ジャングルジャングル9
アイビス・プラネット
王子小劇場(東京都)
2023/09/20 (水) ~ 2023/09/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/09/21 (木) 19:30
事実上初見のプロデュースユニット。西田シャトナーが書いた短編を2本。どちらも再演らしい。とーーーーーっても面白い!25分,46分(3分休んで)アフタートーク17分。
『異界の魚』は野口オリジナルが自身で演出する一人芝居。面白い物語だが、ちょっと叫び過ぎな印象は勿体ない。
『尋問』は「9号」(高田淳)と「2号」(星瑠)が「6号」(大野清志:日替わりゲスト)を尋問する物語だが、6号を演じる役者は全く展開を知らされていなくて、反応を見て9号と2号が対応する、という展開が非常に面白い。日々新しい作品が生まれているとも言える。その意味でアフタートークが必須で、展開の理由を聞くのも面白い。6号は生涯で1度しか演じられないというのもスゴイ。
チョークで描く夢
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2023/09/07 (木) ~ 2023/09/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/09/18 (月) 14:00
初日に観て、あまりにも良くて楽日に滑り込んで2度目の観劇。やはり素晴らしい。心が痛くなる部分と安らかになる部分がある。奇麗事を実行する。障がいは個性。話せば分かる。85分(11分休み)71分。
実在するチョーク会社を舞台にした作品だが、綿密な取材を経て書かれたのがよく分かる。1幕は障害者を雇用するまで、と、雇用し始めた頃をちょっとだけ描く。昭和30年代で戦争の爪痕も残り、差別的な発言も今より多かった時代で、心が痛くなるセリフもいっぱいある。国鉄、というセリフにはチョットばかりドキッとしたが、穏やかに落ち着く展開でホッとする。これだけならば、よくある話とも言えるが、問題は2幕。現在の同社で障がい者が7割いるという現状で起こり得る健常者と障がい者のぶつかり合いを描き、ハラハラするけれども穏やかに終わる。本作がいいのは、「障がい者」と呼ばれていない人も同じ悩みを持つことを大事に扱っていることで、1幕の菅井と2幕の今岡の存在が大きい。 初日に観て、若干ぎごちないと思ってた部分がなくなり、スムーズに展開されていた。2度観て良かった。
アフタートークで同社の社長が「奇麗事だと言うかもしれないけど、それをやるんです」と言ったとか…。なかなか言えないことだと思う。
同劇団を初めて観たのが2003年8月の『トラッシュマストラント2003』だからもう観て20年になる。吉田羊という女優を知ったのも同劇団。最初は独特のコメディをやっていたのが、いつの頃からか社会派と呼ばれるようになった。いつもだと2つ(以上)の対立する意見を双方が述べて、白黒付けるわけでもなく終わる、という心が痛くなる舞台をすることが多い。前作『入管収容所』はその最たるモノだったが、本作では当パンで中津留も言っているが、心がホッとするような物語になっているのが何よりも良い。
リビング・ダイニング・キッチン
ウンゲツィーファ
アトリエ春風舎(東京都)
2023/09/14 (木) ~ 2023/09/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2023/09/17 (日) 17:00
永くやってるらしいが個人的には初見のユニット。(3分押し)75分。
あるLDKで若い夫婦が泣きやまない赤ちゃんに悩まされてる。喧嘩や協力をする内に、夫の兄が来て、…の展開。終盤はファンタジーになったりして良く分からないところもあるが、とにかくタイトル通りのLDKの物語、とでも言おうか。アフタートークを聞くと、手慣れたメンバーと楽しく作ってる様子が分かる。Bluetooth スピーカーから泣き声を流して赤ちゃんに見立てるという発想は見事。
絡め取りプリンセス投げ
MCR
劇場MOMO(東京都)
2023/09/13 (水) ~ 2023/09/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/09/16 (土) 18:00
櫻井智也久々の新作は新境地と言えるか。(3分押し)80分。
太宰治の「女生徒」をベースにしているそうだが、小説を読んでいないので、どのくらい使っているか分からん。女子高生・捺月が朝起きると何だかいつもと違う感じがして…、の物語。他の女子高生4人と男子3人(いつものおじさんメンバー)を加えてファンタジーが展開される。櫻井は新作が書けなくなったのかな、と思っていたそうだが、いつもとはちょっとテイストが違った新作が書けた。女子高生5人のキャラクターがしっかり描き分けられているのは見事。『アカデミック・チェインソウ』でも思ったが、櫻井はこの分野に新たな方向を見いだしたのか/進んでほしい。
ホテル・イミグレーション
名取事務所
新宿シアタートップス(東京都)
