jokermanの観てきた!クチコミ一覧

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HAPPY!!NO TITLE!!

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ここ風

中国茶芸館 BLUE-T(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/01/28 (日) 18:00

 かつてやっていた、バカバカしい芝居を久々にやってみようということで、劇団員だけでカフェ公演のオムニバス。4作品を無理に繋げる技は巧いが、個々の物語にはご都合主義的展開があり、すごく面白いと言うのではないが、細かいセリフが笑えて、確かにバカバカしい芝居をやってるな(^_^;)とは思わせる。夢落ち的な展開にしたのはやや残念。

「アイドルスター☆トール!」「OLと課長さん」

「アイドルスター☆トール!」「OLと課長さん」

関村と浅野

スタジオ空洞(東京都)

2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/28 (日) 13:00

 13:00から『OLと課長さん』、15:00から『アイドルスタートール』を観た。
 『OLと課長さん』は初演も観たが、公演で昼休み2人のOLと課長さんが下らない話をしている芝居。初演では課長さんは男だったが、今回はKAKUTAの異儀田夏葉が演じ、後藤飛鳥、伊達香苗のOLコンビとも年齢差があまりなく、課長さんらしさは強調されていないが、、逆にのんびりした印象の苦笑する芝居になっていた。
 『アイドルスタートール』は、初演を観損ねているが、中年のアイドルと、その中年のマネージャーと、その追っかけの中年という、「中年」感いっぱいに芝居。ちょっと難しく言うと、アイドルとは何か、を追及しているとも言え、アイドルという存在を揶揄していると捕らえかねない芝居だが、そういう難しいことを考えず、単純に笑っていればよい気がした。

島

東京×こふく劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/01/24 (水) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/01/27 (土) 14:00

 宮崎を本拠地とする永山智行主宰こふく劇場が東京の役者を使っての上演。セリフらしいセリフがなく、独白や文学のテキストを語り、また、役者は基本的に極めてユックリ動き、通常の演技らしいものもない。普通に芝居を観ている常識が通用しない難解な舞台だった。役者にとっても観客にとっても、キビシイ芝居だったように思う。

ここから

ここから

ソラカメ

王子小劇場(東京都)

2018/01/24 (水) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★

鑑賞日2018/01/24 (水) 19:00

 森の中らしいゴミ捨て場みたいな所に、女2人が逃げて来る。戦争中らしく追われているらしい。そこに機関銃を拾った女が出会う。一方で、その同じ場所に学校をサボった女子高生2人。捨ててあったギターを拾ったら、その持ち主が現れる……。スジは通っていない抽象的な芝居だった。ギターの持ち主が歌う「ここから」に合わせて無理に芝居を作った印象がある。舞台芸術学院出身なので、物語を紡ぐ力はありそうだが、前作の評判を聞いて行った割には残念な芝居に思えた。

1万円の使いみち

1万円の使いみち

monophonic orchestra

Geki地下Liberty(東京都)

2018/01/13 (土) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/21 (日) 17:00

 1万円を渡して、その使い道を映画にしようとする男と、その男が落とした1万円を渡そうとして男を追う女。2人が井の頭線と小田急線を行ったり来たりする中で出会う人々や、数々のエピソードで物語を紡ぐ手法は、須貝らしく丁寧に緻密に準備されている。ややご都合主義的な展開も須貝らしいやり口と思えるし、叙情的な終盤は須貝の真骨頂である。役者陣も、やや難しい課題に挑戦して、座組が新鮮に見えた。

滅びの国

滅びの国

ロ字ック

本多劇場(東京都)

2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/21 (日) 13:00

 山田佳奈の描く芝居は、少し壊れた人々が展開する話であることが多い。今回は、団地の専業主婦で夫が部下と浮気中という状況に倦んだ女(吉本菜穂子)が若い男を買う所から物語が動く。男は、少し壊れた若者達と一緒にシェアハウスに住み、怠惰で不道徳な生活に浸る……。ありふれた話と言えばそうだし、2時間半かけて展開するストーリーなのかと言えば、冗長感があるのは確かだが、それでも緊張感を維持できているのは、(多分)6年ぶりに舞台に上がる吉本の存在感である。他の役者陣も熱演してはいるが、吉本で保っている芝居と言っても過言ではないように思う。

黒蜥蜴

黒蜥蜴

梅田芸術劇場

日生劇場(東京都)

2018/01/09 (火) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/19 (金) 18:00

 黒蜥蜴は、2012年に浅野ゆう子が明治座で上演したものを観たが、本作は三島由紀夫が戯曲化したもので、とにかく耽美的であることが重要と思われる。中谷美紀は初舞台で井上靖の「猟銃」を1人で演じきり、その美しさは見事だったけど、本作も演出にデヴィッド・ルヴォー、相手役に井上芳雄を得て、見事な美しさを見せてくれた。全編、美への追及をロマンチックに描き上げているのはルヴォーらしい作品だと思ったし、最小限のセットで上演する美術面も素敵だった。それにしても、小劇場で観始めた成河と相楽樹のラブシーンを日生劇場で観るのも、また感慨深いものがある。

