コナンの観てきた!クチコミ一覧

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三人義理姉妹

三人義理姉妹

年年有魚

駅前劇場(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

微妙~に「三人姉妹」を匂わせつつ、しっかりオリジナル作品。

副校長の【長女】
無職の【長男】&看護師の【嫁】
代議士の【次男】&家庭を守る【嫁】&反抗期の【娘】

家族構成は日本の一般家庭に比べて大所帯かつ意識高い系。
この顔ぶれに加えて家政婦さんや出入りの人々。
冒頭から香り立つ独特の雰囲気は、どの方向から波風が立ってもおかしくない程にザワザワして、既に波乱の予感。
実際波風立っちゃうわけですが、反応がそれぞれに個性的なのが面白い。
現実味あるようでいて、どこか異空間の中にいる様な、はたまた歪んだ磁場がある様な、実にオリジナルテイストな公演でした。

奥行のある間取りは大邸宅を連想し、重厚ながらアンバランスな内装は作品にぴったり。

ネタバレBOX

ラスト近くでの代議士夫婦の会話がしみじみ実直で印象的。

そして本作品に不思議な味付けを加えるマダム。
まとめ役の様な、引っ掻き回しの様な、実はプラスにもマイナスにもなってない様な・・・
ってなんだよマダムって!・・・と思わせる。そうです、それがマダム。
『青いポスト』/『崩れる』

『青いポスト』/『崩れる』

アマヤドリ

王子小劇場(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★

『崩れる』を観劇。
リアリティー抜群な男達のやりとり。
彼らはブチ切れたり反省したり、一連の流れが本当に自然なので、人間ウオッチング・人間観察の視点にて面白く観劇できました。
会話の内容、態度からそれぞれの思惑が透けて見えるので、コメディーでもないのについつい笑ってしまいます。
もめる男達。傍観者だからこそ笑っていられるわけで、同時にそこからは公正な大人でいる事の難しさについて考えさせられ「う~ん」となります。
みんな自分が正しいと思っているのだから実にややこしい!

『崩れる』は的を得たタイトルで、あちらこちら いろんな意味で崩れまくっていました。

陽と陰と手記

陽と陰と手記

中央大学第二演劇研究会

東演パラータ(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

「集団自殺」加害者の手記を元に事件の真相を紐解いていく内容だと、観始めてから分かり思わず背筋がゾワッとなりました。
並行して描かれる性質の異なった3つのグループが一体どう事件と関わっていくのか、自ずと注目してしまうストーリーに引き付けられます。
最終的に加害者青年の思惑こそ丁寧に描かれていたと思いますが、個人的には人物像をしっかり感じるまでには至らず・・・余りに巧く演じられるのも怖い気もしますが。
振り返れば策士な演出、凝った構造の作品だったなーとしみじみ。

くるんのぱー

くるんのぱー

ふくふくや

駅前劇場(東京都)

2017/11/01 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

腐れ縁の女座長二人が率いる二つの剣劇一座。
その合同公演の経緯を見守っているだけでも充分面白いというのに、それだけじゃあ終わらない極上の2時間。
男にだらしなかったり、金に汚かったり、女が男らしく、男が女らしかったり破天荒な一座ながら、その誰もが味わい深く愛おしくなってしまう面々。
舞台で魅せるテクニックを知り尽くした者にしか創る事が出来ない、泣き笑いたっぷりの人生劇場でした。

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

Sky Theater PROJECT

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/07 (火) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

その場しのぎの嘘が引き起こす笑いの構造こそ三谷幸喜風コメディーですが、その作風にジェットエンジンを装着させた感じの作品でした。
50歳の主人公と若い彼氏がすごくまともに見えるほどに登場人物達の漫画的キャラが濃ゆいこと!
おかげで配役のインプット作業に何の苦労も要しませんでした(笑)
ここまで徹底的にやれば好き嫌いが出てくる事も考えられますが、貪欲に笑いを取りに行く姿勢には清々しさを感じました。
気難しい顔で観ていた人もきっと顔が緩んでくるであろう怒涛のドタバタの中に、幸せを願う年配女性の哀愁が漂います。
小気味よいテンポは公演回数を重ねるごとによりイイ感じになっていくのでは。

青の鳥 レテの森

青の鳥 レテの森

ハグハグ共和国

萬劇場(東京都)

2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

千秋楽を観劇。
バトルロワイアル的ダークさと、童話をモチーフにしたコメディータッチの明るさ。
相反するカラーが共存した世界観には、ふんだんに盛り込まれたパフォーマンスも加わり「楽しめた」という意味ではかなりの満足感。
そして謎だらけだったレテの森の秘密が紐解かれる爽快感。