2023/09/15 (金) ~ 2023/09/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/09/16 (土) 14:00
ハードな題材を日常に落とし込みつつ問題提起する秀作。(3分押し)114分(7分の休みの後、アフタートーク49分)。
serialnumberの詩森ろばが名取事務所に初めて書き下ろす。入管というハードなテーマだが、舞台はある家のリビング。離婚して実家に戻った春江は入管から仮放免されたカンボジア人ヤンを自宅に下宿させている。夫に引き取られた息子が家出して突然やってくる所から物語は始まり、ヤンを預るな、と迫る町内会長や、幼馴染みの主婦、支援団体の関係者らを巻き込んで…、の展開。問題はシリアスだし不正義な出来事がバンバン出てくるのだが、それを生むのは誰なのか、という問題提起でもあるだろう。終盤の展開はちょっと一気かな、と思うのだけど、役者陣の(穏やかな)熱演もあり、見応えある舞台になっている。
ガクヤ
ナミプロ
劇場HOPE(東京都)
2023/09/12 (火) ~ 2023/09/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/09/15 (金) 14:00
シャッフルⅡを観た。楽屋を舞台に展開される女優4人の物語。とても面白い。57分。
清水邦夫の超有名作品『楽屋』と同じ響きの『ガクヤ』という作品。とある公演前の楽屋という設定で女優4人が語り合うスタイルを借りつつ、現代的な物語になっていて興味深く最後まで観ていられる。女優A役の設定が今風過ぎてちょっと跳ね過ぎ、と思わせておいて、終盤の展開に逆に重みを持たせるところもいい。4人のカラーでさまざまに変わるらしいのは確かに分かる。『楽屋』はいろいろな所で上演されるのを何回も観たが、本作もいろいろな所でいろいろな女優で上演されるところを観てみたいと思う。
濫吹
やみ・あがりシアター
新宿シアタートップス(東京都)
2023/09/07 (木) ~ 2023/09/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/09/10 (日) 17:00
いつもながら巧妙で緻密な作劇。111分。
ある小学校ではコロナ下に活動を縮小したのだが、それを進める者・反対する者、さらに、協力しつつ商売を盛り上げようとする地元商店街、などが入り交じり、さまざまな事件が…、の物語。中国の故事に基く漢語をベースに、故事の物語をちょっとやりつつ、展開される辺りは面白い。どの人にも理解できるところがありつつも賛成できないところもあり、なワケだが、謎の部外者を演じた加藤睦望の存在が大きい。と同時に、ちょっと事情を俯瞰するポジションのカナ(チカナガチサト)とナツ(端栞里)がいい。作・演出の笠浦は小学校事情に詳しいと思えないのだが、こんなに「ありそうな」物語を描けるというのはスゴイ。
いつぞやは【8月27日公演中止】
シス・カンパニー
シアタートラム(東京都)
2023/08/26 (土) ~ 2023/10/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/09/09 (土) 18:30
観終えて切ない感触が残る作品だが、丁寧に作られていることは確か。102分。
劇団の主宰のところに、かつて一緒に芝居をしていた男がやってきて、自分は病気だと言うが…、の物語。展開はある程度読めるが、扱い方はやや独特。演出も含めて独自性はあるのだが、それが物語をふくらましているかと言うと、疑問もないではない。鈴木杏の使い方にも特徴があるのだが、それはそれで成功しているとは思う。公演の1週間前に窪田正孝が怪我で降板して平原テツに変わったのだが、窪田を想定して書かれた脚本だと思うし、平原の演技も窪田に寄せてる感じがあって、不思議な気持で観た。実話、というウワサもあるのだが、どうなのだろう。
ばいびー、23区の恋人
マチルダアパルトマン
王子スタジオ1(東京都)
2023/09/09 (土) ~ 2023/09/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/09/09 (土) 14:00
久々に観たが、面白さは変わらず。(2分押し)52分。
貞操観念が緩い町子(早舩聖)は友人の明里(松本みゆき)に言われて、生活を建て直すため23区それぞれにいる恋人(葛生大雅が一人で演じる)と別れることに…、の展開。そもそもが一種のファンタジーなんだけど、別れる話が一定程度リアリティを持ってて(それでもファンタジー)、つい笑ってしまう。池亀の脚本が秀逸で、最も常識的と思える明里が発するセリフが時折非常識に触れて、苦笑の連続。前半の細かい展開、中盤の一気の展開、最終盤の3区の展開、と3パートに分かれる展開も巧い。
チョークで描く夢
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2023/09/07 (木) ~ 2023/09/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/09/07 (木) 19:00
