みやこの観てきた!クチコミ一覧

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Silent Majority

Silent Majority

劇団龍門

サンモールスタジオ(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

説明を読んだときには、もっと重々しく考えさせられる作品なのかと思っていましたが、明るく前向きな人が多くて明るい作品でした。過去に囚われている人や、現状に満足していない人が、若い世代や信念を持つ人と出会うことで、影響を受けあって前を向いていく、これから出会う人も、今関わる人も大切にしていきたいという気持ちです。劇もベテランの役者さんが笑いを引っ張っていっている、良い意味で力の抜けた自然な芝居に惹かれました。

池袋モンパルナス

池袋モンパルナス

劇団銅鑼

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

様々な土地から夢をもって池袋に集まる若者の、自分が求める芸術を追求しようとする姿はとても眩しかったです。国策として決められた絵しか描くことが許されないとき、言われた通りの絵を描くのか、絵を辞めるのか、何のために芸術をやるのかという葛藤に胸が締め付けられ、人間性を表すはずの芸術ができない時代を考え、今どれだけ自分が自由なのか解らされました。

ヒュプノス

ヒュプノス

Oi-SCALE

明石スタジオ(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★

登場人物が入れ替わり立ち替わり、それぞれの価値観を披露する短編集のような印象を受けました。どこまでが夢でどこからが現実なのか、生きているのか死んでいるのか、全ての境界が曖昧な感じがして、終始幻想的な空気がありました。夢は記憶であり、望んだ夢ばかり見ることはできないけれど、深層心理からのメッセージなんだと思って、自分の夢とも向き合ってみたいと思いました。

あしおと

あしおと

アンティークス

シアター711(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★

題名とはそれほどリンクしていないような気がします。運命に抗おうとする主人公とそれぞれの考えが交錯していて、ぐっと引き込まれる作品でした。
ミステリー要素を楽しみに観ていた身としては、伏線張りから回収までがとても短く、ハラハラしないこと、一番の謎が解明されてから、これはこういう理由でと、後付けでの説明が多く、それでもまだ曖昧な要素が残っていて少し残念でした。でも最終的には良い結末が訪れて、心温まる物語でした。

ネタバレBOX

水野先生はみきの父だったのか?態度や遺品の時計は残っていても確信が持てなかったため、時計ごとに音色が違うなど確信の持てる証拠がもっとほしかった。また、先生とあすみの別れの場面であすみは自分が死んだものと認識していたように思えたのに意識が戻ったことに、違和感があって素直に生きていることを喜べなかった。植え付けられた偽の記憶だからなのか、劇の前日になってみきの死を思い出すという描写が、あすみにとってのみきの死がその程度の認識なのかと感じてしまい、少し冷めた目で説得の場面をみてしまった。
マリオネット

マリオネット

ミュージカル座

六行会ホール(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

とても安定感と迫力のある歌声を堪能させていただきました。
人形職人が、周りの人にも人形たちにも支えられて歩むべき人生の道を探していくことができて良かったです。製作が好きでも仕事にすると別のしがらみがでてきて、なかなか好きなことだけやっていくことはできない、そんな葛藤に共感しました。

底ん処をよろしく

底ん処をよろしく

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

2時間のなかに、辛い過去も熱い友情もつまっていて、驚くほど早く時間が過ぎました。題材のような小さな定食屋は減ってきているけれど、年齢も職種も違う人が一同に集まって愚痴を言ったり、悩みを相談する空間は大切だなと思いました。
常連さんばかりだとかえって初めてのお客が行きにくいこともあるけれど、新しい人も常連仲間として温かく迎えてくれる雰囲気もあり、お店のために色々と協力してくれる、そんな愛される定食屋が素敵な結末を迎えて嬉しくなりました!

