満足度★★★
審査員受けが大事と確かに言いました。
役者さんの能力には感嘆しました。
ネタバレBOX
長時間は持たないだろうという激しい動きと猛烈な早口には感嘆しました。上演時間は80分ぐらいだったでしょうか。限界でしょうね、汗びっしょりでした。
でも、それがどうしたという感じでした。
農協の対応が悪く困っていたリンゴ農家のリンゴをサラ金の若社長大門裕司(タイモンユウジ)が買い取ったところ、リンゴの市場流通量が減って高騰。リンゴ農家は喜んで、その後数年間は取引を続けていましたが、欲が出て若社長を裏切って他に売り、最終的には刑務所に入ったみたいな話。
どうでもいいと思いました。
満足度★★★
感情の下克上
角角した角角ダンス、強烈でした!
ネタバレBOX
稲城市辺りが24番目の区ディストピア。妄想の産物かとも思いましたが、警察が監視している実在の世界のようです。元々の住人と殺人を犯したような凶悪受刑者が住む街は、他人に親切にすることがバカにすることで、殺すことが最高の行為といった価値観が逆の世界でした。
このような価値観に基いて自分の好きなことをして他人が喜ぶことをしてあげる、これを抑制を効かさずに実行していたら、殺人だらけで誰もいなくなってしまうのではないかと考えましたが、私はまだ殺されるほどの人間では無いのでお手を煩わすことがありませんように的な都合の良い面もありました。
アフタートークで、角田ルミさんは価値観の下克上といったところを常に描きたいと思っているというような趣旨のことを話されていました。重大なネタばらしを聞いた気がしました。
確かに下克上、荒木の友人の刑事が過去の放火犯だったり、無罪放免された荒木も結局は自分のやりたいことをして裏切りマネージャーを殺してしまいました。
殺人現場を発見し、しかも怪我人がいた状況で救急を呼ばなくても全くの無罪というのが刑事事件としてはそうなのかなと思いつつ少し疑問でした。
満足度★★★★
開戦秘話
約一名を除いて基本イケメン揃いでした。
ネタバレBOX
真珠湾攻撃に向かうイ18号の艦内の話。
中尉同士のライバル心を煽ったり煽られたりや、鉄拳制裁の是非について鉄拳を食らわせながら論じ合ったり、ボーイズ・ラブ的なエピソードがあったりして艦内の男社会の様相をイケメン揃いで描き、最後は一年前から訓練していた古瀬中尉と横川一等兵が特殊潜航艇に乗って自爆攻撃に向かうことを知った者たちが、様々な思いを胸に二人を見送るシーンで終了。
開戦時から既に特攻の素地があったとは知りませんでした。こんなことでは長期戦になったら勝てないのは目に見えていました。
そして二人も結局は任務を果たせなかったようで、恐らく水漏れでも起こして脱出したもののそれっきりだったのでしょう。
舞台上では潜水艦が前に進んでいるという感じが伝わってきませんでした。真珠湾攻撃を知らない若い人も多いでしょうから、太平洋のどの辺りを航行し、最後二人を見送った真珠湾の入り口付近はこんな形をしているんだと具体的な地図で示した方が良かったのではないかと思いました。
満足度★★★★
『モカマタリ』が特にいい!!
