転石不生苔の観てきた!クチコミ一覧

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急襲キルフィールド

急襲キルフィールド

芝居流通センターデス電所

駅前劇場(東京都)

2010/01/24 (日) ~ 2010/01/26 (火)公演終了

満足度★★★★

まさに「デス」ですねぇ
初めて観ました。
ミステリー風で、謎解きなのかな・・・と思って観てたら、最後はもう「デス」の嵐!そうなのか、この劇団はこういう芸風なのか。
完全に裏切られた!でも、こういうのは「あり」だなぁ。
個人的には、客演されていた吉川莉早さん(悪い芝居)がいい感じでしたねぇ。パワーと微妙な色気が出てたし。

アンチクロックワイズ・ワンダーランド

アンチクロックワイズ・ワンダーランド

阿佐ヶ谷スパイダース

本多劇場(東京都)

2010/01/21 (木) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★

「リアル」とは何か?
生の舞台で初めて観た阿佐スパ。
とても刺激的!
観ている側の想像力を最大限に広げていく展開は、多くの「誤読」を生んでしまいそうなのだけれども、その危うさがまたいい感じ。
ただ、この面白さは、“岩波文庫的”な面がかなりあるので、友人みんなに薦められるかどうは自信なし。
それにしても、本多劇場で補助席の当日券が5,800円・・・というのは強気だなぁ。

ムートンにのって

ムートンにのって

むっちりみえっぱり

アトリエヘリコプター(東京都)

2010/02/04 (木) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★

プロの宴会芸
これは、プロの宴会芸のオンパレード!
笑えることはもちろんなんだけど、
全く関係なさそうなテーマで、微妙なところをつなげていく構成が絶妙。
あと、役者・前田司郎が楽しめたもよかった。前田さんはこういう軽い芝居がとてもいい感じがする。
ただ、「前田司郎って誰?」という友人にこの作品を「是非!」・・・というところまでは行ってなかったかなぁ。

 『F』

『F』

青年団リンク 二騎の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/01/29 (金) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★

Fabricated Fact
「F]とは何か・・・というのがアンケートにあったんだけど、作者の宮森さんは実のところ何をイメージしていたんだろう?
常識的には、"Fake"かなと思ったんだけど、"Future"かもしれないし、"Fiction"かもしれない。
でも、個人的にはこれは、"Fabricated Fact"ではないかと。
師匠筋にあたる平田オリザ氏が今年の夏に阪大・石黒教授と取組む「ロボット芝居」のプロローグ的な作品なのかもしれない。

ヘッダ・ガーブレル

ヘッダ・ガーブレル

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2010/09/17 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★★

プロの舞台美術!
ラストシーンの衝撃を演出する大きな要素は舞台美術だった!
…と、思わず叫んじゃうくらい素晴らしい舞台美術でした。

いや、もちろん、俳優も、演出も、照明も、音楽も、パンフレットまでもが、どれをとってもプロの仕事!

…いや気分的には「5点」なんですけど、新芸術監督への今後の期待も込めて、あえて「4点」にしたのは、…ちょっと書きにくいので「ネタバレ」で。

ネタバレBOX

大地真央の演技よかったです!
舞台で観たのは初めてだったんですが、思わずファンになっちゃうかと思いました。
益岡徹も他の役者さんも素晴らしかった。

…だけど、観ながら、なんか違和感があったんですね。
それは何かというと…ズバリ「年齢」!
(すいません、ごめんなさい!)


うーん、
もっと若いんじゃないのかなぁ~、この主人公は。
少なくも50代ってことはないですよ・・・

twitterで、「沢尻エリカで!」みたいなコメントを見かけたけど、自分も気分的にはそういう感じです!いや、別に沢尻エリカみたいに有名人である必要はないんだけど、少なくとも大地真央の「うまい/味のある」演技よりは、無名でもいいんでもう少し若い俳優さんでもっと「狂気あふれる」演出だと、もっと楽しめたんじゃないかな…とそういう気がしました。

せっかく研修所あるんだし、そこから大抜擢とかしてもよかったんじゃないかなぁ…。今後、そういう思い切りの良さにも期待したいです。

「JAPAN MEETS …」の企画には期待しています!
自分のような古典をしっかりみてない“なんちゃって”演劇ファンにとっては、とてもありがたい企画。おそらく、全部拝見することになるでしょう!どうぞよろしく。
わたしたちは無傷な別人であるのか?

