FIGの観てきた!クチコミ一覧

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誤解

誤解

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2018/10/04 (木) ~ 2018/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★

ギリシャ悲劇風の世話物とでもいうのでしょうか。
新国立の巨大な舞台空間を活用した演出。

蛇と天秤

蛇と天秤

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2018/10/10 (水) ~ 2018/10/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

この作家の作品は、上演が終わった後に台本を買ってあらためて読んでみようと思わせられるものが多い。よくこういう物語が書けるものだと感心するし、これをプロンプター無しで上演できる俳優さんも凄い。

となりの事件

となりの事件

シアターノーチラス

OFF OFFシアター(東京都)

2018/10/10 (水) ~ 2018/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

台本が良いと感じた。この劇団は何度か観ているが、現実の人生に対する苛立ちや絶望や虚無感やディスコミュニケーションを繊細な物語のなかに巧みに織り込んでいて味わい深い。これ見よがしのあざといセリフやお涙頂戴のBGMがなく、演技と静かなストーリー展開で人の心の不思議さを見せる手法はすばらしい。

金魚鉢のなかの少女

金魚鉢のなかの少女

地人会新社

赤坂RED/THEATER(東京都)

2018/10/06 (土) ~ 2018/10/14 (日)公演終了

満足度★★★

会話のおもしろい台本であったが、翻訳劇のためか今ひとつ何かが伝わらなかった気がする。

燃えひろがる荒野

燃えひろがる荒野

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★

当時のきな臭い雰囲気がよく出ている本と演技。舞台装置を変えずにあれほどたくさんの場面をうまくこなしてしまうのは驚き。次回が楽しみです。

幻書奇譚

幻書奇譚

ロデオ★座★ヘヴン

新宿眼科画廊(東京都)

2018/09/28 (金) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

博物館の地下の会議室のような場所で展開される物語と、新宿眼科画廊の空間がよく合っていて、物語の現場の傍観者のような立場で観劇できる。基本はシリアスなストーリーであるが、時に滑稽で馬鹿げていたり、ドタバタになったりと、その落差がおもしろい。60分強という短めの上演台本のなかにちょっと詰め込みすぎかと思われ消化しきれないところもあったが、登場人物のキャラクターがはっきり特徴付けられる配役と演技で、良いプロダクションと思う。

ドキュメンタリー

ドキュメンタリー

劇団チョコレートケーキ

小劇場 楽園(東京都)

2018/09/26 (水) ~ 2018/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

会話だけのシリアスなドラマをあんな小さい劇場で観ると、演劇のすばらしさがすごく味わえる。「麦茶・・・」のところが妙に笑えてしまうのが不思議。岡本篤さんの役がピッタリですね。

『US/THEM わたしたちと彼ら』『踊るよ鳥ト少し短く』

『US/THEM わたしたちと彼ら』『踊るよ鳥ト少し短く』

オフィスコットーネ

小劇場B1(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/27 (木)公演終了

満足度★★★★

全然性格の異なる劇の2本立てだが、それぞれ興味深い。「踊るよ鳥」は不条理な話。いろいろ意味がよくわからないストーリーだが、出演俳優の実力ある演技が楽しめた。「US/THEM」は実際にあったテロ事件を題材にしているそうで、なかなか奇抜な台本と演出で、一つ一つの仕掛けに象徴的な意味があるのだろうか、それは自分にはわからなかった。ただ俳優の体力が必要だなと。

チルドレン

チルドレン

パルコ・プロデュース

世田谷パブリックシアター(東京都)

2018/09/12 (水) ~ 2018/09/26 (水)公演終了

満足度★★★

重いテーマのストーリーだが、下ネタや皮肉のかけ合いのようなコミカルな場面も多々挿入され、そういう娯楽性があるので堅苦しくなく楽しめる。有名俳優を起用したプロダクションのためか大きめの劇場での上演となり、いささか大味な演技や演出になってしまったように見えなくもない。シアタートラムぐらいのキャパシティーの劇場で観てみたかった。

寒花

寒花

ハツビロコウ

シアターシャイン(東京都)

2018/09/11 (火) ~ 2018/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

本がすばらしい。安重根からこういうストーリーを捻り出すインスピレーションに感心させられる。歴史や政治はほとんど無関係の、深みのある人間ドラマだが、ハツビロコウの舞台にのせられるとじっとり湿った重苦しさや殺伐さを感じ、引き込まれる。舞台演出も効果的。ほとんど舞台装置はなく、照明は最低限で暗く、風や柱時計の効果音で、観ているこちらまで外界と隔絶された監獄にいて目の前のドラマを目撃している気分になる。
初めて舞台を観る人にもお勧めできる。

死旗

死旗

鵺的(ぬえてき)

ザ・スズナリ(東京都)

2018/09/12 (水) ~ 2018/09/18 (火)公演終了

満足度★★★★★

何から何まで奇想天外な物語。いきなり食人シーンから始まるなど、どこをとってもおぞましく吐き気がする世界が描かれているが、時にコミカルで、演劇でしか味わえない奇妙な世界を見せてくれる。現代社会のどんな比喩なのだろうか。若松武史さんの甲高い声での滑稽な怪演もおもしろい。

死神の精度

死神の精度

石井光三オフィス

あうるすぽっと(東京都)

2018/08/30 (木) ~ 2018/09/09 (日)公演終了

満足度★★★

下に意見が出ているように、ラサール石井さんのヤクザが、兄貴と呼ぶには歳をとった、組長か総長のような老ヤクザに見えてしまい、どうかな?という印象。義理人情のある任侠という風情はあるのだが・・・・。
萩原聖人の死神は、普通の格好をしていても別世界から来た人の冷めた雰囲気をうまく出していたと思う。

白紙の目次

白紙の目次

劇団時間制作

テアトルBONBON(東京都)

2018/09/05 (水) ~ 2018/09/16 (日)公演終了

満足度★★

初めて劇団時間制作さんの公演を鑑賞。
主観的な意見と断った上で、役者さんたちは一生懸命やっていたが、台本がいまひとつの印象。

ネタバレBOX

肝心なところで言葉で表現する努力がなされず、むやみな絶叫でお茶を濁されてしまう感があって残念。演劇なんだから、言葉の力で伝えて欲しかった。絶叫や耳をつんざくような笑いのシーンが多く、耳障りで神経に障る。輪島以外、ほとんどの登場人物の描き方に無理があり、あまりリアリティを感じなかった。とくにあの小説家の描き方は酷すぎと思う。二人の姉妹の関係のあり方も、ストーリー展開に絡んでいるようで実は絡んでおらず、主人公家族の問題との関連性や類似性がぜんぜん見えてこず、何のために劇に登場していたのかよくわからない。
次回作に期待します。

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