Dの観てきた!クチコミ一覧

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もしも、マサルが願うなら

もしも、マサルが願うなら

劇団蓮(REN)

ザ・ポケット(東京都)

2007/04/27 (金) ~ 2007/04/29 (日)公演終了

作風と役者との相性は悪くない。
ただ引っ掛かったのが客層との相性。普段芝居をあまり観ない人や親子連れなどが客席に多くいた様に見えたのですが、物語を要約すると「君は理不尽に突然死んでもいいんだ」という感じ。誰もが共感するには難があった。

ネタバレBOX

折り返しを過ぎた頃に、物語の軸と関係なくいきなり登場した脇役人物の独断場が15分くらい続くのはキツイ。いくらかの笑いはあったものの、瞬間的なものであってそれ以降に何の繋がりもなかった。
この場所から

この場所から

Logiz Game(劇団ギルガメっす♂改め)

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2007/08/09 (木) ~ 2007/08/10 (金)公演終了

野郎だらけでうだうだする話。
そう、実際そんな感じなのです。野郎が集まったら大抵はうだうだするのです。将来の話を半分して、もう半分は女の子の話をするのに決まってます。

ネタバレBOX

それを描いたにしてもちょっとうだうだし過ぎた感があります。始まりと終わりさえもうちょっとピシっと締まれば全体の雰囲気も変わったはず。そんな中、大きな奇怪音と共に貞子の様な風貌の人物が現れる「!」な演出が出たのは効果的で良かったのですが。
出番が一瞬でちょっとしか台詞のない役の為に客演役者を起用するのは勿体無い。せめて何かしら印象の残る方法を取るべきだったかと。
街角の英雄

街角の英雄

RAT

イワト劇場(東京都)

2007/07/24 (火) ~ 2007/07/29 (日)公演終了

おっと。これはれっきとした劇団じゃないか。
失礼な言い回しですが、事実そう思いました。観に行くまでは声優志望特有の声だけで表現しようとするスタイルではないかと思っていたのですが、そんな事はなく。ちゃんと芝居を観る目のある人に観て欲しいですね。そうでないと勿体無い。

ネタバレBOX

後ほど。
縄文ファイター

縄文ファイター

劇団活劇工房

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2007/08/31 (金) ~ 2007/09/03 (月)公演終了

褒めどころはない。
私は身内ではないので無理に褒めても仕方がありません。ただ、どうせならこれを何かに繋げて欲しいです。思い出作りに参加したとは思いたくないので。

CAILLINAD~CLANNADソナタのために~

CAILLINAD~CLANNADソナタのために~

織姫演劇団

pit北/区域(東京都)

2007/09/14 (金) ~ 2007/09/17 (月)公演終了

うーん。
二次創作であるのを当日パンフレットで断っていないのです。大丈夫でしょうか。

ネタバレBOX

後ほど。
東京サイケデリックデパート

東京サイケデリックデパート

明治大学演劇研究部

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2007/10/06 (土) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

久々に行ってみました。
いつの間にやら出演者に女性のほうが多くなっていました。作・演出の方もそうだったし、ちょうどよかったのかな。といっても内容的にそういう偏りがあった訳ではありません。配役のバランスはむしろいいほうだったかと。

ネタバレBOX

後ほど。
ЖeHopмaN (ジェノルマ) -体験版-

ЖeHopмaN (ジェノルマ) -体験版-

電動夏子安置システム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/07/24 (火) ~ 2007/07/29 (日)公演終了

両方観てこそ。
【Сバージョン】Фバージョンに同じく。

ホラ!

ホラ!

