、とても上質な舞台で良かったです。
4
DanieLonely
自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)
2011/06/29 (水) ~ 2011/06/30 (木)公演終了
満足度★★★
男性四人の会話劇
Nyanはカフェ空間とはいっても、公演毎に使い方は様々なのですが。
『4』では、カフェとして空間全体をあますところなく最大限に有効活用されていて。
カフェ公演の魅力が満載でした。
作品世界の設定がバーだったので、キッチンスペースはもうそのまんまバーカウンターで。
2階も使っていたし、トイレまで舞台の一部として使われていて。
そしてカフェ公演にしては珍しく、照明がとっても芸術的でした。
Nyanは音響もいいので、全体的に臨場感が高く。
観ているというよりは、作品世界に自分も存在しているかのような、あのカフェ公演ならではの感覚が存分に味わえました。
お話的には、十字路伝説を題材にした、現実と虚構が混ざり合う、ホラーテイストも盛り込まれたもので。
間近で観られるからこその声を張らない自然な演技で、しんと登場人物の心理に入り込めました。
わたし的には好きな感じ。良いお芝居をありがとうございました!
蒲田行進曲
ファントマ
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2011/06/17 (金) ~ 2011/06/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
王道の熱血バージョン
Wキャストで2バージョンあるのですが、わたしは熱血を観てまいりました。
「蒲田行進曲」自体が観るの初めて。
今回のつかこうへい追悼企画では、元に忠実である公演、アレンジを加えてある公演、様々でしたが。
「蒲田行進曲」は、本筋はつかさんでありつつ、えん魔さん色が濃く出てたように思います。
比較的つかさん色が薄く、観やすい印象。
笑いどころはしっかりツボを押させて爆笑させてくれて。
染みるところはしっかり引き込んで感動させてくれて。
さすが、えん魔さんプロデュース!がっつりした安定感でした。
とてもとても良かったです。
二度ともう観ることはできのが残念です。
まだ見たことがない映画も見たくなりました。
すばらしい公演をありがとうございました!
きょうの日は
コメディユニット磯川家
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2011/06/15 (水) ~ 2011/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
楽日に二回
千秋楽の日に、昼と夜二回観てきました。
初日明けてからの評判は上々。
そして同時に、初日は噛みまくりだったという話もちらちら。
さて、わたしが観る回はいかがなものか?という。
昼公演は、パーフェクト。
前回公演が初磯川家でしたが、今回のお話もめっちゃ笑えて楽しくて、人情あふれてほっこり暖かい、しあわせなお話でした。
とても良かった!
まだ東京公演が残っているので、詳細な感想はまた東京公演が終わってからになりますが・・・。
前半詰め込みすぎで、後半暗転につぐ暗転急いで話をまとめたかのような印象があり、ちょっと全体的な配分のバランスは悪い気がしましたが。
観て損のない舞台です。
東京公演は、またいろいろ変わってくるのでしょう。
また楽日に二回観てきます。楽しみ。
舞台版『千年女優』(大阪凱旋公演は5/11)
TAKE IT EASY!
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)
2011/05/11 (水) ~ 2011/05/11 (水)公演終了
満足度★★★★★
素敵な時間をありがとう!
大阪で観た日から4ヶ月を経て、再びかえってきた『千年女優』凱旋公演。
もちろん行きました。
1月観た時に買ったサントラで聞きまくった和田さんの美しい音楽。
それがまた劇場に鳴り響く…これでもう劇場で聴けるのは最後。
冒頭、きらきらしたあのイントロが流れ出した時点で、もう感極まってすでにうるうる。
劇場が大きくなって、舞台が広くなった分、動線が大きくなっていたので、疾走感が一層増してました。
第一疾走、第二疾走、第三疾走、もうほんとなんて美しいのでしょう!
走り出すたびに視界がどんどん滲んでゆきました、感動で。
小ネタは随所パワーアップしてました。
最後だけあって体張ってたなぁ(笑)
お見事!!
最後は、スタンディングオペレーションでした。
拍手は大きく鳴り響き、鳴り止まず。
会場内すべての人の感動が現れてました。
終わってしまった、その一抹の寂しさを感じつつ。
素敵な舞台を、ありがとうございました!
そして、長きに渡っての公演お疲れ様でした!!
舞台版『千年女優』(大阪凱旋公演は5/11)
TAKE IT EASY!
