しのぶの観てきた!クチコミ一覧

721-740件 / 1290件中
ストレンジ・フルーツ

ストレンジ・フルーツ

東京グローブ座

東京グローブ座(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

脚本が面白かった!
結末から徐々に時間をさかのぼるトリッキーな戯曲でした。過去に行くごとに新しい驚きがあり、前の場面の意味が明らかになっていくので、ずっと集中して観ることができました。あらためて、オープニングの面白さをかみしめたり。ああもう一度オープニングが観たい(笑)。

ネタバレBOX

主役の増田さんが、時間を経るごとに(昔に戻るごとに)弱弱しい、頼りない若者になっていくのが良かったです。
ひろさきのあゆみ~一人芝居版

ひろさきのあゆみ~一人芝居版

渡辺源四郎商店

ザ・スズナリ(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

「あゆみ」が大人の一人芝居に
工藤千夏さんの脚本・演出で「あゆみ」が大人の一人芝居に。満席のスズナリの舞台に、一人、工藤由佳子さん。泣き過ぎた。残すは5月5日15時の回のみ。

ネタバレBOX

最初のセリフから泣いてたんだけど、特に老婆になって車いすにじっと座っている場面が素晴らしかったです。
葛城事件

葛城事件

THE SHAMPOO HAT

ザ・スズナリ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/30 (火)公演終了

満足度★★★★

葛城事件
超満員なので、劇場にはなるべく早めに行くのがいいと思います。感想はブログに書いてトラックバックしました。

ネタバレBOX

稔の父(赤堀雅秋)に襲いかかられた星野順子(安藤聖)が、それまでに見せたことのない取り乱し方をして怒っていたのが良かったです。
大きなトランクの中の箱

大きなトランクの中の箱

庭劇団ペニノ

森下スタジオBスタジオ(東京都)

2013/04/12 (金) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

はこぶねの3作品が1つに
強烈なので、どなたも「楽しめる」かどうかはわかりませんが、体験しない手はないと思います。

木の上の軍隊

木の上の軍隊

こまつ座

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/04/05 (金) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

木の上の兵隊ではなく、軍隊だった。
終戦間際と直後の2年間の沖縄が舞台で、今の日本と沖縄が常に透けて見えるお芝居。井上ひさしさんの新作を観る時のように、落ちる涙を拭くこともできず、グサグサと胸に刺さり続けるセリフたちを聴いて(身体に入れて)いました。戯曲掲載の雑誌も購入。

ネタバレBOX

あの装置を上り下りするのは、きっととても体力を消耗するだろうと思います。怪我のないように、ツアーをがんばってもらいたいです。
月の剥がれる

月の剥がれる

アマヤドリ

座・高円寺1(東京都)

2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

未完成と思わざるを得ない
 アマヤドリの前身ひょっとこ乱舞の作品は、「CoRich舞台芸術!2012春」の最終選考10作品に選ばれた『うれしい悲鳴』も含め、幾度か拝見してきました。達者な劇団員と客演の役者さんの躍動感のある演技・群舞によって立体化される、作・演出の広田淳一さんの世界観が、今作『月の剥がれる』でも独自性を保った形であらわされていたと思います。ただ、私が拝見した3月5日(初日)夜のステージは、未完成だと思わざるを得ない仕上がりでした。

 まず、劇団固有の持ち味といえる群舞に心が躍らなかったです。言葉では語られない大きな何かを舞台に引き込み吸収して、繰り返す度に作品の熱を上昇させ、空間の密度を増していくような、いつもの効果が感じ取れませんでした。
 近未来の日本で、ある平和運動をしている集団のエピソードと、それを劇中劇に見せる枠組みがある脚本でした。その構造には興味を惹かれましたが、冗長な場面が散見されうまく機能しているように思えませんでした。

