ひなつの観てきた!クチコミ一覧

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レストラン ル・デコ

レストラン ル・デコ

角角ストロガのフ×elePHANTMoon×犬と串

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/08/18 (火) ~ 2009/08/23 (日)公演終了

謎…。
なんでみんな、この三本を並列して語れるのだろう?
自分は、elePHANTMoonの『アイノユクエ』についてしか、まるで記したくないというのに…。

反重力エンピツ

反重力エンピツ

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2009/08/19 (水) ~ 2009/08/23 (日)公演終了

満足度★★★★

“期待”どおりの、
友寄総市浪・戯曲。

荒々しかったり、粗々しかったりしつつも、
ずっしりと、この世で一番重いものを“描く”。

ネタバレBOX

まあ、途中から、
消えることでしか存在を認められない爆弾、に共鳴する「ハマカワ」、に共鳴してしまったので、間違ってるかもしれないけど、
この世で一番重い≒大切なものは、
誰かの期待に応えることと、
誰かをちゃんと描くこと、だよね?

つまりは、宙に浮いたように思えるエンピツの意味するものはとてつもなく重い、わけで。

あるいはまた、選挙直前ということで、
椅子取りゲーム的な主義、主張、信念なき保身といったものへの痛烈な批判な部分も強く伝わってきたりも。
The Pop

The Pop

初期型

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/08/18 (火) ~ 2009/08/19 (水)公演終了

満足度★★★

純粋に、
お客さんを楽しませようとだけ考えてるように感じられる作り手の気持ちに巻き込まれ、
素直に、楽しむ♪

ネタバレBOX

ひとりの女子に魅惑され振りまわされる男子たち、それを羨む女子たち、という作品の主旋律的な部分もかなりおもしろかったのだけど、
NBAのブルズ戦(相手はレーカーズだったらしい)の実況中継が流れるなか、
男性器を片手で隠しながらのバスケット(みたいな)シーンが個人的にはツボ☆
それを70分でも、よかったかも?w
サマーゴーサマー

サマーゴーサマー

あひるなんちゃら

OFF OFFシアター(東京都)

2009/08/19 (水) ~ 2009/08/24 (月)公演終了

満足度★★★

じつは、あひるではなく、
白鳥なんじゃね? と思った。この緩さをだすために、どんだけ水面下で足を動かしているんだろう、みたいなことを。いや、そんなものはまるで表にはあらわれていないのだけど(笑)。

ネタバレBOX

あと、二度ほど泣かされてしまったのは内緒☆
ああ、間違った勝手な見方というがいいよ!

でも、冷静に物語振り返ると、切なくね?
男どものほとんどが、ひとりの女性のことが好きなのに、彼女は映画を人に観てもらうことに一番夢中で、だけどその大切な映画館は失われてしまうかもしれないんだよ?
マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

硬度の高い、結晶化された、凄い戯曲
なんだろう、小劇場目線で作品つくってなんかないよ、ここは日生だよ、帝劇だよ!
と、高らかに宣言するかのような、強度のある、凄い戯曲。
一応、文章を生業としている者からすれば、あの言葉たちの美しさには正直、嫉妬すら覚える。
あるいはラストに結ばれる“像”、現代としっかりと絡みあう、したたかさに。

ネタバレBOX

ただ反面、自分に向けてはつくられていなかった、ように感じてしまったのは残念。
うーん、
オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』やラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』の世界観は大好きなんだけど、
客入れ時のニルヴァーナな雰囲気で突っ走って欲しかった気も。

清水那保のとてつもなく“いやーな”毒婦に圧倒される。
堀奈津美も含め、ダルカラ組はあの難解な台詞群を軽々と柔らかく発せてしまうのね。
一方、酒巻誉洋は逆に、自分の感情に言葉を組み従える感じで熱演。
また、七味まゆ味は佇まいだけで汚れたイノセントを魅せる
3人いる!

3人いる!

リトルモア地下

リトルモア地下(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/12 (水)公演終了

今度は一転、
恋愛もの!!!

本来はSF的な世界観を元にした、
ある種無機質な、部屋をでていく、でていって! という会話が、
恋人たちの互いへの捨てがたい思いとして伝わってくるとは…。

"Are You Experienced?"

"Are You Experienced?"

