タロウの観てきた!クチコミ一覧

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夏海とツバサの離婚★旅行

夏海とツバサの離婚★旅行

THE♥フォービーズ

笹塚ファクトリー(東京都)

2007/08/24 (金) ~ 2007/08/26 (日)公演終了

満足度

思考の停止。想像力の欠如。が持つ危険性。
『テレビ的』であることが悪いことだとは思いません。しかし、そう名乗るのであれば、劇中でテレビを茶化し「くだらねぇ」と言ってしまう、その姿勢をまず改めるべきだと僕は思います。
自分たちがリスペクト、フューチャーしているものを「くだらねぇ」と言ってしまうかっこよさや、「テレビ」は「くだらねぇ」から「テレビ的な演劇」を作る!ということだったのかなとも考えられますが、そこまではわかりませんでした。
また、当日パンフに『マンガ』というキーワードを載せていましたが、『マンガ』的な演技をやりきれていたのは一人だけだったように僕は感じました。

十を語るのに、一から十まで全てをそのまま舞台上で提示することが、「テレビ的な演劇」だとは思えません。また、「テレビ的な演劇」が気軽さであるとかそういうことなら、1時間半に収めた方がいいと思います。2時間前後の演劇が多い中、1時間半という時間には「気軽さ」があると思いますし、個人的に2時間は長く感じました。

久しぶりに「出てきただけで笑いが起こる」状態等を目にして、その「思考の停止」を良しとしている作り手側には危機感を覚えました。THE フォービーズもそのことに違和感や、危機感を感じているのであれば、もし次回公演で同じ状態が生まれた時にはその場に「つっこみ」を入れるなど、初めてTHE フォービーズを見る観客が置いて行かれない工夫がされていくことを願います。前説は過去公演でも行っていたようですし、そういうことができる団体だと思います。

そういった「何をしても、あるいは何もしなくても笑う」という、作り手側にも失礼だと思える観客も一観客であることは確かです。携帯電話など事前に注意されているものでない以上、楽しみ方の一つであり、観客は悪くありません。空間づくりや、瞬間的な対応で、印象は変わると思いますので、「テレビ的な演劇」が「何も考えずに見れるもの」「誰もが楽しめるもの」ということであるのなら、そういう観客のためにも考えて頂ければと思います。


【8/30(木)3:03】
ぴんぶぅさん よしこ☆さん のコメントを受け、以下の文を加筆修正致しました。

『テレビ的』であることが悪いことだとは思いません。しかし、そう名乗るのであれば、劇中でテレビを茶化し「くだらねぇ」と言ってしまう、その姿勢をまず改めるべきだと思います。また、当日パンフに『マンガ』というキーワードを載せていましたが、『マンガ』的な演技をやりきれていたのは一人だけでした。
十を語るのに、一から十まで全てをそのまま舞台上で提示することが、テレビ的だとは思えません。また、気軽さであるとか、そういうことなら、1時間半なら1時間半の“枠”に収めるべきだと思います。2時間は長かったです。
「何も考えずに見れるもの」を楽しんでいる観客が悪いとはいいませんが、久しぶりに「出てきただけで笑いが起こる」状態等を目にして、その「思考の停止」を良しとしている作り手側には危機感を覚えました。

合同ミニ発表会

合同ミニ発表会

演劇ぶっく社

ENBUゼミナール(東京都)

2007/08/26 (日) ~ 2007/08/26 (日)公演終了

満足度★★★

昨年に引き続き。
この企画、結構好きなのです。去年の毛皮族江本さん講座の発表が良かったこともあり。舞台経験という思い出であるならあそこまでキラキラ輝いたものにしてほしいし、サマースクールと名乗るからには若い俳優達の今後に繋がるようにしてほしいなぁとか、いろいろと考えてしまいました。
そういう意味も込めての星付けをネタバレBOXで。

ネタバレBOX

多田淳之介(東京デスロック)講座★★★
最前列に陣取って正解でした。喪服を着た14人がそれぞれの姿勢で身体を小さく低く。徐々に立ちあがりながら、母親の話を。周りの寝ている人はその話を聞きながら、言葉や音声に反応し、小さく笑ったり、音声を反復したり。14人の赤ん坊から、親の死(?)までを見せ、それぞれの母親との時間を。
徐々に音声の反復や連鎖、波紋に変調し、言葉から意味が離れて全体である種のメロディのように。笑いで一体化しつつも母親の話は続く。
最後は言葉の、意味と音声とコミュニケーションが分離して、その時々で現れる不思議な感覚でした。面白かったです。

