シナトラと猫(改訂版)
MCR
駅前劇場(東京都)
2008/03/11 (火) ~ 2008/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★
「猫」「虎雄」「椎名」の順で観劇。
口語ではない、魅せる演劇の中でも役者一人一人のポテンシャルは高いMCR。それぞれの主役を演じる、あひるなんちゃらから客演の3名も持ち味全開の役どころで印象的でした。
短編の連続とも言える構成もあり、決め・締めのひと言など、随所で光る台詞。ただ、場所の変わらない「猫」などで多少流れが単調に感じられる場面も。
ドタバタシーンで、倒れた役者が見えにくいのは駅前劇場の苦しいところでしょうか。少しもったいない。
甘い丘
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2007/01/19 (金) ~ 2007/01/28 (日)公演終了
満足度★★★★
いいタイトルだなぁと。
とあるシーンで、観ている途中忘れていたタイトルがふわっと浮かび上がってきました。ゆら〜っと、甘いかおりがした気が。
しっかり「観たなぁ」という充実感。
法王庁の避妊法
ハイリンド
「劇」小劇場(東京都)
2007/01/06 (土) ~ 2007/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★
満喫。
当日券。開演10分前に到着で、キャンセル待ちでした。観れて良かったです。
上演され続けてほしい本の一つだなぁと改めて。また、こうやって作品を発表しているハイリンドの今後の活動も楽しみです。
ライン
青年団若手自主企画『西村企画』
アトリエ春風舎(東京都)
2007/10/31 (水) ~ 2007/11/06 (火)公演終了
満足度★★★★
6(火)まで。
日曜夜、オープニングパフォーマンス付き。
最前列ベンチシートということもあったとは思いますが、短編集+OPパフォーマンスで、ちょっと疲れてしまうくらい盛りだくさんでした。通常の本編は約一時間半。気軽に観れる、演劇的面白さの詰まった公演だと思います。
下手をすると力技なアイディアを成立させてしまう役者陣。それでいて上手さを感じるというよりは、ただ単純に魅力的なのは、観ていて気持ち良く。
「おねがい放課後 (志賀ちゃんセブンティーン)」(タイトルと設定年齢が変わりました)
ハイバイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/05/24 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
突き刺さる台詞。
観客の思春期を引きずり出すトラウマ芝居は、気まずくて甘くてせつない一本でした。思いっきり笑えて思いっきり泣けて、そして思いっきり痛かったです。
新しく書かれたシーンが、観てる間自分の中で消化しきれなかったりもしたのですが、プレビュー以上に台詞がぎゅーっと突き刺さってきました。
本物の大人たちすら「しわ」のように自分たちの演劇に取り込んでしまうパワーや、「プレビュー」や「アフタートーク」など公演自体も計算高く遊んでしまうクレバーさを、にやにやしながら見せない感じが素敵だなぁと思ったり。
P.A.I.06
パパ・タラフマラ
かめありリリオホール(東京都)
2007/04/12 (木) ~ 2007/04/12 (木)公演終了
満足度★★★★
楽しかったです。
第1部、研究生小作品集。前半2本目と後半4本が記憶に。後半4本はそれぞれに広い空間を使いながら、変な威力だったり、惹き付けたり、気持ちよくバカだったり。
第2部『ヒョッコ』はかなり好み。観てる状態から途中魅せて来られた時に抵抗少なく乗っかれたのが良かったです。そのまま気持ちよく楽しめました。
恒例の第3部『春の祭典』。観るのはこれで2回目。オープニングから前半の広がり方が好きです。
日本語を読む Fプログラム「朝に死す」
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2008/05/16 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
動物園物語
三条会
三条会アトリエ(千葉県)
2006/11/18 (土) ~ 2006/11/26 (日)公演終了
青い鳥
劇団山の手事情社
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2006/11/23 (木) ~ 2006/11/27 (月)公演終了
満足度★★★★
トリップっとけば良かったか。
ぎりぎりな若割で観劇。
テクノでポップな「青い鳥」。
3演目通し券「トリップる」にしとけば良かったかなぁと。
コマ足らずですが。
真夜中の弥次さん喜多さん
KUDAN Project
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2007/01/06 (土) ~ 2007/01/08 (月)公演終了