空気ノ機械ノ尾ッポ

イワト劇場(東京都)

2007/10/11 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

なるほど。これは絵本だ。
お子様連れの方がいてちょっと心配したものの、終始その子は笑顔でした。つまり本能的に面白いと感じていたのでしょうね。

ネタバレBOX

開始早々から汗だくになるほど動き回る人々。登場人物達に名前はなく、関係も不明。ただひたすら「自分が1歩進むと進んだ後は未来にいる。では、進む前は何処にいたのか?」という様な観念を追求する。物語を見せる事よりも、純粋に表現をする事それのみに徹していました。その割には分かりやすい。そういう点で、絵本の様でした。
しりとりなどで遊ぶ場面が何度かあったのですが、毎回客の何人かに振っていました。演劇を客観的な視点から観たいという人にとっては迷惑だったかもしれません。とはいえ強烈なテンションで要求されるのでついみんな返していました。
Caesiumberry Jam

Caesiumberry Jam

DULL-COLORED POP

タイニイアリス(東京都)

2007/10/12 (金) ~ 2007/10/15 (月)公演終了

鈍色。
好き嫌いはあるでしょう。決して朗らかな内容ではありません。でも、歪なものが輝く瞬間にこそ存在する強さもあるのです。とても美麗で印象的な場面が何度もありました。舞台上の風景が1枚の絵画の様に見えたり。観終わって残る余韻の後味は悪くないと思います。平和ボケしてる方、観るべきです。

ネタバレBOX

毛色の違う役者やゲスト役者もいたのでそういう意味のJAMでもあったのかもしれません。そんな事を思って気になって調べてみたら、JAMには「困難・窮地」なんて意味もあるそうです。あぁ、作中舞台がそうだった。ついでに、「客を呼び込む」なんてのもあるみたいです。
中盤までなかなか波に乗れずにいた様に感じました。その状況において、印象的な場面を迎えてからその流れで修正するのではなく役者が自力で今にも流れを変えようとしている様にも感じた。なので期待しつつ観てもいられました。この「中盤」は、父親がウサギを殺す場面。出来事の印象度合いと包丁がまな板に当たる大きな音で、役者と客の気持ちがリセットされた。それ以降は緩やかに上昇線を描き始め、やがて日替わりであるゲストが登場。今日は柿喰う客の玉置玲央さん。いい意味で、柿で観るのと同じ姿でした。まぁ、ほぼ全裸だったという事ですね(笑)。ここで場の空気が一気に温まりました。強烈なインパクトの面白い人が出てきたと思ったら話は悲しげなほうに向かって空気が急速冷却。温まっていた分、その落差が観る者を引き込んでいました。相手役だった待村さんの好演も要因でしょう。それからラストまでは急角度で上昇。序盤と終盤だけ抜き出して観たら別の作品に思えるかもしれません。それがそもそもの演出意図なのか、それともかなり上演が押した事で役者のポテンシャルに何か問題があったのか。非常に気になる部分です。
放射能汚染で爛れた肌をジャムで表現したのは上手い。ただ、読めてしまったのです。仕込んでからそれがそうだと台詞上で示されるまでが長かったかもしれません。
ラストシーンのクリニカであろう少女について。たまたま知人が観に来ていて意見を交わしたのですが、ここの解釈が分かれました。実際に成長したクリニカの姿なのか、それともカメラマンの見た幻なのか。個人的にはどっちでもいいですし、観ている時もあまり深く考えない様にしていました。
演劇LOVE 〜愛の三本立て〜

演劇LOVE 〜愛の三本立て〜

東京デスロック

リトルモア地下(東京都)

2007/09/30 (日) ~ 2007/10/09 (火)公演終了

最早これが芝居なのかどうかもよく分からない。
【LOVE】いい意味で。好き嫌いや解釈には相当な個人差があるでしょう。しかし万人に受け入れられるものとは得てして危な気のないもの。危ないほうがスリルがあるのです。強く印象に残るのです。良くも悪くも。

