アインシュタインの休日 公演情報 演劇集団円「アインシュタインの休日」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    その後が気になる話でした。

    ネタバレBOX

    関東大震災の前年に当たるアインシュタインが日本に来た年の、浅草馬道通りのパン屋の家族、職人、下宿人らの生活を描いた話。

    子供ができない嫁に対する嫁ぎ先の冷たい目、女性に学問は要らないという考え方など、今日にも続く女性の地位の問題を取り上げていました。子宝の湯での湯治の仕組み、そういう裏の面もあったのかと初めて知りました。パン屋の次女に色々な本を勧めた進歩的学生でさえも、相対性原理の本は貸そうとしなかったことに根の深さを感じさせられました。

    相対性原理の本に対して、会いたい・性の原理という下世話な本がヒットしたとかしないとか、今も昔も商魂はたくましかったようです。

    翌年この人たちはどうなったのだろうか、悲しみがひたひたと迫って来るところが何とも言えません。もう一つの『紙屋町さくらホテル』でした。

    家の事情で磐城の実家に帰った学生さんが、あのとき相対性原理の本を持っていることを話していたら次女は助かっていたのだろうか。としても、子孫は東日本大震災で被害に遭ったのだろうか等々、色々想像させられました。

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    2019/06/16 09:54

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