おじいちゃんの観てきた!クチコミ一覧

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ロケット・マン

ロケット・マン

劇団鋼鉄村松

テアトルBONBON(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣いた
 ほかに語る言葉は要らないので、ここにコメントするつもりもなかったのだけれど、それでも、何か言わずにはおれなかった。


 泣いた。


 光の速さで駆け抜ける鋼鉄の村松に幸あらんことを。

地獄篇 ―賽の河原―

地獄篇 ―賽の河原―

鬼の居ぬ間に

花まる学習会王子小劇場(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/27 (月)公演終了

満足度★★★★

良くできたお話
 全体的に細部まで手が込んでいてとても良くできたお話だったと思います。

 でも僕は個人的には好きになれませんでした。理由はよくわかりませんが。


 暗い話は大好きなんですが、舞台空間に向かって閉じていく作品、演劇を完成された作品として提示しようとしているものがあんまり好きじゃないのかもしれません。違うかもしれません。


 でも、おもしろかったとおもいます。


 偉そうなこと言ってスミマセン。

「日」本ヘラヘラなぐさめあい in flont of ロボット・演技性人格障害・紗羅薔遺兎子の聖聖瞬(DQN or 中二 mixmax)→ていうかそれすらどーでもいいから神待ちhapppppppppy!!!!!!!!!

「日」本ヘラヘラなぐさめあい in flont of ロボット・演技性人格障害・紗羅薔遺兎子の聖聖瞬(DQN or 中二 mixmax)→ていうかそれすらどーでもいいから神待ちhapppppppppy!!!!!!!!!

宗教劇団ピャー! !

花まる学習会王子小劇場(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★

すきではない
 でも、嫌いって言っちゃうと違う。

 色々考えたけど、脚本はすごく好き、演出はあんまり好きじゃない。みたいな感じかもしれない。

 違うかもしれない。


 僕はあなた方のことはたぶん、すごく、すきです。


 僕なんか信仰しなくていいので、自分自身を信仰してあげてください。

幻夜

幻夜

観覧舎

OFF OFFシアター(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/13 (月)公演終了

満足度★★★★

変な空間
 不思議な作品でした。


 とりとめなく、ふわふわと、はぐらかされながら、わかったような、わからないような。


 こう言う感じは好きなのです。


 好きなのですが、どうも熱狂には至らない……とても面白かったのですが……。


 観ているものが、すべてなんでしょうねえ。


 幻夜。現実と虚構、などというものではなく、これはすべて、最初から最後まで、徹頭徹尾マボロシなのでしょうかね。ふわふわして、ここちよく、すこし倦怠した時間。

ホテル・アムール

ホテル・アムール

ナカゴー

あさくさ劇亭(東京都)

2013/11/21 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

きもちわるい
 すさまじかった。

 いや、良かったのだけれど、必ずしも大好きとは言えない。

 墨井鯨子さんがもう、ほんとうによかった。

ネタバレBOX



 以下備忘録的に。


 最近「頭がおかしい」芝居ばかり見ていて、けっこうお腹いっぱい感あるのですが、頭がおかしい芝居は大好きだけれど、それだけではやっぱり物足りないなあと感じてしまう。「正常」と「異常」の境界線こそが最も演劇的だと僕は思っているので、「異常」に振り切った世界の物語だとそれに終始している印象を受けてしまう。少なくとも僕は、今回のナカゴーは完全に異常な世界として受け取りました。


 観客である僕は、わけわからないお芝居に出会うことで、他者に出会えるんですが、舞台上の登場人物たちは他者には出会わない。特に今回、痴話げんかということだったのもあって。痴話げんかっていうのは、お互いがお互いのこと愛している、ということを確かめあうためにするケンカであって、それは仲直りをすることが前提となっている。作中で男が「洗脳」にも似た手法で女を丸めこんで、仲直りにいたるけれど、それがまさに痴話げんかの本質。男は「洗脳」し、女は「洗脳」されるのを待っている。そのために喧嘩する。私を洗脳してよ、というわけである。僕があんまり今回入りこめなかったのは、こう言う関係性が好きじゃないっていうのもあるなあと思いました。

 痴話げんか、嫌いなんです。本人たちでやってるぶんには構わないですけど。でもなんか、結論見えてる議論というか、オチのみえてるコントというか。出来レース感。不毛ですよね。でもそういうお芝居ですもんね。人死んだりしてるし、暴力的だし、でもそれも全部ふたりが愛しあうためですもの!みたいな。きもちわるいですね。人間って。


 という備忘録でした。


 お芝居自体はおもしろかったです。ほんとうに。
ここでいいです

ここでいいです

オイスターズ

花まる学習会王子小劇場(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

衝撃
 圧倒的狂気。げらげら笑える80分ではあったが、その実頭のねじのトチ狂った人間しか出てこない。胸がつまるような狂気の波動の応酬に、最終的には僕がおかしいのか世界がおかしいのか、誰が正常なのかもう分からなくなってきて、ああ、僕はこう言うのが本当に好きなんだなと思いました。

 こう言う人たちが芝居をやっていることをもっと早く知っていたら、僕は芝居をやらなくて済んだかもしれない。というかもうやめてもいいのかもしれない。やめないけど。

 はぐらかしに継ぐはぐらかし、でも最終的にはやっぱり悲劇に落ちつくのかな。どうだろう。僕は最後まではぐらかしつづけたい派なのですが。

ネタバレBOX

 ゴドーを待ちながらの逆?