田辺茂範(ロリータ男爵)講座★★
短編を二本。三国志の芝居の稽古、存在感の重要さが強調される。いることすら気付かれない悟空役の男はジェイソンとなり、メンバーに復讐。休み明けると、メンバーはそれぞれ更にパワーアップ。ジェイソンすら放棄した彼の普通さになんだか感動。
カレー屋。辛口の精と甘口の精に導かれ、強烈なカレーを。中辛の注文に悩み、カリレオ・カリレイに具で勝負する普通のカレーの素晴らしさに気付かせられる。カレーは宇宙だー、みたいなところに再びジェイソン。
キャラクター演技を活かしながら、「普通」を謳う内容が面白かったり。

高井浩子(東京タンバリン)講座★
バスケ部演劇部な学校とデパガと。シーンを飛ばしながら、女性の会話を中心に。最後は水着でダンス。
男だからということかもしれませんが、会話の内容が鼻につく感じでした。当日パンフに「「Dear WOMAN」。日本の女性よ美しくです。」とありましたが、描かれてる女性が美しいとは思えませんでした。強い女性とも違うと思います。
なだれる

なだれる

劇団競泳水着

王子小劇場(東京都)

2007/08/22 (水) ~ 2007/08/28 (火)公演終了

満足度★★★

28日、火曜まで。
初見。面白かったです。
確かにトレンディードラマ。「最新型のラブストーリー」ではないです(笑)
トレンディードラマを「演劇で、1時間半で」やることによる、観客層・観劇人口拡大の可能性と、ラストの演劇的な構成による新たなトレンディードラマの魅せ方は、最新型だと思います。お薦めです。

15 minutes made vol.1

15 minutes made vol.1

Mrs.fictions

ザムザ阿佐谷(東京都)

2007/08/21 (火) ~ 2007/08/23 (木)公演終了

満足度★★

星の付け方が難しいですが、
イベント全体への評価で。各劇団はネタバレBOXへ。
バームクーヘン時代実施していた「おわりの会」にいいイメージが無かったのですが、今回も。どっちでもいいよという優しさが、トーク参加者、観客、役者、面会客、全てに対し失礼になっています。改善求む。
企画は面白いので、今後も新たな出会いに期待。

ネタバレBOX

劇団コーヒー牛乳★★:好みではないですが、15分という時間で劇団のカラーが見えるのはいいなあと。

劇団掘出物★★:別に静かな会話を目指さなくてもいいような気がしました。女性と父親は本の段階で面白いので、男の魅せ方だと思います。

小沢哲人(oOLOm)★★:二本会話モノが並ぶと、役者の立ち方・存在の仕方で一歩抜けた力を感じます。耳の水とか、一つ一つのアイディアは面白かったです。

圧力団体イクチヲステガ★:最後の一瞬の発声にもっと全てをかけて欲しかったです。それまで空間的な魅力はあるものの、魅せ方が安っぽく、もったいない。

タカハ劇団★★★:次回公演と繋がったりするのでしょうか、気になるところ。面白かったのですが、どうしてもスプーンの持ち方・使い方が生理的に受け付けず(笑) お皿に立てないで下さい。

小指値★★★★:彼らのありのままなのだろうけど、感覚が突き抜けている。今回は時間。ラストは身体で物語を上昇させる。

Mrs.fictions★★★:主催なだけあって、15分で魅せることの上手さを感じる。平面から立ち上がる空間は面白い。ただ、最後の一手は欲しくない親切だった気も。イメージが付くを避けるためか、よくわかんない筆記体だったし。
ゴド侍

ゴド侍

あなざ事情団

アトリエ春風舎(東京都)

2007/08/17 (金) ~ 2007/08/21 (火)公演終了

満足度★★★

演劇体験を共有する。
勝手に「わかりやすいゴドー」を想像していたのですが、「わかりやすい劇空間」だったんだなと。演劇的に何かを伝えるということは小さな発見の連続で、本当の意味での「わかりやすい」を体感できました。それは文字や絵であり、小道具であり、観客でした。
全体はベケットな断片と不条理とで、これもまた一つの解釈なのだと思います。何だったかというよりは、演劇体験という場を楽しむ、そんな公演でした。

無題

無題

劇団ぎゃ。

大博多ホール(福岡県)

2007/08/19 (日) ~ 2007/08/19 (日)公演終了

満足度★★★

秀逸なオープニング
挑戦的なタイトルを絡めつつ、一気に空間を広げる。期待感が急上昇する華麗なオープニングでした。大博多ホールという空間にもよく合っていて、導入としては最高のものだったと思います。
中盤、物語を引っぱる主人公の描写が弱く、出来事が連鎖していかないこともあり、なかなか引き込まれずもったいないなぁと。案内人を残したまま、物語を進めてもよかった気がします。終盤、暴力的に上昇していく数字には破壊力がありました。