俺の屍を越えていけ

俺の屍を越えていけ

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/05/12 (土) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★

最後にタイトルの意味がわかる、奥の深いテーマを扱った作品でした。
真剣な議論の張りつめた空気と笑いが混在していて、飽きないなと思いました。
放送局の規模がどれくらいなのかなど、この業界についての前提知識がないことが原因かと思いますが、真剣に議題に取り組む姿勢を求めて、一緒に考えようと思って観ていた身としては、消化不良で怒りすら沸いてくるというのが率直な感想です。誰かに肩入れせずに見れば普通に楽しめそうだなと思います。

ネタバレBOX

放送局の規模がどれくらいなのか、部門同士の関わりがどの程度なのか、対象となる上司の総数などの知識がないと、「ごめんなさい」と書き続けたであろう三沢さんが優しい人なのか、優柔不断なのかわからないし、どちらかというと後者のように感じられて残念でした。
また、鳥羽一郎のネタは流石に2回目の投票のときには笑えず、真剣味のない投げやりな態度にしか映りませんでした。
宗方さんの意思を汲んで投票した北上さんは、本人の意志が全く反映されず自己の保身にしか関心がないように思われました。そんな人が実はハガキ職人でした、と言われても心温まるというより、この人は仮に上司を一人に絞れず、自分達のなかからやめる人を決めるときに三沢さんの犠牲になることもできないような人間だろうなと思いました。
アナザーストーリーとして、もし上司を決めることができずに、自分達のなかから一人をクビにすることになったら、という話があったら、より人間味のある作品になるだろうなと思いました。
13番地のパブロ・ピカソ

13番地のパブロ・ピカソ

新宿公社

サンモールスタジオ(東京都)

2018/05/09 (水) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

史実には忠実に、それぞれの芸術家の個性や信念を描いていたと思います。成功のために何を妥協するか、我を通すことができるのは限られた人だけだと改めて思える、ある意味で夢のない残酷さはあったけれど、納得できる作品でした。
時間軸が2つあり、過去と現在の絡みは見事でしたが、それぞれの時間軸ごとの時間の進め方には疑問がありました。

ネタバレBOX

アランの全盛期、ピカソの老いた時間軸ではマリーがずっと妊娠していたため、アランがピカソに掛け合っていた時間も、ピーターが諦めて渡米に至るまでの葛藤の時間もとても短かったのかな?と思うと、アランやピーターの信念が薄く、見えにくくなってしまう気がしました。こどもが生まれて自分本位の考え方が変わるかもしれないというアランへの期待感は素敵だと思いましたが、その辺の時間の進みかたに影響しそうな妊娠というイベントは考えものかなと思いました。
道化のアルルカンがとても道化には見えず、ピカソの本質の体現のためにあえて理性的な存在だったのか、ピカソと対話している場面ではとてもピカソが憧れる像には思えなくて、作品に溶け込めていない印象を受けました。
カッター

カッター

シアターノーチラス

RAFT(東京都)

2018/05/10 (木) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★

会話劇で進むミステリーという感じで、それぞれの関係性が会話だけでなく、退室したり扉の閉めかたなどの些細な行動からも現れていて、リアルだなと思いました。
だんだんと疑惑が生まれ、だんだんと謎が解き明かされていく面白さがありましたが、最後まであまりスッキリしない感じで終わって、ちょっと消化不良だけれど、その余韻もまた良いなと思える作品でした。

ネタバレBOX

事件を自作してまで火種になった彼女の真意がいろいろ解釈できそうだなと思いました。彼が隠蔽していた秘密を独り占めしたい気持ちから真犯人が別にいることを匂わせたのか、彼の罪を浄化したいのか、人から悪意をもって関わられた経験を良いものとして捉えて自己を守ってきた彼女の複雑な心境が出ていたと思いました。
夢を語る役の女性が華やかではなく、ただの空想として呆れられているというのも他作品ではあまりみないけど、現実にはいるよなぁと思わせてくれました。
火遊び公演「焔の命--女優の卵がテロリストになった理由」

火遊び公演「焔の命--女優の卵がテロリストになった理由」

オフィス上の空

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2018/05/09 (水) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

救われるかどうかは観る人次第というのが、正に核心をついているんだと思います。段々と事件の全貌や個人の考えが紐解かれていく爽快感はあるものの、皮肉を含んだような真相や、命の燃やしかたと自己同一性の問題などモヤモヤする部分もあって、しばらくこの劇を通して自分の生き方を考えてみたいとおもいました。

