ワタナベ ヒロユキの観てきた!クチコミ一覧

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つぶやきとざんげ

つぶやきとざんげ

劇団山の手事情社

アトリエ春風舎(東京都)

2014/02/27 (木) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

他人事と暴力
ショートオムニバス構成であったが共通するのは他人事と暴力。でもそれは日常にも溢れている。

研修プログラム修了公演ということであったが、一つの演劇作品として十分なものであった。個性的なメンバーとテクニカルな構成で90分があっという間であった。

菊地祥子のキレ、高橋真理のキャラクター、ベネーダ・ポール・マリアの存在感、近藤央希の動きの気持ち悪さが特に良かった。

13人のスピード!

13人のスピード!

マグズサムズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/01/26 (水) ~ 2011/01/31 (月)公演終了

満足度★★★★

スピード感は
皆様のコメントにあるスピード感の足りなさは回想シーンを多様している中盤と主軸とキャラクターの繋がり感がないからか。

舞台は遠近感あり良かったです。

毎回同じようなキャラクターなので別なものも見てみたいです。

笑う女。笑われる男FINAL

笑う女。笑われる男FINAL

BIG FACE

シアターX(東京都)

2010/02/24 (水) ~ 2010/03/03 (水)公演終了

満足度★★★★

ハートフル
大人には大人の芝居、子どもには子どもの芝居がある。この芝居は紛れもなく大人の芝居である。懐の余裕さと落ち着き。

人を見る目がとにかく温かい、劇作演出の人間性が現れている舞台でした。

シアターカイの舞台をフルに使用し、大勢出演の賑やかな芝居。美男美女揃い。

映像がもっと大きいと観やすかったです。

音楽劇「雨を乞わぬ人」

音楽劇「雨を乞わぬ人」

黒色綺譚カナリア派

ザ・ポケット(東京都)

2010/01/20 (水) ~ 2010/01/24 (日)公演終了

満足度★★★

観ましたが
人間、心情を描くというよりはシーンを繋いだ感じがしました。でも展開が心情にいくのでどうにももどかしい。

村と都市の差が気になります。少々ご都合主義的な都市からの使者の効果がどうかと。

音楽劇の必要があったのかなと疑問。

ラスト20分は良かったです。

ネタバレBOX

牛水さんの使い方をもっと観たいと思います。
蕉

イエローケーキ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2009/12/11 (金) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

脱力系
排泄物を取り扱った前回公演が相当なインパクトだったために覚悟していったが、180度異なった主題、覚悟していただけに非常にとまどった。

内容はガールズポップシュールというか、気を抜いてみれる恋愛ドラマ。はしばしにある「熱くやってますがどうぞ笑って下さい」的空気は共感出来るので好ましく見られた。

怪優佐藤拓実は、常に何かを秘めている感があり、良い。

ほととぎす兄弟

ほととぎす兄弟

帰ってきたゑびす

サンモールスタジオ(東京都)

2009/12/02 (水) ~ 2009/12/09 (水)公演終了

満足度★★★★★

好感
進藤則夫さんの描く物語の質に毎回感動させられています。

キャラクター芝居なのですが、世に溢れるそれとは全く質の異なる、キャラクター芝居。芝居は生理であり、好き嫌いが評価の全てであるが、わたしはとても好きな芝居。

ネタバレBOX

キャラクターの話す秋田弁がキャラクター芝居の非現実にリアルを吹き込みます。主宰の進藤さんと客演の鈴木さんが演じるほととぎす兄弟の掛け合いが素晴らしいです。

舞台全面に散らばるイチョウの葉の音がまた良い。ラストのゑびす恒例のローリングに何十もの効果を与えます。

食物連鎖と殺害という相反する状況を重ね、兄弟と姉妹の関係を「目」を介して対比させている構成、静かな緊迫感が漂います。

配役の関係でパワーバランスが不釣合いなシーンはあるものの、それをものともしないエンディングまでの推進力があります。

暫く休団とありますが、これからも公演をして欲しいと思える数少ない劇団です。
シャッフル・ルーム

シャッフル・ルーム

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2009/12/01 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

シチュエーションコメディの王道
シチュエーションコメディの典型と言える作品。芝居を芝居として観る方はすきなのだろうなと思いました。

ロン佐藤さんの「歩き」が大変素晴らしいです。

物語が進行するにつれ段々とズレが大きくなっていくのが残念でした。

最後の料理人

最後の料理人

味わい堂々

OFF OFFシアター(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

満足度★★★

デジタルとアナログ
徹底したデジタルのオープニングから突如アナログのストーリーが始まるところ、ここに御伽噺の神秘性を感じました。

想像を織り交ぜていきながら混沌をダンスで表現する手法は個人的には好きです。ダンスの具合も程よく抜けていて女性だけの構成に適しているように見えます。

皆様仰るとおりOP映像の印象がそのまま引っ張られた感があり、物語の核と呼応していないように見受けられました。

キャラクターの創りも、自信をもってもっと繊細で洗練されて良いのではと思います。

マグズサムズのジャングル・ブギー

マグズサムズのジャングル・ブギー

マグズサムズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★

漫画
を見ているような芝居は相変わらず。その中でもいつもキャラキャラしていた人物像が少し人間に近づいた感有り。

笑いのネタが借り物なのが残念。(キン消し、BBゴロー、有吉等)