急遽代役として立った武藤晃子さんの心意気が伝わってきました。
ネタバレBOX
『親しき仲にもドアがあり』(作・勝沼紳一) 自宅で浮気の電話を聞いた妻が、トイレに入った夫のドアが開かないようにして自分も男からもてていることを小芝居する話。
もっとドタバタな話になるかと期待しましたが、子はかすがいで盛り上がらないまま収束してしまいました。
『ドアゴシッ☆サンデーウォーズ』(作・山口夢) 自分に惚れていると勘違いした勘違い男が日曜日に自宅に尋ねてきて、ドア越しに求愛にされ困り果てるOLの話。
徹底した勘違い男振りは見事でした。恥ずかしがり屋さんのシャイをシャイニーと言ったのが何故かとても受けました。
『モカマタリ』(作・日向いつき) 男の何年も前に亡くなったお父さんのご縁で、男と女が出会う話。
父を偲んで酒を飲み、泥酔して昔父親が住んでいたアパートに入り込み寝込んでしまった男。そこに女が帰ってきて一悶着あって話をしているうちに、作家志望の女は水商売をしながら小説を書いているがなかなか目が出ないこと、男の父親は名の知れた作家で昔この部屋に住んでいたこと、そして男は編集者で出勤したら辞表を提出しようとしていることが判明し、最後、男は編集者の目で大震災の日の父との思い出を書いた女の小説「モカマタリ」を読むことになりました。
ドアの鍵を取り替えなかった不動産屋さんの落ち度とお父さんとのご縁によって、女は小説家への道が開かれ、男は編集者という仕事にもう一度やりがいを見出し、そして男と女は恋仲になる、なーんて想像してジーンと来ました。
三本目の『モカマタリ』が特に素晴らしく、これを60分物にきちんと仕上げたらスタンダードな二人芝居になると確信しました。
ところで、話と話の間に小道具を入れ替える必要があり、また衣装を着替える時間を確保しなければならないのは分かりますが、パントマイムのような人たちが小芝居をしながら小道具を運んでいたのはウザったくて邪魔でした。話の余韻がかき消されてしまいます。
始めっから武藤晃子さんで進んでいたら演じる年齢幅がもっと広く、例えば少女っぽいものもあったかなとは思いました。
満足度★★★
納得!
大声で喋る理由がやっと分かりました。
ネタバレBOX
大好きな兄が取るはずだった文学賞を受賞した作家を恨んで殺害しようと作品の中の登場人物だと言って近づき、また、妹を亡くした男の子が莫大な遺産を相続することを知ったことからこの男の子にその妹だと言って近づいた女性の話。
二人とも落ち込んでいて、そんなときに現れたもので、他人を幸せにする嘘はまあ良いことだということもあって二人とも騙されていてあげていたため、傍から見ると何かSFっぽい状況に見えました。
本作品を観て、そして観たばかりの『見世物革命ゴウマちゃん』に出てきた花魁を思い浮かべたことで、学生演劇が大声で喋る理由がやっと理解できました。廓言葉と同じでした。地方から集まって、それぞれが話す方言や訛りじゃ分かりづらいということで大声で喋れば皆同じ、つーか公平というわけだったのですね。
極端な方言や訛りでなければ日本全国皆理解できますからそろそろ大声は必要ないのではないでしょうか。
満足度★★★★★
本当にありそうな話!
精神をコントロールすることの是非論の他、一つの真実のもう一つ奥の真相が明らかになる展開には息を呑みました。素晴らしかったです!!
ネタバレBOX
マイナス思考に陥った人に過去の僅かな喜び体験の感情を増幅させることによって、差し引き前向きな性格に変える機器、メンタルペースを埋め込んだ人たちの話。
トンネルの崩落事故で同乗していた娘を失った緒方はクリニックの先生、その女の子と目が合いながら正にコンクリートが崩れそうな状況下で恐怖に負けて助け切れなかった救急隊員はクリニックの患者、この二人の関係と事故の状況が明らかになる過程は見応えがありました。
危険極まりない状況下では已むを得なかったと誰もが評するにも拘わらず、責任感の強い救急隊員は職務を全うできなかったことに悩み、一方救急隊員を憎むことで精神的に安定しようとする緒方夫婦という構図だとばかり思っていましたが、実は事故後真っ先に逃げたのが緒方で、身動きの取れなかった妻は救急隊員に助けられ、その後娘はコンクリートの崩落で亡くなったというのが客観的事実でした。事実から逃げるため、あるいは普通の社会生活を送って収入を得るためにメンタルペースを埋め込んでいた緒方でした。メンタルペースを外した後の緒方の落ち込みようは凄まじく、この重層構造には恐れ入りました。
ブスとかグズとか言われてもイラッとしないメンタルペースの効果にも驚きますが、心の病気に落ち込む人間が悪いのではなく、職場環境が悪いのだは至極当然で名言でした。
メンタルペースは医療用の麻薬のようなもの、医師の管理の下で末期癌の患者に対してとか限定的に使用するのは有りかなと思いました。
満足度★★★★
勢いありー!