でもちょっと待った、出来上がったパズルは一見完成した様に思えるも、よく見返してみると不確かなピースがいくつも点在しているではないか!ガ~ン
この場合、
①リピートして更に掘り下げて観てみる
②観劇した人と感想を言い合い“気づき”を共有する
③役者さんを捕まえて問い詰める
しかし、う~ん・・・どれも出来ないっ! ガ~ン

観劇集中後のもうろうとした頭でひねり出したファイナルアンサーはDVD予約。
消極的ながら、たぶん正解。

ネタバレBOX

前半、順番に描かれる各グループのエピソードはコミカルなままでも良いのですが、もう少し深めに彼等のバックグラウンドを知りたかったかも。
ただし三匹の子豚チームはそのままでOK・・・ただただ可笑しかったから
テネシーウィリアムズ短編集 vol.2

テネシーウィリアムズ短編集 vol.2

有機事務所 / 劇団有機座

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

テネシーウィリアムズ作品のメガ盛り。まさにフルコースをこれ以上ないほどに満喫できました。
5作品で約3時間(休憩1回あり)。観劇前の時点では、ものすごいサービス! 1パート減らしたとしても差し支えないのでは。とすら思えたボリューム感ですが観終わった今、じゃあどのパートを削るのかと聞かれれば、どのパートも捨てがたく、何より公演順番が絶妙です。
ストーリーテラーによるテネシーウィリアムズの生い立ちや境遇の解説があり、より深く鑑賞できる工夫も。

(1パート目)
売れない青年小説家が主人公。ぞんざいに扱われ消えゆく家財道具が、彼の人生と重なって何とも言えぬ空虚感が広がります。

(2パート目)
私自身が演劇に魅了されるきっかけとなった『欲望という名の電車』。今も篠井英介さんや大竹しのぶさんのブランチが心の中にクッキリと息づいています。
顔のシワを誤魔化すことに苦心し、失笑モノのプライドも粉々になっていく独り身女性の行く末はまさに『欲望という名の電車』ラストシーンのクローズアップ版。
こんな形で原点を観ることができるとは感激です。

(3パート目)
まさかの笑える作品! かなりシニカルな笑いではありますが。

(4パート目)
病気でお払い箱確定の娼婦。
疑念と混乱の中、唯一輝きつづけるのは昔の恋人への想い。痛々しい程のその渇望。
ちょっと『吉原炎上』の西川峰子さんを思い出してしまいました。
観終わった後、タイトルの意味が沁み込みます。

(5パート目)
安アパートの共有スペースにて男3人の会話劇。
唯一のオリジナル作品ですが、テネシーウィリアムズのエッセンスが見事に包含されており何ら違和感なく楽しめました。
柑橘系を一滴垂らした様な終わり方が良かったです。

容赦なく引っ剥がされていく虚栄心・・・今回の一連の作品から特に共通して感じられました。

光の音

光の音

多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科

多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇舞踊スタジオB(東京都)

2017/10/28 (土) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

雨に濡れそぼる多摩美キャンパス。
その一角にあるホールにて妖しくも煌びやか、こんなにも本格的なミュージカル舞踏劇が繰り広げられていると誰が想像出来るだろうか。
トップクラスの美大とはいえレベル高すぎ!

フライヤーからは分からなかったが描かれるのは愛憎渦巻く戦国絵巻。
センス良く変動性あるセットもさることながら、細部までこだわりぬいた衣装やエクステを駆使した斬新な髪形。
照明、音響もバッチリ。
何より迫真の演技と優れた身体能力を生かした舞踏、殺陣の数々・・・
たちまち田舎者の自分に戻り「東京の大学ってスゲ~ッ!」と唖然となりました。

幸せな上園家

幸せな上園家

劇団敏感

北池袋 新生館シアター(東京都)

2017/10/27 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

変人っぽいけどきっと哀しい訳アリなんだろうなーと思わせる一人の女性が家族募集の呼びかけ人。
もうちょっと厳選した方がいいんじゃないかと思わせる家族採用者たち。
それを上回る香ばしい人達も登場。
話が進むごとに登場人物に対する人格評価が、上がったり下がったり目まぐるしく変動していくのが愉快痛快です。
それぞれの生い立ちや、家族関係の機微を面白おかしく楽しんでいるうち、いつの間にかすっかり感情移入していってしまうストーリーと役者さん達。
気軽に楽しめるうえ予想を超えた濃ゆい満足感でびっくりです。

ネタバレBOX

きっとガツンとくる言葉が吐き出される!ワクワク・・
そう予見したラストシーンでの奥さんの言葉の内容が、ひねり過ぎていてインパクトが弱まった様に感じたのが唯一残念。
凄く面白かった!の片隅にちょっとモヤモヤが残りました。
夢のLife twoトゥライフ

夢のLife twoトゥライフ

演劇集団 Z-Lion

シアターサンモール(東京都)

