ACTまの観てきた!クチコミ一覧

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3月27日のミニラ

3月27日のミニラ

渡辺源四郎商店

秋田市文化会館(秋田県)

2009/05/23 (土) ~ 2009/05/23 (土)公演終了

満足度★★★★

スタッフ参加ですけどね(^^;)
ついにツアー千秋楽!
永かったなあ・・・

賛否両論はもちろんなんですけどね、いろんな方向から観れるお芝居でした。
「教師」の気持ちが良くわかったり、「ミニラ」に感情移入しちゃったり・・・

でも・・・どっちがいいとも悪いとも言えないよなぁ・・・なんて毎回思ってしまいました。「何故そこでもう少し素直になれないのか!」と・・・


ネタバレBOX

教師はミニラにどんなに愛情をそそいでも、彼からは「愛情の裏返し」しか返って来ません。
裏返しは当然裏なので愛情としては受け入れられません。
受け入れられないミニラはどんどん孤独に裏返ってしまいます。

教師がもっとミニラを愛するべきなんでしょうか?ミニラがもっと素直になるべきなんでしょうか?

観る方によって如何様にでも解釈できるこの物語を通じて今自分が思っている事は、自分の子供達が「ミニラ」にならない様に育てたいなあという事。
「ミニラ」も「ミニラ」になる原因があったのでしょうから・・・
そして、自分も「身長50mの親」と思われない様にしたいと思います。
コルテオ

コルテオ

CIRQUE DU SOLEIL

原宿・新ビッグトップ(東京都)

2009/02/04 (水) ~ 2009/05/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

アートですよね
ものすごく美しい空間美でした!

7歳の孫にジンを2杯飲ませた祖母

7歳の孫にジンを2杯飲ませた祖母

うさぎ庵

アトリエ春風舎(東京都)

2009/04/02 (木) ~ 2009/04/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

おもしろかった!
脚本の内容も構成も演出も音も照明も役者も全て良く出来た芝居だな~と思って最後まで飽きる事無く観れました!

刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ

刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ

ACTOR’S TRASH ASSH

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/04/01 (水) ~ 2009/04/05 (日)公演終了

満足度★★★★

おもしろかったけど・・・
オチの展開は大好き!
だけど途中の展開がだるかった気がします

どんとゆけ

どんとゆけ

渡辺源四郎商店

広島市南区民文化センター スタジオ(広島県)

2009/02/19 (木) ~ 2009/02/20 (金)公演終了

満足度★★★★★

身内贔屓?(^^;)
今回のどんとゆけは一味違う!

にゅ~SET&にゅ~キャスト1名!
ここまで雰囲気が変わるとは!!・・・当たり前か(^^;)

明日ももう1公演あります!

Blue Man Group IN TOKYO

Blue Man Group IN TOKYO

Blue Man Group

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2007/12/01 (土) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

参加すべし!
お笑いライヴを見に行くつもりで行けばいいかも!

そして恥ずかしがらず心を開いて参加するべきですね~。

ネタバレBOX

いろいろ飛んでくる様で、俺の前の人までポンチョ着用。
しかし、最前列の人たちはポンチョじゃ間に合わないほどの「逆流物」を浴びてるのでは!?

選ばれてステージに上がってる人たちは本当に一般の方?と思っちゃうほど上手なブルーマンたちの客いじり。

帰りにブルーマンと握手してもらったら手がちょっぴり青くなりました。
愛と青春の宝塚~恋よりも生命よりも~

愛と青春の宝塚~恋よりも生命よりも~

フジテレビジョン

岩手県民会館大ホール(岩手県)

2009/02/04 (水) ~ 2009/02/04 (水)公演終了

満足度★★★★

みんなとやかく言うけれど・・・
前評判でははなやかさが少ないだのあ~だこ~だ噂が聞こえてたんですが、内容は面白かったです。
確かに2幕は戦争が激化しちゃうんで、ずっともんぺ姿でしたが・・・

宝塚ファンが観れば、宝塚の歴史を感じられてもっと面白いのかも!

ZED【12月31日で公演終了】

ZED【12月31日で公演終了】

CIRQUE DU SOLEIL

舞浜アンフィシアター(千葉県)

2008/10/01 (水) ~ 2011/12/31 (土)公演終了

満足度★★★★★

さすが世界規模!!
演出力!!
その言葉に尽きるのでは?

