満足度★★★★
『北限の猿』観劇
ネタバレBOX
類人猿研究所の研究員たちの日常を描いた話。
『カガクするココロ』と『その森の奥』の間に位置するような内容。というか、『北限の猿』が女癖の悪い研究員の話が中心じゃあまり進歩していないなと思って、新作『その森の奥』を作るに当たって研究内容にも少し触れることにしたというのが率直な受け止めでした。
オセロを中断して退席する男が女事務員に「見ていて」と言って出て行きましたが、そういう状況に置かれた場合、サラリーマン時代の私だったら誰かが触らないように生真面目に気を配っていたと思います。しかし、今の私なら、たとえOKしたとしても見ていないだろうと思います。後で問い詰められても、大事なことは人任せにするなと言えるようになりました。
満足度★★★
日常と非日常、ありがちと言えばありがち。
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市井の人たちが上手くいったりいかなかったりの日常を送る中、隕石が地球に落ちて人類が滅びることも無いとは言えないという漠とした話。
あまり爽やかな気分にはなれませんでした。
満足度★★★★
『その森の奥』観劇
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遺伝子操作なども行っている霊長類研究所の研究員たちの話。
類人猿に対する動物実験の倫理的な面を問うなど、『カガクするココロ』に比べて研究員らしい思考が加味されていました。
満足度★★★★
『カガクするココロ』観劇
ネタバレBOX
遺伝子操作も研究対象となっている霊長類研究所の研究員たちの話。
ストーカー的な男がいたりの、下世話な人間関係が描かれていました。
満足度★★★★
アイドルグループみたいでした。
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山奥の館で、配達される生き血を飲むことで悠久の命を長らえている吸血鬼の娘たちが、ゲームをしたり紛れ込んだ人間と関わったりしながら過ごす退屈しのぎの日常を描いた話。
大量のメンバーがいるアイドルグループのお芝居で、みんなを公平に扱うためにゲームを取り入れることがよくありますが、そんな感じでした。
満足度★★★★
作者の心の優しが感じられました。
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病気で自殺した父親があの世の受付事務が混みあっている間にスマホを通じてアドバイスをしてくれたりしたことで、社交性の無かった高校生がクラスメートと親しくなったり、母親が病気で亡くなる悲しみを乗り越えて姉と共にしっかり生きて行こうとする話。
幽霊物なのですが、スマホを使うことであまり幽霊物と感じさせないところが良かったです。
転校デビューというと軽い感じもしますが、転勤や転職のない子供にとっては虐め対策の一つではありますね。
満足度★★★
疲れました。
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現代の女性たちメディアがイアソンを始めとする世の男に踊りながら不満等を言い放つようなパフォーマンス。
踊りは単調でした。
満足度★★★★★
テンポ良い展開、篠田さんのカッコいいところ、素敵でした。
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刑事雪平夏見の元夫が殺された事件を解決する話。
冷徹さと冷静さ、犯人と夏見の命と向き合う姿勢は全く異なるものでした。
満足度★★★★
やはり古臭いと感じました。
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おどろおどろした雰囲気の中の、人間とこの世のものでない男女のどろどろとした関係を描いた話など、正に譚。
これがアングラかと思いながら観ました。何か古臭い感じもしましたが、男優も女優も素晴らしい声質で次第に独特の世界に引きずり込まれていきました。
ギターの演奏が劇場全体に響き渡り、とても上手いなと思っていたのですが、ちゃちっぽいドラムの音で、演奏舞台かよっ、一気に古臭さを感じてしまいました。
満足度★★★★
筋に忠実って感じでした。
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雪女の話の一人芝居。
雪女の話を朗読で聴いているような感じでした。
プロジェクションマッピングで男と女の特徴を映し出していたのは面白かったです。氷の針って痛そう。
満足度★★★★★
『なにもない空間の男』観劇
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何もない空間に物語の世界を作り上げる演出家の力を表現した話。
上が白、下が黒の衣装は、ド派手ないつもと異なりました。内容的にもストレートプレイ風の作品も作れるんだと、とても新鮮に感じられました。
演出家の権限の大きさを示すとともに、女優である母親に認めてもらいたかった少年期の心情も表すものでもありました。
満足度★★★★
『リング─金と銀の鬼アナザー版─』観劇