ネタバレBOX

序盤から中盤までは台詞というものが存在せず、ただひたすら人物のコミュニケーションが成されます。初めは女性が2人。片方が座るとしばらくもう片方がそれを見ている。何度か入れ替わりつつ繰り返された後、2人で同時に座るようになる。ちょっと嬉しそうな表情。そこに3人目、4人目…と女性が増えていく。その度に同じ事が繰り返され、同調していきます。その中でも同調しやすいペアがあったり、またその逆も然り。やがて中盤で軽快な曲が流れ、1人2人と体を揺らし始めて最終的にはみんなで仲良く踊り出す。この辺りまではワークショップなどでよく見るものだなと思って観ていました。
2度目の曲が流れた時、踊りから派生してふざけて誰かが誰かを叩きます。それから急激にその場の空気が変わっていく。ふざけていたのが本気に変わり、お互いに相手を憎んで叩くようになる。時には2人で1人を叩いたりもする。この辺りから客の反応が分かれ始めました。笑う者と、顔を強張らせる者。私は後者でした。いつ誰が何をしたかではなく、場の乗りで始まる人と人との憎しみ合い。安易な例えですが、いじめのようでした。
これ以降、更にもう1人の人物が入る事によってまた空気が変わります。それによって「自分達とそれ以外」の構図を作り、上辺で仲直りする女性達。新参者に興味のない質問を投げかけ、上辺で同意していく。実社会においての第三者とのコミュニケーションを如実に表現していました。ラストは光のあるほうに終わってくれたので救われました。いや、よくよく考えたら違う受け取り方も出来そうなのですが。私はそっちに捉えておきたいです。
演劇LOVE 〜愛の三本立て〜

演劇LOVE 〜愛の三本立て〜

東京デスロック

リトルモア地下(東京都)

2007/09/30 (日) ~ 2007/10/09 (火)公演終了

3人しかいないのに、どれが誰だか分からない。
【3人いる!】何十人もキャストがいればそうなるのも無理はありませんが、この芝居は3人です。なのに、どれが誰だか分からなくなるのです。役柄というカテゴリーを見直す演目との事でしたが、見事にしてやられました。

ネタバレBOX

始まって早々に事態が勃発してからしばらくはなかなか話が前に進みません。作中人物が理解出来ずに当惑するという場面が長いからです。で、客席からそれを観ているととても愉快。思い返すと長かったかもしれませんが、正に観ている時には全く持って長いとは感じず。逆に後半では見ていて理解が追いつかないほどのめまぐるしさ。でも頭で理解せずとも状況で楽しめました。静と動が上手く使われていました。
ひょっとこ乱舞「トラビシャ」に続き、まさか2週間の内に2度も劇中でカップヌードルを食べる役者を目にするとは思いませんでした(笑)。
演劇LOVE 〜愛の三本立て〜

演劇LOVE 〜愛の三本立て〜

東京デスロック

リトルモア地下(東京都)

2007/09/30 (日) ~ 2007/10/09 (火)公演終了

すぐそこにある自然な空間。
【社会】使われた劇場の規模と作り的にも客席と舞台の境界線がなく感じました。その気になったら観劇中の客が舞台に乗ってもそれさえ自然に見えてしまうくらいの。勿論そんな事は起きませんでしたが。
交わされる遣り取りも客席との境界線がない。舞台上の役者がみな過剰過ぎない存在でした。

ネタバレBOX

会社の昼休みに起きる出来事なので、上演時間が1時間なのは丁度でした。明白な立場関係が存在する場所なので演劇の設定として使うと人物相関が分かりやすいというのはあります。しかしそれを抜きにしても作中それぞれの人物の思惑や接し方は違和感がなかったと思います。その分、実際に起き得そうだなーとも思えました。
ラストの退職を告げられて名札を見つめる場面は、元はなかったものだとか。初日にハケる前にうっかり落としたので回収してそれをやれば意味有り気になるだろうとした回避策だったそうです。偶然が進化を生んだのですね。
もう一度スプーンを曲げよ。

もう一度スプーンを曲げよ。

タカハ劇団

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2007/10/05 (金) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

確かな骨組み。
脚本は芝居の設計図。結果的にその通りになるかどうかは過程によっても変わると思いますが。この作品に関してはまずその設計図が良く書かれているので土台がしっかりしている感がありました。役者も悪い意味でなくそれに乗じて演じる事が出来たのではないでしょうか。

ネタバレBOX

「その場にいない誰かを中心としたドタバタ劇」と括るのであれば結構そこら辺でも観られます。そして面白くない時が多いのです。「いない誰か」の存在が見えなさ過ぎて移入出来ないからでしょうか。今作ではそんな事もなく楽しめました。いなかった人物の印象を聞かれたら「チン位置を直すえなり」としか答えられませんが…(笑)。
隣人役に関してはちょっとした嫌悪感を抱きました。なんだか何処かのレビューでもそんな言葉を目にしました。でも私にとってのこれは「こんな奴は嫌だなー」という役柄への印象であって、演出や役者に対するものではありません。
SOUL FLOWER