もし全てのアクロバットが普通にカーテンの奥から出てきて普通のBGMの中で行なわれたら、単なるサーカスだったでしょう。
しかし、そこに演出が加わると、こんなにも見応えのあるショーに!!って感じです。

あ~あれもこれも話したい・・・ケド、全てネタバレになっちゃう(^^;)

まず開幕の演出だけで十分観た価値あったかも!

ただ、設定されたストーリーは・・・観るだけではよくわからんかった。
ま、なんとなくわかればいいって創りなんでしょうが。

ウィキッド

ウィキッド

劇団四季

電通四季劇場[海](東京都)

2007/06/17 (日) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

OPキャストの凄み
妹が3回ほど観ていて、熱く進めてくれていたのですが、「そろそろキャスト替わったからね~」との妹情報。

実際に劇場に足を踏み入れると・・・なんと!!
客が入ってない!!おそらく3分の2くらいの入り。
妹情報通り、キャストが替わって客足が遠退いているのか・・・と思いながら開幕を迎えると・・・

なんだ!!すばらしいじゃん!!
それもその筈、エルファバがOPキャストでした!
エルファバの歌唱力が抜群!!グリンダとのハーモニーも最高!!

輸入ミュージカルなので、構成も演出もほぼ完成されている訳で、全く否の打ち所の無いミュージカルだと思いました。
だとするとこの客の入りの少なさは・・・!?
やはり噂通り、キャスト替えによるパワー不足の影響だったのか?
それを盛り返すべく投入されたOPキャストを拝見出来てラッキーってタイミングだったのか・・・なんて想像しちゃいました。

さすが妹がハマったミュージカル!
でもこの物語はやはり女の子がハマるストーリーかも(^^;)

自分的には超大満足!妻や娘にも観せたい!!
けど・・・間に合うかなあ(>_<)

ネタバレBOX

実際の映画OZとは、実は設定がつながらない部分もあるんですけど・・・
こうだったら素敵だな~と思いながら観ちゃいました。

ホントに女の子ストーリーですよね。
男取られた腹癒せに魔法かけちゃいかんでしょう(^^;)
リチャード三世

リチャード三世

劇団☆新感線

赤坂ACTシアター(東京都)

2009/01/19 (月) ~ 2009/02/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鴻上さんも観てた日
場面の展開のさせ方など、演出力はさすが!と思って観ていましたが・・・
皆さんのご意見同様、長い!!の一言に尽きますね~

・・・しかし・・・

無駄な場面転換や、過剰な遊びのせいで伸びてる訳ではなく、元々の台詞の詩的表現が長ったらしいのでは?と・・・

つまり、演出が悪いのではなく、脚本が長いせいでは!?
いのうえひでのりさんのせいではなく、シェイクスピアにダメ出しするしか解決方法は無いんじゃないのかな~(^^;)

あえてシェイクスピアをストレートに上演する事に演出判断(挑戦?)したのか・・・それともプロデューサーの意向なのか・・・


メインテーマっぽく使っていた曲がかっこ良かった!
洋楽詳しくないんで誰の曲か知らない(^^;)知ってたら教えて下さい!

ドロウジー・シャペロン

ドロウジー・シャペロン

ホリプロ

日生劇場(東京都)

2009/01/05 (月) ~ 2009/01/29 (木)公演終了

満足度★★★★★

最高!!
マチネのわらび座と相反するエンターテイメント以外の何物でもないミュージカル!

最高!それ以外何も言えねぇ~

「古き良き時代のミュージカルを懐かしむ」って創りのミュージカル。
近代ミュージカルが好きな方だと「なんじゃこりゃ!?」って作品かも。

小堺さんの声がガラガラでした(^^;)お疲れ様です!!

ネタバレBOX

ストーリーテラーがお気に入りのミュージカルLPをかけながら観客に内容を解説していく・・・という構成。
そのお気に入りのミュージカルLPが「ドロウジー・シャペロン」という古いミュージカルで、この作品が古いB級作品。という設定。

古いB級作品なので突っ込み所満載!
OPから登場人物の自己紹介シーンが「俺が花婿だ~♪」なんていうミュージカルシーンになってたり、
曲がイイのに歌詞が最悪なバラードがあったり、
役者が杖を落とした音が録音されているせいで肝心な台詞が聞こえなかったり・・・

そんなミュージカル「ドロウジー・シャペロン」はあくまでも彼が彼の部屋でかけているLPなので、登場人物や演技は全て彼の想像で、全てのシーンが彼の部屋の中で演じられていく。
だから部屋の中に道具幕が降りて来たり、ベッドが壁に収納されたり、違うベッドになって戻って来たり、冷蔵庫から人が出てきたり・・・
ですが基本的には「彼の部屋」の一杯飾り。