大音量の中、楽しくノセられました。
ネタバレBOX
説明書きにある通り、猛烈な早口でがなり立て、大音量の音楽を流し、そして何か賞でももらうつもりかい的な時々気の利いた楽曲が含まれていて、シアターグリーン学生芸術祭に参加した喜びを斜に表現していました。
大声のセリフは聞き取れず、背景にかすれた字幕みたいなものも映していましたがそれも良く見えず、まあそれでいいのですが、ラストでゴウマちゃんが将軍によって処刑され、これ以降空白の100年と呼ばれる時代が訪れたというセリフの、何が停滞するのか、空白の中身だけは聞きたかったなと思いました。
満足度★★★★
親の因果が子に報い~
顔のある木は素晴らしかったです。
ネタバレBOX
『㐂』のときの女の一生のような、火山島で生まれた金髪の少年の半生記。あるいは、少年の父親をイジメた村長の因果が長男の子どもに現れた因果応報の物語。
こういう半生記物が好きなんだなということは分かりましたが、長期に亘るためどうしても散漫になりがちです。
そして、女性ファンへのサービスのためか男優さん二人のヌードシーンをふんだんに提供していましたが、陰毛が見えてしまってギリギリアウトでした!
全島避難した火山島を二人の息子とともに再建しようとしたということで、海苔ちゃんとちゃんと結婚したんだなと思い安心しました。
木は結局意味はありませんでしたが、ラストの一周丸々の樹木は素晴らしかったです。
三人娘が独立した劇団もある中で素敵な女優さんたちがいるろりえ、ダルカラの中村梨那さんも含め可愛い女優さんたちは皆さん素敵でした。面白い女優さんたちは面白くて素敵でした。
満足度★★★★★
素晴らしい着想!
役者さんも個性的、現実的にあり得そうな話だし、良く練られた本だと思いました。
ネタバレBOX
細胞があと何回分裂できるかの回数を示す遺伝子の紐を売買する商売が基になったストーリー。とても素晴らしい着想です。
途中で過去と現代が演じられていることに気付いた瞬間はこの上ない喜びでした。社長は紐を継ぎ足しているので見た目は大して変わらないというところがミソですね。
ブックオフでは10円で仕入れたものを100円で売る、この真偽は定かではありませんが、命の値段もライフオフに売るときは1年分が200万円、ライフオフから買うときは2,000万円、ああ私には買えないと思うと残念でした。
ところで、女性警察官が父親の借金の連帯保証人になっていて、父親が死んで借金苦にあえいでいるというシーンがありましたが、全く腑に落ちませんでした。聞き逃していたところもあるのかもしれませんが、父親は営業のための資金を借りたはずです。父親が死んでも営業が継続されているなら借金苦ということは考えられません。友人の連帯保証人になっていて、友人の経営する会社が倒産してその借金を背負うことになったというようなありがちな話とは根本的に違います。
そもそも、父親の借金の連帯保証人になるということは、経営の責任を担うこと、具体的には共同経営者、後継者になるというくらいの覚悟があってなるものです。警察官は副業ができませんから、そもそも連帯保証人になるべきではありませんでした。
そんなこんなで、女性警察官はこの素晴らしいストーリーには要らなかったと思いました。
最初の飛び下り自殺をしそうな屋上のシーンから暗転後にライフオフの受付窓口に変わっていた場面転換は実にお見事でした。
満足度★★★
せっかく練習したのに
今一盛り上がりに欠けました。
ネタバレBOX
