CarRyの観てきた!クチコミ一覧

21-40件 / 48件中
「美しきラビットパンチ」

「美しきラビットパンチ」

ゴジゲン

駅前劇場(東京都)

2010/09/18 (土) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

集大成のような
犯人は父 以降なので全部の公演を観たわけではありませんが

これまで目の当たりにしたゴジゲンの魅力の集大成のようで
かつ 新たな試みも含む良作だったと感じました。

下ネタが苦手な人を除いて、ふだんゴジゲンを観ない・お芝居を観ない人にも進めたい作品です。
ほぼ初観劇の人を連れていったため不安でしたが、楽しんでいたようでホントに良かったです。

ネタバレBOX

ボクシング部に新たなメンバーが加わり すったもんだの場面やら
無駄にアツい二名+やる気無しの他のメンバーの絡みが 笑いどころ満載で、 前半はみんな何度か笑ってしまう・・・ついつい、客席があったまってしまう内容だったと思います。

ラストは試合で努力が実ったり、みんながボクシングの良さに目覚めたりするのかな・・・? という安直な予想を後の展開で見事に裏切るあたりが、やはりゴジゲン、と思いました。

コミカルな前半に対して後半は対照的にシニカルで。スポーツにしろ恋愛にしろ、できるやつ・できないやつの比較が印象的で、特にもっすーが「無視すんなよ!」と爆発するシーンはインパクトがありました。 普通の物語は「できるやつ」にフォーカスするからハッピーエンドになるけれど、これはそういう話じゃないのね、と。

めちゃくちゃ騒ぎに騒いだ末のシュールなオチも個人的にツボでした。

マス受けするテンポの良さ・笑えるネタを含みつつ そういう劣等感やらねちねちした部分も描きつつ、相変わらずモテ無い男子ネタも含みつつで ゴジゲンの魅力、斯く有きな作品だったと思います。 
一方で、スポーツものだったり歌いだしちゃったり これまでなかった新鮮な要素も含みつつ・・・次はどうなるんだろう?とちょっと期待させられたり。

唯一の難点は、このハッピーエンドにならない・かつ破壊的な終わり方で どう納得したものか?という所。
ぐっちゃぐちゃにして終わりというラストが多用されますが、今後もずっとこれなのかな・・・あんまり一般的じゃない方向に行くのかな・・・  とめちゃくちゃ余計なお世話の不安を感じます。
 
ともあれ楽しい休日になりました!まんぞくです。。



友達が全員死んだ

友達が全員死んだ

チェリーブロッサムハイスクール

ザ・ポケット(東京都)

2010/10/07 (木) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★★

タイムマシンにお願い♪
まんまと設定の罠に騙されました! 起承転結がハッキリとし、最後まで楽しめました。
最近ニュースの特集やネットの記事などでチラチラ耳にする「代行サービス」。内容だけでなく、こういうお芝居から離れた日常でも話題になっているネタを脚本に織り込むことに、大きな意義を感じます。

ネタバレBOX

中盤が気持ちスローペースだったのでマイナス☆1つですが
後半はそれを覆す急展開でしたね。

主人公の記憶に訴える、バス車内の再現風景も
セリフ・動作・椅子の移動などが緻密に組まれ
自然かつ目を見張る展開でした。

最後の方でちらっと疑問に思った『・・・それをなぜ一生一度の披露宴でやっちゃうの?』という点には
「披露宴は出席してくれる人たちのための物だから」「お姉ちゃんへの供養になると思って」というセリフで答えられていました。
ここらへんは、いかにも女性が感じそうなことだな~と思って 妙に納得しました。


披露宴への出席を促すために奔走する主人公が、後半は対照的に「やめましょう」の一点張りになったり
登場人物の言動や態度も少しずつ変化するあたりが
丁寧に作られているな~と感じました。

大満足です。
ハッピー!!―夢ヲ見ルマデハ眠レヌ森ノ惨メナ神様―

ハッピー!!―夢ヲ見ルマデハ眠レヌ森ノ惨メナ神様―

おぼんろ

GALLERY LE DECO 1F(東京都)

