ちゃんちゃんばらばら 公演情報 劇団ガバメンツ「ちゃんちゃんばらばら」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    現代のチャンバラコメディここに完成!?
    この劇団初の殺陣芝居。と言ってもほとんど殺陣シーンはない。暗転とBGMで難しい殺陣を処理する潔さがいい。

    物語は正義の味方に切り捨てられた悪人たちの「たられば」から始まる。

    この芝居の正義の味方はいち脇役となっている視点も面白い。

    音楽や効果音、黒子など歌舞伎の要素を上手く使った時代劇コメディ。ガバメンツらしさの出た作品に仕上がっている。



    ちょっと後半にスピード感が落ちるのでこの辺りを修正して、1時間30分になれば名作になる。

    ネタバレBOX

    冒頭の大(ヒロ)のういろう売りの口上は圧巻。
    片山誠子の赤ん坊役も可愛さ100倍。
    上田一軒の弱い親分役。
    青木直敬の姑息な人斬り。
    近藤貴久の鼻につく文豪。
    大塚宣幸の地でいく素浪人。
    平手嶺佑の絶妙なツッコミ。
    田中誠行の強いけとちょっと間抜けな正義の味方など、
    いつもにも増して脇役は揃いも揃っていてレベルが高い。

    ただ、折角お膳立てができているのにラストシーンで落ちないのは主人公の濱本直樹の存在感。だた、弱々しいだけでなく、弱々しい演技をしているという演技しなければ観客は感情移入できない。

    特にラストのういろう売りを繰り返すシーンは、一緒になって語りたい気分にさせて欲しい。

    黒子を兼務したの豊田智子がよく頑張っていたが、ツケのバリエーションが乏しいので後半飽きる。


    物語の前半で、「ああ、全員生き返るのかな?それぞれの回想シーンが繰り広げられるのかな?あと3人か?」
    というのが想像できてしまっては、後半への集中力が欠けてしまった。

    暗転ツケを徐々に短くするとか、思い切って回想シーンを掻い摘むとかすればもう少し見やすくなるのでは?

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    2010/05/30 15:51

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