Naoki007の観てきた!クチコミ一覧

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追憶のアリラン(8/18~8/26)、無畏(8/24~8/27)

追憶のアリラン(8/18~8/26)、無畏(8/24~8/27)

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/08/18 (木) ~ 2022/08/27 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「無畏」
一昨年観て圧倒された作品だが、再び深く考えさせられた(キャスト同じ)
一昨年と同じく大室弁護士が松井大将の責任を「検証」していくシーンが圧巻だった
松井役の林竜三と上室役の西尾友樹の演技が圧巻
ハコは下北の駅前劇場の方が好きだな(サイズ感)、巣鴨プリズンにも合って、検証シーンでもより緊迫感があった

トロイ戦争は起こらない

トロイ戦争は起こらない

人間劇場

シアター風姿花伝(東京都)

2022/08/24 (水) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2時間45分に及んだが、いろいろな要素が盛りだくさんで飽きることはない
役者もそれなりのベテラン勢がポイントを締めている
しかし何と言っても特徴は驚異的な台詞の多さ、その多くが長ゼリフ
さながら弁論合戦の連続であった
戦争とは何か、だれが戦争へ導くのかという問いかけは十分に伝わってきた

ネタバレBOX

入ると金属の棒だけで構築された無機的な舞台美術が目を引く
上手のタワーのみモーターで回転している
開始早々声明のような合唱
古代ギリシア風の衣装と言えるが、透明傘を切って作った衣装飾りなどは奇抜
原作に加えられた音楽はそれなりの効果を上げていたように思う
特にパーカッションやうめきのような合唱は
一部ダンスもあった
最後は「やっぱりね」
武将が手を結びかけた平和を壊したのは文民だった
頭痛肩こり樋口一葉

頭痛肩こり樋口一葉

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/08/05 (金) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

こまつ座は近年かなり観ているけど、本作は初めて
4月の「貧乏物語」に続き登場人物は女性6人
貫地谷しほりの生舞台を初めて観られた
6年余前の舞台で気に入って以来時々観ている瀬戸さおりも出ていた
世間体、家名・・・、時代の束縛と苦闘する女性たち
幽霊の花蛍(若村)が笑いを誘い、八重(熊谷)の変化は目を見張り、ひとり逆行する多喜(増子)も特徴が良く出ていた
鑛(香寿)は得意の歌を披露
最後の邦子(瀬戸)が後ろ向きにタンスを背負って消えていくシーンはとても印象的だった
ただ、「演劇」というよりは「芝居」の要素が強い舞台だったように思う

追憶のアリラン(8/18~8/26)、無畏(8/24~8/27)

追憶のアリラン(8/18~8/26)、無畏(8/24~8/27)

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/08/18 (木) ~ 2022/08/27 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「追憶のアリラン」
この数年欠かさず観ているけど、劇チョコは裏切らない
観ていなかった7年前の舞台の再演だが、今回も心を鷲掴みにされた
キャスティングも的確で、どのキャストも素晴らしい
最前列ど真ん中のおかげで表情も良く見えた
佐藤誓も検事豊川の実直さを余すところなく表現していたが、大内厚雄演じる理知的、怜悧な人民委員会の幹部金が最後にヴォルテージを上げていくところは迫力あった
元農夫崔役の自分より唯一歳上の辻親八は声優らしいハリのある声で場内を圧倒していた
豊川夫妻(月影瞳)の高知でのやり取りはなんとも微笑ましかった
すべてが含蓄あるものだったが、最後の方の金と抗日ゲリラ出身の李(林明寛)との迫真のやり取りは白眉だった

観るお化け屋敷「カーテン」

観るお化け屋敷「カーテン」

下北沢企画

ザ・スズナリ(東京都)

2022/08/18 (木) ~ 2022/08/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

へぇ、スズナリは40年前はアパートだったのか、それを本多さんが買い取って・・・
下北愛が感じられる「観るお化け屋敷」
突然の爆音以外驚きもせず、あんまり怖くはなかったけど、入るまでに劇場のあちらこちら通されるのがバックステージツアーみたいになってて面白かった

ネタバレBOX

入場の途中もいろいろ仕掛けがあるのだけれど、一番怖かったのは暗いところで気付かぬ間にいきなり手が上がって「こちらです」と低く呟いたスタッフだった
天の秤 【13/14日分 公演中止】

天の秤 【13/14日分 公演中止】

風雷紡

小劇場 楽園(東京都)

