1
舞台「私のホストちゃんREBORN」
舞台「私のホストちゃん」製作委員会
割と最近の出来事も盛り込んだ時事性の高いちょっとだけ社会派の作品でもある。18:30開演で、終了は22:00過ぎ。サービス満点。作り込んだ舞台だが、投票をその場で集計する同時性、偶発性も多分に楽しむことができる。
時事性の高い作品ということで、現都知事のパロディーとヒラリー、パク大統領は出てきたのだが、ついでにトランプとボブ・ディランのノーベル文学賞受賞にも触れて欲しかったなあ。
2
センチメンタル・ジャニー
コンプソンズ
日米の戦中戦後史と日本を代表する芸能プロダクションの歴史を超大国による陰謀論と絡めて面白おかしく鳥瞰した作品。予算不足に起因すると思しきチープ感が終始漂うが、ストーリーは逆に大スケール。いや〜、よく調べた! 点と点が見事に結びついていた。
3
りさ子のガチ恋♡俳優沼
バードランドミュージックエンタテインメント
イケメンステージとそのファンの表と裏をブラックに描いた毒のある作品。批評的精神に溢れた超いじわる&面白ステージでした。
4
JOE MEEK
ピストンズ
ステージセット、各場面の見せ方、深み、音楽への理解など、あらゆる点で初演時の10倍はパワーアップ。次々に新しい才能が現れる音楽業界の群雄割拠のダイナミズムを、ちょっとオカルトを交えながら、生き生きと表現。作品を再演するならこうあるべきだというステージになっていました。
5
『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』
ポップンマッシュルームチキン野郎
『死なない男は棺桶で二度寝する』見ました。終始いろんなレベルの笑いを取りながらステージが進行していったが、最後の最後が圧巻! ポップン史上最も深みのある素敵な作品。次作へのハードルをまたまた自ら上げちゃった感がパないです。
6
キャガプシー
おぼんろ
昼間の回を見ました。家を出る時からが遠足、家に帰るまでが遠足、なんて四半世紀以上前に学校の先生から言われたことを思い出したが、遠足を「観劇」に代えると今日見た作品にぴったり。行き方を調べたり、広場の真ん中に怪しい度300%の掘っ立て小屋が現れたり(寺山修司の『田園に死す』を思い出した)、も〜、そこからが作品。もちろん、テントの中で目撃したものも秀逸の出来でした。
7
騎士ブルース
無頼組合
2回目からずっと見てきたシリーズ作がこれで最終回。感慨もひとしおです。劇団の新作を楽しみにするとともに、たまにはこの名作の番外編と再演も切に希望します。
シャーロック・ホームズみたいに、風吹が生き返るのは大歓迎です。
8
第25次笑の内閣『名誉男性鈴子』
笑の内閣
公演は少なくとも数ヶ月前から決まってたことなので、狙ったわけじゃないと思うけど、現在、選挙中で、しかも女性が政界を引っかき回している最中なので、極めてタイムリーな内容。爆笑しながらも、実は笑えない現状が立ちはだかってる社会の中で自分が暮らしていることを再確認しました。今後も笑いながら鋭い問題提起を続けてもらいたいです。
9
フィクション・モテギモテオ
ライオン・パーマ
下北沢初進出にふさわしい力作でした。モテない男の心理をついた、実は奥の深いストーリー。最後のどんでん返しはちょっと怖かった。
10
平成ゆとり百鬼夜行
劇団森
妖怪の世界も平成の現代ではゆとり世代なんですね。でも、あれだけかわいくて人畜無害な妖怪なら、人間との共存もできそう。人間の側も妖怪に対して免疫ができてますから。