2017/10/25 (水) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

夢のような夢のお話しが面白い。
演技面ではまだ少し青さを感じますが役者さんがキラキラしていて華やか。
普通の2割増しくらい小気味よいセリフのテンポの中に笑いもすかさず入り2時間飽きさせません。
終盤では両隣りですすり泣きが・・・泣きのサンドイッチに。私は泣くには至りませんでしたがなかなかに楽しめました。
後味の良さを残すべく工夫が色々されていたのが印象的です。

消滅寸前(あるいは逃げ出すネズミ)

消滅寸前(あるいは逃げ出すネズミ)

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

大きな企業が引っ越して来るぐらいの事でもなければ過疎化はどうにもとまらない、なーんにも無い地域。
生活が懸かった問題に直面している登場人物の思惑が次々と炙りだされて、深刻な話をこんなに楽しく観てしまって!という思いと同時に、ホントに何とかならんのか。と一緒に考えてしまっていました。
こんなに真っ向から限界集落について考えた事は初めてでしたが、このテーマをここまでエンターテイメントにもしてしまうテクニックはさすがです。
これって地域によって性格の特性が出てくるので自分の地元だったら、また違った感じになるだろうなと思いが巡ります。

くれなずめ

くれなずめ

ゴジゲン

駅前劇場(東京都)

2017/10/19 (木) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

「愛すべきおバカな輩たち」これまでの持ち味はそのままに、ゴジゲンさんにもようやく哀愁の香りが漂ってきた様に感じられたのが良かった。
かつてはこじれた童貞ゴコロを熱演していた劇団さんが大人味を醸し出してくるのは、ごく自然な事でありながら何とも感慨深いです。
ストーリーの中には自身のプライベートを切り売りした様な面白味があり、そこから劇団の歴史が垣間見れた気がして、ちょっとした記念公演の様にも感じました。
等身大で描かれるであろう今後の作品にも期待が繋がります。

MTF

MTF

トランス☆プロジェクト

吉祥寺シアター(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/28 (土)公演終了

満足度★★★★

中村中さんの唄う『友達の詩』で表現するところの大切に想う人との距離感のあやうさ、哀しさを痛感してしまう作品でした。
何でも本音で分かり合える間柄であれば申し分ないが、今の関係性を壊したくないがために発生する距離感。
友情であれ愛情であれ間違いなく相手を信頼し、思う存分に気持ちを共有したい思いは一緒のはずなのに段々遠ざかっていく物理的・精神的距離感がせつなく、羨ましいほど真っすぐな性格であっても報われるとは限らないのもせつない。

トランス☆プロジェクトさんは一貫して性同一性障害をモチーフにした作品を当事者と一緒に創り続けているそうですが、本作ではノーマルな人達の人との関わり合いや自分自身が何者なのかも同時に問題提起されており、何だかもういろいろと悩ましいです。
関わりたくない、関心もない人との対応マニュアルは簡単に(?)できそうですが、大切にしたい関係の築き方や自己表現にはいろいろなカタチがあって、あ~っもうホントッ悩ましい!

ネタバレBOX

性同一性障害者である主人公ミツオの現在はご多分に漏れず夜の商売でしたが、自らを「おかま」と称し、おちゃらけてみせる生活が彼女に幸福感をもたらしている様には到底見えない。
せめて東京だけでも彼女みたいな人が会社や近所に当たり前のように存在する。そんな日常の方がとても楽しいと思うのだが。
いろいろと問題がある中、トランス☆プロジェクトさんの活動が、そんな社会に少しでも近づく働きかけになっているのは間違いないと思えます。
ミツオのこれからもどう進んでいくのか気になるラストだったし。
三編の様々な結末

三編の様々な結末

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI(東京都)

2017/10/16 (月) ~ 2017/10/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

今まで朗読劇なるものを何度か観劇し、いずれも高レベルなものだったと思えますが、今回遂に出会えましたキングオブ朗読劇。
基本的に朗読者のビジュアル・表情がベースとなり登場人物のイメージ達が膨らみ、まるで流れ込むように物語の情景が頭の中に広がっていきます。
いずれも心の琴線に触れる作品ばかりで、不思議な空間に迷い込む第2話もよかったですが、明確な情景がしっかりと目に浮かぶ第1話・3話が突き刺さりました。

特に第3話『杉山さん』、娘の思春期的バトルモードには冒頭から笑いを堪えるのに必死だったのが、いつの間にか嗚咽を堪えるのに必死、に変わっていました。
溢れ出る涙でとてもじゃないが舞台を見ていられない状況でも耳から流れ込んでくるその情景。これが朗読劇の醍醐味かっ!と痛感しました。