 待たせているほうが、待っていてくれるのか、待っていてくれないのかわからないから、分からないままにしておこう。という。

 シュレーディンガーの黄色いハンカチ。

 あけみの地味な狂気(おせっかい)とか、欽也のやさしい狂気とか、ああ本当に、真綿で首を絞められているかのような、苦しい時間でした。死にたくなりました。
ギャラクティカ・めんどくさい。

ギャラクティカ・めんどくさい。

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

おとなこども
 「おもしろい」と「めんどくさい」の二元論というのは、キーワードとして大変よくできていると思いました。物事を多面的に評価するのに、ここまでわかりやすく、そして真理を突いこの二つのキーワードを思いついた時点で、脚本として9割がた成功だと思いました。

 たいへんよかったです。

ネタバレBOX

 気になったのは結論の出し方。


 「現実の銀河が待っている」という言葉から僕が感じたのは、少年ジャンプからの脱却。大人の結論の出し方だと思いました。

 僕だったら銀が滅亡させちゃうだろうなあと。

 戦争をやめてしまってはいけない。二つのイデオロギーは分かり合うことなく、平行線をたどり、そしてやがて宇宙は崩壊する。そういう方が僕としてはリアリティがあったかなと思います。

 しかし、「戦争と平和」の本質というか、イデオロギーというのは所詮ひとつの世界をどうやって見るか、ということで、両者の間に違いは無いのだ。という結論の立て方は、大人の余裕でありながら、理想主義的でもあり、なんだか微妙な気分になりました。

 オーバーテクノロジーでつかいこなせない技術とか、「おもしろいかどうか」が戦局のカギを握ったりとか、すごくリアルだった。し、風刺が効いてるなと思った。
野球

野球

キ・カンパニー

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/10/22 (火) ~ 2013/10/24 (木)公演終了

満足度★★★★★

これでいいのだ
 最高である。

 いとおしいのである。

 キカンパニーの芝居は二回目だけど、そのたびに僕は激しい嫉妬に駆られるのである。

 これでいいのだ。

 これでいいのだ。

 楽しくやらなきゃしょうがないのだ。

 そんな簡単なことが、なぜ僕にはできないのだ。

 良い時間でした。

focus. 神話

focus. 神話

ミームの心臓

花まる学習会王子小劇場(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/08 (水)公演終了

満足度★★★

うん
 四次元ボックスがおもしろかった。

ネタバレBOX


 タイムスケジュールが鬼。酒井さんはマゾなのか。15:00開演なのに、前のステージが14:30終演予定。これで出来るつもりだったのだろうか。まあ出来てるんだけど、これは、ちょっと無いなあ。スタッフさんの体力的にもきついだろうにと感じました。

 ハイブリットハイジ座が終わった後、げっそりして、もう駄目だと思いましたが、そのあとは割と楽しめました。

【ハイブリットハイジ座】

 しょっぱな置いていかれて、それっきり。セリフも半分くらい何言ってるかわかんない。それでもストーリーがわからないとか、そういうことはないんだけど。でもなんか、なー。僕の速度が遅いんですかね。ギャグも滑りっぱなし。というか滑るも受けるも、そんなすきを与えない速度で進行していて、もったいないなーと感じること多々。役者の技術はさすが。ハリキ君がかわいい。全然ついていけずに、時たまひきつったような変な笑いが出るだけの様な状態で観ていたのに、周りはすごく笑っていて、孤独感を感じました。こういうのが、おもしろいんですかね。

【ミームの心臓】

 やりたいことはわかる。言いたいこともわかる。でも。という感じでした。ナルシシズムと悲劇に浸りきっていてなんとも。もっと言葉選んでほしいし、コミュニケーションの不能感についてもっと自覚的であってほしいなと。自分の人生を悲劇として捕らえるのはそう難しくない。でも現実は、銃弾は当たらないし、死にたい僕は死ねないし、殺したいやつも死なないし、なんか巨大なシステムにただ生かされている状態が延々と続くわけで、それはとても滑稽で醜い。それが世界の残酷な真実なんだと思います。美しい言葉と美しい体、美しい結末、美しい死、美しい悲劇、それはなんか、僕はもういいです。