2011/04/28 (木) ~ 2011/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★

こりっちが2ch化してる件w
追記:まぁ、どっちが健全かは明白w
お芝居とかやったこと無いし、この劇団のキャリアとか知らないけどw
***

小さな会場ですが、それカバーして余りあるだけの親切な案内、役者さん達の躍動感でした。
久々の観劇でしたが、観に行って良かった!
飲み物とお菓子もついて、チケ代は一般料金でもお値ごろに感じる内容でした。
細部を観たい方は後方の席がお勧めです。

ネタバレBOX

開演前のパフォーマンスがお遊戯の様で、連休に相応しいユルさ。
楽しくファンシーな前編から一転して、後半な展開はシリアスで。親友を殺した犯人、そして蚕の運命を知らないのは自分だけだった、と、脚本の緻密さを感じました。
冒頭の民衆への演説や、青春の旅など、いびつでフワフワした世界感が、壊され、収斂されたラスト5分が爽快。

不思議なセリフ回しと自然な演技が心地よく、独特な世界観を感じました。
最初の説明が長く(説明文も) うまく話が飲み込めなかった部分、火事が起きてからが長く、緊迫感が薄れてしまった所が少し残念。
会場を出た時に、つい、雨が降ってないかと見上げてしまった。まんまとしてやられた感じが、悔しくも面白く。
(再演)太陽に恋した童貞モグラ[公演終了!ご来場ありがとうございました!]

(再演)太陽に恋した童貞モグラ[公演終了!ご来場ありがとうございました!]

ザ・プレイボーイズ

タイニイアリス(東京都)

2010/11/25 (木) ~ 2010/11/29 (月)公演終了

満足度★★★

浮気、しないからね?
本公演は2作目の観劇。 最初をみてから2年近く・・・。しみじみ観劇しました。

ネタバレBOX

好きです。

初期の作品なんだな~と感じる部分もありつつですが、好きです。
客観的な評価から☆3つにしますでも好きです。。
 
伏線の張り方とエピソードの入れ方あたりが前回みた物よりも、やはり昔に作られた作品なんだな~としみじみ。

一連の『こんな話知ってるか?』やモトカノの浮気の話など 本筋とそれた部分がやりすぎに感じる部分もあり、
逆に陽子ちゃんの伏線はをもっとさりげなく絡めてほしかった・・・という ジレンマもあり。 暗転使わずの場面転換、セットの出し入れなど。。

その一方で、男子ノリ 暑苦しいノリは相変わらずで、やっぱりこの団体ならではの魅力で。

初心者というか、一般に解りやすい構成・内容で、一貫したテーマや表現したい物があって・・・っていうのが
ここ2年でちょこちょこ観劇した中では、特にそういう劇団に巡り合わなかったから、やっぱり次もみたいな~。


個人的には観劇デートに敢えてこの作品という所に趣がwwww
誠実であろうと強く心に誓いつつ変な汗をかきつつ、フォローしつつその後の会話がはずみ、良い休日でした。 

1月のもたのしみたのしみ~
通信ボちょーだい女

通信ボちょーだい女

バナナ学園純情乙女組

王子小劇場(東京都)

2009/05/09 (土) ~ 2009/05/12 (火)公演終了

満足度★★★

個人的には好き。

個人的には大好きで、満足です。
リピートしたし、本当は星4つ つけたいです。

ネタバレBOX


お芝居の部分が短く、オープニングとキャラクター紹介と、ストーリーのさわりだけで終わってしまいました。
クッキーとかマーガレットに例えるなら、巻頭カラーと扉絵と、主要人物の登場シーンくらいで終わっちゃった感じです。

面白いかとか良い作品かとか評価できる長さではないのですが、この劇団、なんか楽しそうだな、くらいの印象でした。

おはぎライブは好みが分かれると思いますが『無駄にクオリティが高い』という自己評価通り、ホントに良かったです。

面白いし 可愛いし 適度に汚いし。
生魚をさばく所とか、良かったです。

男子では すいーつ?って呼ばれてる人(キャラ多すぎて実名覚えられませんでした) が、段違いなパフォーマンスで、目をひかれました。
女子では演出の二階堂さんが、全てをかっさらっていました。 本当は皆さん魅力的なので、その個性と魅力ををお芝居で見せてもらって、ちゃんと名前を覚えて帰りたかったです。