CASTAYA PROJECT

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/08/10 (月) ~ 2009/08/25 (火)公演終了

満足度★★★★★

演劇は自由で、
そしてまた感想も自由だと思うので、今度は一転して「舞台を初めて観る方にお薦め!」してみたり♪
そう、日々変わるのが演劇です。

ネタバレBOX

ちなみに今日は、冒頭の字幕の影響もあって、前半の客席が多くの疑問符を抱えた重たい凍ったような空気になってしまったのは、残念。
まあ、強度のある芝居なので、途中からは一気に没入してしまえたんだけど。

あと、2日観た印象では、
タイトルのの「Are You Experienced?」を含め、
演出家のTシャツや客入れ音楽など、けっこうジミヘン。
"Are You Experienced?"

"Are You Experienced?"

CASTAYA PROJECT

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/08/10 (月) ~ 2009/08/25 (火)公演終了

満足度★★★★

はじめての体験
はじめて、「舞台を初めて観る方にお薦めはしない」マークをつけてしまいました。
でも、ご覧のように個人的な満足度は高いので、それを乗り越えて観にいって欲しい気持ちも♪

ネタバレBOX

松岡和子さんの「マクベスは眠れない人の物語」という指摘を汲みとってか、
『44マクベス』から『夏の夜の夢』への移行シーンが素晴らしく☆

なんて、ことを知ってるほうが楽しめるように感じたので「舞台を初めて観る方にお薦めはしない」マークをつけたのだけど…。
五人の執事

五人の執事

パラドックス定数

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

冒頭の一瞬、

星のホールがたしかにお屋敷にみえて。彷徨える亡霊たちの物語にときめく。

ネタバレBOX

けれど、それも刹那。執事という裏方であることを忘れたかのような、存在を激しく主張する足音に興醒め。しかもそれは優雅な屋敷に似合わぬ安っぽい木材の音…。そうなると、グラスを置く執事の手に手袋がないのも気になる。指紋、つくよね? 語られるプロフェショナルな部分が軽くなる。さらに、グラスの厚みに高級感がまるでなく、なんてことは本来、演劇的にはどうでもいいことなんだけど、今回の作風の場合は大きな瑕疵になってしまったのではないか。
花とアスファルト

花とアスファルト

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2009/08/01 (土) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

ハイホー
川上弘美の『神様』をモチーフにしつつ、アーヴィング、さらにはヴォネガットを感じさせる文学的な作品。クマの丁寧な口調だけですぐさま涙してしまったのは、こちらの過度な感情移入もあっただろうか。できることならば、対比としての必要性は認めるも、俗なるものを極力排した、純化した物語であればとてつもなく好みだったのだけれど。

3人いる!

3人いる!

リトルモア地下

リトルモア地下(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/12 (水)公演終了

不気味な暴力、
が全編に漂う作品。

ネタバレBOX

そして、日本人男女ふたりと、ポーランド人男性という組み合わせだったからか、どこかナチスを想像してしまったり。いつしか、金属音が悲鳴にも聞こえてきた。
肩の上で踊るロマンシングガール

肩の上で踊るロマンシングガール

「佐藤の、」

新宿眼科画廊(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

初日の、

慌ただしさこそあったけど、いつにも増してあたたかい雰囲気の新宿眼科画廊に!
画廊の1階を使った入場も、ゆったり感があってよいのです。

ネタバレBOX

男の子の身体が女性になってしまう話なんだけど、外見的なことだけに止まらず、味覚まで変化する、のをさらりと描いていたとことか好み☆

あと、電球交換シーンが切ない!
三条会の『八犬伝』【夏の野外公演】

三条会の『八犬伝』【夏の野外公演】

三条会

亥鼻公園 千葉市郷土博物館(千葉城)前(千葉県)

2009/07/24 (金) ~ 2009/07/29 (水)公演終了

満足度★★★★

発見伝
開演前に周辺を散策していたときに、県庁の横にある「羽衣公園」で「羽衣の松」に、出会う。
http://www.pref.chiba.lg.jp/syozoku/b_kouhou/a-la-carte/093.html

天女が着ていた羽衣を松の枝に掛けた、という伝承なんだけど、なんでも、その結果、天皇から“千葉”の名を授かったらしい。
つまり千葉縁起、みたいな感じ。
ああ、だからこの作品では、
城の岩垣に羽衣を模したような布が掛けられ、
それを松の木越しに眺める舞台になっていたのね、
と芝居を観ていて繋がって、痺れる。

いつだっておかしいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校

いつだっておかしいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校

ロロ

新宿眼科画廊(東京都)

2009/07/18 (土) ~ 2009/07/22 (水)公演終了

満足度★★★★★

好きなモノばかり入ってる玩具箱みたいな作品でした☆
なので、わあっ、カワイイ! と、無防備に猫を撫でようとしたら、じつは相手は虎の子供だった。牙もあるよ♪ みたいな感じ、でもあるんだけど(笑) 