【四次元ボックス】

 一番良かった。朝戸さんと、オカサーの人の演技が印象に残った。義眼であることの必然性は、たしかによくわからなかった。ミームの心臓との対比もあり、終わり方がとても小気味いいと感じた。大学生像が古いなーと思ったけど、もしかして東京の大学生ってあんな感じなんでしょうか。僕が田舎者なだけなんでしょうか。トウキョウ怖いです。
マリア

マリア

Straw&Berry

花まる学習会王子小劇場(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

痛い
 とてもいたい。なぜ彼は僕の心の中をこんなに知っているのか。

 この感覚どこかで……と思ったら、

ネタバレBOX

 太宰治だった。

 まさに現代の太宰治。平成の人間失格。名前も大庭だったし。

 非現実なまでに生々しい。バンギャの清楚系ビッチな感じとか。いるよね。


 ただ、主人公の幼さという点においては、太宰より容赦ない。残酷なレベル。僕はもう少し反省があったほうが好みです。好みの問題ですが。


 僕は女にもてなくて本当によかったと思います。はい。
KOEKIMO×名作文学【終了しました。ご来場、ありがとうございました。】

KOEKIMO×名作文学【終了しました。ご来場、ありがとうございました。】

声を出すと気持ちいいの会

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2013/02/14 (木) ~ 2013/02/19 (火)公演終了

満足度★★★★

痺れた
 質感ある空間、質感ある俳優、言葉、音楽。すばらしい。もう、すばらしい。

 暗転が多かったのだけが少し残念。

西暦2040年に死んだばあちゃんの娘

西暦2040年に死んだばあちゃんの娘

コーヒーカップオーケストラ

シアター711(東京都)

2013/02/13 (水) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタの寄せ集め
 コント、とも言えないようなギャグとネタの詰め合わせ的世界観から、おぼろげに立ち上がってくる悲哀、歴史、物語。

 意欲に満ち溢れていました。

 最初はいきなり置いていかれた。くすりと笑った。もっと笑った。ちょっとだけ泣いた。洗練されていない玉石混交のギャグの連続が、いつの間にやら親子三代記。人生とは、このようなものなのかもしれない。

やすらぐあな

やすらぐあな

ま夜中散歩

花まる学習会王子小劇場(東京都)

2013/02/12 (火) ~ 2013/02/13 (水)公演終了

満足度★★★

ところどころは
 よかったんですけどね。

 あまりに茫漠としている。

 もっとちゃんと対話してほしい。ぎりぎりのせめぎあいが観たかった。

ヒト偶蹄目

ヒト偶蹄目

Holiday Junction

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/02/02 (土) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★

やりたいことはわかる。
 わかる。気がする。でも。

ネタバレBOX


 なんか全体的に演出が鈍い。おしゃれにやろうとして失敗した感。

 冒頭の映像も全然生きてないし。

 照明も顔が暗いし。

 役者も全然生き生きしてなかった。

 作家のやりたいことは伝わってくるものがあっただけに残念。

 説明過多ではあったけれども。最後の自殺のほのめかしのシーンはまるまる要らないような気もする。


 もっと叫びがほしかった。


 どうしようもない叫びが観たかったのに。
strange

strange

ニットキャップシアター

ザ・スズナリ(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

とんでもないものをみた
 見事に僕を絶望の淵に叩き込んでくださいましてどうもありがとう。

ネタバレBOX

 垂直、水平、という二つの方向性に広がっている欠片を、それこそ糸でつないでいくように、半ば強引に物語として救いあげようという試み。その強引さに悪意さえ感じる。

 そうだ、ストーリー的な頑丈で説明的なつじつま合わせなんか、本当はどうでもよくて、僕たちはいつも、日常的な断片や、過去の記憶や、妄想や、そういうなんやかんやのガラクタを、強引に意図でつなぎ合わせて、自分の都合のいいような物語にして、なにかを理解したような気になっている。それでいいじゃないか。という開き直り。

 第1部、垂直移動編は、所謂ところの「ストーリー」編。「物語」パートだ。だけどここで描かれるのはそれこそ「糸」すなわち「意図」的な部分だけで、きわめて恣意的で、記号的な物語だけがそこにある状態が続く。たんに言葉だけがそこにある感じ。

 第2部水平移動編は、現実パート、といった趣。たぶんちょっと違う。実際に作者が体験したと思われる失踪事件等をもとに、物語と交錯しながら、虚と実の間を行ったり来たりする。これだ、この感覚だ、これこそが僕が求めるものなんだ。何一つ確からしいものはない中で確かに、ぎらぎらした本物が、そこにあるように感じた。何かはわからないけれど。