台本の件は、きっと公演に携わった殆どの人にとって どうにもできない問題だったと(勝手に)思います。
ただ、予約をして楽しみにしていた者としては、一瞬でも簡潔でもいいので演出やネタの一部ではない『謝罪』をして欲しかったです。こんな些細な事で、きちんとしてない印象を与えてしまうのはすごく勿体無いなぁと思いました。

次はもし、変更情報がUPされなければ、絶対に観にいきたいです。



「どんなお芝居を観てきたの?」と人に聞かれて 決して素直に答えられない、この毒の強さが大好きです。
~花よりおはぎライブ~【劇場版:バナナ学園の暴走】 (ご来場まことにありがとうございました!!!)

~花よりおはぎライブ~【劇場版:バナナ学園の暴走】 (ご来場まことにありがとうございました!!!)

バナナ学園純情乙女組

王子小劇場(東京都)

2010/03/22 (月) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★

※食べ物はたいせつに!※
バナナ学園は二度目。おはぎライブのみの方がかえって潔くよくて 心の底から楽しめました。相変わらずの脱ぎっぷりはじけっぷりだし、みんなほんとに ほんとに可愛いしww


観客と舞台との距離感を、物理的に埋めにかかる・・・
っていうか客席の男の人にキスしてましたね。キャストがほんとにすぐ傍にくるので、びっくり。さらにパワーアップした印象でした。


そして・・・・
立ちっぱがしんどくて、すごくお酒が飲みたくなりました。次は座席があるといいな。もしくは飲酒可だといいな。

八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン

八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン

柿喰う客

タイニイアリス(東京都)

2010/04/15 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★

ファーアウェイに行きたいんだ!
八百長デスマッチ、めちゃくちゃ楽しかったです。
ヘビーユーザーを思い起こすような、音の重なりや繰り返しが生む不思議な感覚に引き込まれました。

小学生の二人が、意図せずなぜか同じことを考えて しゃべってしまう、という設定から
セリフのハモリ具合がいちいち面白くて
前作で感じた「人の声って面白いな」という感動が さらにさらにパワーアップした感じでした。

演出にいちいち理由を求めるのは良くないかもしれないけど
必然性があると、やっぱり面白いな と思います。

二人の格闘シーンがw ほんとにツボですww

ネタバレBOX


いきなりベッドシーンは個人的に苦手な作品でした。

いじめとか暴力とか センセーショナルなセリフの数々ではあったけど

日常生活で良く耳にする 悲惨な話としか思えなくて
柿喰う客でいつも感じる「非日常な体験」ができなかったです。

男女で大きく印象が違うのかな、とも思います。

直に体験したとは言わないけど
隣のクラスの誰かとか 知り合いの知り合いが
現実にいじめられたり 現実に自傷したり 
そんな話を 割と身近な女の子から聞いたり そんな体験が少しでもあれば
どんなに女優さんが魅力的な語り方をしても、
「非日常」やドキドキやワクワクを感じることはできないんじゃないかな、と思います。

不謹慎だよ!という意味合いではもちろんなく
ただ、その話し、良く聞きますし、もっとリアルな形で聞いたことがありますが という意味で。


次は女子のみの本公演という事で・・・
一抹の不安です。 
The Heavy User

The Heavy User

柿喰う客

仙行寺(東京都)

2010/02/27 (土) ~ 2010/03/02 (火)公演終了

満足度★★★

幻聴が聞こえそう
柿喰う客はまだ3作目ですが・・・ やはりこのアトをひく感じがなんとも言えず良いですね。

座席も座布団が柔らかくて疲れなかったし、観劇@お寺 というまたとない体験をするだけでも観る価値アリです。 当日券で入りましたが、やっぱり観に行って良かったな~と思いました。

ネタバレBOX


結局 神が人に死ねと命じている・・・ という話なのかと思ったのですが
「これは こういう話」と一口に「解釈」したり
あれはああいう意図じゃないか、 と勝手な講釈をたれるのが

なんだか躊躇われます。 

よく解らないけど、怖い
よく解らないけど、電話の声を聞くのが不安
よく解らないけど、しゃべってる相手がほんとにその人か不安

という、不思議な後味。それが狙いなんでしょうか。



そういえば、フランスに行くために作ったのに
なんで "You are American" って 設定にしたのか不思議です。
(フランス語しゃべられたら、見事に何も解らなかったんだけど。)
フランス人も似たような感覚で、あの不思議な英語を聞くのかと思うと
解るような解らないような・・・
【バナナ学園★王子大大大大大作戦】

