しのぶの観てきた!クチコミ一覧

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BALLO~ロミオとジュリエット~

BALLO~ロミオとジュリエット~

CHAiroiPLIN

東京グローブ座(東京都)

2017/12/02 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

スズキ拓朗さんが振付・構成・演出されるコンテンポラリー・ダンス・カンパニーCHAiroiPLIN(チャイロイプリン)の新作。

大人数の群舞、大量の服、大がかりな装置移動などで東京グローブ座の大きな空間を埋めます。モンタギューは赤、キャピュレットは白という風に紅白で色分けし、2つの家の対立を運動会のようににぎにぎしく見せました。タブレットや手のひらに乗るぐらいの大きさの電飾(LEDのおもちゃ?)などを使う工夫も面白いです。

2017円は安すぎ!(笑)

詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2017/12/03/7891/

かがみのかなたはたなかのなかに

かがみのかなたはたなかのなかに

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2017/12/05 (火) ~ 2017/12/24 (日)公演終了

今回もスリリングで楽しくて、最後はやはり考えさせられました。長塚圭史さん、首藤康之さん、近藤良平さん、松たか子さんという豪華キャスト。上演台本がまるごと掲載されたパンフレット(800円)はお買い得!劇場へはお早目に~♪ 詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2017/12/05/7937/

病は気から

病は気から

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2017/10/07 (土) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

モリエールの古典をノゾエ征爾さんが脚色、演出。モリエール自身とノゾエさんも登場する入れ子構造で演劇の妙味とその担い手の魂を伝える。今の感覚で笑えるドタバタ喜劇に私は大いに笑い、最後は感動して涙。お笑い風のネタや脱力系ナンセンス、身体能力を駆使するコントに俳優は全力投球。人間関係を俯瞰し滑稽さを炙り出し、静かに迫る死のドラマもあり。被り物、群唱、ラップなど工夫も山盛りの再演。

坂の上の家

坂の上の家

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2017/11/03 (金) ~ 2017/11/10 (金)公演終了

岐阜県の可児市文化創造センターによるala Collectionシリーズでは、全ての観客に可児市のバラを一輪プレゼントしてくれます。家に持って帰って花瓶に生けると、家族で会話が始まるのがいいですね。ありがとうございます。

ネタバレBOX

弱者が弱者を救う話だと受け止めました。妹役の造形が類型的女性像に見えて残念でした。畳の部屋の下の部分が照明で光って、精霊流しを表現するアイデアが良かったです。
ちょっと、まってください

ちょっと、まってください

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2017/11/10 (金) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

劇団ナイロン100℃の三年振りの新作ツアー。めちゃくちゃ面白かった!
客席から観ていて明らかにおかしいと思える舞台上の発言、解釈、行動が、次に起こる出来事によってすぐに覆されます。正誤、善悪、虚実がくるくると反転し続けるので、ずっと集中してゾクゾクしながら楽しめました。私の中にある常識を疑い、舞台上の出来事から“本当のこと”を探す時間でもあったと思います。
詳しい感想はこちら:http://shinobutakano.com/2017/11/16/7638/

変身

変身

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2017/11/18 (土) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

スタイリッシュかつソリッドで独自の解釈もあり、とても面白かったです。やはりSPAC俳優があってこそだと思いました。誰も皆、静止する瞬間が美しい!詳しい感想はこちら:http://shinobutakano.com/2017/11/19/7674/

あした天気になぁれ

あした天気になぁれ

演劇工房N・Y企画

ザ・ポケット(東京都)

2017/11/28 (火) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

ふたくちつよしさんの作・演出作を観るのは久しぶり。男性入院患者が4人いる病室が舞台の群像劇でした。

三月の5日間 リクリエーション

三月の5日間 リクリエーション

チェルフィッチュ

神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2017/12/01 (金) ~ 2017/12/20 (水)公演終了

約1時間半弱。めっちゃ面白かった…興奮がさめないよ…!20代前半の若い俳優の初々しさと、岡田利規さんの演出のますますの洗練と。私自身も感じていた「若い俳優ほど演技がうまく見える謎」が解けたかもしれない。彼らが自在だから、約14年前の渋谷が大昔にも未来にもなった。衣装も素晴らし過ぎる!

