トランクウィルの観てきた!クチコミ一覧

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熱海殺人事件~モンテカルロ・イリュージョン~

熱海殺人事件~モンテカルロ・イリュージョン~

演劇企画 heart more need

雑遊(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

熱海モンテ2023の感想です。登場人物の愛の矢印が、全員一方通行なのが、切なかったです。
どんなに尽くされて、愛を貰っても、愛せないこともあれば、
何も返してくれなくても、何なら誠意を踏みにじられても、愛し続けてしまう。
クズでロクデナシでも、愛おしい存在で、離れることが出来ない。苦しいですね。

前半は、歌ありダンスありの、シュールでポップな雰囲気で始まり、他者への日常の仮面を着けた自分で、
後半になって、隠していた本音があらわになっていく。

他人を、自分を、殺めることは、倫理として、やってはならない行為なのだけれど、
そこに至る、その選択肢しか、見えなくなってしまった、追い詰められた極限の心理は、本人にしかわかり得ない。
胸を打つものがあり、涙が溢れました。

熱海すぎる部分の熱気に押されることで、物語にのめり込める人と、
寧ろ入り込めない人と、それぞれ出ると思うのですが、
今回の演出は、熱と静の対比の加減がちょうど良かったです。

舞台上のキャストさん、ゲストさん、
声の出演のキャストさん、
演出家さん、
照明・音響・舞台美術・衣裳さん、
制作さん、当日運営さん、
他関わったスタッフの皆さんが、

遠藤さんが掲げる、「俺たちの熱海」の旗の元、知識と技術と体力と気持ちを持ち寄り、
こころの込もった作品を届けて下さったのが、ヒシヒシと伝わってきて、
皆さんとても良かったです。
ありがとうございます。

2023 12 01 (金曜) 14時の回 観劇

#熱海モンテ2023

演劇企画 heart more need 特別公演

熱海殺人事件 モンテカルロ イリュージョン

2023 11 29 (水) から 12 03 (日)まで

劇場 新宿3丁目 雑遊
………………………………………………
2023 12 03(日曜) 16:44
トランクウィル 記する。

畳屋のあけび

畳屋のあけび

CROWNS

シアター代官山(東京都)

2022/07/06 (水) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ただ感じるまま泣いていい。そこに生きている人々を見るがまま。
それぞれが抱えた過去の傷と向き合い、現実を受け入れ、生き続けて行く物語。

CROWNS クラウンズ「畳屋のあけび」
シアター代官山
2022.7.6水-7.10日 上演時間 約130分

作品の時代は昭和。終戦から10年後の頃。戦争を経て、命の重み・生きる事の意味・周囲の人との関係性・価値観が大きく変化した。

日々起こる出来事に対して、共有し、
お互いに、迷惑を掛けつつ、助け合い、気持ちに寄り添い、日常を生きて行く事の尊さを描いた、秀逸な脚本。

昭和の雰囲気に合った衣装を身にまとい、実力があり魅力的なキャスト、一人一人が、丁寧に会話を紡いで、繊細に表現し、

音響・照明・小道具・舞台装置が、効果的に彩りを添えていた。

作家である主人公の、アルツハイマー型認知症(主に記憶障害)発症により、対応に戸惑う周囲。

主人公夫婦二人の葛藤を、正直に色濃く表現していて、胸を打つ。

症状が進行していく中、周囲の人々は、とにかく優しく、見守り続け、作家の小説は完成する。そして、生き続けて行く。

どんな状況になっても、この人だから、一緒に居たい。そう思える人と出会えた事の幸せ。

序盤から、自然に涙が溢れ、ずっと止まらなかった。コミカルな部分もあり、
上質な、とてもとても良い作品でした。

2022.7.7(木)14時・19時の回 2回観劇。

トランクウィル 記する。

2022.7.8(金) 15:21

グレートフルグレープフルーツ

グレートフルグレープフルーツ

LICHT-ER

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

あらゆる面において革新的作品であり興行形態でした。 #グレグレ2022

「グレートフル・グレープフルーツ2022」

2022.4.14(木)から4.17(日)まで。
池袋シアターグリーン ベースシアター。

照明・舞台映像制作会社 LICHT-ER (リヒター)の、阿部さんが、プロデュース。
俳優の塩崎こうせいさんが、初演出。
脚本は「おぼんろ」主宰・俳優の、末原拓馬さん。