ストーリーは実はたいした事無く、結婚式当日に結婚を辞める辞めない辞めさせたいの話から結局仲直りする・・・的な劇中劇「ドロウジー・シャペロン」のストーリーに、何故ストーリーテラーの彼はこのLPを大事にしているか・・・という話をうまく絡めているくらい。
オチの着地のさせ方は「なんじゃこりゃ?」的な所も有るんですけど、古いB級作品という設定で解決!。深みは無いけど単純明快で面白かった。
天草四郎-四つの夢の物語-

天草四郎-四つの夢の物語-

わらび座

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2009/01/27 (火) ~ 2009/02/01 (日)公演終了

満足度★★★★

美しく芸術的な作品でしたが・・・
OPですでに眠くなってました(^^;)

芸術作品とエンターテイメント作品は共存出来ないのでしょうか?

主演の歌声は最高に美しく、とても芸術的なのですが・・・眠くなる。
脚本?演出?の問題なのか・・・僕の好き嫌いの問題でしょうけど。

柳生十兵衛役の長掛さんがかっこよかった!
もう一人の役者さんはもっと良いんでしょうかね~

ネタバレBOX

天草四郎は実は女だった!
敬虔なクリスチャンたちの集まりであっただろう集団の中で、革命の象徴として祀り上げられ利用されてしまった一人の少女・・・

なんていう設定はOPから、いや、観る前から解っているのに・・・ずっと隠そうとする。

四郎の母親も、バレバレなのに正体を隠し、しかも死ぬ間際に思いを打ち明ける・・・瀕死で一曲歌って(^^;)

設定としては、宗教の偶像崇拝的な部分や、この一連の企みを考えたのが南蛮絵師で、絵師=見た目が大事=偶像崇拝という部分は上手いと思いました。

でももうちょっとテンポ良く見応えのある作品にも出来そうなんですけどね~。
ライオンキング【東京】【2023年1月22日昼公演中止】

ライオンキング【東京】【2023年1月22日昼公演中止】

劇団四季

四季劇場 [春](東京都)

2000/01/01 (土) ~ 2016/05/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

4回目なのに・・・
1回目は初演メンバーに感動!
2回目はアンサンブルのパワー不足を感じてがっかり。
3回目は娘たちがあまり喜んでくれずにがっかり。
そんな過去の思いの中で観た4回目・・・

飽きて眠くなるんじゃないだろうか・・・
なんて心配してたのですが・・・

失礼致しましたm(_ _)m
全く飽きませんでした!
夢中で観れました!

さすが10年のロングラン!!

ネタバレBOX

アンサンブルのノリは良かったと思いますが、主役級の出来はイマイチの様な気が・・・
あらん はらん しらん

あらん はらん しらん

明治座

明治座(東京都)

2009/01/02 (金) ~ 2009/01/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

涙のエンディング
1幕はストーリー重視で笑いは少なめ(とは言っても十分に笑えた)
2幕は爆笑コントの連発で抱腹絶倒!
そして3幕で・・・感動の涙

欽ちゃん劇団の手口は知っていたのですが、まんまとやられました(ToT)

ネタバレBOX

演出家がカーテンコールで役者の稽古中の努力等を語る・・・なんていうのは正直嫌いな方ですが、
「こいつがんばったよぉ~」なんて欽ちゃんが言うのは、欽ちゃんの芸のひとつですもんね(^^;)

公演中に娘さんの命日を迎えた風見しんごさんのエピソードの紹介なんて反則(T_T)これで泣かない人居ないって~
モノ・オペラ「声 ~La voix humaine~」

モノ・オペラ「声 ~La voix humaine~」

八時の芝居小屋制作委員会

盛岡劇場 タウンホール(岩手県)

2009/01/14 (水) ~ 2009/01/15 (木)公演終了

満足度★★★★

予想に反して
かっこいい仕上がりの舞台になりました。

アンケートの賛否両論もまあ予想してましたし・・・

照明はいまいち(自己評価)!

平成20年度 盛岡文士劇

平成20年度 盛岡文士劇

盛岡文士劇公演実行委員会

盛岡劇場 メインホール(岩手県)

2008/12/06 (土) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

歓喜の渦の中閉幕!
観た!っていうか・・・照明やってたんで、リハから全公演観てました(^^;)

今年も満席のお客様の中、大盛況で幕を下ろすことが出来ました!