ネタバレBOX

男女の性差も超えるから、最初からよりユニバーサルな印象。
自分に人間を人間と思わない(動物だと思っていた)瞬間があったと知り、ユッキーは嘔吐する。人間の上に爆弾を落とす戦争や、意識高い系のデモ参加者をすぐに連想できた。
管理人

管理人

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2017/11/26 (日) ~ 2017/12/17 (日)公演終了

兄弟とホームレスという3人の男性がくっきり鮮やかに対比される。人物造形が面白いし分かりやすい。最後の最後に「ああ、そういうことか!(勘違いかもだけど)」と気づきがあるのは、2014年の森新太郎演出『幽霊』と似ている。教訓めいたものを沢山受け取ってじっくり考える帰り道が楽しい。演じる俳優さんはものすごく大変だと思う!

ネタバレBOX

舞台奥の小さな窓に向かって立ち、シルエットになる兄は「神(=世界の『管理人』)」に見えた。
「神(精神病院で脳を傷つけられた兄=障碍者)」に助けてもらったのに、付け上がって神を蹴落とそうとする愚かな「人間(ホームレス)」。
冒頭、真っ暗闇で上手のベッドに座っていた弟は「悪魔」だったんだな~と回想。弟は橋下徹氏みたい。
風紋 ~青のはて2017~

風紋 ~青のはて2017~

てがみ座

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

 舞台は1933年の岩手県、千人峠にある木造の駅舎兼旅籠。建物も家財道具なども具象で凝っていますが、上手と下手の袖に抜け感をつくって抽象性を確保しているので、嵐で人々が閉じ込められる設定でありながら、風通しも良いです。弦楽器(チェロ演奏・編曲:佐藤翔)の音楽が心地よく、世界観にフィットしていました。
 登場人物たちは風雨によって無理やり社会から隔離されるわけですが、旅籠滞在はふいに訪れた人生の休み時間のようでもあり、見知らぬ人同士がともに支え合うユートピアであるとも受け取りました。
 1933年の昭和三陸地震も題材になっており、2011年の東日本大震災発生時の情景がすぐによみがえりました。ぽっかりと浮かび上がった虚構の空間だから、愛について、死について、率直な言葉で語れるし、観客もそれを素直に受け止められるのだと思います。

ネタバレBOX

東日本大震災から7年になろうとする今だから、書ける、言えることもあるのだろうと思いました。2011年は劇場で波の音を鳴らすことさえはばかられました。
オペラ『ルサルカ』

オペラ『ルサルカ』

日生劇場

日生劇場(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

宮城聰演出のオペラ「ルサルカ」素晴らしかった!海中をイメージした日生劇場の壁が舞台上にも続き、舞台と客席の垣根をなくす趣向。劇場に起こる魔術(奇跡)を見せた。
歌手とオケがこれでもかと愛を謳い上げる一幕で早くも涙腺決壊。不実な愛を熱く激しく盛り上げる二幕は対照的で、音楽の暴力性も表現。
水の精ルサルカが月なら彼女が愛した人間の紳士は太陽。人間界は鹿鳴館のようで、権威とそれによる排斥も描く。
森と湖が重なる三幕は(日生)劇場だからこそ現れる青の異世界。失うことでしか得られない愛に引き裂かれる。
ソリストが皆良い。イェジババ(清水華澄)は演技も上手い。アンサンブルもコーラスも効果的。
2メートル先にオケ、指揮者という席で、「フルート可愛い!オーボエ素敵!指揮者カッコ良すぎ!!」等と(笑)、奏者のオーラとともに音楽の恵みを堪能。物語からは「人魚姫」「夕鶴」を連想した。

令嬢ジュリー

令嬢ジュリー

航跡

プロト・シアター(東京都)

