FIGの観てきた!クチコミ一覧

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卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)上演中

予約受付中

実演鑑賞

満足度★★★

作者が描きたかった要素や雰囲気はわかるが、それがあまりストーリー展開に反映されておらず、並べられた場面の意味が薄い印象。作者が書きたかったエピソードを必ずしもそれと合わない横溝正史的な世界に入れて混濁させてしまったような気がしてならない。

ネタバレBOX

蚕の繭の象徴や大旦那の霊が動き回っては様々語るのは興味深いが、他の登場人物たちは何も志を持たず何も行動せず何をして日々を過ごしているのか不明で、ただ存在しているだけにしか見えず、だから物語として動かない。発生する殺人事件もほとんど意味がなく陳腐でミステリーとはとても呼べない。一家に隠された秘密があったわけでもない。あれだけあからさまな毒殺が発生しているのに誰も気にせず騒がないのも不思議過ぎ。
隔たる

隔たる

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2026/08/06 (木) ~ 2026/08/12 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

主人公を演じる宮越氏が入魂の熱演で圧倒される。最前列の席で観ていたが、一人の女が背負ってきた過去と今ある存在感を凄い迫力で表現している。
死刑制度と贖罪が可能かという決して答えの出ない問題が扱われているが、必ずしも特定の立場に依拠した単純な答えを提示しようとはしておらず、無責任や他責や永遠に続く苦しみを描き、演劇として深みを感じる。
でもでも、通り魔的に4人も殺したとなると、さすがに死刑しかないのかな、という気も。
ところで、死刑制を廃止している国・州は世界でも多くあるが、そういう国でも、殺人容疑者の逮捕の現場で警察官の命令に従わなかったら即射殺されるのが当たり前と聞く。そうやって犯罪者を現場で裁判抜きで殺しているから死刑制度があまり必要でないのかもしれないのかな、と思ったりする。死刑に値するよっぽどヒドイ奴はもう現場で殺しているので。

20の物語 -週末を、劇場で-

20の物語 -週末を、劇場で-

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ロング・クリスマス・ディナー
当然だが『わが町』に何となく似ていて、ここでは描かれる時間が90年に引き延ばされ、上演時間は3分の1ぐらいに凝縮され次々と時が移る。短編にもかかわらず登場人物がたくさんいるのに、俳優の役がひとつも被らない。

ラスト・ヤンキー
上演時間がたった20分で、ひと山来たところで終わってしまう。この20分の中にも見事に社会の矛盾が提示されるが、もう少しこの二人の会話を聴いてみたいと思わされた。

20の物語 -週末を、劇場で-

20の物語 -週末を、劇場で-

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

パッシング・バイ
半分リーディング公演+半分普通公演のような印象で、二人の俳優は途中から台本を全然読まずに、手に持つこともほとんどなくなり、普通に演技していた。なぜリーティング公演にしているのだろう。
見ていてずいぶんイライラさせられるカップルだが、彼ら自身もほぼ常にイライラしているが、その彼らの関係が終わるまでの数ヶ月を淡々と描いている。

ナディア
これもなぜリーティング公演にしているのかよくわからない。短編なのがもったいないような宗教絡みの重いテーマと思うが、短い作品の中に振幅のある展開がある。ムスリムの中にもいろんな立場があること、家族関係の変化、娘の葛藤など、もっとじっくり観てみたかった気もするが、なかなかの佳作。やはり年配二人の俳優の味わい深い演技が印象に残る。

20の物語 -週末を、劇場で-

20の物語 -週末を、劇場で-

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

命を弄ぶ男ふたり
奇妙なシチュエーションで、短い中に目が離せない展開があって面白く、引き込まれる。

口に花を持つ男
こういう役は、渡邊りょう氏は実にうまい。

不毛ドライブ
訳ありで腹を探るように核心部分の周囲をぐるぐる廻りながら微妙な感情の揺れ動きが顕されていく流れが面白い。金髪男の、ただヘラヘラしているだけではなくて、どこか腹に一物ありそうな不気味なしつこさの演技が良い。

20の物語 -週末を、劇場で-

20の物語 -週末を、劇場で-

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ストロンガー
この二人芝居ではしゃべらないほうの役の演技がやはり難しいと思われる。本舞台では、何を考えているのかわからないというか、迷走しているような印象。以前観たものはスタンスが一貫していて心理がわかりやすかったが、しかしそのため単純すぎるというか陳腐な芝居になってしまっていた。やはりこの作品はなかなか難しいらしい。