HEP HALL(大阪府)
2011/01/20 (木) ~ 2011/01/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
美しかった
初めてのテクイジで、『千年女優』自体も初演版も映画版も観たことがないという、完全なる初見でした。
元を知らないのでその辺はわからなかったのですが、原作をとても忠実に再現してあるそうです。
事前に見てから行けばよかったかな~と思うくらい、話の展開は少しわかりにくかった。
しかし、千年女優の真髄はそこにはなく。
とても、とっても美しい舞台でした。
和田さんの作られた音楽が美しくて、その音楽にぴったり合わせられたパフォーマンスの美しさといったら・・・感動です。
爆笑ものな小ネタも挟まれているのですが、それがなくていいくらい、うっとり浸りきれます。
いや、おもしろかったんですけども(笑)
素晴らしい世界を見せていただき、ありがとうございました!!
愉快犯
柿喰う客
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2011/01/21 (金) ~ 2011/01/25 (火)公演終了
満足度★★★★★
おもしろかった!
噂に名高い柿喰う客さん、初めて観に行きました。
磨きあぎられた、いささかの隙もない完全無欠の舞台でした。
台詞が洗練されていて、印象的なフレーズの反復は柿色なのかな?
台詞回しが独特で、非常におもしろかった!
単純ではなくアクが強いお芝居なので、合わない人は合わないかもしれないけども。
目の離せない展開、狂気をはらんだ凄み、小気味のよい台詞のやり取りがたまらない、おもしろい舞台でした!
そしてやはり観ておかねばな乱痴気も行きました。
本気で乱痴気騒ぎでした(笑)
本編をトレースしつつも、そこはやっぱり本編のような完璧さはなく、隙がありつつ。
ネタなどちょっとしたところでも変化があり、観る値打ちのある公演でした♪
Dressing/日曜日よりの使者(5月4日のみ)
feblaboプロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2011/05/03 (火) ~ 2011/05/10 (火)公演終了
満足度★★★
がーるずおんりー
女優オンリー8人での、本物のバーを使ったお芝居。
ガールズバーというものがどういうものなのか知らないのですが。
狭い空間で8人もの女子がひしめきあう勢いで演じるお芝居。
華やかでしたね~目が潤いますね♪
8人それぞれに個性的なキャラ付けがされていて、それだけ揃えば話の展開はそれだけで自然と動く。
お店の開店前のどたばたとしたある日のひとこま。
一緒に観にいった人と、わたしはあの子が好み~とかいう話題にも花咲きそうな(笑)
ちょっと、そのお美しい人にそんな台詞言わせたり、そんな仕草させちゃうの!?っていうようなシモネタも混じってはおりましたが。
おもしろくて、かわいらしい、ほっとするお芝居でした。
俺のカー・オブ・ザ・イヤー
売込隊ビーム
ABCホール (大阪府)
2011/05/13 (金) ~ 2011/05/15 (日)公演終了
満足度★★★★
ベテランの安定感
初めての売込隊ビームさん。
セリフのやりとりがこなれていて、間のとりかたや空気がごく自然。
ナチュラルに小ネタの応酬が繰り広げられる、熟練の技に笑かされました。
でも、陽な部分だけで終わらず。
登場人物それぞれが、内面に「秘密」をかかえていて。
サスペンス要素まであったのが、意外でおもしろかった。
秘められた狂気が表に出てきた時の凄み、ぞわぁっと鳥肌たつみたいな。
付け加えていうならば。
セットが軽トラのみというのも、特徴的。
軽トラだけで、見事に場面転換してました。
売込隊ビーム、とてもおもしろかった!
充電前最後の公演に、すべりこみ間に合ってよかったです☆
初級革命講座 飛龍伝
VAG asobeeno
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2011/06/14 (火) ~ 2011/06/15 (水)公演終了
満足度★★★
第四弾
とてもシンプルで、ゆえにそのままむき出しのつかさん世界でした。
始まってしばらくは、戯曲をそのまま読み聞かされているかのよう。
つかさんの言葉がそのまま舞台上から流れてきているだけという印象で。
新聞で顔を隠した複数の人を相手に台詞のやり取りするなど、リーディングっぽいこういうやり方もありはありだなとも思いましたが。
表現力において物足りなさを感じ、このまま2時間はしんどいな・・・とも思ってました。
が、男性二人が揃ったとたん、熱量が急激に増し。
山崎役の方から飛び出るシャワーで、最前列だと傘が必要なほど(笑)
熊田役の方もそれまでの場面と打って変わって、活き活きと。
熱いのが揃うと、いっそう燃え盛るという象徴のようなおふたりでしたw
お話しは、やはりこちらもおもしろかったです。
非人道的なことや、非常識的なことが、常識的にそこには存在していて。
建前なんて、うわべの綺麗さなんてそこにはなくて、人間の本能がそこにはある。
一見ひねくれているようだけど、とても素直なんですよね。本音に。
観に行っておいてよかったです!
