ヒカルが投票した舞台芸術アワード!

2016年度 1-10位と総評
悪魔を汚せ

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悪魔を汚せ

鵺的(ぬえてき)

「幻戯」に並ぶ、鵺的さんを観た中で好きな作品。確か誕生日に会社休んで当日券並んだんですが、その価値はありましたよ。初めて見る福永さんの悪役、物静かな秋月さんが生き残る展開は今後を考えるとワクワク・ゾクゾクしましたね。(最後は読めてしまう展開ではありますが)実際、続編は欲しくないですが(笑)酷い血族崩壊の物語が静かに展開して行って、最後の悲劇的結末が妙なカタルシスありました。脇を固める役者さんも素晴らしいですが、善悪の2人に拍手です。

荒川、神キラーチューン

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荒川、神キラーチューン

ロ字ック

再演なんですが、2回も観てしまいました。毛皮族で好きだった町田マリーさんに、38mmの卒業公演も拝見した安川マリーさん、そしてレベッカさんから見事にシオリちゃんを引き継いだエリザベスマリーさん、マリーが3人居た事も面白いですが、シオリちゃんが本当に帰って来た感じが嬉しかったし、観終わってやっぱり切なかった。広い空間で演出は変わりましたが、感動は変わりませんね。美顔鬼のオマケ公演も微妙に連携してて面白かったですね。

ムーア

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ムーア

日本のラジオ

狂犬百景と同じ時期にやってたのが運命的でした。たった4人の役者さんで、痺れるような空気感の中、馬鹿っぽい漫画オタクの日常と、作者の性癖の原点とも言える過去の殺人鬼夫婦?が見事に表現されます。陰鬱な朝食シーンと冷たさから、役者さんが急に現代でハイテンションなオタクに変ったりと、女優さん2人のふり幅が凄い。三澤さんは当然凄いし、ナイスストカーでの印象が強い藤本さんの好演も光ります。安藤さんは宛書みたいにハマリ役でした。ランドセルがバッグに変っても違和感なし、背景の新聞も当パン替わりの新聞も秀逸。

MU、短編演劇のあゆみとビジュアル展(当日精算予約開始しました!)

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MU、短編演劇のあゆみとビジュアル展(当日精算予約開始しました!)

MU

MUさんは「狂犬百景」の再演もありましたし、当然面白かったのですが、こちらを推します。短編の再演でも手を抜かないブラッシュUPされた内容。MUの過去作品を振り返りつつ、コレド乃木坂で観ていたような空間。GLが同じなのはやっぱりいい、同じ空間に居る感じが特別な雰囲気を味わえます。通常、美術品とかの展示会をしている芸術劇場のアノ場所を使った事が新鮮で良かったです。

夜明けに、月の手触りを ~2016~

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夜明けに、月の手触りを ~2016~

mizhen

初の観劇でしたが、演出が良く動きの展開とかも面白い。(良かった)女性の群像劇ですが、それぞれ程良い関連性で程良く、誰一人両手を上げられるような幸せな女性が居ない。それが、今の世の中の日常なのかなと納得というか、同調してしまう穏やかで優しそうで、実は悲しい物語でした。

ルルドの森(平成28年版)

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ルルドの森(平成28年版)

バンタムクラスステージ

コメフェスでしか拝見してなかったバンタムさんの本公演。再演を繰り返してるだけあってテンポよく緊張感のあるSTORY。一軒落着しない所がまた好みの結末でした。映画にも近い演出で飽きませんし、清水さんが主演で「アイドルさんで集客なの?」なんてちょっと、心配してましたが本人の実力が劇団の総合力なのか、みなさんの演技も良かったです。実力派って感じでした。

ゼロゼロゼロ

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ゼロゼロゼロ

日本のラジオ

日本のラジオさんでは2本目。通常1劇団で1本にしているのですが、今回は落とせなかった。チケットとかパンフとか色々細かい演出をしてくる屋代さん。山奥の死体処理場の姉妹という特殊な状況の中で、次々と人が死んで行くんだけど、その中でも生き残る姉妹だけは別世界みたいに存在してて、なんか面白い。窪寺さんが素敵でした。

10978日目の鏡

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10978日目の鏡

劇団だるめしあん

だるめしあんの公演ですが、脚本は坂本さん、黒川さんの作品が交錯する舞台。
三十路版「女生徒」って感想書いてましたが、毛色の違う短編を並べつつも、朝のゴミ出しから
就寝の寂しい時まで女性1日が描かれていて、楽しくエロく寂しい良作です。
魔法処女えるざも、劇作家女子会のオタクVS生徒会も面白かったけど、これが1番好きです。

全裸物語 改め 実家物語

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全裸物語 改め 実家物語

ろりえ

ろりえの今年最後の作品、客演を迎えての公演ですが、ろりえの常連さんが居てジジイ・ババアも健在なにに凄い良い物語になってました。ろりえの面白さ(笑いの面)がしっかり入ったままで、恋愛あり実家愛あり、コーヒーを噴き出してる浴びせるような作品から、笑いのテイストは変わらずにこんないい話に仕上げるなんて、素敵な変化してるなぁと感心しました。みんなカッコイかったので、選んでみました。

緑茶すずしい太郎の冒険

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緑茶すずしい太郎の冒険

(劇)ヤリナゲ

前年の206から拝見してるヤリナゲさん、三澤さきさんの演技が印象的ですが、世界観とか登場人物とかふんわりとしてて、楽しく演出されて面白いのですが、内容は出生前診断と重い話。それでも神まで出てきたり胎児同士の恋愛とかファンタジー要素が楽しませてくれるのに、謎の頭のお茶が最後に意味をなしてくる所が、あぁ・・・と面白く儚いラストで素敵な作品でした。(太郎の冒険はなんとか続いて欲しい)

総評

今年は、仕事の関係で観劇本数が減少。(81本かな?)観たかった舞台も何本も行く時間・体力・気力が奪われたので行けず。ちゃんと観れてたら全然違ってたかな?他にも面白い舞台は沢山ありましたが、同じ劇団の作品だと過去作品と比べてしまう所があって、アガリスクさんや根本宗子さんの作品が今年は入ってないのです。栗トズのZIBとか新感線も久々の古田さん主演「乱鶯」とか、モリー、劇団ショウダン、バー公演じゃないです、Gliese、その他いい作品いっぱい。10作品じゃ足りない位、良い作品が観れたって事で、関係者のみなさまに感謝です。作品だけじゃなく、役者さんとか作家さんもいつか投票出来たら面白いかもです。

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