実在のチョーク会社を舞台にした作品だが、心が痛くなるシーンもある。最後は人間を信じたくなる。88分(10分休み)69分。
現時点で従業員の7割が障がい者という実在の会社を舞台に、最初の障がい者が入社する時代を描く昭和34年が1幕、2幕は令和の今、障がい者を雇用したことで起こる事件を描く。「障がいは個性である」とは良く言われることだが、それを頭で分かっても体現することは難しいと思う。それを如何に乗り越え、また、起こる事件にどう対応するのか、を、丁寧に描く。1幕はやや都合が良過ぎる気もするけど、演劇的に許容されるギリギリのレベルだろうか。2幕の事件は予想外だったが、確かにそういったことは起こりうると思った。1幕で登場した、他の従業員と対立する菅井の存在と受け入れられ方が、実は大きい出来事だと思う。演じた川崎初夏は、2年ぶりの出演となる劇団員だが、静かだが強いキャラクターを見事に演じた。川崎はじめ、手慣れた役者陣と若手の熱演が心地好い。2幕で上司に逆らって主張する社員の今岡を演じた小崎実希子がいい。
ロリコンとうさん
NICE STALKER
ザ・スズナリ(東京都)
2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/09/02 (土) 19:00
恐らく旗揚げからほとんど観てるユニットの渾身の1作。面白いが考えさせられる。(3分押し)117分。
冒頭、ランドセルを背負った少女が出て来て観客に語りかけるところから始まる。いわゆるロリコンという嗜好を持つ人々が次々に出て来るが、冒頭の少女の正体が徐々に分かるところが本作の真骨頂と言えるだろうか。個人的には、ロリコンの対象は小学生ではないと思っているので、若干の違和感があるのだが、それを越えて面白い。
台所のエレクトラ
清流劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/09/02 (土) 13:00
初見のユニット。ギリシャ悲劇を大阪弁で演じるが、キワモノではない面白さ。(10分押し)117分。
長くやってるユニットらしいのだが、個人的には初見。古典劇を翻案することが多いようだが、大阪弁での生活感ある上演がしっかり馴染んでいるあたりがいい。役者陣もベテランが多く手慣れた感じ。
開演の15分前から作・演出の田中孝弥による「前説」があるのだが、それが開演時間に4分ほど食い込んだ後、劇場の前でやってる工事がうるさいので止めてもらう、と言ってさらに6分。
フローズン・ビーチ
あるいはエナメルの目をもつ乙女
APOCシアター(東京都)
2023/08/30 (水) ~ 2023/09/05 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/08/31 (木) 19:00
昨日に続いて【WHITE】を観劇。タイトな作品を2日続けて観て疲れたが、満足感もある。65分(13分休み)35分,20分。
役者が変われば芝居の印象も変わるのは、ある意味で当然だが、本作では特に市子の演じ方がちょっと違う印象がある。【BLUE】の小林桃香が静的な壊れ方で、【WHITE】の村上弦はアクティブな壊れ方、とでも言おうか。最も壊れた役の印象が違うので、他の役にも影響が出て、市子を演じた【BLUE】の石澤希代子と【WHITE】の林揚羽の違いも際立った。全体に、王道の【BLUE】、変化球の【WHITE】かと思う。
フローズン・ビーチ
あるいはエナメルの目をもつ乙女
APOCシアター(東京都)
2023/08/30 (水) ~ 2023/09/05 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/08/30 (水) 19:00
【BLUE】を観劇。ケラの代表作を丁寧かつ大胆に演じて面白い。(5分押し)67分(13分休み)33分,29分。
石澤希代子が立ち上げたユニットの旗揚げは、ケラの代表作。いろいろな団体でしばしば上演され、私もナイロンの再演から観てて、何回か観てもいるが、出色の出来だった。毒のある物語と、ちょっと壊れた人物達が登場するのだが、その毒と壊れ加減が半端なく描かれて、面白いと思いつつゾクゾクしながら観てた。4人の女優陣の熱演が光る。初日ということもあって、レコードに針が乗ってないのに音が出るとか、死体がある部屋でカーテンが動くとか、若干の不手際はあるものの、とにかく圧倒された。
くらいところからくるばけものはあかるくてみえない
果てとチーク
アトリエ春風舎(東京都)
2023/08/18 (金) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/08/26 (土) 19:30
本ユニットは2回目。ホラーっぽく宗教っぽく、的なややコワイ話。(2分押し)107分。