わたしたちは無傷な別人であるのか?

チェルフィッチュ

横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)

2010/03/01 (月) ~ 2010/03/10 (水)公演終了

満足度★★★

題名がパワフル・・・すぎる?
この作品は、題名に力がありすぎるかもしれないです。
「われわれは無傷な別人であるのか?」…ここに全てが凝縮されている。
しかし、それにしても、せっかく美術館ででの公演なのに、その美術館が休館中というのは残念。

The Heavy User

The Heavy User

柿喰う客

仙行寺(東京都)

2010/02/27 (土) ~ 2010/03/02 (火)公演終了

満足度★★★

これでフランスへ?
物語というよりも、セリフの音としての流れに特徴のある作品でした。
初めて拝見する劇団なのですが、いつもこんな感じなのかな?
それとも、フランス公演用にこういう作品にされたのかしらん?
アフタートークの内容が結構面白かったです。
(特に、「劇団名の由来」の話とか・・・)

今宵、宇宙エレベーターの厨房で【ご来場誠にありがとうございました。】

今宵、宇宙エレベーターの厨房で【ご来場誠にありがとうございました。】

隕石少年トースター

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

普通に・・・それなりに・・・
面白かったか?・・・多分、そうです。ただ、CoRich!の書きこみとかが、期待値を上げすぎてしまっていたので、ちょっと「期待ハズレ」的な印象をもったことは否めません。関西から初登場の劇団に、観客席がちょっと冷たすぎたのかもしれないんですが・・・。ゴメンなさい。いずれにしても、TシャツやDVDを売る状況じゃないですね・・・、少なくとも、まだ、・・・あ、東京ではってことですけど。

ゴドーを待ちながら

ゴドーを待ちながら

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2011/04/15 (金) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度★★★

少し違った見え方がしたのは…
いまや古典中の古典といってもよいこの作品が、少し事前に思っていた感じと違って見えた理由は…
(その1)舞台美術が凝っていた、(その2)新訳×演出が新しかった、(その3)震災のイメージがどうしても重なってしまった、(その4)観客の平均年齢がむちゃくちゃ高くて違和感…など、イロイロあるわけですが、その一番の理由は、「第一幕=喜劇、第二幕=悲劇」というような、自分の中にあった紋切り型のこの作品のイメージが邪魔してしまったようです。
もちろん、それは決して「失望」なんかではなくて、「意外」ということであって、むしろ「いま、ここ」性をもつ芸術として、「良い」作用ではあると思うんですが・・・正直いうと、ちょっとどうしてか予想通りには乗れなかった感じもありました・・・

リズム三兄妹

リズム三兄妹

岡崎藝術座

横浜にぎわい座・のげシャーレ(神奈川県)

2010/02/27 (土) ~ 2010/03/02 (火)公演終了

満足度★★★

召田さんすごい!
召田実子さんの演技は、正しく体当たり!余人をもって代えがたい・・・とはこのことですねぇ。
ただ、この舞台の素晴らしさが分かる人はひょっとしたら少数派かもしれません。で、自分は、どちらかというと残念ながらそうした審美眼に欠けた多数派ではないかな・・・と、恐れおののいております。

月並みなはなし[2010]

月並みなはなし[2010]

時間堂

座・高円寺2(東京都)

2010/03/11 (木) ~ 2010/03/14 (日)公演終了

満足度★★★

たしかにこれは「ふつう」です
初めて拝見したのですが、「すごい、ふつうの演劇」という点、納得です。
ただ、「ふつうの、すごい演劇」になるかどうかは、観る人の状況とのシンクロ具合によるような気がしました。
自分自身が観に行ってよかったな・・・と感じられたのは、きっとそういうシンクロ状況があったのではないかと思うんですね。

ネタバレBOX

選択すること、選択されること。
あるいは、選択をあえてしないこと、あえて選択されようとすること。
そこにある理不尽な感じを描いている作品。
ストーリーだけをとってみたら、かなり予定調和的。
でも、舞台を流れる時間に、なぜか自分の気持ちがシンクロしてしまうのは、この選択するとか選択されるとかという状況がリアルだからでしょうねぇ。
ま、別に現実の生活では、「月に行く」わけじゃぁないんですけど。
葬送の教室