2017/11/07 (火) ~ 2017/11/10 (金)公演終了

傑作古典をシンプルな演技合戦で見せる、奇抜なことをしないド直球のストレートプレイでした。丁寧な戯曲読解に基づいた上演です。これを観れば『令嬢ジュリー』が何を表した戯曲なのかがわかるのではないでしょうか。約2時間10分(休憩なし)。小劇場で俳優と客席の距離が超~近く、がっつり、みっちりの観劇環境なので、欲を言えば、途中休憩を入れて欲しかったですね。

プライムたちの夜

プライムたちの夜

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2017/11/07 (火) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

「プライムたちの夜」約2時間5分休憩込み。85歳の役を演じる浅丘ルリ子さんが超可愛いーーー!!アンドロイドとの会話から老い、死後について考えさせられた。記憶は常に捏造され歴史は好き勝手に解釈される。二幕の変化に驚いた(笑)。そして佐川和正さん萌え。

ネタバレBOX

能舞台を思わせる美術。85歳のマージョリーは夫ウォルターのアンドロイドと暮らしている。ただしウォルターは50年前の30代の姿だ。マージョリーの娘テスは、母が自分が生まれる前の父を望んだことにショックを隠せない。彼女は13歳で自死した兄デーミアンより愛されることがなかったと、苦しんでいる。それを毎日突きつけられるテスの気持ちを考えると、二幕の彼女の変貌ぶりにも納得できる。

母の死後、精神不安定のテスは母をアンドロイド化させ、テスの夫ジョンもまた、若くして自死してしまうテスをアンドロイドにした。ウォルターも含めた3体のアンドロイドが語り合う部屋に、既にジョンはいない。「誰かを愛することができた人生は素敵だ」等と母のアンドロイドに言わせて終幕する。この場面は、物語から逸脱させて抽象世界に飛ばしてもいいんじゃないかと思った。100年後、1000年後を想像させるような。
散歩する侵略者

散歩する侵略者

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2017/10/27 (金) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

 すごく面白かった!今回の『散歩~』は大人でスタイリッシュ!上演時間は約2時間10分、休憩なし。客演の内田慈さんが抑えた演技でエレガントに魅せてくださいました。看板劇団員の浜田信也さんは私が今までに観た中で一番良かった~!

 現代が舞台の、SFの設定を活かした密な人間ドラマです。演劇ならではの軽やかかつシャープな場面転換で抽象空間を変幻させ、想像力を大いに刺激してくれます。コミカルなやりとりが心地よいアクセントになっており、ベタだったりシニカルだったり、笑いの種類も豊富です。笑っていいのかどうかわからないアンビバレントな空気を作るのも巧い。

 実はド直球のラブ・ストーリーでもあるのですが、抑制の効かせかたが見事でした。ギュっと凝縮した空気が持続し、巧妙にじらされて(笑)、最後は落涙してしまいました…! 芯の熱さを徐々に表に出していく演技のグラーデーションも、微細にコントロールされています。俳優の仕事をしてくださっていると思いました。

 2005年、2007年、2011年と拝見してきた私に、2017年版はどのように響いたのか。中身は変わっていないのに、やはり時代を映すことになるんですね。上空で戦闘機の爆音が轟く、基地のある海に近い街といえば、今の沖縄ですよね。「ミサイルが飛んでくるかも、戦争が起こるかも」と庶民が噂をする状況も、驚くほど今の日本と重なります。否応なしに実生活、社会状況を意識しながら拝見することになりました。

 たまたま木下順二さんの書籍「“劇的”とは」を読んでいまして、前川さんの作劇術は木下さんの分析にぴったり当てはまると思いました。

 拙ブログより。http://shinobutakano.com/2017/11/03/7467/

ネタバレBOX

他者(=敵)に概念を奪われるというSF的設定で、「愛」という目に見えない、存在を確かめられない概念を描き出すという、フィクションだからこそ成し得る離れ業。
「表に出ろいっ!」English version”One Green Bottle”

「表に出ろいっ!」English version”One Green Bottle”

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2017/10/29 (日) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

