細谷の観てきた!クチコミ一覧

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リフラブレイン

リフラブレイン

MCR

駅前劇場(東京都)

2009/10/29 (木) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

流石、MCR。
今、誰に聞かれても安心して推薦出来る、数少ない劇団の一つである。
グランプリ受賞作ということもあり、期待も大きかったが、期待以上の舞台を見せてもらった気がする。

泣きたいくらいなのに、笑わされ、笑えば笑うほど、切なくなる。
それをこれだけ絶妙なバランスで仕上げる桜井氏の技量には、脱帽である。

痺れるような感動がまだしばらくは残りそうだ。

ネタバレBOX

生きるとは、なんと居心地が悪いものなのか。
その居心地の悪さの、なんと愛すべきものなのか。
桜井氏によって言葉にされた哲学たちに、後頭部をスパーンと切り落とされたような衝撃があった。
姉と弟の不器用な生き様は、今日を不器用に生きている観客たちに、明日をまた不器用に生きるよすがを与えてくれる。
花のゆりかご、星の雨

花のゆりかご、星の雨

時間堂

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/06/02 (火) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★

ゆるやかな時間
性善説・性悪説という考えが演劇にもあてはめ得るのならば、時間堂は、間違いなく「性善説」に基づいた舞台だろう。
小道具、生音、ファンタジー度の高いシナリオ、など、結果として、観客を選ぶ作品だと思う。
それが悪いと言う事ではなく、自らが信ずるところの思いを、時を経てまたカタチにしてくれた黒澤氏に、あらためて敬意を評したい。

ネタバレBOX

ラストの美しい6重奏が、一番心に残った。
ショート7

ショート7

DULL-COLORED POP

pit北/区域(東京都)

2009/04/29 (水) ~ 2009/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★

テリトリー
こっちの端から、あっちの端、果てには向こうまでと、
ありとあらゆる演劇手法を試み、きっちりと仕上げてしまう作・演の谷氏の才能に驚きました。
それに呼応するべく邁進している役者さんといい、
真摯で誠実な芝居を観た気がします。

ネタバレBOX

これからも、色んな芝居をやられるのだとは思いますが、
観客をもっともっと意識して、
より魅力的な作品を創っていくのを楽しみにしています。
朝霞と夕霞と夜のおやすみ(ご来場ありがとうございました)

朝霞と夕霞と夜のおやすみ(ご来場ありがとうございました)

FUKAIPRODUCE羽衣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/05/09 (土) ~ 2009/05/20 (水)公演終了

満足度★★★

妙ージカル
宣伝文句に間違いはなく、妙ージカル、でした。
チラシとの世界観の違いには驚きました。
好きかそうではないか、意見が分かれる作品でしょう。
役者さん達の熱演が続き、汗や湿度が劇場内を満たす。
妙な生ナマしさが印象に残り、繰り返し歌われる歌が、今も脳内で流れています。

天気のいい日はボラを釣る

天気のいい日はボラを釣る

studio salt

王子小劇場(東京都)

2009/05/20 (水) ~ 2009/05/24 (日)公演終了

満足度★★★

静けさ
社会からはみ出た者たちが、いかに寄り添っているか、そこにある孤独や温かさを、丁寧に描いていた。

ネタバレBOX

結局、最後にはヒトはヒトを求めるものであり、ヒトに救われるのだということを、説教臭くすることなく、作品になっていて、
決して明るい未来が描かれている訳ではないのに、爽やかだった。
玉ノ井家のエンゲル係数(公演終了しました!)

玉ノ井家のエンゲル係数(公演終了しました!)

劇団ぎゃ。

ColaboCafe(東京都)

2009/05/23 (土) ~ 2009/05/24 (日)公演終了

満足度★★★

女優
女二人、微妙なアンバランスさが、面白い取り合わせでした。
底力のある女優っぷりが伝わってきました。

ネタバレBOX

カフェを上手く使い、包丁やら食べ物やらを使っていましたが、
あまりに近い距離感に、少々演出過多も感じました。
ただ場面ごとのつなぎや、工夫など、興味を感じた部分も多く、
今後どういう作品を書かれるのか、その行方が気になります。
愛のルーシー

愛のルーシー

北京蝶々

OFF OFFシアター(東京都)

2009/05/20 (水) ~ 2009/05/26 (火)公演終了

満足度★★★★

愛ですね。
人間の嫌な部分、特に恋愛時や閉鎖時に起きるエゴが取り上げられているにもかかわらず、不愉快さを感じない舞台でした。
暴走も過激さも必要としない、安定した真摯な作品作りが、
非常に心地良かったです。

ネタバレBOX

愛だな・・愛。
と思わず観劇後に呟いてました。
CASSIS

CASSIS

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2009/05/21 (木) ~ 2009/05/27 (水)公演終了

満足度★★★★

若さを実感
ありとあらゆる言葉、演出が計算され尽くした芝居の完成度も
観劇の楽しみだが、
荒削りな中に垣間見える、勢いとパワーもまた、
観劇の楽しみです。

ネタバレBOX

水気も下ネタも多い作品でしたが、
いやらしさや陰湿さがない、妙な後味の爽やかさがありました。
シド・アンドウ・ナンシー【CoRich舞台芸術まつり2009春 グランプリ受賞作】

シド・アンドウ・ナンシー【CoRich舞台芸術まつり2009春 グランプリ受賞作】

MCR

駅前劇場(東京都)

2009/04/22 (水) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★

秀逸な舞台に感動!
笑いとドラマが絶妙に組み合わされたシナリオと、丁寧な演出にとても良い感動をいただきました。
人を愛し、生を全うする意欲を、感じました。
言葉遊びの軽妙さにもやられました。

テンリロ☆インディアン

テンリロ☆インディアン

劇団6番シード

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2009/04/18 (土) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★

両バージョン鑑賞
BOYS・GIRLSの両方を鑑賞させていただきました。
ワンシチューエーションの群像劇、しかも同性ばかりの役者、ということで、
どうしても高くなるハードルにも果敢に挑まれていたように感じます。
16年目ということで、浮き足立たない、確かなチカラがありました。

ネタバレBOX

個人的には、GIRLSの方がシナリオも、役者バランスも良かったように思いました。
男の60分 -東京場所-

男の60分 -東京場所-

ゲキバカ

【閉館】江古田ストアハウス(東京都)

2009/04/22 (水) ~ 2009/04/29 (水)公演終了

満足度★★★★

熱さが魅力
女性だけで構成されている宝塚に、独特の華やかさがあるとするならば、
オトコだらけのこの劇団には、パワーと勢いと魅力がある。
これから年齢を重ねても、脱げる身体を皆様維持していただきたいものです。

ネタバレBOX

懐かしいような、甘酸っぱいような、ほろ苦いような、少年時代の思い出というのは、やはり良いものである。

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