1
作品No.7
OM-2
身体の内部への振動が圧倒的。
2
ハロースクール、バイバイ
マームとジプシー
中学生の辿々しい身体がきらきら輝いてるのを観てるだけでどきどきした。一瞬の場に集ったそれぞれのザラリと感触を残す「記憶」の物語を、演出ではっきりと描ききったのが見事。再構築よりも蘇生を急務として、「ここにしか未来が見れない」というパンフの言葉に、世代的に共鳴するものを感じる。
3
Project BUNGAKU 太宰治
Project BUNGAKU
すばらしい人材が集った企画。小劇場って本当面白いからまずこれ観てみてよ、と胸を張って言えるようなクオリティを保ってくれることと、小劇場全体がこれぐらいのクオリティを水準にしてくれることを切に願う。
4
三五大切
花ざかりのオレたちです。【公演終了しました!】
全回役者シャッフルで違和感がないというのも脅威だが、古きを知り新しきを築く緩急自在の演出の切れ味が抜群だった。ふ抜けた大人達への大学生のジャブ。
5
スイングバイ
ままごと
言葉ではなく舞台の仕組みそのものが見せる、ただ生きること、仕事をすることへのゆるやかな肯定が泣きそうなくらいやさしい。
6
ダミーサークル
花まる学習会王子小劇場
イメージで演劇を(苦笑)と認識している人々に演劇の面白みを気付かせる草の根運動に最適なテクスト。物語の面白みを伝えるための戯曲はいくらでもあるけれど、表現としての演劇の面白みを伝えるものでここまで演者にとってハードルが低く作られてるものってなかなかない。ぜひあちこちの学校の文化祭かなにかで上演してもらいたい。
7
マーブル、お風呂
とりととら
立体的な詩の空間が身体全体に沁みる。広くいびつな場所と、依ってはほどける3人の繊細な関係が声の反響や演出と合わさって唯一の時間を産んでいた。
8
背馳【公演終了しました!ご来場誠にありがとうございました!】
ヲカシマシン
今年時間軸をいじくる舞台が多かったが、可能世界まで踏み込みながらごちゃごちゃになりそうな所をハイスピードで上手くさばいていたように思う。
9
旅、旅旅
ロロ
死と性と生と告白とがカノンで交差するシーンは2010年のマイベスト。
10
虫虫Q
市原佐都子卒業研究
あちこちいびつさは気になったが、なんだか魅力的。