通常の公演とかなり違う点は、
制作過程を、リヒターさんのyoutubeで、配信し、
場当たり(テクニカルリハーサル)を、
劇場に、一般観客を入れて見せたこと。

仕込み(劇場入りし、舞台を組み立てて行く)も、
公演中の、スタッフさんに寄る、アフタートークも、配信。
本公演1公演分も、期間限定ながら、無料で配信。

普段見ることのない、スタッフワークの、長時間に渡る、定点での配信。

粛々と、緻密に、作業に徹する姿。

全てのスタッフさん、キャストさんが、
志を高く持ち、作品の意図を共有し、
より良い作品を、観客に届けようと、

常に創意工夫、変化させ、意識を高め、「活きた舞台」を届けて下さった事に、感謝致します。

舞台の前後、舞台の外で、上で、まさに「生きる」ということ。を見させて戴きました。ありがとうございます。

初演グレートフル・グレープフルーツは、2017年に、八幡山ワーサルシアター(現在は閉館)にて、観劇。

2022年版は、劇場は池袋シアターグリーン・ベースシアター。
キャストもフルオーディションで、刷新。(一部キャストは同人物)。

脚本の骨子は、ほぼ変わらずなのだが、
プロデュース団体、キャスト、劇場サイズ、演出も異なると、
これ程までに、違う印象になるのかと、驚く。

高さを利用した、セット。背景に、手書きの文字&文字が書き連ねられた、ダンボールや紙を貼り、
主人公の複雑な内面を暗喩し、
それを利用して、映像や、照明で、場所や、奥行きを表現。
音響で、心理を突いて、
衣装で、各キャラクターのテーマを表していて、見事でした。

初演時は、出演者5人で、様々な人物を演じ分け、
舞台セットは、敢えてシンプルに、
印象的な照明や音響、作中で重要な役割を果たす、生歌・演奏などで、
作品世界を表現していた。

2022年版では、出演者を6人に、一部役柄を演じる、性別も変更。
主人公の、大人と子供時代を、2人で演じ分ける事で、
複雑な想いを内面に抱えたまま、大人になった今の主人公の事が、より分かり易くなった。
性別変更した役も、雰囲気が合っていた。

主人公ヒカリ・ヒカリの子供時代・ヒカリの父親・テルオ・カゲヒコ・クヅ丸。

それぞれに、熱演であり、怪演であり、快演でした。

最初は、複雑怪奇に見えた物語も、
人を救う・人に巣くう、光と闇の物語。

初演、2022年版、どちらのグレグレも、とても良い舞台でした。
ありがとうございました。

スタッフの皆様・キャストの皆様の、新たな作品を楽しみにしています。

2022.04.19(火) 15:38

4.15(金) 14:00の回と19:00の回 観劇。
トランクウィル 記する。

熱海殺人事件「4作品同時公演」

熱海殺人事件「4作品同時公演」

カガミ想馬プロデュース

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/02/16 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

熱情と愛情に溢れた舞台でした。「水野朋子物語」。 つかこうへい作「熱海殺人事件」。

カガミ想馬プロデュース 4作品の内の「水野朋子物語」を

池袋:シアターKASSAIにて、観劇。全席自由席 4,500円。

観劇日 2022.2.18(金)19:00 水野朋子物語


木村伝兵衛:土田卓 さん
水野朋子 :一村すみれ さん
熊田 :直井よしたか さん
大山 :萩原成哉 さん
………………………………………………………………………………
「水野朋子物語」編。