説明のキャラクターが出てこず、出てきたらきっともっと面白いだろうなと思った。

シガラミズム

シガラミズム

エレクトリック・モンキー・パレード

王子小劇場(東京都)

2009/11/11 (水) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★

痛さ
キャストが美男美女揃いでよかった。

「痛い」を「痛い」と表現するのは簡単で、「痛い」をどう、「あ、痛いんだろうな」と思わせるところが表現だと思っているので、

ネタバレBOX

血だらけも金切り声の悲鳴も性癖も狂いも印象的で非日常でそれはそれで良いと思うのだけれど、それ以上の表現の部分を見たいと。故に「ボブいない、いる」のくだりが、表現的で良かった。

人間の内面、関係性が表出されるべき芝居のはずなので、後半の叙事進行ではなく、もっと各人の内面が掘り出されるはず。衝撃事実のオンパレードなので節操ないイメージの主人公。
SHOW MUST GO ON

SHOW MUST GO ON

劇団ストロボライツ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

構造と感情
台本削ったのであろうというのが第一印象。

バックステージものだが今回の場合は、描きたかったところはシーンの裏側の人間模様で、芝居部分は必要ないはずなのだが、それでも削った(であろう)部分や芝居部分の妙が全面に出てしまい、結果観客が「気になる」結果に。役者の我侭で「変化」するのであれば、その「変化する前」を知りたいのは当然かと。

「少しずつズレていった方向を最後にどう無理矢理に組み立てるかが観たい」というシチュエーションコメディの観点で見ると、「感情」オンリーでそれまでのズレ分を失くすのは勿体無い気が。

続きはネタバレBOXにて

ネタバレBOX

母親の登場も、あそこで本当のお母様が出てきたら盛り上がったはず。一つの山場の部分で、観客は「母が来る」ことは予想は出来ており、実際の母の可能性を考えたはず。わたしもまさかと期待したが、そこで明らかな「役者」の子が出てきたのが残念だった。

劇→劇中劇の感情から劇→劇中劇→劇中劇中劇の構造を見せたかったのか。感情的な素敵なワンシーンもカットの声で消える儚いもの、ただその儚いものに数十人の人間が携わり…という思いは充分に伝わった。が、だからこそ、ラストの開場前のテンション上げのシーンをテンションにして欲しくなかったと思い。


前々回からの連作であると思い、母親思いの方、リーダーとして矢面に立ったことのある方、ゆったりとした芝居が好きな方、構造的芝居よりも感情的芝居が好きな方が好む芝居。
蝕ユ

蝕ユ

enma

pit北/区域(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

満足度★★★

今後に期待
良かった点
劇作演出である酒匂さんが潔い。前説後説を見ていると、ある「覚悟」を持って創作していると、観客に伝わる。

当日パンフレットも非常に凝っていて良い。

男二人の会話の空気がバランス良い。

気になった点は多々あるが、1st、しかもpre‐1stとのことで、今後の公演に期待。

深情さびつく回転儀

深情さびつく回転儀

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

解釈が一周して
オープニングの雷鳴に早くもやられ。サスペンス展開のラストにこさじ一杯の幻想要素が竹田サスペンスの魅力。

言葉を追っていく、展開を追っていくのも一つの見方でありますが、竹田戯曲はその行為を放棄しても楽しめる楽しさがあると思います。解釈が一周して、印象として楽しめる芝居になっているのかなと。
マルチエンディングとのことですが、「本当は運ではなくあらかじめ決められているのではないか。」と思えるぐらいの繋ぎ目の見えなさ。他パターンを見られなかったであろう多くの観客(御覧になった方はいらっしゃるのか?)のモヤモヤを解消するために、DVDでは全パターンを網羅してくれるのかなと。

中国の不思議な役人【寺山修司×白井晃】公演終了

中国の不思議な役人【寺山修司×白井晃】公演終了

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2009/09/12 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★

解釈と印象
寺山修司の演出ノートにもあるように、解釈よりも、観た印象にシフトした作品。前衛を商業的に披露。平幹ニ朗さん、秋山菜津子さん、岩松了さんの余裕ある芝居と、白井晃さんの演出が前衛芝居にお洒落さを吹き込む。
主要人物よりも鏡売り、無頼漢といったコロス的群集の方により目がいった。

オープニングの演出からも分かるように、より身近に、より理解し易くなっているのは確かであり、十代の芝居に興味ある人間に是非観て欲しいと思った。

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