 広田さんはシアタートラムで2月23日、24日に上演された『韓国現代戯曲ドラマリーディングVol.6「朝鮮刑事ホン・ユンシク」』の演出をされており、観た人からとてもクオリティーの高い作品だったと聞いております。リーディング公演終了から『月の剥がれる』のプレビュー初日の3月4日までは、ちょうど1週間です。リーディング公演の稽古と本番が『月の剥がれる』の稽古期間と被っていたため、稽古時間を十分に取れなかったのではないでしょうか…。私は一観客にすぎず、現場のことは知りえない立場ですが、どうしても未完成の原因を見つけたくなってしまいました。

 木を組み合わせて丸い孤の形になった大道具が天井から吊さげられ、それにつながる形で舞台面にも孤が描かれた空間でした。上弦・下弦の月を思わせる美しい美術です。ただ、ロフトに続く階段が並んでいるのは『うれしい悲鳴』の印象と被り、群舞ともども既視感がぬぐえませんでした。
 カラフルでカジュアルなデザインの衣装はファッショナブルな路線ではなく、登場人物のバックグラウンドを示すわけでもなさそうで…全体的に意図がよくわからなかったです。私にとっては登場人物の年齢がわからないのがネックでした。学生といっても中学生、高校生、大学生で違いますし、大人といってもどのあたりの世代なのか知りたかったです。役者さんが必要以上に幼く見えてしまっていたように思います。

 観音開きスタイルの豪華なチラシが目を引きました。毎公演同じ系統のビジュアルなので、一目であの劇団の公演だとわかります。
 終演後に出演者および制作さんとお話した際に、当日パンフレットに人物相関図を入れてはどうかと提案したところ、翌日から実行してくださったそうです。ありがとうございました。

ネタバレBOX

 自国の軍隊が人を殺した数だけ自分たちも死ぬという、過激な平和運動を行っている自殺志向集団“散華(サンゲ)”。「命はかけがえがない」「命は何より大切だ」といった言葉はきれいごとだと切り捨て、自らの命を粗末にすることによって、逆に命の尊さを訴えます。捨て身の行為はスキャンダラスでセンセーショナルですし、人殺し(自分殺し)の立場から描いた人間賛歌とも受け取れたのは、ひねりが効いていて面白いと思いました。

 散華が存在した時代を“近未来”とすると、散華について学ぶ学校のシーンはその先の“未来”となります。未来には怒りの感情を超越した人々が登場しますが、学校に集まる教師と生徒たちがどういう環境でどういう生活をしているのか等の、いわゆるバックグラウンドがはっきりせず、何のためにこのシーンがあるのかが理解できませんでした。先述の衣装も原因の1つかもしれません。

 身体表現で人間の誕生から死を表現し、暗闇では人間の赤ん坊の泣き声だけでなく、犬や猫などの動物の鳴き声も聴こえてきました。宇宙の闇にぽっかり浮かぶ地球や、無数にある孤独な生命体などを想像させます。そんな壮大な空間を作る割に、散華が存在した近未来でも、散華について学校で学ぶ未来でも、登場人物がどうにも幼く感じました。

 「自分の命なのだから有意義に使おう」「せっかく授かった自分の命を存分に燃やそう」と言うと、良いことのように聴こえますが、「自分の命は自分のものだから、世の中の役に立つなら自殺してもいい(むしろ何の役にも立たず生き延びるより、役に立つ自殺をした方がいい)」という論理は稚拙です。“稚拙な人々”をあえて劇中劇で描き、物語の外側にある詩的なセリフや宇宙を思わせる身体表現と対比させる意図なのかも…と考えましたが、確信にいたるヒントや効果は見つけられませんでした。
従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン....

従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン....