警視庁の木村伝兵衛と、水野朋子、赴任してきたばかりの熊田、この警察官3人が、

熱海で起きた殺人事件の、容疑者である、大山を取り調べる中で、

あらわになって行く、思わぬ事実や、それぞれの人生の悲喜交々が、情熱的に、描かれた作品。

序盤に響き渡る音響や、鮮やかな照明、演者による、笑いを交えたシュールな展開で、

不条理で奇妙な世界への入り口なのかと、観客に思わせつつも、物語に巻き込んで行き、

徐々に明らかになって行く、登場人物それぞれの関係性や、秘めたる想いに、心うごかされる。

作品全体を通して、「情」というものを、自分は、感じた。

それは、激情であり、愛情であり、非情であり。その他、個人的に琴線に触れる部分も、いくつか有った。

シンプルな舞台装置、90分の上演時間中、ぼぼ出突っ張りの演者4人。

1人1人の精神性、技量が高くなければ、観客を惹きつけ続けるのは、難しく、

チームワークの良さも問われる。

そして、今回の水野朋子物語のチームは、その点において、とても良かったと思う。

古くから受け継がれてきた、有名作品である、「熱海殺人事件」。

「水野朋子物語」の他にも、

「ロンゲスト・スプリング」「売春捜査官」「サイコパス」と、

人物や背景設定が、微妙に異なるバージョンもあるようなので、是非、他の作品も観てみたいと思った。

そして、キャスト・スタッフの皆様へ。

昨今の大変な状況の中、熱意を持って、作品を創り上げ、
キャストさんスタッフさん、皆さんが、
私達観客へ、作品を届けようと、
様々な心配りをして下さっていることに、感謝致します。
本当に、ありがとうございます。
皆様、どうかご無理をなさらずに、体調に気をつけて、ご自愛くださいませ。
カガミ想馬プロデュース「熱海殺人事件」
また、作品を劇場にて、拝見するのを、楽しみにしております。
そして、もし叶うなら、配信やDVD等、ご検討頂けましたら、幸いです。
………………………………………………………………………………
つかこうへい作「熱海殺人事件」カガミ想馬プロデュース 4作品を日替わりで上演。

2022/2/16(水曜)から、2/27(日曜)まで。

池袋:シアターKASSAI 自由席券 4,500円

「ザ・ロンゲスト・スプリング」

「売春捜査官」

「サイコパス」

「水野朋子物語」

#カガミ熱海2022
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2022.2.22(火)18:25
トランクウィル 記する。
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エレモア・ムーブ

エレモア・ムーブ

バンタムクラスステージ

王子小劇場(東京都)

2021/10/22 (金) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2021/10/29(金)14時に、王子小劇場で観た、バンタムクラスステージ、
「エレモアムーブ」の感想です。
劇場に着くと開演前に、映画館のような予告編が流れる。劇中の主人公が過去に主演した映画だ。面白い。続きが見たい。予告編だけでは勿体ない。
本編。主人公エレモアは映画俳優。彼の身近に居る人や、作品に影響を受けた人々の思惑が交差し、やがて大きなムーブメントに成っていく。
エレモア自身の、心のムーブが揺れ動きすぎる。コミカルに、時にシリアスに。
周囲が放っておけず、思わぬ展開に広がって行く様が、小気味よい。

役者は皆さん手練れ。「皆さんが全て手練れ」という作品は、実はなかなか無い。その所作、声に、細かい配慮が、随所に見て取れる。今回のエレモアムーブに出演してる皆さんは、本当に全員手練れ。素晴らしい。

とても難しいセリフ流れの脚本が、実に気持ち良く観客の耳に入ってくる。
自然にクスッと笑え、シリアスな心情にも、寄り添える。

舞台美術、照明、音響、衣装等に至るまで、シンプルな様に見えるが、
実に良く計算、熟考された上での、シンプル。良き。

最後のシーンは、バンタムという団体の背景を知っていると、より胸にくるものが有る。

そして、観客が安全でスムーズに観劇出来るよう、様々な部分で制作スタッフの方々が、心配りしてくださっているのが、よくわかりました。
ありがとうございます。

久方ぶりの、劇場での観劇。
やはり目の前で、人が話し、動き、笑い、泣き、それを直接感じる事が出来るのは、何物にもまさるよろこび。

バンタムクラスステージ
「エレモアムーブ」
王子小劇場 王子駅徒歩5分
2021/10/22金から31日まで。

ツイキャスでの配信もあり。定点とスイッチングの2種類。アーカイブは2週間。

以下、私感。

いつ以来だろう。久し振りに、劇場へ向かう。
家で観に行く準備中や、電車に乗っている時、
「ああ、そうだ。観に行く時は、こんな風に時間が流れ、景色が動き、気持ちが高鳴り、向かっていたんだった。」と思い出す。
全てが以前と同じという訳ではないが、
演劇を劇場で、生で観る事が出来る状況が、戻ってきた事を実感する。

今回、希望日の座席が、事前に売り止めになり、観劇を諦めていたが、
前日夜に急遽増席され、予約可能になり、観に行く事が出来た。感謝致します。

帰り際、作演出家の方に、エレモアムーブ本編の感想を伝え、
映像化・DVD化希望と共に、予告編の方の作品化もお願いしてみた。

以前、劇団6番シードさんが、映像チームのプロジェクトヤマケンさんと、劇団PVを作り、評判となり、
その後数年に渡り、制作実務や資金面で、ファンと協力しながら、映画館での公開に至った。
という事例もある。