トライフルズ
まさに佳作。短編のために青年座の津田さんを使うのはもったいない気もするが、そのおかげで短編ながらしっかりした重い作品になっていた。

血の婚礼 【劇団うつり座】

血の婚礼 【劇団うつり座】

劇団うつり座

上野ストアハウス(東京都)

2026/07/22 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ロルカの原作をよくこんなふうに独創的に脚色できたものだと感嘆させられた。単なる舞台の日本への置き換えというところをはるかに凌駕し、いろんな要素を含んで観る者の感性を刺激する。朗々とした謳い文句や運命を操る魔物が出てくるのはマクベスを思わせるし、破滅と死へ向かっていく官能的で暗い衝動はハムレットやオセロを連想させる。どの俳優も良い演技をしているが、特に花婿の母役と‘レオナルド’役は素晴らしい。

20の物語 -週末を、劇場で-

20の物語 -週末を、劇場で-

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ラッツォクの灯
途中でまったく別の劇が挿入されることもあり、短編では少々もったいないテーマとも言えるが、ショックからなかなか立ち直れずネガティブになりがちな主人公の不安定な心の有り様を永嶋氏が巧く演じていて、短編でも心情と雰囲気が良く伝わる。ところでランナーが登場するのはあの場面だけ?

20の物語 -週末を、劇場で-

20の物語 -週末を、劇場で-

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/08/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

トイレはこちら
不条理劇というよりはコントに近い感じだが、演者が本職の俳優なので舞台作品として手堅く纏まっている。ロープがはるか上空から垂らされている、という感じで面白かった。

或日の一休和尚
武者小路実篤がこんな戯曲を書いていたとは知らなかった。前劇に続きコント風のストーリーと演出なのかなと最初は思ったが、なかなかの佳作で唸らされた。

煙の汽水域

煙の汽水域

ムシラセ

小劇場B1(東京都)

2026/07/11 (土) ~ 2026/07/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

話の内容や雰囲気は良いが、今ひとつリアルさが感じられず、とりあえず着想をリブレットの形にしてみました、というような作為感がある。一つ一つのシーンは心中を覗かせる面白いものだし、素直に受け取る観客には刺さると思うが。80分程度であまり長くないのに、ウダウダ会話が続く場面もあって凝縮された感じではない。これからこの台本をもう少し練り肉付し深化させていきますよ、という、まだ途中の印象。それにしても、あんなにキャラが似た女性に人生で3回も出逢うものなのか。完璧に同じ人間にしか見えない。それが狙いなのかもしれないけど。また、あのように逃げてばかり言い訳ばかりで動かない男と一緒にいて楽しいだろうかと最大限疑問に感じる。つまらん男にしか見えないのだが。

プライマ・フェイシィ

プライマ・フェイシィ

シス・カンパニー

ザ・スズナリ(東京都)

2026/07/01 (水) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

作品が非常に良くできていて、その魅力を三浦氏の演技が最大限に表出させている、という印象。一人芝居の中で、所々で感情の有り様が異なる複数の役を素早く切り替えたり、感情が強く高ぶる台詞の後にト書きのような客観描写や説明の台詞が挿入されたりするので、感情の振幅や流れのコントロールが難しいのではと感じられるが、見事にこなしている。

エレクトラ<新制作>

エレクトラ<新制作>

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2026/06/29 (月) ~ 2026/07/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

特にタイトルロールのソプラノが、太い堂々とした声の優れた歌唱で出色。妹役のほうも声量があって凄い。逆に、母役はアルトで陰影が深く印象的。この主役たちの歌はすこぶるドラマチックでこの一種異様なオペラにぴったり。同作曲家の「バラの騎士」や「アリアドネ」などとと異なり、このオペラではオーケストラが狂ったように終始咆哮を上げ続けるが、これに負けないように歌うわけだから、多少マイクの助けがあったとしても、大したもの。演出は、ブランコやシャンデリアや道化など、隠された意味というか何やら象徴的な解釈がありそうなもので、本オペラには出てこない父の姿と思われる帽子をかぶった男の巨大な輪郭が興味深い。