せっかく笑い方の練習や拍手の仕方を練習したのに全く役に立ちませんでした。
役者さんたちはそこそこの実力者とはお見受けしましたが、表面面をなぞっているだけのようで役になりきれていない感じでした。
カリフォルニア男はもっとスカッとしていてほしかったです。ニューヨーク女は長女をカリフォルニア男に押し付けたことを本音では喜んでいるとしたらその辺が表現されていませんでした。ルームメイクの二人が真相をばらす方式でしたが、誰が選挙に出馬するのかよく聞き取れませんでした。ニューヨーク女の今の恋人が出馬するとしたら、アル中で何か病弱がちだし、当選するはずもなさそうで現実感がなくモヤモヤっとしました。
寝室で知らない女を発見したときの奥さんの心境は如何ばかりでしょうか。やはり自宅じゃない方が穏やかな結末が待っているようです。夫の弟が仕掛けたサービスで、かつ酔っ払っていただけと、奥さんも見抜いたのでしょうか。奥さんは打算と愛情のため夫を許しました。金輪際このことは口にしないとは潔い言葉でした。夫が女を隠そうとする辺りはドタバタコメディとしてもっと笑いを呼ぶところなのでしょうが一切笑いは起きませんでした。
アカデミー賞授賞式に参加するためロンドンから来た女優とその夫、両刀使いの夫ということで複雑な嫉妬心が働く妻でした。そもそもロンドンの女優じゃ受賞するはずがないとは自明の理なんですかね。一縷の望みに掛ける外国人俳優は哀れです、全般的に。
仲がいいのか悪いのか、二組の夫婦の物語。どんどんエスカレートしていく喧嘩、その割には仲直りしようとしたりして。最後は全員が怪我をするところまで行き着くドタバタなのに、なぜか盛り上がりませんでした。ルームメイクの話では、スィートルームとビジネスルームを予約してどちらがスィートルームかをテニスで決着しようとしたとのことでしたが、奥さんが足を痛めたのに勝てたのでしょうか。荷物は最初から部屋に入れていた訳で、初めから部屋は決まっていたようです。事情通のルームメイクですが、勝手に思い込むこともあるのでしょうね。
満足度★★★★
気持ちのこもった一人芝居
現代の母娘関係の危うさのようなものを感じました。
ネタバレBOX
若い娘が殺されたり行方不明になる事件が多い昨今、特に母親の方が友達母娘みたいに思い込んでいた関係の中で、娘が一人暮らしを始め、そして突然いなくなってしまったら、その母親はどう心の整理をつけたらいいのか悩むだろうなと考えさせられる話でした。
母親の言動から、収入源である夫を引き止めるための女の部分が必要である一方、自分にある程度の収入があれば子育てにもう夫は要らないと考え、自分の思い通りに子どもを育てられるとの過信が招いた悲劇のような気もしました。
結局、娘は独立した人格です。形、行動面から娘になってみて、娘の心境を探ってみるのは面白いと思いました。さて何が分かったのでしょう。
一人芝居は60分、55分弱で終了。自殺とすれば、原因として何か分かったことを教えてくれるためにもあと5分ほしかったです。
ところで、母親が塾講師を始めた頃に出会った生きるために媚を売る男の子が、娘の恋人のような気がしてきてしまいました。
満足度★★★★★
名コンビ
シリーズ化誕生!
ネタバレBOX
探偵野崎淳之介と宿の女将お駒さんコンビのシリーズ化。
伯爵家乗っ取りのために跡取りの娘を殺された伯爵未亡人が恨みを晴らすための大量殺人。
探偵は前回と比べると積極的に関わっていました。しかし、基本的には事件の経緯が描かれるスタイルでしたが、重厚な悲劇譚を堪能しました。
次回作も楽しみです!