ネタバレBOX

舞台表現の限界と特殊な心理状態が結び付くことが語りから予想できたものの、舞台でそれを演じるアイロニーに惹かれました。
自分の生き方を貫けなければ命を落とし、自分を貫いて娘をも自分のシナリオに組み込む母は、心の拠り所を見つけたことである意味一番自分らしい形で生きていること、生がある、実存していることが苦しいです。
母の心理状態と服装にチグハグな印象を受けたが、それも風水に因るところなのかなと納得しました。
獄中面会のシーン、エコーをいれて表現を分けていたが、重要な部分だけ明瞭に伝える、その演出はいるのかな?と真相を推理しながら観ていた個人として、あからさまで好ましくない演出でした。
主役でなければこの世の中で息をするのも少しは楽になるのかなと思いました。
LADYBIRD,LADYBIRD

LADYBIRD,LADYBIRD

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2018/05/02 (水) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

こどもたちの真っ直ぐな表現とメッセージ、笑顔に元気をもらいました。親心で観てしまいました笑
大人も子どももお互いに影響しあって作り上げてきた作品なんだなとおもいました。

サイキックバレンタイン

サイキックバレンタイン

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/04/29 (日) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めはキャラの熱に圧倒されてしまったけれど
だんだんと物語に入り込むことができて、楽しかったです。それぞれの想いが交錯しているものの、自分に素直な人が多くてみていて暖かい気持ちになりました。

婚約観察バラエティー ぽきのり

婚約観察バラエティー ぽきのり

ポッキリくれよんズ

東演パラータ(東京都)

2018/04/29 (日) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

色々なカップルが出てきて、前の話と所々繋がっていたり、途中まで同じ流れでそれぞれの考え方の違いがみれたり、ショートショートならではの演出で楽しかった!
この団体さんの作品を初めてみたので、キャストが入れ替わり立ち替わりで、別のカップルを演じたりするため、伏線の回収が入るときに、誰と誰の話だったっけ?と戸惑うことがありました、、
それぞれのキャラが自然で良かったのですが、日常ものな分、キャラに個性があるわけではないため、役者さんをある程度把握していればもっとカップルを理解して、楽しめたのかなと思いました。

ネタバレBOX

最初の4本くらいは、空気が暖まっていなかったため、笑って良いのかな?という雰囲気がありました。初っぱなから報われない話で戸惑ったけれど、その経験があったから結婚するまでラブ◯ゴンを終われないということだったのか、番組ディレクターと最初の男性は同一人物ということなのか、解釈に悩みました。2つ目のご飯いこう感覚で結婚してくださいを練習するところを、観客にも一緒に声だししてもらうなどしてもらえると、声を出して笑っていい雰囲気になったのかなぁと思ったりしました。
所々出てくる、製作の裏側で色々と謎解きが入っていたので面白かったです。
tango el viento

tango el viento

tango el viento

豊洲シビックセンターホール(東京都)

2018/04/28 (土) ~ 2018/04/28 (土)公演終了

満足度★★★★

初めてタンゴをみて、凛とした余裕のある女性と器の大きな紳士の踊りという印象を受けました。あと、女性のスタイルがとても良かったです笑

わたくしごと2本立て[はくちょうたちの、/ closets]

わたくしごと2本立て[はくちょうたちの、/ closets]

waqu:iraz

神奈川県立青少年センター(神奈川県)

2018/04/26 (木) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

はくちょうたちの、closets、それぞれ個性的な女性が描かれていて、特にclosetは、ダンスとの親和性が高く、女性同士の絡みに沢山笑わせていただきました。はくちょうたちのは、そんな時期もあったと懐かしい雰囲気や大人になりきれていない高校生の苦悩、そこから大人の女性の苦悩であるclosetsに流れる構成も素敵でした。

失楽園 前編・後編

失楽園 前編・後編

Performing Arts Theater Company GEKI-kisyuryuri

KISYURYURI THEATER(東京都)

2018/04/24 (火) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

無対象演技や表情がとても素敵でした。別の公演も観てみたいです。

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