とある新宗教での女児虐待をきっかけに起こるホラーっぽい物語。かなりリアルに展開されるので充分コワイ。時間軸が動くので、分かりにくい所はあるし、展開に必ずしも納得できるわけではないが、問題提起として受け止めることはできそう。それにしても、アゴラでも宗教にハマる人の話をやってて、テイストは全く違うが、テーマがシンクロするあたりも興味深い。
常夏の花たちへ
スピカピリカ
王子小劇場(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/08/25 (金) 14:00
旗揚げ公演だと言うが、丁寧に作り込まれた作品で気持ちよく観終える。(2分押し)91分。
ワールドカップを観てサッカーを初めて知った女子たちがフットサルチームを作り頑張る、…な話。いかにも、な展開が多いが、テンポがよく話も分かりやすいし、90分ほどの中で、登場人物のキャラがしっかり立っているのは見事な脚本だと思う。知ってる役者が一人も出なかったけれど、気持ちよく観られる芝居ではあった。役名に、なでしこジャパンの名字を使うあたりは、若干ありきたりな印象もあるし、こんなに巧く行くわけないぞ、とも思うが、若い芝居だし、ありかな、という気がした。観終わってフットサルやりたくなるぞ!鮫島の変身や、上司の榎本のキャラクターが面白い。
ただし、本日は客筋が悪い。帽子を被ったままで声を上げて薄ら笑いをする客や、上演中にスマホを出して打つ客とかがいて、何だかなぁ、の気分。さすがにスマホを出した客にはスタッフが注意をしに行った。帽子を被ったままの客は何人かいて、上演前にスタッフが注意すればいいのに、と思った。もっとも上演前に何人もいたのをスタッフが気にする様子はなかったので…。
壁背負う人々
くによし組
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/08/24 (木) 19:00
余りの面白さに2度目の観劇。スゴイ話をポップに展開する強烈さ。くによし組の短編4本。前説2分,28分,22分,49分,24分。
過去の作品で「壁教」が出てきた作品を3本と新作を1本。
『壁とアルコールとアイドル』は再演だが初見。壁教の(今で言う)宗教2世と友だちになったアルコール依存症とアイドル推し。3人がハマり、知り合い、離れようとすることへの葛藤。深い。
『ななめ島』は再演で初演も観てる。ななめになってる島、という独特の設定で展開される物語。壁ドンをするために壁を背負った女子が出て来て、壁教が出て来たのは本作が最初ではなかったか。
『眠る女とその周辺について』も再演で初演も観てる。これは実に深い作品なのだけれど、ポップに展開する語り手タナカエミが強烈なインパクトを持つ。初演でもインパクトを受けたけれど、そのインパクトは変わっていない。
『壁の人』は、まとめのような新作。壁教の人々が暮らすコミュニティを舞台にして、「壁」になってしまった人と壁教から抜けようとする人を描く。まとめとして、いい感じ。
壁背負う人々
くによし組
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
ゴメラの逆襲・大阪万博危機一髪
笑の内閣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/08/17 (木) ~ 2023/08/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2023/08/18 (金) 14:00
何回か観ている関西が主の劇団だが、面白いけどなんか足りない感じがもったいない。108分。
2025年の大阪万博が始まって1週間、入場者が伸びないために、生きて見つかった怪獣ゴメラを展示することになって、……、って、これウルトラマンの「古代怪獣ゴモラ」の回まんまだなぁ、と思った。いつもながら、大阪の政治をからかいつつも、怪獣愛に満ちた展開だが、40分で話が一旦切れるというのが勿体ない。細かいギャグにマニアックなものが少なくなくて、「怪獣というより超獣」「じゃブロディだ」で笑った客が私を含めて2名というのがその一例。
燦々
U-33project
王子小劇場(東京都)
2023/08/16 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2023/08/17 (木) 14:00
何回か観たユニットが短編3本を上演。繋がりがあるようなないような…。(3分押し)31分,29分,37分。
『謝ったら死ぬ病』は、すぐ謝る女子が医者に「謝ったら死ぬよ」といわれるのだが…、の展開。『ワンダフルな人生』は、辛いと言ってる女子が幸せになりたくて…、の物語。『意味不明』は「私」(チカナガチサト)のため何でもしてくれる「あなた」(中村透子)の話かと思ったら…。物語は独立しているが、繋がりがあると言えばあるようにも見える。ストーリー的には今一つで、乗り切れないのが惜しい。このユニットの「芝居しています」的な演技は特徴だが、よく観ると丁寧に作られた巧妙さは感じられるあたりはいい。チカナガチサトの声が印象的で、野田秀樹の好みのような気がする。