満足度★★★★★
発想がユニーク
お洒落でした。
ネタバレBOX
各ヒーローのキャラクターや人間関係がどうであれ、ですから俳優さんたちがどんな15分物のストーリーを持ち寄ったとしても適応力があってどんと来いで、つまりは、ヒーローたちと彼らを庇護する基地を運用するコンピュータとの友情物語でした。
当日は内山智絵さんのショートストーリー、内山さんの身体のキレが素晴らしかったですね。
一般人と思われたのはコンピュータが作ったアンドロイド、本物のヒーローたちはとっくに宇宙人と思われる敵に殺されていて、今いるヒーローたちもコンピュータによって作られたやはりアンドロイド。
超能力の無いアンドロイドがコンピュータの感慨によって再現シーンを繰り返しているうちに学習して、敵と真剣に戦うことを決意して基地を出ることになりましたが、宇宙船がまだ空に浮かんでいれば殺られてしまうでしょうし、宇宙船の如何に拘わらずそもそも守るべき人間も既に残っていないのかもしれません。
虚しい結末ですが、さあそろそろお終いにしましょう、ケリを付けましょうという気持ちが表れていました。
満足度★★★★
ダム?!
どこがダムだかはあまり分かりませんでしたが…。
ネタバレBOX
一番初めの、若手お笑いコンビが滑っているのを、大丈夫、このまま続ければ絶対受けるってと、ネタを考えた方が漫才をしながら必死になって相方に訴えているような感じが少し痛かったです。
次に女性が登場して安心しました。初めから女性を出しとけば良かったのにと思いました。タレント発掘の選考基準はいくつかあって、要約すると胸の大きさなどという小ネタにはクスっとさせられました。
最後の比較的長目のが良かったです。劇団解散後10年経って再会する話で意外な事実が判明した、と思ったら、そういうストーリーのお芝居を練習している劇団の話で、主宰の俳優が自殺を図るのもどこからが本当かとヒヤヒヤさせられる、そんな重層構造が面白かったです。
満足度★★★★★
理不尽な社会
最後頼れるのは家族だけです。
ネタバレBOX
身勝手な人たちが、それぞれ自分勝手に生きている社会。理不尽な要求をされることもあります。最後、守ってくれるのは家族だけという話。
キチガイと呼ばれていた男が、ま、生活力はあまり無いかもしれませんが、家族を守ろうとする一番まっとうな人間に見えてきたところが面白く、笑っちゃいました。
ただし、家族の定義が重要で、家族から外れると守ってもらえません。シビア。
混んできて、通路に補助席を作るのかと思っていましたが、一番上段に一つ作っただけでした。全ては納得。
満足度★★★★★
ラス前感動!
恨みの連鎖が引き起こした悲劇、伏線が効いていました。
ネタバレBOX
最初の男女が殺されるシーン、これを後世に記録して残さねばならないと歌ったドクター・マネットに、ああそんな話なのかと思ってしまいました。
そして、ルーシー・マネットが歌った直後に、そこまでしなくてもいいのではと思えるくらい、マダム・ドファルジュが格の違いを見せつけるかのように歌い上げたのが印象的でした。
17年間も牢獄に閉じ込められていたドクター・マネットの恨みが書かせた侯爵家一族の根絶やしを希望する書面が、マダム・ドファルジュの恨みに火を付け、まさかドクター・マネット自身の娘や孫にまで跳ね返ってくることになろうとは上手い伏線、筋立てです。
蛇の道は蛇、チャールズ・ダーニーを陥れたバーサッドが最後の入れ替わりに役立つのも伏線の妙です。
シドニー・カートンとお針子との出会いは、取って付けたようなシーンに最初あれって思いましたが、お互いに死に行く心を穏やかにさせる素晴らしい運命の出会いでした。お針子さんは歌も上手く、感動しました。
ルーシーは喋りは棒読み、歌は若干こもりがち、ライティングも悪く肌は薄茶けた感じに見え、砂にまみれたスポーツウーマン、走り幅跳びの選手のようでした。
ところで、何か決まり事なんでしょうか、悪政のサン・テヴレモンド侯爵側の人にホクロが付いていました。
満足度★★★★
確かに