アスファルト・キス

アスファルト・キス

ワンツーワークス

あうるすぽっと(東京都)

2018/01/18 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/01/18 (木) 19:00

 ブラジルの作家の日本初演作。交通事故死に遭遇した男が、死にかけている男の求めでキスをしたことが同性愛(という言葉は芝居の中では出て来ない)としてスキャンダルになり、家族が崩壊していく、というテーマだと思っていたし、実際、悪意のある報道や警察の動きでスキャンダル化していく過程が描かれている。しかし、50年代のブラジルという説明は劇中にはないし、その当時のブラジルの文化的背景も提示されないので、単純に観ると、男同士のキスがあれほどのスキャンダルになることに違和感はある。そして、エンディングの出来事で、その「悪意」がテーマなのか、という疑問が残った。そのあたりを丁寧に描いていればと考えると惜しい作品である。

そこのこと

そこのこと

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/17 (水) 19:00

 ある白い靴が、いろいろな人の手を渡る内に汚れていく…、という、リジッターらしい「モノ」語りが語られる前半。靴は森脇洋平の動きに、上手上方にいる新垣里沙が語り手というのがちょっと面白いのだが、ちょうど半分を過ぎた頃に、その理由が分かる。ここがリジッターとしては新しい試みということになるのだろうか。大手の劇場で客演も多く、少しいつもとは違ったことをやってみたということなのだろうが、それは一応は成功していると思う。2時間20分という長さはリジッターにしては長い方だが、気にはならない。ただし、肉体的には少し辛い。

近松心中物語

近松心中物語

シス・カンパニー

新国立劇場 中劇場(東京都)

2018/01/10 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/12 (金) 18:30

 かの蜷川幸雄演出で、1000回以上上演された作品なので(私も寺島しのぶ・阿部寛のバージョンは観ているのだが)、演出のいのうえにはプレッシャーだろう。だが、そこは新感線での経験を活かし、少し別な印象の『近松心中物語』になっている。何と言っても、舞台美術の抽象性と転換で自在に舞台を動かし、「大騒ぎ」の印象を作り出すことができている。物語は単純で、心中しなければならない2組の男女の話だが、いのうえは、それが誰にでも起こりうることという解釈をしているように感じた。役者では、池田成志が出色の出来だが、江戸情緒を出す上で市川猿弥の存在感も大きいように感じた。

山の声

山の声

温泉ドラゴン

「劇」小劇場(東京都)

2018/01/06 (土) ~ 2018/01/08 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/01/06 (土) 19:30

 自身も登山家である大竹野正典が、登山家・加藤文太郎と岳友・吉田登美久の冬山行遭難を扱った戯曲を、温泉ドラゴンのシライケイタが演出する2人芝居。初日ということもあってか、立ち上がり、セリフ回しがカタイ感じもあったが、すぐに緊張感ある舞台となっていき、90分一気に流れるような芝居だった。ただし、本来は笑いを取れる場面もあるように思ったが、客席が緊張して観ていたせいか、そうならなかったのは少し残念である。浅倉がしばしば引用する、加藤の「単独行」からの文章の鋭さが際立つ。

新年工場見学会2018

新年工場見学会2018

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2018/01/02 (火) ~ 2018/01/05 (金)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/01/03 (水) 19:00

 毎年恒例の工場見学会だが、なぜか凄い人気で、いっぱいになる。五反田団は「ドラえもん」のパロディで「ドラマえもん」だが、これが演劇界の不条理に食い込む興味深い作品。続いての獅子舞はモダン・ダンス系に寄ってる。休憩を挟んでの「ザ・ぷー」は、昨年まで「ぷーちんず」として活動していたが名前にクレームが付いて改名したとか…。相変わらず見事なテルミンを使った演奏と芝居仕立てのMCが楽しい。ハイバイは、別役実と城山羊の会のパロディで、奇妙に哲学的な不条理。ラストは、お馴染みのポリスキルも、いつもながらの爆発力だった。今年は、結構練られた作品が多く、真剣に考えてみると、問題提起として意味を持つ作品が多い気がした。ただし、とにかく長い。

藁藁・餅・まめまめしい女

藁藁・餅・まめまめしい女

演劇ユニット「みそじん」

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2017/12/28 (木) ~ 2017/12/30 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/12/28 (木) 19:30

 小林美江扮するスナックのママのレイコが、自分の知ってる女たちの話ということで、3つの短編を上演する。ありえない馬鹿バカしさの1話、ちょっとばかり切ない2話、緻密な構成の3話ということで、テイストが異なる3つの話が楽しめるのだが、できれば3つが繋がっているといいな、とも思う。

NICE STALKER 短編演劇見本市

NICE STALKER 短編演劇見本市

NICE STALKER

cafe&bar 木星劇場(東京都)

2017/12/27 (水) ~ 2017/12/31 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/12/27 (水) 16:30

