満足度★★★★
キムラ演出
始まってしばらく、なんか“ナイコンらしくない”と感じていた。しかし、キムラマジックはすでに始まっていて、こちらが気づかないだけだったと、途中気づいて“あっ”と驚かされた!“ゲスト”という文字に騙された!そして後半どんどん強くなる“キムラカラー”。心の棘は、やがて茨の鎧になり、自ら身に付けた者も、着せられてしまった者も、内側にも刺さるその痛みに絶えず苦しみ、どんどん締め付けられるその圧迫に身動きが取れなくなる。その辺りの心情が良く感じられた。そして、それを解くのはたった一粒の涙だったり、心に引っかかって声に出ないたった一言。近い感覚を持ったものにはとても痛い舞台でした。