SOUL FLOWER

ACTOR’S TRASH ASSH

ザ・ポケット(東京都)

2007/03/28 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

個別で観るか、全体を見るか。
個人的に「観る」は芝居に使い、それ以外を「見る」としています。場面ごとの繋ぎが暗転の中の映像でした。それが挟まれる度に前後の場面に若干の差異を感じたのです。なので、ある意味でオムニバスだった様な気もしなくないのです。個別に観たら芝居です。でも全体で見るとそれ以外のものを見ていた様な感覚があります。

昇鳴蛇 ‐CRY:ME SNAKE‐ 

昇鳴蛇 ‐CRY:ME SNAKE‐ 

エムキチビート

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2007/03/30 (金) ~ 2007/04/03 (火)公演終了

その蛇は脊髄を昇った。
観ていて2回くらいゾクッとしたのです。両隣の見ず知らずのお客さんは盛り上がりの場面でグスっとしていました。団体に対して失礼な言葉として捉えないで欲しいのですが、「なんでこんな人がこんなトコに…」みたいな役者が複数紛れていました。そんな方々が出たくなる芝居なんでしょうね。順番がおかしくなりますが、あの始まり方は卑怯です。カッコ良過ぎる。

ピンポン、のような[07再演版]

ピンポン、のような[07再演版]

時間堂

王子小劇場(東京都)

2007/04/26 (木) ~ 2007/04/30 (月)公演終了

その空間は至って普通だった。
自然。遣り取りも動きも。芝居をし過ぎていないのでそこには嘘がない。自分が観劇に来ている客だというのも一瞬忘れました。

誰も笑わない『検察官』

誰も笑わない『検察官』

柿喰う客

赤坂RED/THEATER(東京都)

2007/05/31 (木) ~ 2007/06/04 (月)公演終了

これも柿なのか。
書き下ろし台本ではなく古典であるにも関わらず、常時の公演と同じ色合いや匂いを醸したのは個人的に非常に評価しています。らしさ、を持つ者は強いのです。ただ、そうなるまでがちょっと長く感じたのも事実です。折り返しくらいから一気に畳み掛けてきました。過去の公演を観ている客は安心したでしょうが、それまでに飽きた一見さんもいたかもしれません。途中まではそういう制約の中で勝負したかったのかもしれませんが、何も知らない立場からの意見としては勿体無かった気がします。

「愚行~愛の形~」

「愚行~愛の形~」

NK projects!

プロト・シアター(東京都)

2007/07/20 (金) ~ 2007/07/22 (日)公演終了

通し稽古にお邪魔しました。
同団体に客演経験がある立場なので、コメントは控えます。

アロハ色のヒーロー/カレッジ・オブ・ザ・ウィンド

アロハ色のヒーロー/カレッジ・オブ・ザ・ウィンド

劇団軌跡

TACCS1179(東京都)

2007/07/05 (木) ~ 2007/07/16 (月)公演終了

観るべきものは?
【アロハ色のヒーロー】誰が主役か不明なのが難点。誰がどうなるとハッピーなのかそうでないのかも分からないので、観ていて物語が今どうなっているのかが分かりませんでした。

ネタバレBOX

舞台としての見せ場はあったものの、見るに堪えられなかった。全員でダンスをするならそれなりの完成度が欲しいです。もしくは熟練者とそうでない者とで振りを変えるなどしないと。頑張っている姿を応援したくなるのにも限界があります。数分の独断場をアドリブで任せてしまってしかもそれが詰まらないなんて、客からしたら投げ遣りになっているとしか感じられませんね。
男の子役の方は上手かったと思います。
ЖeHopмaN (ジェノルマ) -体験版-

ЖeHopмaN (ジェノルマ) -体験版-

電動夏子安置システム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/07/24 (火) ~ 2007/07/29 (日)公演終了

なるほど。
【Фバージョン】2つのなるほど。「そういうルールの演目なのか」という、なるほど。「次回の本公演はこれの完全版をやるのか」という、なるほど。頭脳で観る芝居、とでも言いましょうか。演技以外にも見るべき部分があります。かといって難し過ぎる訳でもない。ちょうどいい塩梅です。

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