庭師の観てきた!クチコミ一覧

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俺を縛れ!

俺を縛れ!

柿喰う客

王子小劇場(東京都)

2008/06/18 (水) ~ 2008/06/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

幾度目かの柿喰う客
役者・美術・テーマ・素◎
柿喰う客の様々なスタイルを観てきましたが、この形が一番しっくりきている気がします。そして王子小劇場では手狭な雰囲気。観客が近過ぎて舞台全体のグルーヴが見渡せない。もう一回りくらい大きな劇場が丁度良いのではないかと。
ポスト・パフォーマンス・トークに出演させて戴きました。ありがとうございました。

ネタバレBOX

後半どんどん素に還って行く感覚はとても心地良い。そしてそれすらも投げ棄てる心意気。ラスト全員大熱唱の中、客席からかなり見えにくい所で踊っていたこいけけいこさんが最高に面白かった。
感情移入も許さない演出がたまらない。
御前会議

御前会議

青年団若手自主企画 柴・宮永企画

アトリエ春風舎(東京都)

2008/04/07 (月) ~ 2008/04/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

4度目くらいの柴幸男
観逃せません。冴え渡るギミカルな演出と、その非リアリズムを補って余りある達者な役者群。素晴らしいミュージカルでした。
この感覚はここでしか味わえない、そういう作品を提供して貰えます。
今後の柴の動向も見逃せません。

ネタバレBOX

ポストパフォーマンストークにて、「誰かにやられる前にやっておかなきゃと思って」と柴談。やりたがる人は居るかもしれないけど、これが成立すると発見出来る奴はそうそう居ない。そして実際にやってしまえる漢はもっと居ない。
リビング(公演終了!!)

リビング(公演終了!!)

カスガイ

王子小劇場(東京都)

2009/04/22 (水) ~ 2009/04/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

旗揚げなので初観劇、愛。
愛の演劇家玉置玲央が放つ、渾身の作品。珠玉。
脚本・演出・役者・美術・曖昧さと爽快感のバランス・愛◎

この題材を取り扱った、と言うよりも、人間の根源的な欲求「性」と「生」についてとことん突き詰めた結果と過程が生々しく提示されていた感。
人間であれば、この作品を観て何も引っ掛からないはずはない。

とか、言葉で語るべきではないとも思う。
これは劇場で観て、感じなければいけない作品。
29日までしかやってない。何でだ。もっとやれ。ば良いのに。

ネタバレBOX

冷静になって考えると、全員が全員、嫌われても仕方ないような行動、発言、態度の、どうしようもない人物造形。
ところが、嫌だと感じつつも愛おしさも感じる、何とも不思議な演出。これが玉置の演劇愛か。
もちろん各キャラクターは、如何ともし難い理由を抱えているのだけれど、それに頼り過ぎていない。その理由から数歩先の問題と直面している。ここに、何とも言えない現実を見る。

「出てけよ!」の一言で泣かせる。
この一言が発せられるだけで、様々な物語が喚起される。見事。
ラストシーンが、エクスタシーにもオルガズムにも受精にも見える。
ゾクゾクする。


PPTにて、演劇で人を救いたい、と玉置は言う。
しかし、最終的に姉と弟、どちらが救われたのか、という問いには、
「どちらでも構わない。観る人によってはどちらも救われていないと感じるかもしれない」と。
舞台上で何かが救われるのではなく、観ている我々が救われるのだ。
我々が、勝手に答えを見付けるのだ。
まさにカタルシスではないか。

舞台が、明確な答えをぶつけてくるのではない。
生きているということをぶつける。
生きていくということをぶつけられた。
清々しい。


各々が、生きていると言うことに対して何かを思うこと。
各人なりに考えること。
たとえその思考が一致しなくても、一緒に何かに対して向かっていく、という意味で共有している。
ホチキス米山氏が、「文化祭のあの楽しさや、終わり際の切なさといった感覚を、一生味わっていたい」と発言。玉置も共感。僕も共感。
演劇は作り手としてそれを感じることが出来るけれど、観客と作品とが混じり合うあの数時間の間だけでも、お互いに味わうことが出来ると思っている。
それを、今回はたっぷりと感じられた。
大変満足。

リビングというタイトルが、実に巧い。
あゆみ

あゆみ

toi

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/06/18 (水) ~ 2008/06/24 (火)公演終了

満足度★★★★

幾度目かの柴幸男
脚本・演出・役者・小道具◎
素晴らしい走馬灯。こういうものを、価値のある作品と言うのだろう。
無理して観に行って良かった。ダンスは少々蛇足な気も。

銭に向け叫ぶ

銭に向け叫ぶ

シャチキス(少年社中×ホチキス)

シアタートラム(東京都)