通常の役者さんが喋る「台詞」に加えて、「心の声」が事細やかに表現できる朗読劇ならではの強みが、存分に発揮されていたと思います。
第1話が強烈なインパクトで余韻を残すために第2話はちょっと可哀想な配置だったかも。

musical「Sister Act」

musical「Sister Act」

スターライトヘヴン

横浜市吉野町市民プラザ(神奈川県)

2017/10/15 (日) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

愉快痛快『天使にラブソングを』のミュージカル版。
ミュージカルが大好きな大人達のカンパニーといっても、よくぞこんなに適材適所なキャラクターが集まったものだと。
3時間に及ぶミュージカルナンバーたっぷりの大作がたったの1日。この日だけの為に打ち上げられた華々しさと同時に、はっきり見て取れる丁寧な演出が何とも贅沢。
さすがにプロレベルとまではいかなくても十二分に楽しめる仕上がりで、音響面の改善が加われば更に上質な公演になったのでは。
聖歌隊の迫力あるナンバーの後に、客席から起こる「すっ!凄いっ」のどよめきからの拍手喝采・・・楽しかったです。

朗読劇『季節が僕たちを連れ去ったあとに』

朗読劇『季節が僕たちを連れ去ったあとに』

トライストーン・エンタテイメント

あうるすぽっと(東京都)

2017/10/06 (金) ~ 2017/10/12 (木)公演終了

土屋シオン・長田成哉の回を拝見しました。
著名なクリエイター同志ゆえ公の目に触れる可能性を考慮した往復書簡というわけではなく、両氏がまだ学生時代の若々しくも思いの丈をぶつけ合った文面である事が生々しく伝わってくる公演でした。
10代で既に死と隣り合わせにあった寺山氏にとって、如何に人との繋がりを切望する想いが強かったか・・・赤裸々とはいえ辛い事ばかりの時には相手の気が滅入る事の無い様、慎重に配慮された表現が切なく、特に印象に残りました。

哀しい夢すら、忘れてしまう

哀しい夢すら、忘れてしまう

sleepwalk [スリープウォーク]

APOCシアター(東京都)

2017/10/04 (水) ~ 2017/10/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

薄っすらと憂いを帯びてくる20代後半から30代の人にはグッと胸に沁み込んでくる内容ではないだろうか。
光と影が溶け合った木漏れ日の様な学生時代と、何らか大人の事情を潜り抜けた現在。
それぞれの時間が幾重にも交差し、積み重なっていくごとに味わいが増し、人生の一区切りを覚悟していく登場人物全員が興味深く感じられる作品でした。

エフェメラル・エレメンツ

エフェメラル・エレメンツ

ティーファクトリー

吉祥寺シアター(東京都)

2017/09/22 (金) ~ 2017/10/03 (火)公演終了

満足度★★★★

お掃除ロボット「ルンバ」に感情移入するに至らなくても、見た目が人間そっくりで「人の心」までインストールされたロボットとなると・・・ヒューマノイドロボット、SF作品でありながらかなりリアル感をもって心に迫ってくるのは、現実がまさに近づいてきているのと、登場人物たちのロボットに抱く感情に強い説得力があるからだろうと思えます。
段階を踏んでステップアップしていく興味深いロボットの中でも、蘭妖子さん演じる旧型ロボットは強烈なオーラを放っていました。

未知なる領域に手を出していく人間、原発廃炉問題と併せて投げかけてくるものが多く、人の心の複雑さを改めて思い知らされた作品でした。

メビウス‐201709-

メビウス‐201709-

リンクスプロデュース

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/09/27 (水) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

Bチームを観劇。二人芝居のスタンダードになり得る作品性でありながらも、演じる役者さんとしては表現力・体力を90分間酷使しまくり、尚且つ複数チームの競演となれば比較もされるわけで、相当な覚悟で挑まれているのだろうと・・・その気合いと作品に対する熱い想いがヒシヒシ伝わってくる公演でした。
宇宙の片隅で交わされる寂しげで静かなる世界からなだれ込んでいく気の遠くなるほどのメビウスストーリー。
ほぼ全編ミスもなく全力で駆け抜けた二人の役者さんには、ただもう力強い拍手をおくるしかありません。

ネタバレBOX

演じる役者さんのキャラクターによって部分的にエピソードを変えてみても面白いかもと。自由度の案外高い脚本ではないかと私には思えました。
おねだり

おねだり

吉本興業

シアターサンモール(東京都)

2017/09/26 (火) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

はすっぱな役どころが多い小川菜摘さんのキャリアウーマンっぷりが堂々のハマり役。
その対極で生きるが如く平田敦子さんの場末感!
可笑し味の中に散らばるサイコパスなスパイシーさがこのシリーズの醍醐味。
ステージ上に鎮座している、一見煌びやかで美しく見えるが、よく見ると薄気味悪いオブジェが象徴的です。

アフタートークゲスト黒沢かずこさんの感受性豊か過ぎる感想も面白かった。

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