 第3部、直角交差編。前2編に比べれば、やや凡庸で、型にはまった印象。特に、「自分の中のたくさんの自分」が登場する脳内世界、みたいな描き方は、やや陳腐かなあと思わないでもなかった。だが、それを差し引いてもよかった。年を経ても、中学生みたいな鋭くとがった気持ち悪い自意識は、持ち続けたいと思った。最後主人公が壊れたまま終わるかと思ったけど、救いなのか救いじゃないのかよくわからないような、不明確な救いがあって、結局主人公は物語の世界にとらわれて、ちゃんと生きている。現実という物語で主人公を縫いとったのは、奥さんの存在だったのか、どうか。はたして、といったところ。

 仮面をつけた登場人物が4人登場する。仮面の使い方もよいなあと感じた。演じるべきはキャラクターではなくロールなのだ。

 中でも、失踪した男Sの描かれ方が気に入りました。まるでカミュの異邦人のよう。「Strange」というタイトルもそこを意識したのかな、とか深読みしてしまうくらいです。違ったらごめんなさい。

 たいへん刺激を受けました。負けないように頑張ります。
尻軽SiLLYGiRL

尻軽SiLLYGiRL

東京プロパガンダ

新宿眼科画廊(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

うーむ。
 タイトルのダジャレはいい意味で釣りで、もっと真に迫る何かが見られると期待したが……?

ネタバレBOX


 凡庸。且つ茫洋。

 セックスについてスキャンダラスに、あけすけに描こうとするなら一部の王子小劇場系がすでにやっているし、それにしては突きぬけてない感。軟派。

 そうでないものを狙いたいのだ、としたら明らかに失敗。

 この芝居に限らず、現在の小劇場はちょっとセックスとスキャンダルに頼りすぎだと思う。

 役者も、時々はドキッとするほど生々しい自然な演技を見せるのに、基本的にはどこか記号的で人間味がない。これは演出なんだろうか。だとしたらどういう狙い?僕はとてももったいないなと思ってしまった。あの生々しさをどうしてこんなに演出の「言葉」によって切れ切れにしてしまうのか。
アタシのアンテナ終末論

アタシのアンテナ終末論

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新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/12/21 (金) ~ 2012/12/24 (月)公演終了

黙示録の日に
 地球最後の日に鑑賞しました。はい。終わってません。

 虚飾と虚仮威しの一大エンターテインメント。無為と退廃に彩られたハイテンションな「何か」。

 小劇場系の人はこういうの好きな人多いでしょうから、きっと有名になるでしょう。がんばってください。応援してます。

ネタバレBOX



 爆音とはいえ音が割れすぎ。ちゃんとしてほしい。高音が割れると耳が痛いです。
みんなの詩(うた)

みんなの詩(うた)

劇団なのぐらむ

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2012/10/25 (木) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★

おもしろかったです
 でも群像劇じゃないなと思った。

ネタバレBOX

 解雇された外国人が云々とか、妙に現実的なような、そうでないような、微妙なラインの設定。SFみたいにしちゃった方がもっとよかったのかもしれないと思ったり。

 でもおもしろかったですよ。とても。


 客入れがずっとブルースブラザーズだった。あんまり関係ないような気がした。
あたまの中のフィガロの結婚

あたまの中のフィガロの結婚

回遊公園

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/10/13 (土) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

満足度★★

うーん・・・・・・
 俳優さんの演技がどうも好きになれなかった。幕は落ちると思ったらやっぱり落ちた。幕が落ちた瞬間はそれでもドキドキした。美術もあそこまでやるならもっとちゃんと仕込めばよかったのに。会場整理の人の声が小さすぎて何を言っているのかわからない。奥様と下男が一人二役だった意味は何なんだろう。原作を知らないので何とも言えないけれど、全体的に散漫な印象で、やりたいことが明確に見えてこなかった。

美味しくない鳥(A.チェーホフ『かもめ』より)

美味しくない鳥(A.チェーホフ『かもめ』より)

大脳神秘

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/09/21 (金) ~ 2012/09/23 (日)公演終了

満足度★★★

霧霞む湖のような
 内容を把握できそうでできない。

 意味深長なセリフや演出、芸術的表象、イメージをチャフのようにばらまき、真実をその陰に隠してしまう。なにもかも藪の中、といった印象。

 決して好きな部類の芝居ではなかった、けど、役者さんの演技に最後まで引っ張られていた。役者さんの演技もまた、巧妙というか、小賢しいというか、巧みに存在を「演技」の中にしまいこんでしまっていて、生臭さが感じられなかった。

 この芝居が、いい芝居なのか、悪い芝居なのか、おもしろいのか、おもしろくないのか、問題作なのか、平凡なのか、それすら僕には判断がつきかねた。すべては、霧霞む湖の底に、沈んでいる……のかな?

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