新しいぬいぐるみハンターだと思いました。
ネタバレBOX
現実的で具体的なセットがある、近未来的な話ではない、走り回らない、その代わり全員による素敵なダンスパフォーマンスがあった、確かに新しいぬいぐるみハンターでした。
生徒会の横暴で学園祭は中止になったものの、引きこもっているベッキーのために彼らのクラスがゲリラ的に学園祭を催したという話。ベッキーの出て来ないベッキー話で、これは斬新。
走り回っていたのが嫌いだったので今回はとても嬉しく思いましたが、ストーリーとしては最初まとまっていなかったクラスが最後一つにまとまってという、クラスのみんないいやつじゃん的なちょっと平凡な展開でした。
生徒一人ひとりは個性的で良かったです。竹田さんの生徒会長は、化粧が凄くて素敵でした。
ところで、マチソワ続けて黒板のあるセット、しかもOFFOFFと駅前のお隣さん同士。珍しい一日でした。
満足度★★★
実り多い学級会
早熟な子を除き、ギリギリ小学生に見えました。ような。
ネタバレBOX
バレンタインデーの日の学級会。暴君的ガキ大将から子分のように虐げられていた男子たちはそれぞれ女子から愛のチョコレートをもらってカップル誕生とあいなり暴君から自立していきます。いったん落ち込んだガキ大将ですが、彼もまた一人の女子児童からチョコレートをもらうことによって暴君的ガキ大将から普通のガキ大将へと成長するといったストーリー。
そしてやっぱりというか、日村勇紀的男子は全くもてなくて一人取り残されるといったオチ。
学級会の最中に校長室に呼び出され、戻って来る度に服装が乱れていく先生の姿が、本来はもう一つの笑いどころだと思うのですが中途半端でした。途中、学級委員が校長室でご乱行の様子を見てしまったと言うセリフがありましたが、そんなネタばらしが無くても、最初に戻って来たときからあれっ何か格好が変だなと思わせ、次から次にどんどん乱れていくといった演出で理解させることが重要だと思いました。
ところで、これは大人向けのお芝居だとは思うのですが、だとすると、ガキ大将の成長話じゃちょっと物足りないような気もします。子供向けとすると、先生のご乱行はちょっと頂けません。どの層を狙ったお芝居かちょっと気になりました。
満足度★★★
淡々と
どっちが本音だったんでしょうね。
ネタバレBOX
自分の子どもと暮らすことを怖いと言い、一方で長男と一緒に暮らしている嫁方の両親のことを羨ましいと言う、どちらが本音だったのでしょうね。
で、結局は老人施設に入ることになってしまいました。ハウスクリーニング業者にいいように食い物にされていると、子どもたちが判断したのでしょうか。確かに、母親本人からの要請であったとしても、頻繁にハウスクリーニングするのは異常で、そう思われても仕方ありません。本格的に悪徳商法に騙される前に施設に入れちゃえと思ったのかもしれません。
そうなると、長男家にいる義理の両親の心境は如何ばかりかと、漏れ聞こえてこないので何とも言えませんが非常に気になるところです。
さて、まだ元気でちょっとした支えがあれば十分一人で生活できるにも拘わらず施設に入った背景には、起業した次男が資金難に陥っていて、資金援助を頼み込まれた母親が自宅を売却する決心をしたことがあるのではないでしょうか。そんな気がしました。
お芝居は、淡々と、淡々と、孫との交流も心が感じられず、淡々とし過ぎる印象でした。
満足度★★★
何もしていない
緩いと言うよりダルいという感じ。
ネタバレBOX
何か仕事を作ってやっているというのは口ばかり、結局は何もしていない感じでした。
列車が通り過ぎるだけというのも、乗ろうとするお客さんはいたのに、信号機の故障で停めることことができなかったということじゃないですか。ちょっと意味が違うぞと。
駅長の鈴木さん、列車に引っ掛かって行っちゃったとしたら、上手にはけるんじゃなくて、列車の進行方向と同じ下手にはけるべきなんじゃないですか。舞台挨拶も上手から出て来るのは不自然です。
新しい駅長さんも、何かこの雰囲気に馴染んでいきそうですね。