葬送の教室

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2010/10/06 (水) ~ 2010/10/13 (水)公演終了

満足度★★★

スキがない…
ストーリーにスキなし、役者にスキなし、セリフにもスキなく…「ここ、聞かせどころです、泣き所です」というのがハッキリと示されてくる。客席の周りからは、タイミングよく嗚咽さえ聞こえてきました。作品としてのひとつの成功でしょう。…ただ、個人的には、ちょっと逆に引いてしまいました。

ネタバレBOX

日航機墜落事故といえば、翌年に劇団・離風霊船が発表した作品『赤い鳥逃げた』のことが忘れられません (もっとも、自分は再演でしか観ていませんが)。ユーモアとヒネリがたっぷりに効いた中に、メッセージを潜ませられていて圧倒されました。

また、ノンフィクション作品としては吉岡忍の『墜落の夏』という、メーカーの責任とその「逃げ」までもを浮かび上がらせた鋭い切り込みの作品がありましたし、ほかにも自衛隊陰謀説からさまざまな書かれた作品があったと記憶しています。

これらと比較すると、今回の『葬送の教室』は、演劇としては観客サイドの想像の遊びがゼロに近くて、まるで学校教育用の芝居を見ている気がしてしまいました。  一方、これを「航空会社だけでなく、国・遺族を巻き込んだ安全対策へ!」という新たなメッセージと読みとるのであれば、演劇という手法は、その精密さにおいてやや情報不足気味で、情緒的すぎる気がします。

ま、簡単にいうと、CoRich!のみなさんの書込みの盛り上がりのせいで、「期待値」が2段階くらい上がって見てしまった…というだけですけどね。観る前の高評価というのも、両刃の刃です…という意味で、厳しめの評価、ご容赦下さい。
ピーピング・トム『ヴァンデンブランデン通り32番地』

ピーピング・トム『ヴァンデンブランデン通り32番地』

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2010/10/23 (土) ~ 2010/10/25 (月)公演終了

満足度★★★

うーん、己の感性の低さを痛感…
やっぱり「ダンス」は、自分にはダメなのかもしれません。ほかのみなさんと同レベルの感性がなかったようです。・・・これの、どこが、前宣伝にあるように『楢山節考』からインスピレーションを受けた…といえるのか?・・・そう考えながらずっと観ていたのですが・・・

ネタバレBOX

最後のポスト・パフォーマンス・トークで、「実は、『楢山節考』からアイデアをもらった部分を演じる女優が逝去し・・・そういう部分がなくなった形で上演」・・・という逸話を、初めて聞いて、「なるほど」と思ったり、混乱したり。…アクロバット的な動き、手品まがいの演出、・・・うーん。演出家みずから、「物語はない」という風に言い切ってしまうものを観て、観客が勝手に想像の翼を広げる・・・そういうスタイルなんでしょうけど、・・・ちょっと、自分にはハードルが高い感じがしました。
女の罪

女の罪

ブス会*

リトルモア地下(東京都)

2010/07/29 (木) ~ 2010/08/10 (火)公演終了

満足度★★★

なんかフツー…だったような
いまごろ、「観てきた!」を書いても意味ない感じですけど。なんか、とてもフツーな感じの話が展開されていて、正直なところ、こういう感じの話を芝居で観ることの意味がもうひとつ分からんかったです。皆さんのように盛り上がれなくて、申し訳ないです。ま、そういう観客もいたという、記録・・・ですかね。

パニ★ホス

パニ★ホス

PU-PU-JUICE

ザ・ポケット(東京都)

2010/02/18 (木) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★

ジャケ買いしたのですが・・・
ごめんなさい、申し訳ないのですが、正直に言ってこの作品は自分向きではなかったようです。(この内容で、150分は苦痛を感じるくらい長いです・・・)

スーパースター

スーパースター

劇団鹿殺し

青山円形劇場(東京都)