クラウドファンディングの活用等も。

舞台作品と映像作品で、準備期間や作成方法は異なるが、
エレモアムーブ本編・予告編ともに、
作品自体にチカラがあり、何度でも見たいと思うので、ぜひご一考を。

コロナ禍以降、
実際に劇場や映画館に行く、生配信や、アーカイブ映像で残すなど、
作品を楽しめる時間・選択肢が広がった事は、良い。

2021/10/30(土)
トランクウィル 記する。

Second you sleep

Second you sleep

ENG

d-倉庫(東京都)

2019/04/17 (水) ~ 2019/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

おのれの心情に揺れ動き、必死に生きる様を、時に残酷に、時に笑いも交えつつ、
脚本・演出・キャスト・舞台美術等が、繊細に表現している。

幕末の東北を舞台に、新政府(官軍)側と旧幕府 (賊軍) 側の対立に巻き込まれて、
意図せず、あるいは意図して、【変わって】行く人々。

官軍・賊軍。
市井に生きる〈人々〉・人、以下とされた〈モノ〉。
異なる方針で、医療に携わる者達。

中心人物のひとり、カイマは、下賤 (げせん)の出自。
その当時の身分制度により、蔑まれ、忌み嫌われた者。
人と、それ以下とされ、両者は距離を置き、心から交わる事はなかった。

だが、彼の純粋すぎる想い・実直な行動が、
交わる事の無かった人々を、次々と巻き込み、
隠された心情を晒し、良くも悪くも、
それらの状況を、否応なしに変えて行く。
諦め、卑下していた、自分自身の立場でさえも。

いのちは、ある意味では平等で、
官軍であろうと、賊軍であろうと、
身分が高い者でも、低い者でも、

同じように、命の危険に晒され、はたまた、助かりもする。

解り合えたはずが、避けられたはずが、
悲劇の道へ、進んで行ってしまうのが、とても切ない。
その一瞬を分けるものは、こころは、何だろうか?

キャスト陣の熱量が凄かった。
生きていた。悲しく深く。

まさに命の取り合いで、
キャストの気迫が、真に迫っており、
登場人物たちの、命の行方を、固唾を呑んで、見守った。

物語が進むに連れ、自然と涙が溢れ出て、止まらなかった。

観劇直後は、タイトルに有る、youの意味を、
物語終盤、最後に亡くなる人物達の事、のみを指すのかと考えたが、

少し時間をおいて、再考してみた所、もしかしたら、

この作品の中で、命を散らして逝った、
諸々の人それぞれの、
いのちの瞬間の事を指すのかもと、思い至った。

忘れないで欲しい、だいじな瞬間であると。

second(秒)瞬間。 

you あなた(達)が。

sleep (永遠の)眠りに着く。

とても良き作品でした。ありがとうございます。

ENG 「Second You Sleep」2019年版

2019 4 25 (木) 14:00の回

翠すい チーム 観劇
……………………………………………
2019 4 29 月 10:20

トランクウィル 記する
……………………………………………

傭兵ども!砂漠を走れ!

傭兵ども!砂漠を走れ!

劇団6番シード

新宿村LIVE(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

臨場感が凄かった。ほんの数m先に、本物の戦場の世界が広がっていました。

ガンアクション・スローモーションでの所作も、見事で、

計らずも、戦地で生きざるを得ない人、
志願してきたはずの人々、
巻き込まれた人々、

過酷な現実の中で、それぞれが、

錯綜する心理描写も、繊細に表現されていて、素晴らしかったです。

確かにそこに、息づいていました。
見応えがありました。とっても良かったです!

もう一度観たかったです!シャッフル編も、オアシス編も、観たかったです!

24時間、常に命の危険がある場所だからこそ、

人としての感情(喜怒哀楽)を、
全て、受けとめ、
楽しめるうちは、愉しみ、
やるべき事をやり、
伝えたい想いを、言葉で伝え、
悔いの無いように、生きていく。

舞台を見終わって、普段の日常にも、通ずる事だなあって、思います。

この〔生〕の舞台を、是非ひとりでも、多くの人に観て欲しい。
体感して欲しいと、心から思いました。

今後DVD発売が、予定されているとの事ですが、

映画版も、作って欲しいです。大きいスクリーンで、大迫力で堪能したいです!

劇団6番シード

傭兵ども!砂漠を走れ!

