13番地のパブロ・ピカソ 公演情報 新宿公社「13番地のパブロ・ピカソ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    史実には忠実に、それぞれの芸術家の個性や信念を描いていたと思います。成功のために何を妥協するか、我を通すことができるのは限られた人だけだと改めて思える、ある意味で夢のない残酷さはあったけれど、納得できる作品でした。
    時間軸が2つあり、過去と現在の絡みは見事でしたが、それぞれの時間軸ごとの時間の進め方には疑問がありました。

    ネタバレBOX

    アランの全盛期、ピカソの老いた時間軸ではマリーがずっと妊娠していたため、アランがピカソに掛け合っていた時間も、ピーターが諦めて渡米に至るまでの葛藤の時間もとても短かったのかな?と思うと、アランやピーターの信念が薄く、見えにくくなってしまう気がしました。こどもが生まれて自分本位の考え方が変わるかもしれないというアランへの期待感は素敵だと思いましたが、その辺の時間の進みかたに影響しそうな妊娠というイベントは考えものかなと思いました。
    道化のアルルカンがとても道化には見えず、ピカソの本質の体現のためにあえて理性的な存在だったのか、ピカソと対話している場面ではとてもピカソが憧れる像には思えなくて、作品に溶け込めていない印象を受けました。

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    2018/05/12 08:08

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