2007/08/23 (木) ~ 2007/08/26 (日)公演終了

満足度★★★

19人エンターテイメント
祭りのごとく、大騒ぎ。叫び。トラムに負けてない。

トカゲを釣る-改-

トカゲを釣る-改-

スロウライダー

新宿シアタートップス(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

初めてのスロウライダー
役者・美術・脚本・演出・構造・音響◎。何で今まで観なかったんだろう、と。

ドン・キホーテの恋人

ドン・キホーテの恋人

こゆび侍

王子小劇場(東京都)

2008/01/10 (木) ~ 2008/01/13 (日)公演終了

初こゆび侍
甘ったれたラストにならず安心。美術・音楽・照明・無意識の悪意◎

スチュワーデスデス

スチュワーデスデス

クロムモリブデン

駅前劇場(東京都)

2007/12/28 (金) ~ 2008/01/08 (火)公演終了

二度目クロムモリブデン
駅前劇場の距離感、天井高だと勿体無いシーン多々。小道具・テンション・キャラ立ち・勢い◎

斑点シャドー

斑点シャドー

JACROW

OFF OFFシアター(東京都)

2008/03/12 (水) ~ 2008/03/19 (水)公演終了

初JACROW
悪意を抑えつつ時折発露。音・演技・種明かし◎

ネタバレBOX

胸キュン★トークに出演しました。
PTA

PTA

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2008/01/19 (土) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

三度目ホチキス
12人モノの次代を観たかった。舞台装置・舞台美術・転換◎

いつもの中に、沈む

いつもの中に、沈む

各駅停車

OFF OFFシアター(東京都)

2008/08/27 (水) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

二度目の各駅停車
役者・美術・空気・照明・演出◎。役者の演技の質感に大きな差があったが、それでも何処かでこんないたたまれない生き方をしていそうな人々で、非常に心揺さぶられる。如何ともし難い、のだよなあ。

悪い冗談のよし子

悪い冗談のよし子

拙者ムニエル

本多劇場(東京都)

2008/07/31 (木) ~ 2008/08/06 (水)公演終了

幾度目かの拙者ムニエル
役者、くだらなさ、音圧、小手さん◎。懐かしさすら覚えてしまった。

星影のJr.

星影のJr.

庭劇団ペニノ

ザ・スズナリ(東京都)

2008/08/14 (木) ~ 2008/08/20 (水)公演終了

何気に初のペニノ
美術・役者・構造・脚本・演出◎。ギリギリのラインで、凄く面白いと思う。

ローションパック

ローションパック

♂本番ナシ♀

atelier SENTIO(東京都)

2008/08/01 (金) ~ 2008/08/04 (月)公演終了

初の♂本番ナシ♀
空間、空気、役者、脚本◎

ネタバレBOX

1話目。個人的にとても大事な作品。根津氏の人間味がとても楽しい。
真説・多い日も安心

真説・多い日も安心

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2008/08/21 (木) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

幾度目かの柿喰う客
役者・演出・美術・音響・大人数・一部の変な設定◎。もう一段階裏切って欲しかったところ。にしたって、こんだけの大人数の捌き方は見事、の一言。

15 MINUTES MADE VOLUME4

15 MINUTES MADE VOLUME4

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2008/08/28 (木) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

三度目の15 minutes made
ちゃんと面白いところ、凄いところと、んーどうなんだろう、ってところ、半々ってところが素敵。

夜想08

夜想08

劇団ダミアン

笹塚ファクトリー(東京都)

2008/01/25 (金) ~ 2008/01/27 (日)公演終了

初ダミアン
美術・照明・音楽・お祭り感◎

ネタバレBOX

上演中の照明トラブルとその対応(振る舞い酒)に底力を見た。伊藤新さんが良い。
箱

メタリック農家

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/03/18 (火) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

二度目メタ農
衣裳・音・照明◎

ネタバレBOX

美容姉と絵描き弟の関係性が苦しくて楽しい。もっと観たい。
葦ノ籠~アシノカゴ~

葦ノ籠~アシノカゴ~

黒色綺譚カナリア派

青山円形劇場(東京都)

2008/03/19 (水) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

初カナリア派
下総さんが良い。美術・音・照明◎

プール

プール

タカハ劇団

王子小劇場(東京都)

2008/05/02 (金) ~ 2008/05/06 (火)公演終了

皆勤賞のタカハ。
怖さが物理的な怖さに収斂してしまったのが惜しい。もっと精神的に怖いと素敵。その準備は出来ている。始まり、展開、伏線、すべてがそこへ向かってるかと思いきや、否。不要な登場人物にはそれなりの意義が欲しい。美術・音・照明・小道具・水、スタッフワーク全般◎

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