無題 公演情報 劇団ぎゃ。「無題」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    秀逸なオープニング
    挑戦的なタイトルを絡めつつ、一気に空間を広げる。期待感が急上昇する華麗なオープニングでした。大博多ホールという空間にもよく合っていて、導入としては最高のものだったと思います。
    中盤、物語を引っぱる主人公の描写が弱く、出来事が連鎖していかないこともあり、なかなか引き込まれずもったいないなぁと。案内人を残したまま、物語を進めてもよかった気がします。終盤、暴力的に上昇していく数字には破壊力がありました。

    ネタバレBOX

    「愛情の深い観客層」「上下に谷間のある縦の連続性が少ない劇団分布」「演劇的情報から良くも悪くも距離のある地域性」などの福岡演劇界の特徴が残していった独特の演技スタイルだと思われる『半分、素』という笑いの取り方に、笑えなくなっている自分に改めて気付きました。
    一度、『笑いゼロ』の作品を作ってみるのもありかもしれません。今回のぎゃの作品には、その可能性を感じました。別に観客は笑いに来てるわけではありません。笑うことだけが、演劇の楽しみ方ではないと思います。

    期待を込めて。一観客の戯言です。
    別に笑えるのも大好きです。

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    2007/08/25 00:59

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