新宿村ライブにて

#傭兵ども砂漠を走れ

…………………………………………………………
2018.9.27(木) 14時の回 
サバンナ編 観劇

トランクウィル 記する

2018/09/29(土) 20:40

サヨナラノ唄

サヨナラノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/07/13 (木) ~ 2017/07/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

「サヨナラノ唄」渋谷シブゲキ。7/23(日)まで。企画演劇集団 ボクラ団義。

観劇日 2017.7.14(金)

シトシトと、こころに雨が降る、せつない、でも少し、救いも有る、

すてきな作品でした。

ダブルキャストの、
別のかたの、バージョンでも、
もう一度、観てみたかったです。

劇中で、印象深い曲が入った、
サウンドトラックも、
売り切れで、残念でした。

登場人物が多いが、それには、理由があり、物語が進むに連れ、判明する。

知らなかった事実を、改めて知る事で、

自分で思っていた過去は、書き換えられ、

現在の自分に影響を与える。

脚本・キャスト、音響・照明・衣装・小道具・舞台装置等が、

幾重にも重なる、それぞれの、

ひとの想いを、効果的に表現し、

せつなく、胸を打ち、涙が止まらなかった。


私は、今回初、ボクラ団義さんでした。

前説+長い本編の作品の後に、アフタートークがあり、

観客の私は、どちらも、とても楽しく拝見しましたが、

キャストさん、スタッフさん達は、
体力的に、大変だったのでは?

と心配です。

ボクラ団義さん、そして今回の作品に関わる、キャストさん、スタッフさん、

皆さんが、

少しでも、私達、観客が愉しんでくれたら。と、

いろいろな場面で、気配りしてくださってると、

感じました。


あの劇場の空間で、感じ取るモノは、

ひとそれぞれだけど、

今までと違う、自分や、他者の、

一面を知る事が出来るから、

意味が在ることだと、思います。


キャストさん&スタッフさん、みなさんで、あと数回、

体調に気をつけて、

ひとりひとりのお客様の心に、

すてきな物語を届けてください。

ありがとうございました。

トランクウィル 記する。

2017.7.21(金)10:40

わが兄の弟

わが兄の弟

劇団青年座

紀伊國屋ホール(東京都)

2017/04/07 (金) ~ 2017/04/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/12 (水)

「想い続けた、そのひとは、、、。」

劇団 青年座  公演「わが兄の弟」

紀伊國屋ホール(新宿東口)

2017.4.12(水)  観劇

ロシアの作家、アントン・チェーホフの、若かりし頃を、

虚実織り交ぜ、青年座が描いた、《秀作》。

アントンの周囲の人々を通して、

その時代の政治的背景や、階級社会、人生観などを、

シビアに、時に、ユーモラスに、見事に表現している。

作品を彩る、素敵な舞台美術の中、

体力を使う、傾斜舞台の上で、動き廻り、

その世界に生きる、

キャスト達は、とても迫力が有った。

医師としての、アントンは、

自分の事を、冷たい人間だ、と言うが、

家族や知人に対する、接し方から、

その実、とても愛情深い人なのでは、と思った。

ラスト近くの、シリアスなシーンは、

登場人物それぞれの想いが、せつなすぎる、、、。

パンフレットに書いてあった、

アントンが実際に、知人に宛てた、数通の手紙の内容から、

また新たな側面を知り、更に興味が沸いた。

とても素敵な作品でした。

2017.4.15(土)  23:50 トランクウィル、 記する。

サンサーラ式葬送入門

サンサーラ式葬送入門

シアターKASSAIプロデュース

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/03/01 (水) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/03 (金)

