harumi姉さんの観てきた!クチコミ一覧

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星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

最初のインパクト
作品としては面白かったが、初見の前作のような、最初のインパクトが弱く、惹き付けられる感覚がいまひとつ感じられなかった。発想も芝居も良かったが、いまひとつ入りきれなかったというのが、本音。次回に期待してます。

ルルドの森(平成28年版)

ルルドの森(平成28年版)

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI(東京都)

2016/02/19 (金) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

怖いのは・・・
男の嫉妬と、ひとつ考えに取り憑かれた女。今回はその後者の怖さがどんどん浸み込んで来る。上質の2時間ドラマを観た感じがする。キャスティングも実に良かったし、演出、特に照明プランがそれぞれの心情を良く描いていたと思う。ただ狭い舞台、レースのレースのカーテン越しに見せたかったのか?それてもそうではなかったのか?はっきりしない。いずれにしても使われたシーンを考えると茶の薔薇柄は似つかわしくない場が多かったような気がするが・・・・。個人的には田中さんの熱演が間近で観られただけでもかなり満足!

キミが読む物語2016

キミが読む物語2016

ナイスコンプレックス

あうるすぽっと(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/29 (月)公演終了

満足度★★★★

キムラ演出
始まってしばらく、なんか“ナイコンらしくない”と感じていた。しかし、キムラマジックはすでに始まっていて、こちらが気づかないだけだったと、途中気づいて“あっ”と驚かされた!“ゲスト”という文字に騙された!そして後半どんどん強くなる“キムラカラー”。心の棘は、やがて茨の鎧になり、自ら身に付けた者も、着せられてしまった者も、内側にも刺さるその痛みに絶えず苦しみ、どんどん締め付けられるその圧迫に身動きが取れなくなる。その辺りの心情が良く感じられた。そして、それを解くのはたった一粒の涙だったり、心に引っかかって声に出ないたった一言。近い感覚を持ったものにはとても痛い舞台でした。

青春の門〜放浪篇〜

青春の門〜放浪篇〜

虚構の劇団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/02/03 (水) ~ 2016/02/17 (水)公演終了

満足度★★★★★

やられた
この映画は大っ嫌いだった!なのにこの舞台には引きこまれた!登場人物みんな好きにはなれない。なのに彼らの作り出す熱気やパワーに魅せられた。暫くぶりにどぉーーんとぶち当たったという感じの舞台。その青臭さ・頭でっかちな価値観、観ていて胸糞悪いが、そこから溢れてくるものに完全に飲まれた。“やられた感”たっぷりの舞台でした。

tick,tick…BOOM!

tick,tick…BOOM!

AKA Company

シアター風姿花伝(東京都)

2016/02/13 (土) ~ 2016/02/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

ここはどこ?
凄いメンバーだとは思っていたけど、始まってすぐ“ここはどこ?”という気分になった。もちろん風姿花伝とはわかっているが、まるで“パルコ劇場”にでもいる様な・・・それくらい歌声・演技共に素晴らしかった!あいにく体調崩していて、スピーカーの振動に負けそうな状態だったのが、とても残念!また機会があればぜひ拝見したいです!

GOKÛ

GOKÛ

ネルケプランニング

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2016/02/16 (火) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

日本昔話的な!?
意外に意外に面白かった!どれ位面白かったかといえば“あっ姉さん、笑ってる”と観劇友が驚くくらい。最近ちょっとやそっとでは笑わない。が、今回は笑った!西遊記“日本昔話版”というようなアナログチックな演出に、逆を行く映像の載せ方はかなり効果的で、有効!出演者も主役のそれは役者の芝居ではないが、彼なりの個性が出ていて悪くなかった。また、羅刹女役大沢さんの母心、息子に弱い母としては同化する部分有り。更にその息子役佐々木くんの一部ラスト、二部オープニングからのソロ・人形芝居のような件、存在自体も美しいが動き・歌声・演技、実に見応え有りでした!