つかさん作品をまたひとつ知ることができて満足です。
ロイヤルホストクラブ
ミュージカル座
THEATRE1010(東京都)
2011/06/09 (木) ~ 2011/06/12 (日)公演終了
満足度★★★
煌びやかなミュージカル
見目麗しい女性に男性、衣装もきらびやかで、建てこまれたセットは絢爛豪華。
歌われる歌も美しく、ダンスはかっこよく綺麗で。
とてもとても華やかな、きらきらした舞台でした。
見た目の華やかさはミュージカルらしくて、夢の世界でしたが。
でも、お話的には前回の『トラブルショー』ほどではなかったかな。
どちらがよりミュージカルらしいかといえば・・・それはこちらになるのかもしれませんが(笑)
ストリッパー物語
劇団大穴
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2011/06/07 (火) ~ 2011/06/08 (水)公演終了
満足度★★★★
最初で最後の大穴さんでした。
初めての劇団大穴さん観劇でした。
つかこうへい追悼企画第二弾、やはりわたしは初見で元を知らないのではありますが。
熱海殺人事件、ストリッパー物語ときて、根が同じというか、共通して流れるものを感じました。
台詞が独特で、記憶に残るような印象的なものが多いです。
長台詞も各所にあり、そこが役者さんの腕の見せ所・・・という気も。
ストリッパー物語では、マツイさんが舞台中央で。
時には座りこみながらの、長台詞。
同じ目線の高さの語りかけは聴き応えがあり、最前列で聞き入ってました。
しかしながら残念なことに、舞台全体でかんでいる場面が多く。
台詞の内容が良いだけに、できればそこばしっと決めて欲しかったかな。
かむ毎に世界がぶつっぶつっと途切れるような感じでした。
内容はとても刺激的で、飾らない人間の本質を赤裸々に描かれたもので。
役者さんたちは、そのつか作品世界を、激しく、体当たりで演じておられました。
ストリッパー明美役の紗貴さんが美しかった。
垂幕越しではありますが、舞台内でストリップショーを演じたりも。
あれってほんとに一糸纏わぬ姿になってしまっていたのか、どうなのか。。。
美しく、一歩も引くことなく演技に挑んでいられるようなお姿が女優魂を感じました。
アフターイベントでは、現役ストリッパーさんのショーもありました。
言うまでもなくストリップというものを初めて。
想像していたよりも、高度で美しいダンスで芸術的。
どこまでだろう・・・と、かなりどきどきしてましたが、演劇舞台でできる範疇で終了。ほっ。
初劇団大穴さん観劇、素敵なカンパニーでした。
ストリッパー物語、急遽観にいくことにして、観ておいてよかったと思えるすごい舞台でした。
天守物語
少年社中
吉祥寺シアター(東京都)
2011/06/03 (金) ~ 2011/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしかった!!
舞台セットの造りが凝ってました。
その造りを駆使した疾走感は、少年社中らしい。
しかし今回オトナシャチュウというだけあって、流れるテーマはしっとり。
わたしは天守物語そのものが初めて。
妖の存在の、なんという儚さ。
強くて、美しくて、優しくて、恐ろしくて、哀しい。
それぞれの報われない愛と、運命が、たまらなく切なかったです。
シャチュウ独自と思われる人物像や演出に、「らしさ」が出てました。
遊び心が楽しい。
各キャスト毎の感想は、また次に。
また観に行くので。
最後の乱舞が、生命そのものを現しているようで。
舞い上がる火の粉、降り注ぐ紙吹雪を浴びたその舞は必見です。
PEACE MAKER ~新撰組参上~
Knocturn
シアターGロッソ(東京都)
2011/06/03 (金) ~ 2011/06/12 (日)公演終了
満足度★★★
ど派手
舞台上は一見したら、素舞台。
なのですが、のっぺらんとした壁面に映像と投影することによって、場面場面を視覚的にみせていました。
天井近くにある通路も使っていたり、光線ビームを使っていたり。
とにかく派手で、アトラクションショーのような舞台でした。
お話は漫画原作なので、原作ありき。
伏せたりせずにそのまんま表現してきたあたりに、それなりの意図をおもったりもしますが。
とかく後味の悪いお話でした(笑)
TeamAZURAが指導しているだけあって、殺陣アクションはすばらしかった!!
