たまご祭
味わい堂々
スタジオ空洞(東京都)
2017/12/02 (土) ~ 2017/12/05 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/02 (土) 19:30
10周年とのこと。メンバー三人それぞれが送り得たであろう虚構の10年が短編になっています。もしあの時結成していたら、あるいはいなかったら、と、どっちが本当なのか、観るものを幻惑する構成。10年の成果は、息の合い方、高品質の掛け合い、遊び心と稚気、品のあるバランス感覚にあると思いました。わずか4日の上演期間であることが勿体ない。これから観に行かれる方は、ほんと運のいい方ですねえ。
枯山水
味わい堂々
スタジオ空洞(東京都)
2016/07/21 (木) ~ 2016/07/26 (火)公演終了
満足度★★★★★
女優のセンスとさじ加減を味わう
飄々としたミステリー脚本がまず面白く、それを味わい堂々の女優三人が演じることによって、魅力がぐーんと増していました。お話ではなく「お題」のごとく台詞と遊び戯れているみたいで、その息の合い方に息をのみます。緩い芝居、されど演技のディテールは精密で、言い方所作すべて生身の女性のリアルさに満ち、こんな女の人いるなあと思わせるのだけど、デフォルメしてやりすぎる寸前でスッと引くさじ加減も絶妙でした 。
ト音【たくさんのご来場誠にありがとうございました!】
劇団5454
テアトルBONBON(東京都)
2015/05/27 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
極上の後半
冒頭からしばらくは、世界観と物語の設定をつかむ時間。
「見よう」と意識するのはそこまで。
そこから先は、お話が最後まで、見る者を連れて行ってくれます。
特に後半40分が極上でした。
運命の女
味わい堂々
スタジオ空洞(東京都)
2014/12/10 (水) ~ 2014/12/14 (日)公演終了
満足度★★★★
ぞっとさせたり和ませたり
腐れ縁年代記。
その縁のどこが「腐れ」であるのか、回想場面によって徐々に解きほぐされていきますが、不思議と「腐れ」に見えなくなる瞬間がありました。
友人に悪意があるにしても、意図したものではなく、無意識が転じた結果そうなってしまったもののように見えたり。
ぞっとさせる面と和ませる面が表裏一体になっていたりなど、一筋縄ではいきません。
どうとでもなり得る濃い友人関係が、たまたま片方の死で終わったような。
この、どうとでもなり得るというところに、リアリティがあったと思います。
しゃっふる
ソラリネ。
ギャラリーLE DECO(東京都)
2014/05/20 (火) ~ 2014/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★
意地悪
「羨望と嫉妬は友情のスパイス」観劇しました。
大学に限らず高校でも、部活というものに所属したことがある人ならば、
何らかの感情をかき立てられずにはいられない作品だったと思います。
相手が何を考えているのか、
その集団は近い未来どうなるのか、
一番良く知っているのは「見ているお客さん」であるいう構造は、
なんとも意地悪だなあと思いました。登場人物達に対しての意地悪ですかね。
知ったところで、じゃあどうすればいいのか、
決して解決の手段はないのですが、
主人公の最後のつぶやきには胸をえぐられました。
【無事終演しました】荒川、神キラーチューン【ご来場ありがとうございました!】
ロ字ック
サンモールスタジオ(東京都)
2014/05/14 (水) ~ 2014/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
14歳と30歳
台本、演技、演出、それらの巧拙とは関係のない次元にある何かが、見る人に痛みに似たものを感じさせたり、心を震わせたりする、そういう作品だと思いました。
見ていると、自分の中にいる14歳が共鳴して叫び、それを自分の中の30歳がなだめるような、不思議な観劇体験でした。
茶番劇《終演いたしました!!!本当にありがとうございました!!》
味わい堂々
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/01/08 (火) ~ 2013/01/13 (日)公演終了
満足度★★★★
骨太でした
茶番のような戦争に茶番劇で対抗していくところ、骨太な本だなあと思いました。
テキスト量はそれほど多くなく、意図的な「間」がけっこうありましたが、
役者さんが芝居で埋めていました。少数精鋭。
固唾を飲んで成り行きを見守るのではなく、いつの間にか見入ってしまう、不思議な魅力のある作品でした。
積極臭くないため、シンプルなメッセージにかえって心打たれます。
ミヤモト味
味わい堂々
北品川フリースペース楽間(東京都)
2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
自由
宮本さん書下ろしの作品は、構成や表現の拙さがあったが、
むしろそれゆえに、自分の中にあるモノを出しきる、という迫力に満ち、
役者の<合うにもほどがある息>と怪演も相まって、
充実感に溢れる舞台だった。
思いついたことを思うがままやっている感じが好ましい。