韜晦

韜晦

令和座

北千住BUoY(東京都)

2026/06/24 (水) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

たしかに、上演する場所にあて書きしたとしか思えないようなストーリーと演出による空間創造だった。この手の犯罪とかトクリュウとかをやってるグループは顔を見せることがなく、いったいどんな連中がどこでどんなことを考えながらやっているんだろうと普段から思わせられているところだが、この演劇はその一端を垣間見せてくれる。

ファーム・ホール

ファーム・ホール

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2026/06/15 (月) ~ 2026/06/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

重厚で硬派な会話劇で観応えがある。俳優座の名優6人で演じられるが、どの人も最高に素晴らしい演技。照明や音響、回転舞台など演出上の工夫がいくつかあるが、何と言っても台詞の発声と演技つまり俳優の力でここまでやれるのかと感嘆させられる。これを俳優座スタジオの小さい空間で臨場感たっぷりで観劇できるのは最高に幸せなことと思う。人間関係やおのおのの科学的・政治的立場を事前に配布される用語集をつぶさに読んである程度頭に入れておくのが望ましい。

現代韓国演劇上演「四番目の人」

現代韓国演劇上演「四番目の人」

名取事務所

「劇」小劇場(東京都)

2026/06/19 (金) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

社会派ドラマのようなつもりで観始めたが、そういう側面より、魂という内面の問題を扱う内容が印象深かった。病名を忘れたが、通常の感情体験を持てずサイコパスと間違われやすい少女が内面の魂について答えを求めて問いかける姿から、なんとなく、『攻殻機動隊』の高度に電脳化・擬体化された人間として生きる中で「ゴーストの囁き」を聞く少佐を連想した。現実と頭の中の空想の場面が交錯する作劇法は魂の問題を扱う本作品では非常にふさわしく感じられ、「逃げ場はないよ・・・」や「刑務所に入るばかりが・・・」など興味深い言い回しの台詞もあってなかなか面白かった。

りんごが落ちる

りんごが落ちる

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/06/13 (土) ~ 2026/06/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

作品が面白いし、演技・演出も面白い。説明欄通りで、観ていて登場人物たちが愛おしくなる。演劇に携わる、あるいは携わったことのある人物が何人も登場するが、それらの人々の言動に作者の様々な経験や実感が顕れているのだろう。とにかく芝居として最高。

レディエント・バーミン Radiant Vermin

レディエント・バーミン Radiant Vermin

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2026/06/08 (月) ~ 2026/07/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ブラック・ジョークのような作品で刺激的で終始ハイテンションで展開する。人の命が部屋の模様替えの手段程度に軽く扱われるのは何ともきつい冗談。最後も人を喰ったようなエンディング。主役2人は見ていて気の毒なぐらいの熱演だが、見ているこちらがだんだん飽きてくるきらいはある。

亀と潜水艦

亀と潜水艦

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2026/05/22 (金) ~ 2026/06/04 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇場と一体となって独特の世界観を見事に表出するのに毎回魅了される。悪役のいない芝居がよく成り立つものだと驚く。敢えて言えば戦争とか時代が悪役であるが、「戦争が憎い」だけで終わらず、その先で生き続けていく人間を描いている。「生きていきましょうよ」と訴えられているようだ。

第三の証言

第三の証言

劇団青年座

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2026/05/21 (木) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

なかなか興味深い作品だ。一見、社会派ドラマなのかなと思って観始めたが全然そんなのではなく、不条理な展開と何だか妙な人たちの変な会話に、何が何だかわからない混乱した気分になってくる。どこかですべてを操っている黒幕がいるらしいがその者たちの狙いもよくわからない。不正で金儲けを企むなら、何でまたビスケットごときをネタにしているのか?青年座がきちんと上演しているゆえに、この作品の不思議な魅力を感じさせられる。

花よりタンゴ

花よりタンゴ

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2026/05/12 (火) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

俳優たちが活き活きと明るく魅力的に演じており、歌やダンスなどよく訓練されている印象。作品はいささか古臭い気がしないでもないが、とにかく俳優たちのパフォーマンスが良い。
ところで元男爵家のこの四姉妹、食事は誰が作ってるんだろう。あの時代、食糧の調達は大問題なはずだ。33歳の長女?とても作れそうに見えない。毎日銀座で外食?裕福じゃないという設定だし。

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