ネタバレBOX

「愛情の深い観客層」「上下に谷間のある縦の連続性が少ない劇団分布」「演劇的情報から良くも悪くも距離のある地域性」などの福岡演劇界の特徴が残していった独特の演技スタイルだと思われる『半分、素』という笑いの取り方に、笑えなくなっている自分に改めて気付きました。
一度、『笑いゼロ』の作品を作ってみるのもありかもしれません。今回のぎゃの作品には、その可能性を感じました。別に観客は笑いに来てるわけではありません。笑うことだけが、演劇の楽しみ方ではないと思います。

期待を込めて。一観客の戯言です。
別に笑えるのも大好きです。
ハルカナ

ハルカナ

ミクロドロップ

西鉄ホール(福岡県)

2007/08/18 (土) ~ 2007/08/19 (日)公演終了

満足度★★

らしさが観たかった。
初見です。西鉄ホールでの公演は2回目ということで、空間を埋めることはできていたように思います。ただ、その大きい劇場という空間に対する意識が戯曲に出てしまったのか、構成や情報量などに、良くない意味での観客への優しさが見えてしまう作品でした。
その場にあるものをそのまま描くだけでも良かったと思います。聞こえない音を全員で共有するシーンは、リアルであり、演劇的であり、素敵なシーンでした。「物語を進行させること」をそんなに急がず、観客の想像力を信じて、一歩離れてもいいような気がしました。

遊園地3兄弟の大冒険

遊園地3兄弟の大冒険

ギンギラ太陽's

宗像ユリックス(福岡県)

2007/08/18 (土) ~ 2007/08/18 (土)公演終了

満足度★★

勇者に拍手。
「本物」を売りとする地元の遊園地と、あそことあそこの、夢見の世界を巡る物語。百貨店と違い、現実世界の彼ら(彼女ら)遊園地に詰め切れないほどのエピソードが、という感じではなく、少し物足りない感じ。3兄弟の中で、実際に体感した記憶が香椎花園しかないのが原因かなぁとも。
巻き込まれた観客の活躍は、ギンギラが地元で積み重ねてきたものを感じることができる素敵なシーンだと思いました。積極的に芝居に参加する「勇者○○28才」(笑)

舞台を初めて観る方に「お薦め!」は、福岡の方に限られるかもです。

おやつの時間堂[proof]

おやつの時間堂[proof]

時間堂

王子小劇場(東京都)

2007/08/13 (月) ~ 2007/08/19 (日)公演終了

満足度★★★

19日も観たかったです。
14時から参加。自分の状態を観察し、理解する。そこからスタートすることにより、その日の稽古をベストに繋げていくという時間堂の稽古のあり方は、過程を公開するという意識の高さが表れた素晴らしいものでした。一瞬一瞬変化していく役者の状態や、シーンが立ち上がる瞬間を体感することができるのは幸せなことだと思います。『公開制作』という企画だった理由がそこには確かにありました。
19日に観れなかったのは残念でしたが、戯曲『proof』と出会うことができ、また演劇の一つの形に触れることができる、貴重な公演だったように思います。

おやつの時間堂[proof]

おやつの時間堂[proof]

時間堂

王子小劇場(東京都)

2007/08/13 (月) ~ 2007/08/19 (日)公演終了

満足度★★

稽古場と戯曲の面白さ。
14日、夕方から。
モノヅクリの瞬間瞬間が刺激的な稽古。この稽古場は多くの人に観てほしいなと。ただ、通しも、戯曲の良さをまず最初に感じてしまうような状態で、まだまだこれからといった感じ。
16日、もう一度。今度は頭から観る予定。

SHIMOKITA VOICE

SHIMOKITA VOICE

ザ・スズナリ

ザ・スズナリ(東京都)

2007/08/13 (月) ~ 2007/08/15 (水)公演終了

演劇は下北沢に何をのぞむのか?
http://www.shimokita-sk.org/sv/symposium.html

豪華なおじさま方が並ぶなかなか無い光景。
大きな演劇祭の話や、小田急線地下化でできる跡地利用の話や、夢を広げる感じの1時間半。客席はほぼ満員。

Eプログラム『未来の記憶』

Eプログラム『未来の記憶』

POTALIVE

こまばアゴラ劇場ロビー待ち合わせ(東京都)