【バナナ学園★王子大大大大大作戦】

バナナ学園純情乙女組

王子小劇場(東京都)

2011/05/17 (火) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★

みんな汚れキャラ!
今回もさすがの汚れっぷり。豪華キャスト。熱気がヤヴァイ。

ネタバレBOX

そろそろ新たな展開が欲しい気もする。。
アメリカン家族

アメリカン家族

ゴジゲン

吉祥寺シアター(東京都)

2010/04/29 (木) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★

ドタバタ ホームコメディ的な?
ゴジゲンの作品には、他で観られない様な異様な光がある。

と思っているファンとしては、ありきたりな言葉で作品を要約するのは躊躇われますが、ドタバタ ホームコメディでした。

他の方のコメントを観ると、感じ方も様々ですが・・・回によってムラがあったのでは?と邪推したり。 私が見た回は、ちょっとドタバタ感に乗り切れず・・・でした。

ネタバレBOX

作者が自分の体験を、他人に解る様に昇華しすぎたのか
それとも離婚や引きこもり等々 問題を抱える家族の日常も、実は平凡なものでしかないのか

走ったり 叫んだり 怒ったり刺したりする割には
盛り上がりきらない印象でした

「犯人は父」では父に反抗する息子の心の変化を、「チェリーボーイ」では女子への憧れと恐怖の間での揺れ動く童貞男子の葛藤を、そして前作では幸せを装いつつも幸せになり切れない男子達の迷いと

今までは登場人物の心の動きが魅力でしたが・・・。

今回はそういう場面があまりなかったため、観ている側としても心が動きにくかったです。

もちろん、「母が出て行って 家族がめちゃくちゃになった」という事に対する戸惑いや苛立ち、ある種の諦めはひしひしと伝わってきたので、そういう所が泣き所だったのかと思いますが。

作者が、そこからどうやって ご両親との関係をことなげに語れるような心境に変化したのか

個人的にはそこを観たかったです。


☆2つかな・・・と思いつつ、松居さんのジャージ姿が良かったので☆3つw 
いらない里

いらない里

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2009/11/07 (土) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★

歌いだしたくなる ♪ 
元気でポップでファンシーで面白い!
見どころ満載でした。

ネタバレBOX

贅沢なキャストでしたね。 
可愛いし カッコイイし 歌うし 踊るし コスプレするし そして脱ぐし!!!w

どんな観客もそれぞれにぐっとくるポイントがあったんじゃないでしょうか?

後半に兄弟・親子・友情と 本筋以外のやりとりが多く(上演時間も長く)、欲張りすぎた感が・・・
あるので★3つにしますが

見応えがあり、丁寧に作られたのが伝わってくる作品でした。 


まんぞくw ですww


 
時間泥棒

時間泥棒

たすいち

王子小劇場(東京都)

2009/11/19 (木) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

満足度★★★

非現実感

あーーー ファンタジーーーーーー

っていう感じの作品でした。
盛りだくさんの 刺激的な90分。

ネタバレBOX



やっと二度目のたすいち観戦。

不思議な探偵に オモシロ幽霊に 死の淵の女子高生など
どれも魅力的な登場人物。

人数とアクションとで盛り上げた第3公演に比べて
今回は役者さんそれぞれがぐっと引き立つストーリーでした。

「ゲームの世界での戦争」と「大学受験の戦争」が対比され、絶妙にクロスオーバーした前々回に比べ
今回は非現実的なファンタジーに終始した印象で少し残念。
「カウンセラー」「先輩・後輩」「カメラマン」という人物の背景がセリフに少し出てくるのみで、あまりピンとこなかったです。

カシャっとすると 記憶が消える・・・絵的にもすんごく解りやすい設定でしたが、 「時間を盗む」ツールとして「カメラ」を持ってきた作者の発想にびっくりです。

今回も期待を裏切らない 可愛い・面白い・ファンシーさかげんでした。
衣装、やっぱり可愛い。モチーフ付きのベストやスパンコール付きのトレンチに内側まで凝ったケープ・・・  ホントに可愛い!!



