満足度★★★★
ジャズピアノの調べがさり気なく効果音となり、まるでオールドムービーを観ているかの様。
もはや現代においては絶滅してしまったのではないかと思える程 武骨で硬派な私立探偵。
その彼にしっかり食いついてくる女性記者は、まさにオヤジキラー。
じっくり煮込まれた台詞回しと所作のカッコよさ、東洋系移民が中心の物語という事もあり、翻訳モノながらしっくりきて、ハードボイルドの世界観もハマっていました。
カナダ西海岸において日系人達の寄り添う街が「スラム街」として扱われていた時代があったのは非常に哀しい歴史ですが、それはもう昔の事・・・いや、ごく最近聞いた政治発言と同じニュアンスが作中でも語られていたので気味悪い感じがします。
「う~んマンダム。」を真似されていた年代の方には直球なのではと思われる公演。