u-noの観てきた!クチコミ一覧

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狼少女ダルマ〜日出処の天女

狼少女ダルマ〜日出処の天女

X-QUEST

あうるすぽっと(東京都)

2008/04/02 (水) ~ 2008/04/06 (日)公演終了

満足度

たしかにエンタメ的ではあったけど、
ダンス、殺陣のオカズを入れすぎて話自体は二の次になってしまった印象。終盤長ゼリで強引に展開を進めるもケリついてないし。110分。

ネタバレBOX

選挙というテーマを与えられているからか、話の転がり方もどこか無理がある感じ。しかも広い舞台を埋めようとする工夫は話の展開を阻み、内容を薄めてしまうような逆効果にも。大手の演劇祭に無理に乗っかった公演を打つよりも自由にやりたいスタイルを貫くべきではないだろうか。
スケッチ・オブ・ザ・ピザ・ナイト ~香ばしい、春の一夜~

スケッチ・オブ・ザ・ピザ・ナイト ~香ばしい、春の一夜~

劇団競泳水着

王子小劇場(東京都)

2008/04/01 (火) ~ 2008/04/07 (月)公演終了

満足度

ステレオタイプのTVドラマと比べても、
人物描写が薄っぺらく見えてしまった。ストーリーも4つの縦軸を絡ませる横軸がほとんどなく、分散してるし求心力もなく。87分。

ネタバレBOX

微妙な接点で無理に並列に話を進めるのではなく、どこかひとつに焦点を当てるなり、タイトル先行というのならせめてピザ屋のあれこれをど真ん中に置くべき。それは位置だけじゃなくて。結果、物語として時間だけ進んで関係性が何も進んでいないというのも大きなマイナス要素。
雷電甲子園

雷電甲子園

雷電

シアターサンモール(東京都)

2008/03/05 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

贅沢な役者陣でドタバタコメディを。
同じ時間の三景の様子をそれぞれ違う脚本家が描く企画モノ。話のシンクロ率がちょっと低く、新しい何かが浮かび上がらず、惜しい。118分。

ネタバレBOX

1話だけで新聞部部員がほとんど出てこなかったのは残念だし、2話にだけ突然吹奏楽部が音だけ出てくるのには少し違和感が。全体的に練り込まれたというより、お祭り的な印象。
なるべく派手な服を着る

なるべく派手な服を着る

MONO

ザ・スズナリ(東京都)

2008/03/06 (木) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

自然に入り込んでくる胡散臭さ。
リアリティという言葉からはかなりかけ離れてるんだけど、興味を惹く求心力は抜群。役者陣がテイストを知って世界にとけ込んでる。107分。

ネタバレBOX

活きてくるところがすばらしい。客演に女優さん達が加わったのも作品に緩急や広がりをもたせてて◎。
ピンク祭

ピンク祭

ピンク

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/03/25 (火) ~ 2008/04/01 (火)公演終了

満足度★★★

単独公演「COSMIC LIVE 2008」を、
同じフリをするものの、完全に動きのベクトルが違う3人のユニット。身体を張るのもよいがユニットとして見せるキレイな動きが欲しかったかも。65分。

ネタバレBOX

バレエ出身2人とジャズダンス1人の組合せか。しなやかな動き、直線的な美しさ、スピードとキレは一緒に見るとその違いばかりが目について美しさを感じず。身体に痣や傷つくるほど無茶な動きで笑いを取るのもありだとは思うが、各演目の繋がりをも含めた全体のまとまりを考えて構成してほしかったなぁ。
静かなる演劇

静かなる演劇

Hula-Hooper

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/03/26 (水) ~ 2008/03/30 (日)公演終了

満足度★★★★

行き来すること自体が面白い。
5階のへなちょこミュージカルも4階の楽屋話もそれなりに面白い。終盤、座った席が悪くて4階に移動できなかったのがちょっと残念。87分。

ネタバレBOX

基本的に人数が多いフロアにいた方が面白いかも。動きにくいとか席があるとかないとか思わずに、自分がこうだと思ったら積極的に動いた方がよいと思う。

個人的にはミュージカルパートを支えている菊川・平川・上枝の三女優がお気に入り。坂本絢さんの今まで観たことない男前っぷりもカッコよかった。
三人姉妹

三人姉妹

時間堂

王子小劇場(東京都)