Théâtre des Annales

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/03/29 (金) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

ウィトゲンシュタイン
とても面白かったです。主人公とともに、色んなことに気づいていくことができました。普段の生活で特に意識していなかったことを発見・確認して、また次へと進んでいく。ふむふむと頷きながら哲学を体験していく、お芝居。

第一次大戦中の戦場を舞台にしたガッツリ会話劇だし、ザ・演劇な演出も刺激があります。こまばアゴラ劇場で、メジャー感もアカデミックムードも、ちょっと独特な感じ。

こんなに「わかりやすい」と思ってる自分が不安になるぐらい、わかりやすかったです。本当はわかってないのかもしれないけど。

そして、まさかあんなに笑えるとは!
5人の俳優さんも全員良かったです。

ネタバレBOX

自分の理解の境界を広げて行く体験。
まさか戦場で宇宙に飛べるとは思わなった。
私が意識しすぎたのかもしれないですが、ボーイズラブな要素は、もうちょっと控えめになってくれたほうがいいな~(笑)。ゲイなのかどうか、ぎりぎり曖昧な線を保って欲しい。
連続おともだち事件

連続おともだち事件

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

連続おともだち事件
幕開けから終盤までポップなブラックコメディーとして楽しんでいたら、最後は予想外の展開に。初日と先週末の合計2度拝見。メルマガ号外を発行しました。http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2013/0307104848.html

LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

北九州芸術劇場

あうるすぽっと(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

採点できる感じじゃない
最初から最後まで全くチャンネルを合わせられず。音量、質ともに声が苦手すぎた。座席のせいもあるかな。四方囲みで全席自由です。舞台上、正面奥側がいいのではと予想。私は通常客席中央ブロックでした。これからご覧になる方はお早めに劇場へ。

Doubt

Doubt

よろづや商店

d-倉庫(東京都)

2013/02/26 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

いい戯曲だな~
「Doubt」観るのは2度目で、前と比較したり、自分の考え方の変化に気づいたり、楽しい1時間40分でした。舞台ファンで見たことない人は、みんな見ればいいのいなーと思う戯曲です。

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

ナイロン100℃

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

デカメロン21
様々なエロが提示される中、自分の求めるエロを見つける、旅のような2時間。大人向けですが、一緒に行った女子高生も大丈夫だったみたい。
映像と演技のコンビネーションに毎度魅せられる。舞台美術としての洗練は前提で、演劇の演出効果としても凄くてホ~ッとため息もの。
会社帰りのサラリーマンにお勧めしたかったけど、18時半開演だと難しいですね。3/24まであるので土日にぜひ。

ネタバレBOX

ふと思い出したんですが。初演にあった、男性が女性の背中にペンで文字を書く場面がなかったのは、村岡希美さんが降板されたからかしら。
アトム

アトム

わらび座

新宿文化センター(東京都)

2013/02/21 (木) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

今日は3年間の全国ツアー大千秋楽
「アトム」は3度目になるのですが、やはり良かったです。愛とか友とか、くすぐったくなるようなセリフをこんなに素直に信じられる舞台って、なかなかないと思うんですよね。CDを購入。

ネタバレBOX

引き込まれるのはマリアとアズリの恋の歌から。最初に入り込めないのはもったいないな~と思います。とはいえ、「音楽の翼にのって今だけは自由」と、観客の(ロボットじゃない)私も実感できるなんて、そんなミュージカル体験はまれですし、幸せです。
国語の時間

国語の時間

風琴工房

座・高円寺1(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/02/28 (木)公演終了

満足度★★★★

国語の時間
舞台は終戦前のソウルの日本語学校。「差別前提の植民地政策で30年経てば、発語を禁じられた言語は消滅する」ことをリアルだと思えた。つらいし苦しい。小劇場劇団規模で上演されたことをありがたいと思う歴史劇。震災と原発事故で引き裂かれた今と重ねざるを得ない。上演時間は休憩10分込みで3時間弱。

東京コンバット2013

東京コンバット2013

ハム・トンクス

ザ・スズナリ(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★

笑って戦慄して超充実の2時間25分
めちゃくちゃ面白かったです。4度目の上演でも内容は新しく作られているそうです。人物の設定やセリフも全然違うとのこと。

ネタバレBOX

怪我して目が見えなくなる人物をつくるのも巧い!
地下室

地下室

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/01/24 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