時間、盗まれてみたい  ですね。
 

改造☆人間

改造☆人間

田上パル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/03/13 (金) ~ 2009/03/22 (日)公演終了

満足度★★★

イキイキ
役者さんが皆さんイキイキしてて素敵でした!

後ろの方の座席で観てるだけでも、テンションが上がって
なぜか途中で熱くなって上着を脱ぎました。 (空調が・・・とか、そういう問題ではなく) なんか、熱が、伝わってきました。 
笑えるシーンもあり、色んな意味でアツかったwww です。




ネタバレBOX


役者さんが皆さん魅力的なだけに 
誰か一人のエピソードに絞ってクローズアップして欲しい気もしました。
誰って言われても決められないくらい、それぞれの人物が魅力的だったんのですが・・・  
個人的には感情移入し易い様に、主役や中心的な人物を設定して欲しかったです。
15 MINUTES MADE VOLUME 5

15 MINUTES MADE VOLUME 5

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/03/12 (木) ~ 2009/03/15 (日)公演終了

満足度★★★

やっぱり盛り沢山

期待通りの盛り沢山な内容でした!

アフタートークでのお話にもありましたが
同じ15分という時間でも 長いと感じたり 短いと感じたり 様々でした。

設定をあまり理解できないまま あれよあれよと話が終わってしまうのもあれば
ぐいぐい惹きこまれて、こんなに楽しかったのに、まだ15分しか経ってないんだ! と感じる物もありました。

色々な作品が観れて、満足感がw ありますねww
 

池袋でやるやつ2009夏【シアターグリーン学生芸術祭vol.3 最優秀賞受賞!】

池袋でやるやつ2009夏【シアターグリーン学生芸術祭vol.3 最優秀賞受賞!】

ろりえ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/08/27 (木) ~ 2009/08/30 (日)公演終了

満足度★★

好きな人は

好きな人は すごく好きなんだろうなー と思いました。 

私は苦手だけど、もちろんその中にも 好きだな~とかオモシロイな~と感じる部分もありました。

ネタバレBOX


最初の20分はめちゃくちゃ面白かったです。
テンポの良いセリフ回しと ネタで、どんどん笑いをとっていて
極道の娘たち・野球男子・ひきこもりカップル という個性的な設定にすごく興味をそそられたました

中盤の、ラグビー部のキャプテンが試合中にメンバーについて語るあたりから、 ちょっとしんどくなってきました。 長い・・・一つのネタが長い・・・。

指が7本ある末っ子を「奇形」とあっさり呼んだあたりは少しビックリしつつも、 「恥ずかしいよ!」「恥ずかしいってどういうこと!?」 っていう問いかけは面白いな~ と思いました。
ただその後、長女が自分の指を切断して他の3人にわけ与え 「これでバランスがとれるね」 というオチがついた時は  
引きました。 むしろあれを面白い、と感じてしまって良いものか・・・

「奇形」意外にも「クズ人間」とか「自分ために生きて」とか、重要なテーマになりそうなネタは色々でて来ましたが、ノリで押し切る意外に学生にしかできない描き方があったのでは、と思いました。 なんだかそれぞれ表面的な話で終わってしまった気がします。

それか、いっそ 完全に笑いだけに走ってほしかったです。



演劇/大学09春「京都造形芸術大学『その娘は翔ぶ娘ではないにしても』」◆フェスティバル/トーキョー

演劇/大学09春「京都造形芸術大学『その娘は翔ぶ娘ではないにしても』」◆フェスティバル/トーキョー

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/03/25 (水) ~ 2009/03/26 (木)公演終了

満足度★★

うーん
まともにダンスパフォーマンスを観たのが初めてだったためか
良く解らないまま終わってしまいました。

ネタバレBOX

舞台のどこを観ていいのか・・・ 音楽とどんな関係があるのか・・・

演技自体は素晴らしく、動き一つひとつが綺麗でした!

