Dの観てきた!クチコミ一覧

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おやつの時間堂[proof]

おやつの時間堂[proof]

時間堂

王子小劇場(東京都)

2007/08/13 (月) ~ 2007/08/19 (日)公演終了

本番を観られなかったのは案外それで良かったのかもしれない。
最終稽古日に観に行きました。通し稽古があったので本番と同じ様な流れで観もしました。完成してはいなかったのですが、完成に向かっているのは分かりました。それでもまだ役者も演出も試行錯誤を惜しんでいませんでした。その後どうなったのか本番を観られず結局は知り得ませんでしたが、終わりのあるものだったと思いたくないのでそれで良かったのかもしれません。

性癖優秀

性癖優秀

柿喰う客

新宿シアターモリエール(東京都)

2007/08/29 (水) ~ 2007/09/04 (火)公演終了

温度が上がる。
もの凄い出演人数によるハイテンションでハイスピードな展開。舞台上の人間の体温が上がり、それが周囲の温度を上げる。客席の熱気も上がる。客の体温も上がる。いい意味でみんなバカになります。それでいいのです。こいつらの為ならバカになってもいいや。

ネタバレBOX

両親の離婚によって上半身の教育権が母親に、そして下半身の教育権が父親に委ねられた童貞少年の物語。こうやって文章にしてみるとどうにもバカバカしい。冷静に考えたら「有り得ないだろ」で終わってしまいますが、いざ目の前で観ているとそのテンションに圧倒されて取り込まれます。
同時期に他に出演する公演があった役者の扱いも巧妙。少ない出番で最高のインパクト。印象が強い分、後から思い返すとずっと出ていた気がします。
The Perfect Drug

The Perfect Drug

smartball

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2007/09/06 (木) ~ 2007/09/09 (日)公演終了

客入れの時こそドキドキした。
扉からホールに入った瞬間に気持ちが切り替わりました。劇場内に大音量で流れるロック。些細なもの全てをぶち壊すかの様に。その曲が止まって芝居が始まった瞬間、私はしばらくいい感じに緊張していました。やがて解けてしまったのは残念でした。

煉瓦鉄道の夜

煉瓦鉄道の夜

国道五十八号戦線

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2007/09/09 (日) ~ 2007/09/15 (土)公演終了

特に凄い事は起きていない。のに、起きている様に思えた。
後に偉人と呼ばれる事になる奇人達の物語。よくよく考えてみると誰かが何かを成し遂げたでもなく、突発的で偶発的な一期一会によってしっちゃかめっちゃかになって大騒ぎしていただけなのです。なのに、何かが起きていた気がしました。なので、83年後に語られる可能性も無きにしも非ず。

渋柿の行方

渋柿の行方

ヒンドゥー五千回

サンモールスタジオ(東京都)

2007/09/14 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

何故、渋柿か?
言わんとしている事はとても宜しいだと思うのです。ただ、作中においての渋柿の存在が希薄ではないかと。なんだか分かんないけどとりあえず出てきたので思い入れがイマイチ沸かず。沸かせたかったけれど。

ネタバレBOX

肝心の老夫婦の初登場場面で、名乗られるまでしばらく彼らがそうだと分からなかったです。役者の年齢的に無理があったと思います。主人公の親には実年齢的に違和感のない配役をしているのに、更にその親である祖父達を演じるのが若年俳優なのはどうかと。
カロリーの消費

カロリーの消費

サンプル

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2007/09/14 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

なんだろう、この空気感は。
雰囲気とかアバウトなものでなく、劇場内の空間がまどろんでいました。何が起きているのか明確な様で、もどかしい感じ。しかも、悪い気がしない。
いつの間にか始まって終わりました。現実もそういうものだなと思います。

ネタバレBOX

それまで他の人物から浮いた存在にあった歌を探す少女が、恋をしてからは他と変わらない普通の人に見えました。意図的にそうしているのではないかとも思うのですが、個人的にはそうなって欲しくはなかったです。
神のゆりかご

神のゆりかご

劇団バッコスの祭

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2007/09/21 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

次の段階へ。
ここしばらく同団体の公演を観ていますが、今回で到達点に至ったのではないかと感じました。とはいえこれで終わりでなく、通過点に変えて更に次の到達点を目指して欲しいと思います。
客演の方々の役割もバランスがよかった。役者の遣り取りを色彩に例えれば、鮮やかさが増しているようにも感じました。

そう遠くない遭遇。

そう遠くない遭遇。

劇団SHOW&GO FESTIVAL

アイピット目白(東京都)

2007/09/20 (木) ~ 2007/09/23 (日)公演終了

客の質が残念。
開演直前の曲が流れても静かになる気配のない客席は初めてでした。そして開演と共に歓声と口笛が鳴りました。私はその時点で観る為の集中力を少々削がれました。もっと正当に評価したかった。芝居自体は悪くなかったのですから。

ネタバレBOX

個人的には前回公演よりも脚本が安定していたかと思います。ただ、ラストの意味がどうしても分かりません。最後の最後で引っ掛かってしまったので変な後味が残りました。
役者のカラーが統一されていなかったのも気になる。声優志望であろう人と、そうでない人と、比較的初心者。それぞれの演技スタイルに違いがあるのは当然としても、1つのものを作る為にはある程度の集約感が欲しいです。
太陽に灼かれて

太陽に灼かれて

劇団EXILE

ステラボール(Stellar Ball)(東京都)

2007/09/20 (木) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

HIP-HOP的な演劇を目指したのか?
反社会的な印象。非常にブラックでした。

ネタバレBOX

人が殺され、死に至らずも女性が刃物で弄られる。個人的には嫌悪感が沸きました。大きな劇場で客に刺激を与えるには必然でしょうが、突然大きな音を鳴らして驚かせるのはどうかと。何度も使われると飽きます。しかし流石なのは本職ダンサーなので動きに切れがある。身体的な勘がいいのであろうか、演技もそう悪くはなかったのです。だからこそ、惜しくも思うのです。
トラビシャ

トラビシャ

アマヤドリ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/09/23 (日) ~ 2007/10/03 (水)公演終了

実現させる力。
多種多様なアイデアが上手く1つの物を作り上げていました。あの内の1つくらいなら結構誰でも思い付くかもしれません。で、いざやったら見事に失敗する。そうならずに成功させたのは偶然が成せる事ではありません。よかったと思います。

ネタバレBOX

自身の娘を殺してしまった母親の話。かといって悲観がまるでない。こんな事になって面倒になったがさてどうしよう、という話。最終的には現状が何も解決しないままで終わります。なのでこれは過程を観るべき物語。単純明快なものがお好きな方には物足りないかもしれませんが、個人的にはこういうのって好きです。
きっと私以外は誰もチェックしてないでしょうが(するべき部分じゃないし)、ダメ男役の西川さんのハケる姿が秀逸でした。わざと見せる演出だったのですが、立ち位置から距離的に反対側も当たるソデまで完全に気配を殺して無機質なものとなって移動する事に成功していました。ただ歩くだけですが、「場の空気と一体になって」の制約は簡単な様で困難。次の場面が既に始まっているので少しでも空気を乱したらアウトでした。そんな変な部分で魅了されました。

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