めっちゃ迫力のある、かっこいい殺陣で・・・そこ大満足です☆
珍しい凡人
箱庭円舞曲
駅前劇場(東京都)
2011/05/04 (水) ~ 2011/05/11 (水)公演終了
満足度★★★★★
期待値以上のお芝居でした
初めての箱庭円舞曲さんでした。
なので、どういう舞台をされるのかとても楽しみにしておりました。
まず、舞台美術が見たこともないようなセット。
舞台セットと呼ぶのは躊躇してしまうような、素敵な芝居空間が創り上げられてました。
劇場内にいるとは思えないほど現実的で、臨場感高し。
その空間の使い方が巧み。
ふたつのおうちにある、ふたつの扉。
その扉を同時に開閉することで、不思議な空間の繋がりを生み出していて、素晴らしき演出。
あれはタイミングがずれたら台無し、でもきっちり合わせてきてまったくずれることがなかった。
出てくる登場人物たちは、けっして平凡ではありませんでした。
だからといって非凡なのかといえば、そういうわけでもなく。
各自の個性を平凡に貫いている、そんな人々。
普通である必要なんてない、普通であることにこだわる必要なんてない。
だからといって奇をてらった行動をとって目立とうとする必要もない。
そもそも「普通」ってなんだ?誰にとっての「普通」なんだ?
自分自身のパーソナリティを大切にすれば、それでいい。
それがたまたま「普通」といわれることと同じであるか、そうでないかというだけのこと。
なんかね、観て、いろいろと内側に潜って思考をめぐらしてしまうような。
そんな舞台でした。とてもとても良かった!!
最後、井上さんと、玉置さんのシーン。
あの光景、あのシーンを観ている間のあのえもいわれぬ感情は忘れられません。
公演DVD待ち望む。
台本は買って帰ってきてはいるのですが、まだ読破できずにいます。
時間つくって、なんとかまたじっくりあの世界に浸りたい。
次回公演は11月。もう今から行く気満々です。楽しみ!
湯煙の頃に君を想う 舞台写真UPしました!!!
ホチキス
テアトルBONBON(東京都)
2011/04/13 (水) ~ 2011/04/19 (火)公演終了
満足度★★★★
ホチキスらしい火曜サスペンス劇場
ホチキス的、火サス温泉宿人情ものがたり。
でもそこはそれ、やっぱりあくまでもホチキスなので、そのまんまな火サスではなく。
火サスの定番をひねりひねっておもしろおかしく仕立て上げてました。
セット組み、震災の影響で大変だったろうに・・・。
クオリティ落とすことなく、いつも通りの非常に立体的な造りで。
臨場感、旅情あふれまくりでした。
そして、客演陣が光ってた。
キャラメルボックスの渡邊安理さん。
とっても活き活きしていたように感じました。そしてかわいかった♪
柿喰う客の村上誠基さん。
客演先であるにもかかわらず、確固たる個性ゆるぎなく柿色満載。
ひとり柿喰う客状態(笑)
ホチキス陣はとかくキャラが濃ゆいのは相変わらずなのですが。
小玉さんが今回もずば抜けてましたねぇ。
直近の公演ではしっとりめの役柄だったため、余計に濃さを感じました。
満足度はじゅうぶん高いのではありますが。
なんだろう、ホチキスはもっともっとおもしろい!っていうのを知ってるからなのか、もっともっとを望んでしまう感じなのかな。
ネタが全体的に多少弱かったような気もしました。
とんでもない破壊力を望みすぎている、という自覚はあります(笑)
今回も楽しいおもしろい舞台でした!
ローヤの休日
ゲキバカ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2011/04/02 (土) ~ 2011/04/04 (月)公演終了
満足度★★★★
初ゲキバカさん
東京の劇団さんながら、かねがねお名前は聞いていたのですが。
今回、やっと初めてのゲキバカさん観劇でした。
ダンスパフォーマンスから、それもなかなか高度はものから始まるという。
話の運びも爆笑ものの破壊力の高いネタまみれで。
のっけからエンターテイメント色押し出してきながら…。
わたしまったく気づきませんでした。
なんというトリッキーな展開。
タネ明かしされた後で、冒頭からの全てを振り返ると。
ぞわぁ~~っと全身総毛立つような、底知れぬ闇が急に口をあけるような面持ちがしましあ。
ラストシーン、壮絶。
呼吸を忘れて、完全に呑まれましたね。
ゲキバカさんすごいです。
ただ騒がしいだけの賑やかなお芝居じゃない、凄みのある舞台でした。