この「盛岡文士劇」はIBCで放送されます。
第一部「花を召しませランララン」:09年1/2(金)正午~午後1:24(予定)
第二部「宮本武蔵と沢庵和尚」:09年1/3(土)正午~午後1:24(予定)

ネタバレBOX

出演予定だった内館牧子さんが、初日終演後、都合により急遽降板!
二日目に代役を務めた演出助手が全く問題無く二日目の舞台をこなしている・・・
と思って第二部「宮本武蔵と沢庵和尚」を観てみて下さい!
美女と野獣【2022年12月18日~12月24日公演中止】

美女と野獣【2022年12月18日~12月24日公演中止】

劇団四季

東京エレクトロンホール宮城 (宮城県民会館) (宮城県)

2008/10/11 (土) ~ 2008/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

観た!!&見せれた!!
妻&娘2人&母親の5人旅で岩手から仙台までドライブ。

自分と妻は結婚前に四季のを、新婚旅行でブロードウエイの「美女と野獣」を観ていたのですが、母と娘たちは初めての「美女と野獣」体験!!

次女は終始興奮のまま休憩を迎え、エンディングで幕が降り始めると「これもう一回観たい!」と言う始末(^^;)

細かく言いたい事もたくさんありますが(なにせブロードウエイとも比較しちゃうので)、初見組は大満足でした。
自分的には内容より家族に見せれた事に満足の一日でした(^^)v

ネタバレBOX

いかにも劇団四季!という発声&セリフまわし。嫌う人も居るようですが、この作品の世界にはあってる様に思える。

昔見た時より照明の光量が明るすぎの様な・・・というシーンが数箇所。
セットもカットされてるモノが有る様な・・・と思うのは記憶違いかな?

僕は英語はさっぱりわからないので、ブロードウエイで観た「美女と野獣」の言葉は理解出来ていませんでしたが(もちろん四季やアニメを観ていたので内容は知ってるんですが)、とても魂を感じる演技でした。
しかし、四季のミュージカルの演技で魂を感じた事は、ライオンキングの初演キャストを見た時くらいで、後は「形のコピー」を観ている気分でした。

今回もどちらかと言うと後者の感覚なのですが・・・
そうとだしても、この作品の完成度はすばらしい!(演出的に・・・かなあ)
そして、なんだかんだ言っても、四季以外にこれだけのミュージカルをコピー出来る団体も居ないでしょう。


修道女

修道女

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2008/10/11 (土) ~ 2008/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★

女の世界
入場時の劇空間の雰囲気に、劇への期待を膨らませながら拝見しました。

内容は・・・あ、やっぱりそういう話になっちゃうのね(^^;)的な展開ですが、もともと映画にもなった原作通りなのでしょうし、修道女のタブーと言ったら・・・アレっすよねぇ~。「神に仕える身」の人たちが「人間関係」で苦悩するという所でしょうか?



本職としては、照明は非常に勉強になりました!今後の糧にしたいと思います!

ネタバレBOX

元々2幕芝居だったらしく、前半は申し訳ございませんがだるさを感じました。
・・・が、それも原作のテンポだからどうなるものでもないのかな~。

前半は女世界の陰湿なイジメが主軸だったのですが、後半、物語がレズ方向に発展していくと、何故か客席の空気は一気に舞台へと集中!
・・・みなさんもこうなると思ってたのね(^^;)
この先の向こう

この先の向こう

劇団支木

劇団支木アトリエ(青森県)

2008/10/03 (金) ~ 2008/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★

ゲネにお邪魔してすみません!
ゲネを拝見しました(^^;)
アトリエを探して歩くと・・・完全に民家!!
しかし劇場スペースに足を踏み入れると・・・舞台にはOLのマンションの一室が!!これだから演劇空間って面白い!

聞けば脚本は初だとか・・・
消化し切れてない部分や唐突な展開もありましたが、初めてでここまでの構成なら見事なのかな~と・・・

頑張れ次世代!!

河童

河童

青森中央高校演劇部

国立劇場 大劇場(東京都)

2008/08/31 (日) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

全国制覇!超高校級!
青森演劇鑑賞会例会で「修学旅行」と同時上演された「河童」を見ました。

初日の本番を見て、二日目の本番を観劇するのをためらってしまいました。
なぜなら・・・・・
内容があまりにも「切ない」から。
河童役のコがあまりにも「かわいそう」だから・・・?いや、!自業自得!?
あ、これ以上はネタバレ・・・

最近、畑澤聖悟作品に連続でかかわらせて頂き、すっかり畑澤作品に惚れ込んでいる自分として、戯曲の完成度の高さが申し分無しなのは当たり前。
しかし、それ以上に演じきった生徒さんたちがすごすぎる!!

