ふすまとぐち
劇団野の上
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/02/19 (金) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
襖と愚痴
とても良かった。105分。そこを拾ってしまうのかというシーンも巧みで、小6を演じる三上晴佳さんがぽつんと発声すると畳の上に潤いが生まれる。青森の劇団の芝居を観ると、役者以前に人間一人としての強さ。前にいた学生たちが耳に慣れるまで言葉の響きを楽しげにしていたが、相手がこちらに合わせてくれないと解ると、逃げずに食らい付いていく。会場出てからそういえば、曲何も流れなかったと気付いた。観ている間は天井の隙間風がぴゅーぴゅー微かに聞こえ、雪国。
全国各地の芝居が観たいと思う、どこの誰がきても独自の文化、地域性を否定せず観たい。芝居から伝わる風土の違いが面白いもの。個人的には未見の日本海側に住む人の芝居を観てみたいなぁ。
大悟のひとり芝居
ロロ
新宿駅から約40分の劇場(東京都)
2010/02/13 (土) ~ 2010/02/13 (土)公演終了
満足度★★★★
アイノカガヤキ。
三浦直之さんの演出って戸惑う人は戸惑うのかもしれない。モノに生命を宿させる見せ方とか、しっくりこない人にはこないのかな。私はそこが好きだし頷く部分なので、最後まで熱いものを感じながら観ました。篠崎大悟さんの熱のコントロール、場内の空気の混ぜ方、感心しました。ひとり芝居は続けて欲しいです。
遠ざかるネバーランド
空想組曲
ザ・ポケット(東京都)
2010/02/10 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了
アルトゥロ・ウイの興隆―それは抑えることもできる―
ピーチャム・カンパニー
シアターPOO(東京都)
2010/02/05 (金) ~ 2010/02/08 (月)公演終了
久々のシアターPOO
残っていた席は座るのが困難な場所だった為、ずっと胴体着陸に備えたポーズのままいました。下を向いたままで感じたのは骨太の熱い声質と照明さんと音響さんが細々と仕事をされていたこと。一人で何役もこなしていたらしく(パンフを見ると)ステージ上を観られていないので、把握するのが難しかった。カウンターの方が舞台でした、元からあるシアターPOOの雰囲気に内容は合っていたと思います。
幸せの歌をうたう犬ども【ご来場ありがとうございました!】
DULL-COLORED POP
タイニイアリス(東京都)
2010/02/02 (火) ~ 2010/02/04 (木)公演終了
犬。
おっかしかった。熟した頃合いに観たと思われ、躊躇のない演技。一番気に入ったのは「うる星やつら」テーマソングの踊り。諸星あたるや面堂が宙に飛んでいる風景が浮かび、とても楽しくもっとみていたかった。星がアバターのように飛び出た。菊池奈緒さんは何の役やってもどこか薄ら笑いが目にあって、今回の役はぴったりだと思う。安川結花さんのしなびた演技も印象的。面白人間大集合を目撃したなぁ。欲をいえば前半の雰囲気を長く楽しみたかった。いつものDCPOPとは違うこの企画、またやって欲しい。トータルでは☆3と4の間くらいで。
The Stone Age ブライアント『胸に突き刺さった5時43分21秒』
The Stone Age ブライアント
サンモールスタジオ(東京都)
2010/01/27 (水) ~ 2010/01/31 (日)公演終了
満足度★★★
七味さんのお辞儀がきれい。
もちろんお初でした。関西系の芝居ってめったに観ないので新鮮。後半、大石の落武者のような哀愁がなんともぐわっときた。生活臭がいい方向へ出ていたように思います。吹石がわざとオーバーリアクションで毛糸の下着が見えるように動く。どうせならシスター役なので実は腹黒いよって意味で「悪」とかどくろのイラストが書かれていても。
気になるといえば、関西ならではの観客の顔を確認する目線。
にしても冬のサンモールって暑いイメージあるけど気温調整が難しいのかな・・・?たまたまですかね。こゆび侍の廣瀬友美さんが光っていました。
忘れ人 -公演終了しましたありがとうございました-
play unit-fullfull
「劇」小劇場(東京都)
2010/01/21 (木) ~ 2010/01/24 (日)公演終了
満足度★★★
ほんわかやさしい。
お初。舞台美術がぱっと見た感じ流動性がある駄菓子屋っぽくもあり、そこに人が存在しはじめるとああ、ハックルベリー。
のんびり気楽に観られる初心者向き。95分。
黒いインクの輝き
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2010/01/07 (木) ~ 2010/01/18 (月)公演終了
満足度★★★
女々しくてシリーズだけども
前回のイメージとは全く違うしっとりめ。狭い舞台をよくあんなに小分けに(笑)段差に声が吸収されてしまうのかしら、聞こえにくい場面も。私の行った回は暑くて朦朧とするもなんとか耐えました見届けたいですから。ん?という終わり方。ブルだから面白いのは面白い。2時間10分。
LOVE
ロロ
王子小劇場(東京都)
2010/01/01 (金) ~ 2010/01/04 (月)公演終了
満足度★★★★
愛三昧。