2022/08/10 (水) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

赤軍三部作が完結
ずっと問われているのは「正義とはなにか」だが、今回は政治の醜さについても切り込んでいた
よど号事件はちょうど小学校5年生になる春休みで、テレビにかじりついていた
もう半世紀以上経つのか
これらの事件を生で知っている(覚えている)のは我々が最後の世代になるんだろうな
相変わらず場面転換も上手く、テンポよく進んだ2時間だった
機内の緊迫感が程よく表現されていたが、それを解きほぐすような運輸大臣橋本登美三郎役の霧島ロックの方言丸出しの泥臭さの演技が秀逸だった

ときじく〜富士山麓鸚鵡鳴〜【大阪公演、8月4日公演中止】

ときじく〜富士山麓鸚鵡鳴〜【大阪公演、8月4日公演中止】

カムカムミニキーナ

座・高円寺1(東京都)

2022/08/04 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

相変わらず独特な世界だ
ホンも奇想天外だが、布などの小道具や鳴り物が一層それを際立たせる
姥捨て伝説は考えさせられる
不老不死って幸せじゃないよね
輪廻転生かぁ

風のサインポール

風のサインポール

劇団俳優難民組合

下北沢 スターダスト(東京都)

2022/07/22 (金) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

階段を上っていくと2階のカフェを過ぎたところから「立ち入り禁止」の虎テープが
思わず「ここでいいんですか?」と尋ねる
狭いスペースの薄暗い狭いステージにはベンチと床屋のサインポール、手前にはやはり立ち入り禁止のテープ
懐かしいラジオのコマーシャルが流れている
開始はまあ「不条理劇」と言っていい
途中からだんだんと風の床屋と熱海の盗塁王(現窃盗塁王)の素性が明かされて行くにつれ不条理劇的要素は薄れていく
ふたりの声の大きさの変化の幅が半端ない
最後にサインポールに灯りがともって廻り出すところはとても印象的だった
もらった劇団コースターを持って行くと今後の公演は何度でも500円引きというのは初めてだな

ことし、さいあくだった人

ことし、さいあくだった人

藤原たまえプロデュース

シアター711(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

う~ん、大殺界の集まりか(笑)
人の不幸を見て楽しむ醍醐味をたっぷりと
キャストの表情が良かった

mother

mother

三ツ星キッチン

ザ・ポケット(東京都)

2022/07/13 (水) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

早見優が座長のハートフル・コメディ・ミュージカル
実にホンワカ
最後のホスピスに向かう北村刑事を多香子がハグするシーンではホロリ
「子どもはお母さんを選べないし、お母さんも子どもを選べない」にう~む

ランボルギーニに乗って

ランボルギーニに乗って

劇団鹿殺し

あうるすぽっと(東京都)

2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

いかにも記念公演らしく歌あり踊りありだが、その分メッセージ性は薄まった気がする
ライティングは素晴らしく、それに支えられた素早い舞台転換も見るべきものがあった
個々の場面の凝った演出は良いのだが・・・

ネタバレBOX

ラジコンのランボルギーニの舞台を疾走するドラテクは見もの‼️
きゃんと、すたんどみー、なう。

きゃんと、すたんどみー、なう。

やしゃご

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/07/07 (木) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

重たいテーマに笑いを散らばめる
フツーってなんだろう
障害のある子の兄弟姉妹のことを「きょうだい児」と呼ぶそうだ
それぞれの思いを込めてみな熱演
障害を持つ二人は好演
少しいろいろ詰め込みすぎた気もするけど

ネタバレBOX

開場とともに引越し業者とマンガ家の3人が舞台にいて、あとちょい出も加わりさりげなく伏線となる演技があったり、なし崩しに本番に
あのエアバルーンアート上手かったな
最後も演技中に終わりのアナウンスがあり、そのまま何となく長女と次女の対話が続く・・・
と言うなかなか凝った演出
みんなどこで席を立とうか迷っていたけれど
たぐる

たぐる

ここ風

テアトルBONBON(東京都)

2022/06/22 (水) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

親子の関係ってなんだろう
人を救うってどういうことだろう(医師を含め)
そんなことを沢山の笑いとともに深く考えさせられた
ずっと聴こえていた波の音に久しぶりに海辺に行ってみたくなった
時間を表現するライティングが素晴らしかった
なんかぶっきらぼうなんだけど鶴屋の存在がエッセンスになってるように思えた
明日美お母さんみたいなのほいくつになってもいいなぁ(笑)