2007/08/12 (日) ~ 2007/08/18 (土)公演終了

満足度★★★

SHOW CASE DAYに行ってきました。
というわけで、情報はその日のものです。流れで登録してみたものの、一覧で観たいような気も。複数演目の難しいとこですが。

お散歩演劇初体験。マチソワ後、急に行くことになりましたが、夜の散歩は気持ち良く。歩くことと重なってくる物語、街の人々と演劇がぶつかる瞬間など、面白く。
他の作品も観てみたいなぁと。

unlock#2:ソラリス

unlock#2:ソラリス

東京デスロック

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/08/10 (金) ~ 2007/08/14 (火)公演終了

満足度★★★

俳優の強度。
その限界まで突き進むかのような作品。それは表面的にも、言葉を喋るということにおいても。存在していることそのものが持つエネルギー、それを理解しよう、感じようとすることは刺激的ではあるのだけど、当たり前のことでそれには観ている側にも体力が必要。マチソワに組み込んだのは失敗したかなぁと。
暑さに関しては、席位置の関係か、ソワレだったからか、それほど感じず。
この作品を横浜でどうするのか、楽しみ。

恋愛

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富士ロック

王子小劇場(東京都)

2007/08/10 (金) ~ 2007/08/12 (日)公演終了

満足度★★★

絵になる二人。
間に映像を挟み、力押しだったり、二人のキャラの魅力だったりで魅せる4本。

「たちはだかるもの」表現・さわやかを観に行こうかなと思わせる、気持ちよいバカバカしさ。
「月とルチオ」もの足りない感。台詞は印象的なだけに、惜しい。
「月に一度だけ~Only Once a Month~」距離のやり取りが面白い。二人は、ちょっと若いかも。
「泡-ユニットバスの人魚-」秀逸な出オチ(笑)

疚しい理由

疚しい理由

カニクラ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/08/08 (水) ~ 2007/08/12 (日)公演終了

満足度★★★

席位置で見え方が変わるかと。
初日。ほぼ固定のポジションなので、席の位置で顔が見える役者が決まってきます。音が気になってしまうくらいの声量で始まる前半、温度がもう少しあってもいい気がします。

魔人現る

魔人現る

劇団鹿殺し

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/08/03 (金) ~ 2007/08/07 (火)公演終了

表紙の人
cinra magazine vol.14 STAGE
http://cinra-magazine.net/vol.14/CONTENTS/STAGE/INDEX.HTM

イチゴ畑で靴紐を結ぶ

イチゴ畑で靴紐を結ぶ

あなピグモ捕獲団

中野スタジオあくとれ(東京都)

2007/07/27 (金) ~ 2007/07/29 (日)公演終了

満足度★★

差が気になる。
全員というわけではないですが、役者陣の福岡勢との差が気になってしまいました。言葉が身体に付いてないというか。世界から浮いてるように感じるというか。
作品は、The Another-Side vol.3『トレインフィッシュスケッチ』を少し思い出したり。

focus#1「箱」~Your box's capacity has overflowed.~

focus#1「箱」~Your box's capacity has overflowed.~

箱庭円舞曲

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/07/24 (火) ~ 2007/07/29 (日)公演終了

満足度★★

ラストシーンは印象的。
中心となる人物・物語がはっきりせず、サブタイトルを確認するまではいつもの「観劇後の日常にふっと現れる何か」が何だったのかよくわからず。「箱」というタイトルでやってるからには、ルデコである理由をもっと感じたかったかなぁと。
音楽と光で構成されるラストは面白かったです。

mrs,mr.japanease

mrs,mr.japanease

快快

王子小劇場(東京都)

2007/07/25 (水) ~ 2007/07/30 (月)公演終了

満足度★★★

2回目
東京デスロック、ハイバイの上映会を見た流れで。
繋ぎ方を変えたり、言葉を身体に寄せたりなど、全体の完成度は高くなってましたが、趣味や遊びを入れ始めたとこがあまり好みではなく。
星3.5くらい。

再演とプレビュー(本公演ないかも。)

再演とプレビュー(本公演ないかも。)

ハイバイ

アトリエヘリコプター(東京都)

2007/07/24 (火) ~ 2007/08/05 (日)公演終了

満足度★★

兄弟舟
「ポンポン」と同じく正面側がよさそうです。椅子シーンで、背中だったり、かぶったり。そのせいもあってか、なかなか入ることができず。
ギミックのおもしろさと、全体の状態のおもしろさと、反発しあってる部分が活きてくると新しい発見かもと。

本公演はあるのか。期待。

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