昏睡

昏睡

青年団若手自主企画 山内・兵藤企画

アトリエ春風舎(東京都)

2009/08/17 (月) ~ 2009/08/26 (水)公演終了

満足度★★

解説が欲しい。

うーん 皆様評価が高めなようなので書きづらいのですが・・・
腑に落ちなかったです。

ネタバレBOX


これって、戯曲を基にしててるんだ?
これって、ショートショートだったんだ??  と、他の方のレビューを見てやっと気付く 自分の理解力の低さが残念です。

なんの予備知識もない者としては 「で、なんの話??」「え、どういう設定??」という疑問の連続でした。

お二人の役者さんの演技は素晴らしく、台詞の発し方や動きのひとつひとつがとても綺麗で

だからこそ それらが何を意味しているのか、表現しているのか、が解らないことが凄くもどかしかったです。

観ている人間を驚かせる、強い印象を与える、魅了する、といった点では沢山の工夫が凝らされているのに
納得させる、共感させる、ためのアプローチが少なく 
舞台との距離感を感じました。



私に理解できないだけで、優れた作品なのだろうと思いますが・・・
彩られたモノ・クローン

彩られたモノ・クローン

劇団名古屋さん。

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2009/03/10 (火) ~ 2009/03/17 (火)公演終了

満足度★★

解り易い
話がすごく解り易くて、初心者ですが ついていき易かったです。
シリアスな話ですが、 やはり福田さんのシーン等、笑いどころもあり楽しめました!

ネタバレBOX

「俺だけ関西弁やしぃ~」とか 
「冬のソナタと言えば!」「マーマレードと言えば!」のシーンなんかも、最高に面白かったですw

あと、「お前に罪がないこと、痛いくらいに解ってた」「だから必死にええ兄貴になろうとした」っていう所も ぐっときました。 ぐぐっと。


人間クローン、臓器移植 等、生命倫理に関わる話は作る方も扱いづらい題材なんだろうなぁと 勝手に予想します。
他の方も指摘されていたように、技術的な知識も 色々と問題になってくるでしょうし・・・クローンって、細胞から核を取りだして移植するって、高校か中学で習いましたけど 核も年をとるんでしょうか。文系なのでさっぱり解りませんが、いざこうして劇中に出てくると気になってしまいます。
臓器移植の件も同じく。生きた人間がドナーになることについては正に今、物議を醸しているホットな話題ですね。 (ジンがドナーになるために自殺したのか、クローンだから死んでしまったのかは描かれていませんが)

なので、個人的には恋愛メインの話に持っていってもらえて助かりました。細かいところを作りこむと、どんどんマニアックになってしまいそうで、ついていけなかったと思いますし。


素敵な役者さんを知ることができて、とっても満足な公演でした。

 
7歳の孫にジンを2杯飲ませた祖母

7歳の孫にジンを2杯飲ませた祖母

うさぎ庵

アトリエ春風舎(東京都)

2009/04/02 (木) ~ 2009/04/06 (月)公演終了

満足度★★

謎。
セットや登場人物のしゃべり方が、わざとらしくない範囲で欧米っぽさを出していて、雰囲気が良かったです。

さらさら~とスムーズに場面が流れていくのは 役者さんの技術もそうですが、脚本の言葉選びが優れているからだと思いました。どの台詞も語感が良く、聞きやすかったです。

☆3つかな~ と思ったのですが、ツレが眠そうだった&途中から意味が解らなくなっていたのと、 肝心な開始とラストが私も 「???」 だったので、☆2つにします。 

他の方の評価が良いので、おそらく私の観た公演だけ 少し違ったのかもしれません。 詳しくはネタばれにて。

ネタバレBOX

最初に、役者さんたちの雑談が入ったのは どういう意味なんでしょう?
登場人物の雑談なら解るのですが、役者の素の雑談で、 どういう役割の演出か解りませんでした。 客席も、少しざわざわしていて、いつ開始したのかよく解らない雰囲気のままスタートしました。 てっきりトラブルか何かがあったのかと思う始まり方でした。

祖母が死んだ孫の幻を見ている、 孫は1年前に祖母が原因で死んでいる、
俳優であり娘の父親である男を待ち焦がれている、 というストーリーは理解でき、展開を楽しめました。

途中、娘が病んでいるのか 祖母が病んでいるのか
父親が俳優なんて嘘か、それが事実なのか
なかなか明らかにしないことで、惹きこまれた観客もいるでしょうし
私の様に少し混乱した人もいると思います。