輪廻 #サンサーラ式 

脚本の持つ力・キャストの役者力・

スタッフの技術力、

どれもが、素晴らしかった。

素敵な舞台を、ありがとうございます。

脚本……

今が幸せならば、生まれ変わりたいとは、思わない。

現状に苦しんでいるから、変えたいと、思う。

自分で、どうにも出来ないならば、

一度終わらせたい。やり直したい。

どうすれば。

その中で、手繰り寄せた方法が、

常識か、非常識か、の判断が、

揺らぎ、覆される。

今までの知識・経験に基づく、

生死に対する、価値観は、

人に寄り、さまざま。

自分は、この世界観、好きでした。

キャスト……

一見すると、奇妙な話し。舞台上も、シンプル。

脚本に、リアリティを持たせ、

観る者を、作品の世界にいざなう、

キャストの役者力が、顕わになる。

今回のキャスト陣は、その点、どのキャストも、素晴らしかった。

その世界に、「生きていた」。

そのような人物・世界が、確かに、そこに在った。

違和感なく、そう思えた。

スタッフ……

客席が、正面席とサイド席に分かれ、

舞台上は、シンプルな道具のみの中、

照明・音響・舞台装置等が、

時間経過、心象、緊迫感、の有る場面で、

とても効果的に、作品の世界観を演出していた。

チケット……

今回は急遽、自分のスケジュールが変更になり、

当日、開演の数時間前に、こりっちで予約を入れた。

一般的に、前日までで、予約を〆切るパターンが多いが、

今回のように、当日予約が出来るのは、助かった。

おかげで、とても素敵な作品に出会うことが、出来ました。

ありがとうございます。

上演脚本&DVD……

予約した、公演DVDが届くまでの間、

今回販売された、上演台本を読んで、

サンサーラ式 の世界を、また感じたいと思います。

2017/3/3(金) #サンサーラ式 葬送入門

シアターKASSAI(東京・池袋)

にて、観劇。

2017/03/17/(金) 05:41

〈トランクウィル〉記する。

テンリロ☆インディアン

テンリロ☆インディアン

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/10/26 (水) ~ 2016/11/01 (火)公演終了

満足度★★★★★

抜け出せ!
『抜け出せ!』

閉じ込められた、日本人。

海外の留置場の中。

外国人警察官と、9人の日本人の、攻防。

「テンリロ」の、真の意味とは?…………。

舞台上に、鉄格子が設けられ、

観客は、動物を観察するかの如く、

檻の外から、正面席・左サイド席に分かれて、観ることに。

席の場所により、臨場感は異なるであろうが、

どの席にいても、全キャストの熱量が、

開始早々から、伝わってくる。

6番シード劇団員と、外部の客演キャスト陣は、

年齢も経験も、異なるが、

今この時の、その人にしか出せない役の色を、

それぞれ、見事に出し切っていた。

話の流れは、テンポ良く、

コメディ要素や、シリアスな内容も含み、

2時間15分が、短く感じられる程。

もう一度観たい。と思わせる。

劇団6番シード 番外公演 「テンリロ☆インディアン」

池袋 シアターKASSAI (カッサイ) 

2016.10.26(水)から、11.1(火)まで。

2016.10.28(金)14:00の回 観劇。
《トランクウィル》 記する。

2016/10/28/(Fri) 19:10

ルルドの森(平成28年版)

ルルドの森(平成28年版)

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/02/19 (金) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

「秀逸」ルルドの森 (バンタムクラスステージ、初見者の印象)
「秀逸」ルルドの森

(バンタムクラスステージ、初見者の印象) 

バンタムクラスステージ、初見。

代表作の「ルルドの森」初日

2016/02/19 金曜 19:00の回、観劇。

制限の有る舞台空間を、最大限活かした、
舞台美術、音響、照明、場面転換、秀逸。

思わぬ人物の本性が、明らかになるまでの、流れが見事。

登場人物は多いが、それぞれの個性が、きちんと印象に残る。

劇団員、客演陣、共に、好演が光る。

この世界観は、とても、好きです。

いい舞台でした。

ありがとうございます。

2016/02/19金 初日 

記:トランクウィル

第十七捕虜収容所

第十七捕虜収容所

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2015/09/29 (火) ~ 2015/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

心理戦
第十七捕虜収容所
STALAG 17

2015/09/29(火)~2015/10/04(日)

10月1日(木) ~10月3日 (土)夜公演終演後に、
ワンコインバー開催

青年座劇場
東京 富ヶ谷 
代々木八幡駅/代々木公園駅

2015/09/30(水) 14:00の回 観劇

…心理戦…

舞台装置、音響、照明、どれも凝っていて、見応え有り。

役者陣も、
自由を奪われた極限状態の中の、
人間関係の不安定さを、細かく表現していた。

時代設定は、戦時下のドイツ。
アメリカ人の捕虜収容所内。

相容れない価値観を持った者達の、葛藤。

信じていたものに、裏切られ、究極の選択に苦悩する。

男性のみのキャストで、

コメディ的要素も多く、飽きさせず、

青年座キャスト、
別劇団所属の外部キャスト、
混合による配役。

いずれも実力派俳優揃いで、

公演時間 2時間15分の最後まで、

惹きつけられる。

……………
トランクウィル
2015/10/02/金 04:15 記する。

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