note to a friend 公演情報 東京文化会館「note to a friend」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    このところオペラづいているが(先月が「カルメン」と「トスカ」、今月はこれから「タンホイザー」と「トゥーランドット」)、この日は12月の「いちとしいけるもの」に続く小規模な新作オペラの初演(先にニューヨークでワールドプレミア)だった
    アメリカで注目を浴びる作曲家デヴィッド・ラングと演出家笈田ヨシが初タッグを組み、芥川龍之介の『或旧友へ送る手記』『点鬼簿』がベースとなった、東京文化会館とジャパン・ソサエティー(ニューヨーク)との国際共同委嘱による新作オペラ
    弦楽四重奏による音楽はミニマルミュージックに分類出来るが、かなり変化に富んでいた
    今をときめく4人の若手の演奏は見事に劇の進行に合っていた
    ブレックマンは歌(マイク使用)だけでなく踊りの入った演技も素晴らしかった
    ステージングも演出がやっているのかな
    正気を失ったお母さんの回想のシーンの仕草が面白かった
    モシュレフは椅子を乗り物のようにしてサーッとステージを移動したのが「おっ」と思わせた
    スクリーンを兼ねた半透明の仕切りが、そこに投影したり、透過して後ろの光景が見えたりと色々な使われ方があって面白かった
    テーブルの上の燭台のローソクがメタファーに用いられていた
    言ってしまえば家族の回想から自殺に至るだけなのだが、友人にそれを語っていくことで、自分が生きたことの意義を見出そうとするプロセスと言っていいかもしれない
    芥川の原作は半世紀前に読んでいたのだけれど(中学時代から30過ぎまで芥川は好きな作家ベストスリーに入っていた)、もう中身はおぼえていなかったなぁ

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    2023/02/16 13:16

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