「終わりのセラフ」The Musical

「終わりのセラフ」The Musical

「終わりのセラフ」The Musical製作委員会

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2016/02/04 (木) ~ 2016/02/11 (木)公演終了

満足度★★★★

2.5次元
オープニングから、熱い!佐野岳!好きなタイプの役者ではないけれど、始めからあれだけのテンションを持っていけるのは凄い!原作は知らないが、違う空間、過去と現在、対比のように見せる舞台、かなり整理されていてわかりやすかったと思うが?ラストの禍々しい黒い片翼、実に美しかった!ミュージカルというには少々辛い出演者もいたが、最近の2.5次元の中では見応え有り!

オーファンズ

オーファンズ

ワタナベエンターテインメント

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2016/02/10 (水) ~ 2016/02/21 (日)公演終了

満足度★★★

母性は動かなかった
この作品には初めて出合った。とても良い脚本だと思う。が、出演者は孤独になれていない方たちなのか?表面的にはかなりの熱演に見える。しかし、この脚本に込められた想いや感情の揺れ、そういうものが芯まで体に入りきっていないようで・・・期待したほど心に響いてこなかった。もっとしっかり役が入っていたら、母心はあの子達を抱きしめてあげたいという衝動が湧き上がっていたのではないかと思うのだが・・・。母性は動かなかった。

のぶニャがの野望 幸村と五輪の剣

のぶニャがの野望 幸村と五輪の剣

株式会社ADKアーツ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2016/02/03 (水) ~ 2016/02/07 (日)公演終了

満足度★★★

可愛すぎるキャラは良いのだけど
ストーリーは明快!キャラのコスチュームも可愛い!殺陣もなかなかなもの!猫独特のじゃれる仕草などかなり可愛すぎる!しかし、単純すぎるストーリーには引き込まれるものがなく、キャラを楽しむ舞台となってしまっているのは確か。まぁそれ目的の舞台なのかも知れないが・・・。

片想い

片想い

方南ぐみ

俳優座劇場(東京都)

2016/02/03 (水) ~ 2016/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★

あんな時代にも
あと何日早かったら・・・今まで観た戦争時代のものでは、そういう悔やみが残った。この舞台には重く辛い時代にも明るく、そして諦めずに頑張り続けた人々がいた。こういう話、あったことが有り難い気がする。岡森 諦の溢れるような感情の爆発して部分、さすがの熱演でした。

飛龍伝 2016

飛龍伝 2016

大坪企画

劇場HOPE(東京都)

2016/02/02 (火) ~ 2016/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

Wカーテンコール
この作品、大きい舞台ではいずれも華のある女優達が演じている。が、小劇場となると、そうそう美しい神林美智子に遭遇することは出来なかった。太目の神林美智子、お世辞にも美しいとは言いがたい神林美智子・・・芝居の良し悪しより先に拒否反応が出る。

“神林美智子は美しくなくてはならない”

そうではないと話自体が成り立たないからだ。美しいからこそ、一種のカリスマ、美しいからこそ愛された。

稲村梓さん
少し前に「ストリッパー薫子」を拝見した。
確かに綺麗な方だし、芝居に向き合う姿勢もいい。とはいえ、この時の芝居はまだ幼い気がしたのだが・・・。今回は実に愛らしく脆さのある、それでいて妙に性根の座った神林美智子だった。時々見せる表情にも美しさがあった。
小劇場で観た神林美智子としては、断トツの美しさだと思う。

この舞台、演出・春田純一さん
彼自身が、以前桂木を演じている。思い入れのある舞台だったのだろうと
強く感じさせられる。石を叩く、それだけで“この人上手い!”と驚かされた!
下を向いていたので誰かわからず顔を上げた瞬間に思わず“あぁ春田さんか!”と納得。これだけで全体の雰囲気が見えたような気がした。マジに顔に平手が飛ぶ!“そう見える”ではなく、確実に当る拳にしっかり入っている蹴り
“体を張れ!”というつかさんの気合が感じられてくる。奥に段差があるだけの舞台。体があっちへ飛びこっちに転がる。その度に熱気が舞台の上に充満してくるような気がした。出演者のレベル高し!しかし、小劇場ではよくある事なのだが、男性陣の年齢が高い!どう頑張っても学生には見えない方が多過ぎる!やはり闘争にのめり込む“青臭さ”、加熱する“勢い”それを感じさせるにはそれなりの若さが必要ではないかと思うのだが・・・。だが、その方たちの芝居が実にイイ!のも事実。若手ではあの味は出ない!小劇場では珍しいWカーテンコール、確かにその価値はあったように思える。