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鬼と人間と桃太郎とライト兄弟が登場する話。
元々鬼だと思っていたのが人間で、元人間だと思っていたのが鬼だったりして良く分からない内容ですが、華麗です。
満足度★★★★
『青いザクロ〜ベニクラゲマンの憂鬱〜』観劇
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不老不死を願う人間、不老不死でもあるAI化されたアンドロイド、そして、長生きした老人が起こす交通事故の悲惨さ等を描いた話。
華やかです。
満足度★★★
苦行でした。
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ゆっくり動き回るパフォーマンス。
梅雨の合間の暑い中、いつもよりアボガドロ定数の何倍もの原子・分子が活発に動き回っているせいか、耐えがたい時間を耐えました。
満足度★★★★★
その後が気になる話でした。
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関東大震災の前年に当たるアインシュタインが日本に来た年の、浅草馬道通りのパン屋の家族、職人、下宿人らの生活を描いた話。
子供ができない嫁に対する嫁ぎ先の冷たい目、女性に学問は要らないという考え方など、今日にも続く女性の地位の問題を取り上げていました。子宝の湯での湯治の仕組み、そういう裏の面もあったのかと初めて知りました。パン屋の次女に色々な本を勧めた進歩的学生でさえも、相対性原理の本は貸そうとしなかったことに根の深さを感じさせられました。
相対性原理の本に対して、会いたい・性の原理という下世話な本がヒットしたとかしないとか、今も昔も商魂はたくましかったようです。
翌年この人たちはどうなったのだろうか、悲しみがひたひたと迫って来るところが何とも言えません。もう一つの『紙屋町さくらホテル』でした。
家の事情で磐城の実家に帰った学生さんが、あのとき相対性原理の本を持っていることを話していたら次女は助かっていたのだろうか。としても、子孫は東日本大震災で被害に遭ったのだろうか等々、色々想像させられました。
満足度★★★★
色々試してみたいんだと思いました。
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洋品店とガラス工房において、マネキンやガラスの本質を求める生き方と、大衆に迎合する生き方を選択する人々を描いた話。
売れなくても、今は演劇の本質を探そうとする笠浦さんの姿とダブりました。これからも、とんがってるというか、やりたいことをやってほしいと思いました。
満足度★★★★
説明文の前提は異なるところがたくさんあります。削除した方が良いと思います。
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妻と弟の駆け落ちということになっていた過去の出来事の真相、即ち墓場まで持っていく話が、観客に対して明らかになるサスペンスドラマ。
何か変だなと思っても口をふさいで地域の平穏を守る、あったのですね。
説明文にあった双子の兄弟で父親が異なっているかのような表現、経営危機のような記載は全く異なっていました。
満足度★★★★★
時流の最先端を行く話で、とても面白かったです。
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自宅が火事になり、親戚の家に居候することになった中年引きこもり男が経験した凄まじい人間関係を描いた話。
三年寝太郎のように隠れた才能があったのかと思えばそれほどでもなく、商売が傾いた原因が他にあったのかと思えばやはり自分だったとか、婿養子は不動産名義が自分の物になるまでは大人しくしているべきだとか、何か凄い教訓に満ち満ちた寓話のようなストーリーでした。
東日本大震災で畳の上に乗って漂流して助かった引きこもりの男性は今どうしているのかなと思いました。
以前、洋物のお芝居というとゲイの話ばかりで、そしてその影響を受けて日本でもゲイが登場するお芝居が増えましたが、このお芝居を観て日本で社会を反映するお芝居と言えばそうです、これからは中年引きこもりに関するものが主流になると確信しました。
満足度★★★
予想していたものとは全く異なりました。
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LGBTの生きづらい社会を表現したようなダンスっぽいパフォーマンス。
説明文に姉の失踪とあったので、姉はLGBTで悩み失踪したと判断しましたが、説明文がなかったら詩を叫びながらのダンスパフォーマンスとしか思えませんでした。
こうしたあらすじの良く分からない演劇の台詞を覚えることって大変だと思うので、役者さんたちの能力の高さには敬意を表します。
満足度★★★★
【ワスレナグサ版】観劇
ネタバレBOX
基本、ヒモ男のシーンが加わっただけのre-act版とほとんど同じ内容の作品。
親のエゴが招いた悲劇という面では感動しますが、特に目新しいところがないとなると、リピートを誘う詐欺にも思え残念でした。
占い師が登場した瞬間、そのインチキ性故にテンションが下がり嫌気がさしました。殺された妹の友人の彼氏の正体は明かされないままでした。