2008/03/13 (木) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

満足度★★★

予想どおり長かったです。
古典の小難しい脚本を現代的に展開。時間堂のスタイリッシュなセットと衣装がこの原作には合わなかったような感じがして惜しい気も。182分。

ネタバレBOX

シュッとした感じの役者を揃えての翻訳劇では白を基調とした似たような衣装はキャラの色分けに対して逆効果な感じ。

幕の変化が流れるように美しくしてるのは、芝居慣れしていない人にはわかりにくいかもとも思ったり。

2幕の重さと静けさが休憩後の動きある展開を待てなくしているのもわからなくもない。現に今日も休憩後に空席ができてしまっていたし。でもどうせ×と判断するにしても最後まで観てからにした方がよいと思うのだけど。

終演後のトークで訳本そのままに現代に置き換えて上演したと言っていたけど、それならば少しはその現代のテイストが分かる程度に訳を変化させてもよかったかなぁ、と。

少なくともこれから観る人は当日パンフに挟み込まれている登場人物の特徴と相関関係が書かれた「"三人姉妹"よくわかる紙」に目を通しておくことをお勧め。
記号通り、ハンサムな半生

記号通り、ハンサムな半生

POTALIVE

西武池袋線江古田駅北口待ち合わせ(東京都)

2008/03/15 (土) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

街に展開する個のパワーを見る。
瞬発力ある小ネタや大ネタを見せるために街を歩く。普段なら絶対通らない道は楽しいけど街とのリンクがもう少し欲しいかも。3600歩。60分。

ネタバレBOX

初日は予定時間より20分長かったので、次に予定を考えている場合は少し余裕を持って。

仕掛けたネタも面白いが、それ以上に予期しない共演者のパフォーマンスが見事。このコラボが見れただけで楽しかったなぁ。果たして二日目の公園は如何に?

ポタライブはやっぱり元々川だったところが道として面白い。今回もまた例に漏れず。

公園で普通に遊んでる子供にまみれてのベストヒット遊具や、ウズきながら食するウズラの卵はネタとしてかなり面白かったです。

フリータイム

フリータイム

チェルフィッチュ

SuperDeluxe(東京都)

2008/03/05 (水) ~ 2008/03/18 (火)公演終了

満足度★★★

普通にチェルフィッチュのスタイルだった。
みんなが何を期待してたのかわからないけど、まごうことなきチェルフィッチュの作品だった。話を求めるのではなく手法を楽しむべき。87分。

ネタバレBOX

舞台は朝のファミレス。店員のサイトウと常連客のコガの思考を語るのがほとんど。他は周囲のちょっとしたあれやこれやだけ。場所も広げず、着地点をも変化させずに必要最小限に削ぎ落として世界を提示。

休憩後、枠も内容もそのままでニュアンスの変化でイメージを広げたり、笑いを取ったりするのが新鮮。

僕は奥の最後段から観たのだけど、空調の調節がうまくいかないのか、少し暑さを感じ、そのせいで集中を欠くことがあったので、その分-★。でも、客入れの手際はとてもよかったので+0.5★っていう感じかな。
斑点シャドー

斑点シャドー

JACROW

OFF OFFシアター(東京都)

2008/03/12 (水) ~ 2008/03/19 (水)公演終了

満足度★★

たしかに緊迫感に溢れてたけど、
ミステリーでサスペンスでロマンスもあったかというとちょっと疑問符。全体的に進行が間延びしているのでもっとまとめた方がよいかも。104分。

ネタバレBOX

ストーリーに謎解きがあるわけではなく、疑心暗鬼ばかりで緊張を持たせるのはどうかと。設定も演技もリアルからは程遠く、起伏のない展開は求心力も低い。

時間軸を入れ子にしたり、空間を共有させたりと、狭い舞台をうまく使っている点はよいと思うが、ミステリーというからにはスカッとしたり頷かせるような謎解きを提示してほしい。
偉大なる生活の冒険

偉大なる生活の冒険

五反田団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/03/06 (木) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