2010/01/21 (木) ~ 2010/01/28 (木)公演終了

満足度★★

うーん、皆さんこういうの好きですか?
関西出身の人気劇団と聞いていたのですが、実際に観るのは今回が初めて。評判もよかったんで、ものすごく期待してたんですけど…、うーん、自分にはちょっとダメ。
なんか、こういう「心温まる感じでしょ~」っていうのを押し付けられている感じがするんですよね。ゴメンなさい。正直にいうと、なんか舞台の盛り上がりに平行してドンドン観ていて冷めて行っちゃう感じでした。
あっ、でも、この劇団の名前の由来(村野四郎の詩)を知ってから、ちょっとまあ「そういうことかぁ」っていう気はしてるんですけど・・・。

バイ・バイ・ブラックバード

バイ・バイ・ブラックバード

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/05/13 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★

期待しすぎた自分がバカだった・・・
多くのファンがおられる劇団だと思います。人気と実力が伴わなければ25年も続けられないと思います。実際、「キャラメルは観ておかないと」と言ってくれた人も何人もいます。ですが、正直いって、自分はそういう「耳年増」情報で、期待しすぎていました。この6000円は高かったです。ま、自分には合わなかった・・・というだけでしょうけど。

ネタバレBOX

主人公の女性が記憶を取り戻し始めて、「昔付き合っていた人」を見つけにいくシーンで、出てきた人物が、なんとありえないくらい予定調和的に予想通りの「男」!これには、びっくりです。そんな、フツーの話でどうするのかと。あれが、主人公の「お兄さんの妻」で、実は主人公がレズビアンだった;・・・とか、まあそういうヒネリが入っていれば、ま、もう少し別の印象だったという気もします。
ロボット版『森の奥』

ロボット版『森の奥』

あいちトリエンナーレ2010実行委員会

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2010/08/21 (土) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★

正直に言いますと・・・
「ロボの性能が低すぎる」・・・と、平田オリザ氏は二騎の会『F』の公演前に指摘されたと聞いたことがありますが、今回のロボは、正直にいって、まだ舞台に立つ性能に達していない気がしました。 (理由1) ラストシーンで動かなくなった (役者なら降板)  (理由2) 動きが遅い (明らかに、人間のスピードより遅い) (理由3) 他のロボ(ASIMOなど)よりも動きに繊細さがない ・・・・ wakamaruくんには、なんの罪もないんだけど、そういうことばかりが観劇中に気になって、肝心のストーリーに集中できない。・・・ま、関係者の皆さんにお叱りをうけそうですが、これ、偽らざる本音。新幹線代を使ってまで観に行った身の落胆をご推察頂き、どうかご寛容下さい。

推進派

推進派

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2011/06/08 (水) ~ 2011/06/19 (日)公演終了

満足度★★

へぇ・・・そうなんだぁ・・・
これ、面白かったでしょうか?・・・自分はダメでした。正直いって、途中で帰ろうかと・・・。社会問題の本やらネットの情報を、単に舞台に乗せた「だけ」みたいな感じがしてしまいました。・・・偏見かもしれないけど、このテーマは、演劇というスタイルには向いていない気がします・・・少なくとも、この舞台では役者さんの表現強度が上がるのと反比例して熱がさめていく感じすらしまして・・・なんか、観てて、どこかの組合の合宿で、強制的に参加させられた勉強会の雰囲気・・・わからんです、なぜ、カーテンコールがあれほど熱狂的になされたのか・・・いやぁ、久しぶりに、裸の王様のパレードで一人茫然とする気分を味わわされました

ЖeHopмan【シャハマーチ】 池袋盤

ЖeHopмan【シャハマーチ】 池袋盤

電動夏子安置システム

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/09/07 (火) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

満足度★★

当日パンフは最高!・・・なんだけど
チラシの不思議さに惹かれて、初めて参上致しました。当日パンフが、なんと8ページのカラー刷り!おまけにその記述の細かさがマニアックで、わざわざキリル文字で用語を説明しているあたり、いやがおうでも期待が高まった!・・・んですけど、・・・いやぁ、これ、その盛り上げられた期待を完全に裏切られたフツーな感じ。KYキャラクターの門倉役をやっていた渡辺美弥子さんの余人をもって代えがたいブッとんだ演技だけが、唯一の救いだったような・・・。ごめんなさい、自分にはちょっと合わなかった感じです。(ネタとか構造で魅せる芝居は好きなんですけどね・・・)

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