ネタバレBOX

前回につづき今回も物語の底流には舞城ワールド、というよりズバリ『好き好き大好き超愛している。』と語ってしまっているわけだけど、じつは台詞もR.D.レインの『好き?好き?大好き?』っぽくもあり、劇中で流れるカノンからは『蛹化の女(むしのおんな)』→ 戸川純→『好き好き大好き』なんて連想も当然のようにできるわけで。で、タイトルはオザケン、ですか。そのうえ、客入れ時の宇多田ヒカルのときから「愛は祈りだ」感が漂っていたもんなあ。いやあ、「ろっ骨融合」してしまいそうでした!(違)
旅がはてしない

旅がはてしない

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/17 (金) ~ 2009/07/21 (火)公演終了

どうせなら、
もっと“はてしなく”長い物語にしてしまえばよかったのに!(笑)
なんかね、ひたすらギターソロの連続な感じもあったので、さらに丁寧に時間をかけて登場人物たちを描いてもらって、そのむこうに全員の音が重なって生まれるメロディーを聴きたいなあ、と思ったんですよね~

あと、演出的な高さも欲しかった! 路上の話だからというのもあるのだろうけど、ちょっと地面に縛られすぎな印象も。舞台上方にあった美術の階段を、チョウソンハが歩くとことか観たかった…。

村井美樹のmono*mono語り vol.1

村井美樹のmono*mono語り vol.1

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目白庭園(東京都)

2009/07/20 (月) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

噺、語りを聴くというより、
村井美樹の魅力を味わう、ための公演だったかと。
いやあ、『燈籠』のラストシーンの見事な借景といい、予想を大きく裏切る正統派なひとり芝居でした。

ちなみに、ソワレの開演直前、日没間近の池の上空を、コウモリたちがたくさん飛びまわっていた光景も印象的だったので、今度はそれを導入にした怪談なんかも聴きたいなあ、なんて思いも。あと、ビールも!w

73&88【満員御礼!】

73&88【満員御礼!】

カニクラ

アトリエヘリコプター(東京都)

2009/07/15 (水) ~ 2009/07/19 (日)公演終了

満足度★★★★

愛おしい
個人的にはあまり得手ではない、不器用なコミュニケーションを描いた作品なのだけど、例外的にこの作品は肌にあう。というか、すんなりと交信できた。きっといま、自分も人付き合いで難航しているからかなあ。気持ち的にはこの作品のタイトルは「CQ」です(笑)。

ネタバレBOX

ちょびっと残念だったのが、照明と客席。
もっと現実感のない、抽象的な照明で、
なおかつ舞台を囲むような直坐りの客席、の合間を縫うように役者たちが移動し、そこかしこから強弱入り混じった電波が飛んでくるような雰囲気だったなら、きっとさらに好みだったんじゃないかなあ。
ケモノミチ

ケモノミチ

ブルドッキングヘッドロック

ザ・ポケット(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

衝撃!
信頼する人たちの高評価に自分がまるでついていけず、衝撃を受ける。後方のL列だったため、かなあ…(ここしばらく、4列目以降で観たことなし)。あっ、あと、ケラはちょっと不得手だったりするから?

上海異人娼館-チャイナ・ドール -

上海異人娼館-チャイナ・ドール -

青蛾館

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

さすがの様式美☆
原作・寺山修司、脚本・岸田理生による舞台は、もはや歌舞伎のよう。偉大なる先人の芸を、しっかりと残そうとする試みにはつねに好感を抱く。とはいえ、それはもちろん全面肯定ではなく、とても懐かしくもあるけれど、もっと新しい風も感じたかった、ということでもある。もちろん、元・唐組の丸山厚人が客入れ、には激しくこころ踊ったのだけれど、頽廃という鈍色の輝きを欠いたようにも思えてしまった。少なくとも、いろいろな意味で、客席前方の桟敷席に直前までほとんどだれも座らなかった事実には疑問符が、灯る。

スメル

スメル

キリンバズウカ

王子小劇場(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

ぎゅっと、だれかに抱きしめられるような舞台
なにしろねー、どのハグシーンも印象的でしたから☆

ネタバレBOX

そしてそれはたぶん、誰かに「必要」とされたいと願う物語だからか。
東京に必要とされていない若者たちが集うゴミ屋敷には、
生活に必要とされていないゴミを拾いつづける女性がいて、
彼女の娘は、母親に必要とされなかった過去から逃れられない。

一見、母と娘の葛藤劇にみえて、
そのむこうに都市生活者の孤独、みたいなものも浮かびあがってきたなあ。

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