どうしようもないダメさ加減炸裂。
能動的に動こうとせず、切羽詰まっても背負わずかわして凌ぐ主人公の生態の今とちょっと昔を描いた話。パーツの擽りが面白い。78分。

ネタバレBOX

さすがにダンボールではないものの、ミニマムで乱雑なセットの在り方に、やっぱり五反田団はこうでなくちゃ、と思ってしまう。

なんにもしなくてもなんとかなるかも知れない、と思っている主人公を演劇やっててなんとかなっちゃってる前田君自身が演じていること自体ある意味風刺な感も。

最後のカニ缶が決して前向きを意味していないところにこの話が凝縮されてるような気もする。佳作。
眠りのともだち

眠りのともだち

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

動き始める終盤は引きつけられる
シンプルなセットと明かりだけでで描きたい世界観を見せる努力は感じられるが、展開させるまでの話の進み方が少し冗長で★-1。102分。

ネタバレBOX

序盤から時間をかけて各レイヤーの在り方を提示するものの、レイヤー1の夢の世界はまだしも、レイヤー2、3の位置づけと違いが分かりにくいし、現実界での人と人との関係性の描写が少し不親切で、それがレイヤー毎の夢の世界との絡み方を明確にさせてない気がする。水穂を目覚めさせる動きが出てくるラスト30分の求心力とレイヤー4の無意識の世界の表現方法がよかっただけに余計にもったいなく思えた。
こんな奴ら。

こんな奴ら。

劇団山の手事情社

アトリエ春風舎(東京都)

2008/02/28 (木) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度★★★

「自分を出し切る」で精一杯か。
1年の研修だと発表できるのはここまでなのかなぁ。この後に動けて、個性を出して、と山の手の要求ハードルはさらに高そうだ。80分。

ネタバレBOX

ちゃんとしたルパムや四畳半もみられなかったけど、短い時間の中で何人かは期待できそうな予感も。強烈なキャラ押出しの堀口愛美、歌が格段に上手い小栗永里子、意外と動きにキレのある藤田順子が印象に残る。男優陣はもっと頑張らないと。
宿題と遠吠え

宿題と遠吠え

FUKAIPRODUCE羽衣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/02/28 (木) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度

猥雑と雑を履き違えている感じ。
ミュージカルにしては歌とシーンの繋がりが弱く、revueにしてはバラエティに富んでない。見せるものとしての作品の方向性が見えない舞台。87分。

ネタバレBOX

開場時に歌詞カードを配られのだが、歌自体が不調和のユニゾンで歌詞を聴き取れる歌い方ではない。ダンスも揃っているわけではなく、笑いをとるにも体を張った力業のみで計算がみられない。脚本もネオン街の部分部分を描いて繋げただけで、街自体を描き出すまでには至っていない。全てにおいて作りに雑なイメージが拭いきれず、果たしてこれで完成度十分として提示されたモノなのか疑問が残った。

ホスピタリティも悪く、開場をちゃんと知らせないばかりか、ビデオのカメラマンが開場している場内で携帯の着信音を鳴らして平気でいたり、遅れてくる観客のための座席を追加している最中に客電が消えて開演してしまう始末。ここら辺の意識合わせはもう少し考えてほしいところ。
勝手に、王子トリビュート

勝手に、王子トリビュート

ZOKKY

王子小劇場(東京都)

2008/01/14 (月) ~ 2008/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

ブランクを経ての待望の再起動。
いきなり3演目を用意して、メインイベントの合間に上演。どの演目もすばらしきおバカを堪能させてくれて。新境地の覗き方も新鮮で◎。

ネタバレBOX

開場時間前に劇場に到着し、競争率激しい待ち行列を勝ち抜き、なんとか全演目を制覇。
タイトルをうまく活かしたトリビュート作品は、どれも覗き穴からの視界を計算し尽くした上で、微妙なエロとどうにもならない距離感で観客を翻弄する。そこには作者のこのスタイルに対する思い入れと気合いと才能を感じずにはいられない。
ZOKKY secret live 2006 winter

ZOKKY secret live 2006 winter

ZOKKY

Maid bar 雪月華(東京都)