2回観たんですけどぶっつり切れてる印象が2回目の方が弱まった感じ。「愛」を重点的にやっているイメージのロロ、他の人が恥ずかしくてやらないような演出を惜しげもなくやってしまう、武器を持たず真っ正面からぶつかる迷いのなさ。目の前の愛をじっくり観察していると思いきや、ポーンッとどっかへ投げては取りに行くのがこれまた速いこと速いこと。
長編の演出はあまりやらないので難しかったんでは。言葉が強く響くので短編を三本、という企画をまた観たいです。作家本人のやる演技も可愛いので三浦さんも出て欲しいですけど・・・・ハートのシャワー(照明)、真っ白い衣装も良かった。
全部揃っているのに特に記憶に残らない芝居がある中で、穴があっても瞬発力の凄さでドキッと魅せられる。そして世代の違いを強く思う。
オサムシ
バジリコFバジオ
駅前劇場(東京都)
2009/12/25 (金) ~ 2009/12/29 (火)公演終了
『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了
満足度★★★★
サイコシス。
追記することもなさそうなのでいいかと思ったけど、記録に残したいので。
サラと医師とのやり取りにぐっときた。大泣きしそうで怖かったので自分の中からもう一人ピョコンと引っ張ってきて、その子に監視してもらう。そうして悲しみと並びつつ、涼やかに明るく楽しむモードで観ました。演出がこれでもかこれでもかと面白くて遊園地にいる気分。
好きな場面は風船を火で割るところ、天井の照明でサラを追い詰めるところ、傷を全身につけるところ、悲しみをどんどん着こんで太っていくところは、マイナスを足してゆくことでプラスになり悲しみが飛んでいったようだった。いつかもう一度観たい作品です。
ベストアンサー
643ノゲッツー
劇場HOPE(東京都)
2009/11/11 (水) ~ 2009/11/15 (日)公演終了
スポーツ演劇「すこやか息子」
柿喰う客
王子小劇場(東京都)
2009/12/25 (金) ~ 2009/12/27 (日)公演終了
満足度★★★
はっする。
心の健康の為にも身体の健康は本当に大切。家族構成を淡白に表現するのが面白かった。「他人」と「他人」がくっついて家族が誕生することは、解ってはいるんだけど月日が経てば、互いに同じ血が流れる人間のような感覚になる人も多いのかな。「他人」にこそ親切に。それができたら顔から皺が減りそう。
そして中屋敷さんはお祭りみたいな方。心臓も丈夫そうなのでご本人参加でランニング演劇15分とかやってみてほしい。
パンク・ドンキホーテ
パパ・タラフマラ
あうるすぽっと(東京都)
2009/12/11 (金) ~ 2009/12/20 (日)公演終了
『プルーフ/証明(Repirse)』
DULL-COLORED POP
SPACE EDGE(東京都)
2009/12/12 (土) ~ 2009/12/12 (土)公演終了
smallworld'send
時間堂
王子スタジオ1(東京都)
2009/10/21 (水) ~ 2009/11/03 (火)公演終了
『ROMEO & JULIET』
東京デスロック
富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)
2009/10/24 (土) ~ 2009/10/28 (水)公演終了
孤天 第二回「ボクダンス」
コマツ企画
APOCシアター(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/07 (月)公演終了
満足度★★★★
パワーアップ。
五人のキャラクター+踊り子たち4名をもちろん一人で演じます。交互にキャラクターが登場するのは前回同様なのだけど、声がぐんと力強くなった分、言い方乱暴ですが空間をぶった切る感じが面白いです。
自分のテリトリーに入ってこさせない緊張感が川島さんの芝居は独特で、さっきまで浅瀬で一緒に遊んだと思ったら、いきなり海溝に置いてけぼりにされちゃう孤独感が怖い。それを味わえるのはやっぱり一人芝居。
後半に踊り子たち4名をもっとみたいと思ってしまうのは一番大変そうだから(笑)
いつにも増して多重人格者を眺めているような面白さがありました。最前列中央だと目がよく合って緊張するので上段の席が良さそう。約80分。
アグリカルチャー
弘前劇場
ザ・スズナリ(東京都)
2009/12/04 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
りんご。
100分。毎度観客の平均年齢がぐっと上。ぼたっと大粒の涙がいくつか落下。
今回の作品に限らず弘劇は、食べること=生きること。青い空、水、男の脆い部分、それを受け入れる女 がベースにあると感じています。方言が遠慮してない生のスピードの部分が多くいつも通り(それが良く)。退屈に感じるのか骨身に染みるのか、他の方の反応が気になったけどいい拍手だったと思う。背後に山と海を感じる劇団。父役の長谷川等さんに切なくなり、林久志さんは初見でしたが熱い何か、を感じる。
ジェネラルテープレコーダー
あひるなんちゃら
「劇」小劇場(東京都)
2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了
A面
観ましたよ。最後まできちんと解明されないまったりとした感じがいつも通りだけど、竜巻を起こす何か(誰か)が欲しい印象も。B面のメンバーと一緒の絵がみたいと思った私です。久しぶりに高橋優子さんにも会いたかった・・・