舞台「戦国BASARA4 皇」

舞台「戦国BASARA4 皇」

カプコン

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2016/01/21 (木) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

期待はずれ
殺陣の出来る出演者が揃っているにもかかわらず、どうも前半間延びというか、スピーディーなキレの良い殺陣が続くにもかかわらず、かったるい!前半はストーリー・キャラ紹介中心、ベースラインだけでそんなに時間を取らなくても良かったんではないかと思う。前半絞って休憩無し、2時間少々で終わるんではないか?3時間ただ無駄に長いと感じる部分有り。後半はしっかりストーリーに乗っかっているので見応えもあったが、肝心の主役の芝居が幼いので決まるところが決まらず、締まるところが締まりきらない。個人的には藤田玲くんの柴田が芝居の質的にも殺陣としても良かったとは思うが・・・。期待したほど惹きこまれることは無かった。

ミュージカル「ハートの国のアリス~The Best Revival~」

ミュージカル「ハートの国のアリス~The Best Revival~」

ミュージカル「ハートの国のアリス」再演製作委員会

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2016/01/16 (土) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★

無理のあるエンディング
ファンタジックな衣装に、動けるイケメン君たち。そして、ダンサーもなかなか上手い!更に曲が楽しい!しかし、それを歌うには出演者のほとんどが歌唱力が足りない。ボイストレーニングから真面目にレッスンして欲しい。ストーリーは女の子にはワクワクもの。相手次第のマルチエンディング、昨日はユリウスだったが、話の流れとしては無理がある。もう少し途中に要素を入れられないだろうか?違和感のある選択に首をかしげた。ざっと見た所、アリスが相手を選ばないという選択は無い。それも有りだと思うが・・・。

『銀河鉄道の夜』

『銀河鉄道の夜』

アーティストジャパン

DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京都)

2016/01/16 (土) ~ 2016/01/21 (木)公演終了

満足度★★★★★

ジョバンニとカムパネルラが一番近くに感じられた。
ジョバンニ山本一慶&カムパネルラ矢田悠祐の回、観劇。実にみずみずしい感性を感じた。山本君演じるジョバンニの少年らしい瑞々しさ!怯え・不安・恥じらい、それらが素直に表現されていた。そしてそんなジョバンニを見守るように寄り添うカムパネルラ、矢田君の眼の表情がイイ!教室の机と椅子だけのセット、その向こうに天の川が見えたような気がする。ラストの小さな機関車の模型が走る演出も少年の心を映すように美しかった。リーディングではあるが、観客を巻き込む楽しさも有り、この作品は何作か舞台を観ているが、ジョバンニとカムパネルラが一番近くに感じられた。

神様はじめました THE MUSICAL♪」

神様はじめました THE MUSICAL♪」

株式会社アルテメイト

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2016/01/15 (金) ~ 2016/01/21 (木)公演終了

満足度★★★★

“コミカルな間”
前回に比べ、出演者がレベルアップしていたように思う。特にアンサンブルの女性陣!ダンスはもちろんのこと、芝居もイイ!そのお陰で、メインキャラが引き立ったと強く感じる。また、鞍馬役の南君、前回はかなり照れを感じたが、今回はしっかり役にはまって、客席を沸かせた。アクシデントまでうまくアドリブで持っていく鬼婆役の平山君の上手さはさすが!全体として“コミカルな間”の楽しい舞台だった。

AKEGARASU―明烏 転生

AKEGARASU―明烏 転生

NPO法人WOMEN’S

座・高円寺1(東京都)

2016/01/14 (木) ~ 2016/01/20 (水)公演終了

満足度★★★

期待したが・・・
舞台に音と明かりが入って・・・舞台中央に置かれた着物に様々な角度から照明が当る。まるで着物がものを言っているような、わずかに動いているような錯覚を起した。実にイイ演出だ!と、その後に期待したが、太鼓持ちが話し始めた途端、その期待は萎んだ。お決まりの語り口だが硬い!粋を感じられない。そして続く現代。全体的に芝居を作りすぎているように感じた。ラストの心中シーンのような観客の目が一点集中するときはとても美しい絵がそこにあるのだが、逆に多数の登場人物がいる時、座・高円寺の舞台の空間の高さが仇になっているようにも感じられた。メインのもとアイドルと母親の関係にも違和感を感じる。私には合わなかったようだ。

