満足度★★★
未知なる舞台
劇団さん自体も存じ上げず、ご出演されている役者さんも存じ上げず。
まったく未知の状態からの観劇でした。
時代劇ということでしたが、チラシから受ける印象そのままで。
2ndというよりは、歌舞伎座などで観劇しているかのような、大衆演劇っぽい舞台でした。
客席天井からぶら下がる赤提灯が、余計にその雰囲気をつくっていたかもw
大衆演劇っぽくありながら、合間合間に現代的なかっこいいダンスが。
これが、殺陣のレベルはほどほどな割りに(笑)、ダンスのレベルはものすごく高くてかっこよかったです!
なんといいますか。
舞台美術、照明、音楽などの、舞台をかたちづくる要素。
そして何より、話の筋。全てがひじょうに良かった。
なのに・・・なんか残念な印象がいなめない。
これはあらすじに書いてあるので言ってもいいと思うのですが、ラストの桜吹雪の中での殺陣。
ここなどは号泣になってもおかしくないシーンでした。
が、そうはならない。
最初から最後まで、ほぼずっと、心が取り込まれる、舞台に引き付けられる、ということがありませんでした。
ずっと舞台と心が隔離したままで、置いてけぼり。
何が原因なんだろう、と観ながら思いにふける。
まず役者さんの気迫不足。
声も張りが足りず、響いてきませんでした。
あとは・・・見せ方、演出なのかな?やはり。
しかしながら、こういうまったく縁のない舞台はなかなか観る機会がないので。
観なければ知らないまま、観られて良かったです。ありがとうございました!