「地下室」再演
サンプル+青年団となって再演。既にそこにあるアブノーマル(?)な世界、が、たまんない面白さ!俳優も良かった!初演より遠慮なく笑えてしまった。

ある高い完成度に達してる小劇場演劇だと思うので、演劇になじみのない方も挑戦してみてもいいのでは、と思います。

ネタバレBOX

さいごにママさんが「外に出たって汚いものしかない」「目をつぶってなさいよ」と言うが、初演より刺さった。(セリフは正確ではありません)
サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

FUKAIPRODUCE羽衣

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

アイドルに糸井幸之介さんの歌を歌って欲しい
初日。ワイルド(野獣)系の街の水槽(海)で、生まれて死ぬまでの愛に溺れ、満たされ、早い段階で涙腺決壊。前作よりエロ多いが(直接的な猥語苦手なのですが)原作「サロメ」の愛、性、死を糸井流に表す必然だった。俳優の成熟が完成度に貢献。

同じ回を観てた知人から「泣き過ぎだろ、何歳なんだ!(いい年して!)」と愛あるお叱りも受けました(笑)。でもその人も、あの“ゾロ目の歌”は、良いと。背後で響く幾つものすすり泣きと共鳴しつつ、私だけの甘い、苦い思い出と未来を引き寄せて、羽衣の愛に甘える時間。

eyes plusのキャッチコピー「いつもと違う、をプラスする」はバッチリですね。性描写ありますし刺激強いですが、できれば、ふだん舞台に馴染みのない方にも体験して欲しいなと思いました。

ネタバレBOX

チュッパチャップス(飴)は雨、ワイルド系の町は原作のオスカー・ワイルドから、といったダジャレ多数。
『モジョ ミキボー』再演

『モジョ ミキボー』再演

モジョミキボー上演委員会

OFF OFFシアター(東京都)

2013/01/30 (水) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

演劇的に、さらに上へ
作品の面白さは初演で証明済み。密度も厚みも増してました!上演時間は約1時間25分。東京公演はインターネット直前予約もあります。

ネタバレBOX

壁に映写する映画にもお2人が出演♪
「テヘランでロリータを読む」

「テヘランでロリータを読む」

時間堂

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★

「テヘランでロリータを読む」
すっごく面白かった!四方を客席が囲む何もない舞台で、俳優が滑らかに連携し火花散らす。自由度高いが感情まかせにならず、言葉を確実に伝えてくれた。人の声を聴く時間でもあった。約1時間50分。

ネタバレBOX

大学、道端、家など、舞台がめまぐるしく変化しても、音や美術なしで問題なく伝わる演出。1995年のイラン人男女だけでなく、実在しない登場人物(ハンバート・ハンバート、ロリータ)が出てくるのもとても面白い。オノマリコさんの戯曲は「旧体…」も良かったけど、今作もすばらしいですね。
あ、ストレンジャー

あ、ストレンジャー

マームとジプシー

吉祥寺シアター(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

「あ、ストレンジャー」
初日。約1時間40分。初演は未見(映像上映は見た)。現代日本の若者の物語だしリフレインの手法も健在だか、ちゃんとカミュの「異邦人」。ギラっとする野性が新鮮。放り出すようなエロスのセンスが好き(岡田利規さんっぽい)。最後は湿っぽいより、突き放してくれる方が私好み。青柳いづみさんの演技の確かさが気持ちいい。尾野島慎太朗さんが本当にカッコ良くなられて、どうしよう!とドギマギ(笑)。オーディションあるみたい。まだ残席あるので興味のある役者さんはお早めにご予約を。

ブベニチェク・ニューイヤーガラ~カノン~

ブベニチェク・ニューイヤーガラ~カノン~

Bunkamura

Bunkamuraオーチャードホール(東京都)

2013/01/05 (土) ~ 2013/01/07 (月)公演終了

満足度★★★★

そして最後の「カノン」で泣く
「ドリアン…」の技に魅せられ息を荒くしてたら、「牧神…」で取り乱してしまいました…エロ過ぎ!まさかそんな、な設定であそこまで!

このページのQRコードです。

拡大