楽しかった~~!笑った~~~♪ 明らかな“偽物”が日本の伝統芸能の所作を、熱く、真剣にやってることが既に可笑しい! 約1時間20分という短い上演時間もスカっとして気持ちいい! さっそく家族に観劇を勧めました。英語上演ですがイヤホンガイドを劇場入り口で貸してくださいます(無料)。

ブランキ殺し 上海の春

ブランキ殺し 上海の春

公益社団法人日本劇団協議会

ザ・スズナリ(東京都)

2017/10/28 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

「ブランキ殺し 上海の春」約2時間10分。2.26事件が革命として成功していたら…という架空の設定で日本人、中国人、朝鮮人、西洋人らが入り乱れる上海が舞台。佐藤信さんの70年代の戯曲を西沢栄治さんが冷静に演出。私にはもうこの熱さも、革命を欲する身体もないのだな…と気付かされた。
銀色のポールが横一列に並ぶシンプルな美術に、狙い定めた照明と映像が活きる。目の前で披露される元気な歌と踊り、大声の会話、鍛えられた筋肉が「既に失われたもの」として迫ってきた。時代は変わり、日本人も変わり、今、ここには大きな断絶、空白があるのだと、まざまざと見せつけられる体験になった。

作者を探す六人の登場人物

作者を探す六人の登場人物

KAAT神奈川芸術劇場

神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2017/10/26 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

KAAT「作者を探す六人の登場人物」約2時間20分、休憩15分含む。稽古場に乗り込んできた『登場人物』たちが自分たちの人生を演じてみせる。ピランデッロの有名戯曲をやっと観られた。
芝居の中の出来事は嘘か本当か。ひどい嘘がまかり通る毎日だから、ついつい自分の日常に当てはめて考える。伊藤詩織さんの事件とか。
長塚圭史さんの上演台本と演出は現代にフィットさせる工夫あり。演出家役の岡部たかしさんが大活躍。踊れる俳優の需要が増してますね。

ネタバレBOX

開演時刻が早いのは子役出演ゆえでしょうね。平田敦子さんの出番が短くて、さすがのインパクトだけどもったいない気も。
鼻

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2017/10/21 (土) ~ 2017/10/30 (月)公演終了

故・杉村春子さんの“声の出演”が、80周年の歴史を体感させてくれました。将軍と呼ばれる老人(江守徹)の最後のセリフを聞きながら、虚構(嘘)の中に自分の真実があり、虚構という枠組みがあるおかげで、真実を他者と共有できるのかもしれないと思いました。

田中奈緒子『Unverinnerlicht - 内在しない光』

田中奈緒子『Unverinnerlicht - 内在しない光』

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭

ロームシアター京都ノースホール(京都府)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

開演前、開演後の約10分ぐらいが凄く面白かった。脚がグニャリとひん曲がり、あらぬ方向に傾いている学校用の椅子たちが雄弁。全体を影絵のパフォーマンスだと解釈するならば、私は望ノ社の方が好き。

ネタバレBOX

オープニングは光、物質、人類の誕生を思わせる。歯車の回転は時間の経過か。悠久の時の流れが止まっても、もしかしたら残るのかもしれない何か(椅子)は希望か。
スン・シャオシン「Here Is the Message You Asked For…Don’t Tell Anyone Else ;-)」

スン・シャオシン「Here Is the Message You Asked For…Don’t Tell Anyone Else ;-)」

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭

京都芸術劇場(京都造形芸術大学) 春秋座(京都府)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/21 (土)公演終了

中国人でも日本人でもコスプレ少女の「カワイイ」は共通だなーなどと呑気に見物した。終演後の演出家のトークで「コピーライト」も主題のひとつと聞き納得。中国の表現の自由の制限についても。同じ回を観た(経験した)人たちに感想を聞いたらそれぞれに全然違ってて、また勉強になった。

ネタバレBOX

マットレス席と椅子席の間に降ろされた巨大カーテンを、マットレス席の観客が自ら開けて出て来るのがいい。

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