満足度★★★★
最終公演、千秋楽。
ラストシーン。あぁ、これで終わるんだなぁと。
海外完全バージョン用の字幕ボードは、多少気になるとこはありますが、独自の演出も加わり。
最終公演? という嬉しいような、な話も出てはいるようで。
人間♥失格
ポツドール
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2007/07/06 (金) ~ 2007/07/16 (月)公演終了
満足度★★★★
これだから中央線は。
間に合うように出たのに、開演にぎりぎり間に合わずロビーのモニターで7、8分。まぁ、三鷹なので。
駄目な部分を共感することの苦しさまで持って行く、描き方の徹底ぶりはさすが。前回と違って、観てて、人を愛せたのが良かったです。
THE BEE
NODA・MAP
シアタートラム(東京都)
2007/06/22 (金) ~ 2007/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★
日本版
前作「ロープ」が個人的に全く受け付けなかったので、クチコミが出始めてからの観劇。落ちて行く最初のきっかけさえ受け入れてしまえば、あとは劇的な遊び・仕掛けも楽しみつつ、内容へ。
久々のヒット。
顔よ
ポツドール
本多劇場(東京都)
2008/04/04 (金) ~ 2008/04/13 (日)公演終了
棄憶~kioku~※『38℃』より演目変更
G-up
ギャラリーSite(東京都)
2007/10/29 (月) ~ 2007/11/04 (日)公演終了
満足度★★★★
芯となる重量感は残しつつ、エンターテイメントに。
未見の作品への演目変更だったことと、評判も良かったので。
開演前はどうしても『38℃』に合わせての会場だということを意識させてしまう空間、というか、壁。その中でここまで持っていった役者の力などなどに拍手。
野木脚本の強度を残したまま、エンターテイメントとして仕上げている点はプロデュース公演としても好印象。一つの成功例だと思います。
個人的に音楽はいらないと思いました。
田中さんの青空
演劇集団円
ステージ円(東京都)
2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★
おもしろかったです。
一話一話、一人一人の引力が凄い。浮かび上がる構造がもう少しシンプルだと、突き抜けそう。頭の中ぐるぐるしながら観るのも十分楽しいですが。
お台場SHOW-GEKI城「おねがい放課後」
ハイバイ
フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)
2007/12/16 (日) ~ 2007/12/21 (金)公演終了
満足度★★★★
お台場でハイバイ。
劇中劇の構造は、お台場に来ている初めて演劇を観る人にもその面白さが伝わりやすいんじゃないかなと。プレビュー公演、本公演と合わせて、今年三回目ですが、繰り返し観たい一本。
モロトフカクテル
タカハ劇団
早稲田大学学生会館(東京都)
2007/02/23 (金) ~ 2007/02/26 (月)公演終了
満足度★★★★
追いかけます。
CoRichの書き込みに背中を押され。
情報としてしか触れることのないこういった題材を、同世代の表現者が取り上げ、快作に仕上げていることの衝撃。早稲田ということで情報だけでなく、空気として感じる部分もあるのでしょう。そういう意味でも上演場所の意味は大きく。ただ、外の音が少し気になりました。
それだけ引っぱっていく力はあると思いますが、もう少し短ければという気も。
観れて良かったです。今後の活動も追いかけます。
ジンジャーに乗って
快快
王子小劇場(東京都)
2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
煙の先
贅
ギャラリーLE DECO(東京都)
2007/01/16 (火) ~ 2007/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★
生活の一部にしたいのです。
脚本を土台にどれだけ、「遊ぶか」「楽しめるか」。そしてある意味「戦えるか」。どこまでフリーにしてるかはわかりませんが、一番刺激的なところにいるのは出演者達だと思います。なので、楽しめるかどうかは分かれるかと。
公演に毎日ってのは難しいですが、今後も贅が何かやるなら追いかけます。
パイドラの愛
HAMMER-FISH
サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)
2008/02/08 (金) ~ 2008/02/14 (木)公演終了
満足度★★★★
少年性のようなもの
語弊があるかもしれないが、松井周の舞台からは演出家の姿が見えない。それが真実を具現化しているということなのかはわからないが、無垢で無邪気なこの世界の創造主はタブーをありのままに、ぽんと「置く」。
観てはいけないような後ろめたさと、目を奪われる美しさの間で、人間が動き、喋り、生きている。
あぁー気持ち悪い。