おん・すてーじ『真夜中の弥次さん喜多さん』

おん・すてーじ『真夜中の弥次さん喜多さん』

CLIE

シアターGロッソ(東京都)

2016/01/10 (日) ~ 2016/01/17 (日)公演終了

満足度★★

出演者を観る舞台
出演者はこなすメンバー揃いで良かったんですけどねぇ・・・。脚本・演出共に独りよがりって感じがします。せっかくのGロッソ、遊べる造りだというのに、使える舞台を上手く使えてない、もっと魅せる演出が出来る舞台だと思うのですが・・・稚拙というか陳腐な感じがします。出演者の頑張りが伝わってくるお陰で“楽しい”は残りますが、作品としては“出演者頼み”演出さんにもっと仕事して欲しい!と思います。

VIVID CONTACT-re:born-

VIVID CONTACT-re:born-

WATARoom

ザ・ポケット(東京都)

2016/01/08 (金) ~ 2016/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

やさしさ
“誰かにとっては泣きたいくらい特別に優しい時間になることもある”うんうん!
すれ違い位の出会いに救われるやさしさ。そんなやさしさが少しづつ、傷ついた人たちを癒していく。それがとても感じられた。一人だと思っていたら、ほんの少し時を過ごした人たちに包まれて、それで幸せを感じられることもある。人の大勢いる街中に一人で孤独を感じることもあれば、人ごみの中でほっとする事もある。考え方ひとつ。背中を押してくれる人に出会えれば、きっと今のままの自分でも幸せを感じることが出来る。そんなことをたっぷり感じさせてくれる温かいお話でした。

王女メディア

王女メディア

幹の会+リリック

東京グローブ座(東京都)

2016/01/09 (土) ~ 2016/01/16 (土)公演終了

満足度★★★★

実は・・・
このタイプの舞台は苦手なのですが、この作品以前観てまして、その時の平幹二郎氏の演技の凄さに目が釘付けになり、今回、それを思い出し、もう一度観る事にしました。先の舞台からかなりの時間が経っているにもかかわらず、女性ならではの強さ、艶、激しさ、愚かさ、それらすべてが衰えることなく存在していました。圧倒の舞台でした。

三日月にウサギ

三日月にウサギ

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★

アンバランス
題名はかなり御伽噺めいた感じがしたが・・・どんどん予想を裏切るえげつなさに少々うんざりした。まぁ仕方あるまい、御伽噺とはかなり残酷な裏側を持つものだ。誰かの幸せは、他の誰かに不幸を招く。そして、不幸になったものはなんとか這い上がろうと、幸せなヤツを引き摺り下ろそうとする。それが罪ということだと知っていても・・・そしてつかの間の幸せは悲劇を呼ぶ。個人的にはこんな風に幸せを考えるのは好みではないし、口の中に血の味かしてきそうな演出も日常ではない幸せ・不幸せ過ぎて“コレは何処にでもある普通の物語”とは程遠く感じた。出演者、実力まばらで、そのアンバランスさに疲れた。照明も無駄が多かったように感じる。と、作品としてはあまり・・・なのですが、“ウサギと薫”この二人は無茶苦茶イイ!ウサギ演じる山田さんが舞台に現れた時、作品名や先の台詞などすっ飛んで“あっウサギだ!”と思ってしまった!可愛い系ではなく、少し不機嫌な冷めた顔のウサギ、少し前かがみの姿もどこぞのアニメで見たそれとよく似ている。淡々とした口調もそれらしい。そして薫こと、まどかちゃん!女女しないキュートな愛らしさ、実に可愛い薫。そして、傷だらけなのに明るさを装う健気さは愛おしい。この二人の最初のシーンとラストのシーンはとても素敵なのに・・・話の全体を考えると、どうもアンバランスな気がしてならない。薫がなぜこの町を選んだのか?ウサギは本当は何者なのか?御伽噺の裏表を表すなら、この辺りもはっきりさせないといけない部分ではなかっただろうか?

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