もんくちゃん世界を救う

もんくちゃん世界を救う

U-33project

王子小劇場(東京都)

2022/06/22 (水) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

文句でなくて意見を言えばいいんだけど・・・これがなかなか難しい
桃太郎のストーリーに引っ掛けた寓話となっていたがなかなか面白かった
もんくちゃんが天真爛漫でコケティッシュでかわいい
もんくちゃんとストーリーテラーの表情が良かった
ライティングが印象に残った

ネタバレBOX

なんか学芸会風のセットだなと思ったら、それがホワイトボード化して文句を書き連ねられるとは!
キスより素敵な手を繋ごう

キスより素敵な手を繋ごう

ナイスコンプレックス

シアターサンモール(東京都)

2022/06/15 (水) ~ 2022/06/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

休憩なし2時間半弱は長かったが素敵なお話だった
ただ、前半をもっとコンパクトにしたら引き締まったのになという感は否めない
途中かなりまどろっこしかった
短期記憶障害になった刑事の夫は毎日すべてリセット
朝起きてくると「妻」に一目ぼれなのだが、歳経るとある時点から娘を妻と思う
下宿という設定で様々な人物が登場するのも面白い
妻の兄のキャラが温かみがあって森山栄治がなかなかの好演
ボク団活動休止で福岡の神社に帰った大神くんが難しい吃音のコミュ障を演じ、劇中劇のダンスもさすがだった
前半は時代をさかのぼっていくが、その場面転換の暗転の際にスポットライトで交換される花が印象的だった
ひさしぶりに周りはすすり泣きの舞台だった

ネオンの薬は喋らない

ネオンの薬は喋らない

人間嫌い

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2022/06/03 (金) ~ 2022/06/07 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

明らかに歌舞伎町がモデルの街での深夜薬局を舞台にしたお話
正直「うぅーん、ぴえん🥺って話」なんてどうなっちゃうんだろうと心配したけど、良くできたプロットのテンポのいいヒューマンドラマで楽しめた
狭義のステージの周りを使った舞台転換、同時に2,3カ所で行われる会話などでうまく変化がつけられていた
仮店主の飄々とした感じも良かった(だんだん変化する様も)し、女性陣の激昂した時の様子も良かった
痛みは痛くなると忘れちゃうんだよね
だからわざと痛くするっていうのもね・・・

リバーシブルリバー

リバーシブルリバー

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2022/05/26 (木) ~ 2022/05/31 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何度もリバースして何が本当か分からなくなる
それぞれの真実をあぶりだしつつ話が進む
前説からの主人公の表情が良い
最小限の変化だが照明も印象的だった

こうもり

こうもり

Vivid Opera Tokyo

座・高円寺2(東京都)

2022/05/18 (水) ~ 2022/05/19 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

こうもりは数多く観ているが、「全編ほぼオリジナル日本語訳詞」でという大胆な試みで完全なるコメディ
抱腹絶倒でキャストの演技力も高く、音楽としてはいろいろ指摘したいところもあるが、それをすっ飛ばして舞台として高く評価できた

一日だけの恋人

一日だけの恋人

稲村梓プロデュース

サンモールスタジオ(東京都)

2022/04/28 (木) ~ 2022/05/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

稲村梓が人気があるわけが分かった気がする
実に幅が広い
売春捜査官ははまり役だが、こうしたドタバタコメディの二人芝居でも大いに笑わせてくれる
芸歴20年のてつみちとともに下手なバラエティ番組顔負けのお笑い、コントを散りばめて楽しませてくれた
さほど広くない部屋の中の設定の舞台だが良く作りこまれたセット
音響と照明も絶妙のタイミングだった

ネタバレBOX

コサックダンスやフラダンスも登場したが、稲村梓は「フラガール」出てたんだな
そしてなんと「売春捜査官」の熱海の海岸のシーンが登場
てつみちも「芝居中、僕の人生めちゃくちゃ晒します」の公言通り喋りまくった
貧乏物語

貧乏物語

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/04/05 (火) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

やっぱり井上ひさしは面白い
先日のイプセンもそうだけど、先達の戯曲はすごい
そしてキャスティングが絶妙でそれぞれの個性が生きていた
特に枝元萌のたくましくコミカルな役づくりは大いに楽しめた
保坂知寿の落ち着いた物腰は八千草薫を彷彿とさせた
観客からほとんど見えないお勝手まで丁寧に作りこんでいた舞台もさすがと思わせた
しかし・・・女は強いな

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