蝉丸の観てきた!クチコミ一覧

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ちゃんちゃんばらばら

ちゃんちゃんばらばら

劇団ガバメンツ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2010/05/28 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

現代のチャンバラコメディここに完成!?
この劇団初の殺陣芝居。と言ってもほとんど殺陣シーンはない。暗転とBGMで難しい殺陣を処理する潔さがいい。

物語は正義の味方に切り捨てられた悪人たちの「たられば」から始まる。

この芝居の正義の味方はいち脇役となっている視点も面白い。

音楽や効果音、黒子など歌舞伎の要素を上手く使った時代劇コメディ。ガバメンツらしさの出た作品に仕上がっている。



ちょっと後半にスピード感が落ちるのでこの辺りを修正して、1時間30分になれば名作になる。

ネタバレBOX

冒頭の大(ヒロ)のういろう売りの口上は圧巻。
片山誠子の赤ん坊役も可愛さ100倍。
上田一軒の弱い親分役。
青木直敬の姑息な人斬り。
近藤貴久の鼻につく文豪。
大塚宣幸の地でいく素浪人。
平手嶺佑の絶妙なツッコミ。
田中誠行の強いけとちょっと間抜けな正義の味方など、
いつもにも増して脇役は揃いも揃っていてレベルが高い。

ただ、折角お膳立てができているのにラストシーンで落ちないのは主人公の濱本直樹の存在感。だた、弱々しいだけでなく、弱々しい演技をしているという演技しなければ観客は感情移入できない。

特にラストのういろう売りを繰り返すシーンは、一緒になって語りたい気分にさせて欲しい。

黒子を兼務したの豊田智子がよく頑張っていたが、ツケのバリエーションが乏しいので後半飽きる。


物語の前半で、「ああ、全員生き返るのかな?それぞれの回想シーンが繰り広げられるのかな?あと3人か?」
というのが想像できてしまっては、後半への集中力が欠けてしまった。

暗転ツケを徐々に短くするとか、思い切って回想シーンを掻い摘むとかすればもう少し見やすくなるのでは?
はかない恋の話でも

はかない恋の話でも

試験管ベビー

長久手市文化の家 森のホール(愛知県)

2009/05/02 (土) ~ 2009/05/06 (水)公演終了

満足度★★★

1時間でできるはず
無駄なセリフと間をそぎ落とせばもっともっと面白くなると思った芝居。

しかし、名古屋の劇団はヤンキーとかヤクザがよく登場するな。

LINX’S PRIME

LINX’S PRIME

演劇ソリッドアトラクションLINX’S

TORII HALL(大阪府)

2014/09/27 (土) ~ 2014/09/30 (火)公演終了

満足度★★★

Bバージョン感想
【Bバージョン】
個別に感想を書こうと思ったがやめにした。「演劇とは・・・」をこの「LINX'S」で熱く語るのは違う気がする。

石田Pの誰よりも演劇(劇団)を愛する心。それに共感して若手からベテランまで集まれる集団。それを楽しんで頂けるお客様。
それで十分な気がする。

ただ、好き嫌いはやはりある。
今回は初見でお芝居を見に来たお客様は不快に思うかもしれない。演劇ってこういうモノと思われるとちょっと違う。
最後の歌についていけないお客様もいたかもしれない。
コアになればなるほど、差別化が産まれる。万人に認められることを目指していては新しいスタイルは産まれない。
であるならば、とことん「LINX'S」魂を貫くことが大切だと思う。

あとは演劇に長く携わっている大人たちがあきらめず軌道修正をしていくこと。
そして、本当によい作品、良い劇団には賛辞を送り、新たなプロデューサーが大きな舞台へと引き上げることが大切だと思う。


さて、私なりの公演の感想は、、、ちょっと厳し目ですのでネタバレへ


ネタバレBOX

今回に限ったことではないが若い劇団が奇抜な表現方法として、「下ネタ」をチョイスしてしまうのは少し残念に思う。
20代だからこそ出せるスピード感や独特の感性をもっと磨いてほしい。

演劇で何を自分たちは伝えたいのか?
それが下ネタだ、死だ、暴力だ、だけでは稚拙すぎる気がする。
それにプラスされるストーリーなり役者の技量がないと単なるお祭り騒ぎで終わってしまう。

簡単に子供が殺される時代。
自然災害で多くの命が犠牲になってしまう昨今。
今、若い世代はその現状をどう考えているのか?
たった20分の中にもっと若者ならではの感性を見たい。


あと、見せてはいけない「モノ」は絶対見せてはいけない。
というより、見せないクオリティが更なる笑いに繋がる。
やむなく見えてしまった。では不快なだけ。
かつて南河内万歳一座が風呂場のシーンで完璧なまでに「モノ」隠して演技していた。あそこまで行けば芸術の域。
簡単に見せてしまうのは現代のゆるーい風潮なのか?

神の子供達はみな遊ぶ

神の子供達はみな遊ぶ

弦巻楽団

長久手市文化の家 風のホール(愛知県)

2009/05/02 (土) ~ 2009/05/04 (月)公演終了

満足度★★★

発想は面白い
カラフル3の最終日、朝10時公演でまだ、頭が眠っている状態だったが、すんなりストーリーに入り込めた。
アクの強い芝居ばかり見ているのでこういった芝居を見ると安心します。

朝日のような夕日をつれて

朝日のような夕日をつれて

Contondo

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2011/09/17 (土) ~ 2011/09/18 (日)公演終了

満足度★★

タイトル
学生時代に演出したこともあるこの作品。20年近く前のことを思い出しながら見ていた。学生最後の年の3月。トラックをレンタルするお金がなくて、深夜関大前から江坂まで歩いて木材を運んだこと。千穐楽の翌日が追試でそれを落としたら卒業できない状況だったこと。裏方の人手がなく、演出と音響をやっていたのに、ラストシーンは舞台裏に行って、男6人ぐらいで舞台を持ち上げたこと。今となってはいい思い出。
そんな大好きな作品。

「朝日・・・」は段取りではなく5人がいかに楽しく遊んでいるかが見せれないと観客はついてこれない。かっこよく台詞を吐く。キメる。華麗に踊る。それ以外は楽しそうに遊ぶ。もちろん、重要な台詞がちりばめられているのでそのポイントは抑える。

台詞を早くしゃべろうという意図は分かるが、滑舌が悪く何をしゃべっているのか分からなければ本末転倒。
ゲーム業界の話も現代に合うようにアレンジしていたが、それも説明だけにとどまって観客はついてきていない。セカンドライフという存在を知らなければ全くついてこれない。もっと、セカンドライフの世界で遊んだりして欲しかった。
第三舞台のオリジナルで使用していたYMOの曲を使うなら、ラストシーンは舞台を傾斜にして欲しかった。力技でいい。お金の問題ではない若い力を魅せて欲しかった。でなければもっとオリジナリディを出してほしかった。
また、劇場公演するなら、カンパ制ではなく、ちゃんと料金は取って欲しい。

次回に期待する。

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