2006/02/05 (日) ~ 2006/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

部屋から飛び出たメイドがそこに。
ドリンクを味わいながらのカウンター越しに金髪メイド姿の女優の生唄を、そしてのぞき部屋演劇を昼間のゴールデン街で楽しむ妙な贅沢。

ネタバレBOX

完全予約制、狭いカウンターバーという制限は観劇の待ち時間が極端に長くなることもなくこの企画にピッタリ。
この企画ならでわの物販も物欲心をくすぐるようなものを用意して。
毎週族鬼娘の出勤ローテーション^^;;が違ったことより、足繁く通ってしまった輩もいたらしいという噂(^_^;)
ZOKKYののぞき部屋コレクションPart1

ZOKKYののぞき部屋コレクションPart1

ZOKKY

ギャラリーLE DECO(東京都)

2005/10/28 (金) ~ 2005/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

メッシュ越し、でも届かない至近距離
ルデコ1の場所自体をうまく活かしてのぞき部屋演劇上演。観ているはずの自分が、その姿を見られているような気恥ずかしさも。

ネタバレBOX

ただでさえ金髪+メイド姿の女優を覗き見るという視覚だけでもちょっと背徳感さえ感じるシチュエーションなのに聴覚、嗅覚までも使って翻弄するその企画力に脱帽。

作品自体も直エロに走るわけではなく、ギリギリの線を心得た上で、どこかバカバカしさを
残して短時間ながらもちゃんと起伏あるものにまとめあげている。そのスタイルはたしかに奇を衒ってはいるが、役者の選定・演技も含めて完成度の高い演劇に仕上がってるといえよう。
ふ と 透明

ふ と 透明

e.g.MILK

アトリエ春風舎(東京都)

2008/02/20 (水) ~ 2008/02/25 (月)公演終了

満足度★★

音に支配された計算的な動き。
音楽というわけではない、常に流れている音に動かされてるような感じ。時間は短いものの、変化が少なく、後半は少し単調に。52分。

ネタバレBOX

大きく動くときのしなやかさや、暗転を使っての立ち位置の変化は面白いが、全体的に暗めの照明とシーンの繋がり、繰り返しの中の動きに意味合いが感じ取れず、集中力を欠いてしまうトコが。

ダンスだと当日パンフから演者と名前が一致しないのは不親切かなぁ、と。
お茶とおんな

お茶とおんな

劇団山の手事情社

小劇場 楽園(東京都)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

もしもシリーズのような三人の集会。
八百屋お七、メディア、阿部定が部屋に集まって、お茶しながらの駄弁り話。もっとキャラを色濃くしてもよかったかも。93分。

ネタバレBOX

設定を現代にしたということで、ぶっちゃけ話が役者自身のそれかと勘違いさせるような雰囲気。当日パンフでも各々のストーリー紹介ではなく、キャラ自体に特化して固有のイメージを植え付けるような工夫があった方がわかりやすいし、原作の世界に切り替わったときのインパクトも大きくなったような気がする。

観劇した日のゲストは北沢洋さん。暴走気味の一人芝居は単独で十分面白かったけど、三人それぞれとの絡みももっと見たかった気が。
愛にキて

愛にキて

アマヤドリ

王子小劇場(東京都)

2008/02/15 (金) ~ 2008/02/24 (日)公演終了

満足度★★

セットも衣装も洒落ているんだけど
全部がちゃんと融合されてなくて、バラバラな印象。話自体もう少しポイントを絞って見せるべきじゃないかと。117分。

ネタバレBOX

嫌悪感溢れるくらいの狂気じみた主婦の描き方こそ見事だと思うが、色分けされた各チーム同士の絡みが少なく、全体として分散気味になってしまい、この街自体を浮かび上がらせたり、まとめあげることには至ってなかった感じ。多くのエピソードも書きっぱなしで回収しきれてないし、最後も話として落ちているとも思えず。

セットも小屋の使い方やデザインからして奇抜だし、カッコよいんだけど、この話に対してどういうイメージをもって作られたかはイマイチわからないし。

今回もデポジットやらチャット開催予定やら観客に対しての距離感を縮める努力は他劇団に比べ抜きんでて頑張ってると思うだけに、その努力をちゃんと作品に反映してほしいものである。

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