 Niceバージョンを見た。1話と3話は過去にも観てるが、2話は再来年に向けて執筆中だと言うもの。「見本市」と言うだけあって、台本と上演権をくれるという企画にはちょっと驚いた。どれも、イトウならではの脚本だが、2話の切ない感じは、初見ということもあって良い印象だった。3話では数学の話が出てくるのだが、数学者が板書ミスという、あってはならない事件があったのも、ご愛嬌と言える、楽しい舞台だった。

スピークイージー

スピークイージー

やみ・あがりシアター

荻窪小劇場(東京都)

2017/12/23 (土) ~ 2017/12/28 (木)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/12/25 (月) 19:30

 東京のみ禁酒条令が通ったという設定での、某会社の忘年会の様子。酒がないので盛り上がらないのだが、それを何とかしようとする社員たちが、1年の酒での失敗など回想シーンを交え、徐々に明らかになる様々な状況、…、という作りは巧い。役者陣もしっかりした人が多いが、設定に寄り掛かり過ぎてる印象はある。作・演出の主宰は26歳の女性だそうだが、そういう人が書く芝居とは思えない展開とも言え、挿入曲は、やや驚きでもある。

アキラ君は老け顔

アキラ君は老け顔

劇団高校四年生

東京大学駒場キャンパス学生会館215(東京都)

2017/12/20 (水) ~ 2017/12/23 (土)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/12/22 (金) 19:00

 くによし組の傑作を東大の学生劇団が上演するというので観に行った。学生が多いのだろうが、演技的には問題はないのだが、アキラ君の母親・その恋人・ネットカフェの客、という、1世代上の役を演じる役者が、そう見えないというのが惜しい。それと、アキラ君は老け顔だが、実際に老けているわけではないので、老けた動きにするというのはどうなんだろう、とも思った。当パンに潤色・演出の松浦祐矢が「この芝居で何かが言いたいわけではない」と書いていたが、作者の國吉は何かを言いたかったのではないかと、くによし組の公演を観た時は思った。そこはどうなんだろう。

俺は大器晩成、~四十にして大輪を咲かせる予定~

俺は大器晩成、~四十にして大輪を咲かせる予定~

劇団献身

駅前劇場(東京都)

2017/12/20 (水) ~ 2017/12/24 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/12/21 (木) 19:00

 最近、いくつかの公演で興味深い注目すべき演技を見せる永井久喜を、本拠地で観たいと思って行った。作者が22歳の時に書いた28歳のミュージシャン3人の物語を、実際に28歳になり大幅にリメイクした再演(と言いつつ、当パンでは最小限にしたとか書かれている)。22歳なら分かる勢いは感じるが、緻密さにはやや欠ける。
 ミュージシャンに関する芝居というのは、多くの場合、それを演劇に置き換えて自己肯定的になりがちだが、本作でもその傾向は見られる。もっとも、登場人物の多い群像劇で、最終段階ではミュージシャン主体になるものの、それぞれの人物の物語が絡み合っているので、やや薄まってはいる。ただし、人数が多いことによる分かりにくさと冗長感は否めない。
 注目した永井久喜は、出る場面は少ないけれど、劇団員らしい脇を固める演技が興味深かった。

荒れ野

荒れ野

穂の国とよはし芸術劇場PLAT【指定管理者:(公財)豊橋文化振興財団】

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/12/14 (木) ~ 2017/12/22 (金)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/12/21 (木) 14:00

 桑原祐子の巧みさが出た芝居だった。火事で家に戻れなくなった父母娘が、母の旧友の家に避難するが、そこでは部屋の上に住む元教師と教え子を加えた半協同生活が行なわれていた。そんな火事の一晩に起こる様々な出来事の中で、過去と現在が露になっていく過程を興味深く描く。どの役者も巧いが、小林勝也の瓢々とした演技が印象に残る。いしだあゆみの「あなたならどうする」を劇中歌的に使っているのが面白い。

『熱狂』『あの記憶の記録』

『熱狂』『あの記憶の記録』

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/12/19 (火) 18:00

 『ある記憶の記録』千秋楽を観た。アウシュビッツを生き延びたユダヤ人の父親が、息子・娘の通う学校の教師の前で語る、アウシュビッツの「記憶」は凄まじいものである。やはり『熱狂』→『ある記憶の記録』の順で観るのが良いのだろう。『熱狂』ではヒットラーの世話係だった男が、ナチスのSSとなって登場するところにも意味があり、からみあった2作品で、一つの意味を持つ芝居だと思った

クラウドナイン

クラウドナイン

大人計画

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2017/12/01 (金) ~ 2017/12/17 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/12/17 (日) 13:00

 2度目の『クラウドナイン』は千秋楽。友人と一緒に行ったが、1幕が終わった時点では「何が何だか分からない」と言ってた友人が、2幕を見て納得してた。それだけ構造的に巧く作られた戯曲だということは言えるだろう。奇抜なパフォーマンスだけ注目されがちだが、そこに深い意味があるように思う。

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