一連のやりとりが「夢」と解った、舞台が日本に移った後半から、
客席でイスを動かしたり誰かがゴソゴソするちょっとした物音が度々聞こえてきて
なんとなく他の人たちも、疲れてきたのでは・・・という、ちょっと落ち着かない雰囲気でした。

たまたま私の観た回だけかもしれませんが、観客の平均年齢の高く、ご年配の方も多かったためかもしれません。 終了後の拍手も、少し力なく感じました。


そしてラストは、何を意味するのか 単純に解りませんでした。
「孫」と「祖母」のシーンだと思っていたのですが
最後に「お母さん!」と言って抱き合ったので

「娘」の幼い頃、という意味なのか
「祖母」が 「孫」に、自分か「娘」の姿を投影している という意味なのか
それともあれもまた、「祖母」のとりとめのない夢の中での出来事なのか
想像して楽しむには あまりにヒントが少ない様に感じました。

ヒントが少ない中で、さらに 父親の残したメモをサンタがプレゼントし、「信じれば叶う(?)」みたいな事を言ったことで さらに混乱しました。 あれがどうして「孫」にとっての「良いもの」になるのでしょうか。

評価を下げてしまって申し訳ないのですが、解ったフリはしたくないので 肝心な所が伝わってこなかったという事で ☆2つにします。


あと、話はそれますが、チラシでは「47歳で祖母と呼ばれる女は、いったいどんな人生を歩んだら、いたいけな少女の唇にジンの入ったグラスを近づける行為に及ぶのか。」と 問いかける割に、「20歳の頃、俳優と一夜の愛を交わし私生児を生んだ」こと以外に祖母の人生が説明されていなかったこと、
「警察は匿名の電話で動いたという情報だ。え、それって、誰?」という台詞で興味をそそられたのに その謎はとけなかった事も気になりました。
冒頭で、サンタクロースっぽい格好をした人が通報した、とありましたが、それもラストとどう絡んでるのか サッパリ・・・  謎です・・・・。 


ただただツッこむだけの感想になってしまい申し訳ないのですが・・・
でも、他の方の評価が良いだけに普通はすんなり解釈できる物なのかもしれません。
刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ

刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ

ACTOR’S TRASH ASSH

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/04/05 (日)公演終了

満足度★★

プレビュー観てきました

チラシも、セットも、BGMも、衣装も、オープニングも凝っていて
時代モノらしい雰囲気が凄く出ていました。

今回はたまたま、脚本が個人的に好みではなかったのですが
恐らく好みが分かれる作品かなぁ と思います。 

年代的には、どちらかというと若い人向けな気がしました。10代の頃観てたら、大興奮でハマったんだろうと思います。 
衣装や 役者さんの華やかさがとても魅力的で、ツボにはまっていい要素がたくさんありました。 

一方で、普段そんな華やかさや、純愛から遠ざかった生活をしている者としては、少し気恥ずかしさを感じる所もありました。 

あとは ネタばれで。

ネタバレBOX

個人的には、もっとそれぞれの話を深めてほしかったです。

この話のテーマが純愛なら、
白狐丸が自分を恐れない静に 心惹かれていく過程や
記憶をなくした静が、白狐丸を通して記憶を取り戻すことへの感動や
二人が子供を授かるほど親密になっていく過程を
もっと丁寧に描いて欲しいと感じました。

もし差別をテーマにするなら、
当時 いかに差別がはびこっていたかというバックグラウンドや
差別をされた白狐丸がこれまでいかに苦しんだかや
白狐丸を「鬼」と呼んでいた人々が最終的には瀬戸に「出ていけ」と言う様になった 心の変化などを
もっと丁寧に描いて欲しかったです。

勿論、それらのことは既に脚本に織り込まれていましたが、もっと掘り下げて欲しいと思ったのは 個人的な好みの問題です。
背中に文字を書いてじゃれあってる二人を観ただけでは 「真実の愛」や「子供」を連想しにくかったし
瀬戸という悪役を出すだけでは 差別の愚かしさや残酷さは伝わりにくい様に感じました。 

「いじめ」についてや「ストレス社会」についても同じく。さらっと撫でて終わっていいテーマかどうか、疑問です。 

このページのQRコードです。

拡大