実はここ数年、高校演劇で勝つためには脚本力が重要で、生徒の力はほとんど関係無いのでは?と思っていました。
しかし!そんな考えを完全に覆されました!
全国制覇出来る高校生は、やっぱりちゃんと芝居が出来ているから脚本が活きるんだな~と・・・
逆に、他に生半可な気持ちで「河童」に手を出しても、全くつまらない芝居になってしまうかも・・・と。

僕は映画でも演劇でも、悲しい気分のまま終わるモノは正直な話「嫌い」な方なので、この「河童」も「嫌い」なジャンルのお芝居です。
でも、そんな「嫌い」なジャンルのお芝居を2回とも観てしまうくらい、完成度が高く、引き込まれる芝居だったと思います。

観劇後、深く考えさせられました・・・
「いつの日か、河童が河童で無くなる日が来るのだろうか」と・・・

ネタバレBOX

冒頭の群読シーン。
これが終わっただけで演劇鑑賞会の皆さんは拍手。
甘い評価かもしれませんが、拍手が起きてもおかしくないほどのキレのいい群読シーン。
中央にたった一つだけ空っぽの席が有るのもポイント。

突然クラスメイトが河童になっている不条理を平然と会話でつなぐクラスメイトたち。
「彼女を受け入れよう!」と一致団結?するクラスに本当に制服姿の河童娘が登場。
彼女はぬめっとしていて生臭いらしい。
受け入れたクラスメイトたちはぎこちなく、なんやかんや理由を付けてどんどん離脱して行き、あっという間に半数以下になってしまう・・・

・・・と、ここまでは、「病気?いじめ?などにあったコが勇気をもって学校に来てるんだから、普通に接してあげよう」的な美談の比喩なんだな~と思っていたら・・・

実は河童娘が元々いじめっこだったり、彼氏に嫌がられたり、河童娘の事を好きだと言う男子の事を嫌っていたり、という人間関係も複雑にからみ始めていく・・・

今まで率先してヒメノ(河童娘)を受け入れようと、リーダー格になっていたクラス委員?の女子が、ヒメノに抱きつかれた腕を、悲鳴を上げて振り払うシーンが非常にショッキングでした。「あ~、この子も無理してたんだ~・・・」と・・・

「臭い」「気持ち悪い」等の生理的な嫌悪感にプラスして、元々がいじめっ子だったヒメノへの同情の気持ちが薄れている「自分」にふと気付く。
「ヒメノが河童になったのは天罰では?自業自得なのでは?」と・・・

そして、「自分」という存在を否定されるたびに河童化が進むヒメノの演技は多分誰にも真似が出来ないだろう。
河童としての鳴き声しか出なくなって行くヒメノの声は、ほとんどのクラスメイトに無視され、そしてヒメノは河童として泣く・・・その声は誰にも届かない。

そんな孤立した彼女を守ってあげるには・・・
仲間になるしかない、「河童」になるしかない・・・
彼女を心から愛する男は「河童」のふりをする。不恰好に。
そんな愛も受け入れられないのだろう。だから彼女は「河童」なのだろう。
・・・そして・・・彼女の親友も「河童」になってしまうらしい、「河童」は「伝染る(うつる)」らしい・・・
仲間は「河童」になるらしい・・・

・・・と言う風に、僕には伝わって来た芝居だったのですが、意外にも「わからない」との評価も多いらしいです。
僕が勝手に深く受け取りすぎなんでしょうか?(^^;)

各々の演技の出来がよく、本当に各キャラクターの心理が伝わってくる芝居でした。
それはやはりキャストの皆が真剣に演技に取り組んだ成果だと思います。
河童娘ヒメノは、本当に河童化が進んでしまい、終演後もしばらく立ち直れないらしい。
それを支えてあげながら、生徒さんたちはこの作品を通じて「いじめ」や「差別」について学んで行けるのだろう。「いじめっ子」と「いじめられっ子」の立場の逆転を怪演したミナミちゃんの手は、実は河童メイクを担当しているために緑色がほんのり落ち切っていない。まあ、演技ですから当たり前ですけど。

そんな青森中央高校さん、今年も地区大会通過したらしいです!
今後益々のご活躍をお祈りします!

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