演劇LOVE 〜愛の三本立て〜 公演情報 東京デスロック「演劇LOVE 〜愛の三本立て〜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 最早これが芝居なのかどうかもよく分からない。
    【LOVE】いい意味で。好き嫌いや解釈には相当な個人差があるでしょう。しかし万人に受け入れられるものとは得てして危な気のないもの。危ないほうがスリルがあるのです。強く印象に残るのです。良くも悪くも。

    ネタバレBOX

    序盤から中盤までは台詞というものが存在せず、ただひたすら人物のコミュニケーションが成されます。初めは女性が2人。片方が座るとしばらくもう片方がそれを見ている。何度か入れ替わりつつ繰り返された後、2人で同時に座るようになる。ちょっと嬉しそうな表情。そこに3人目、4人目…と女性が増えていく。その度に同じ事が繰り返され、同調していきます。その中でも同調しやすいペアがあったり、またその逆も然り。やがて中盤で軽快な曲が流れ、1人2人と体を揺らし始めて最終的にはみんなで仲良く踊り出す。この辺りまではワークショップなどでよく見るものだなと思って観ていました。
    2度目の曲が流れた時、踊りから派生してふざけて誰かが誰かを叩きます。それから急激にその場の空気が変わっていく。ふざけていたのが本気に変わり、お互いに相手を憎んで叩くようになる。時には2人で1人を叩いたりもする。この辺りから客の反応が分かれ始めました。笑う者と、顔を強張らせる者。私は後者でした。いつ誰が何をしたかではなく、場の乗りで始まる人と人との憎しみ合い。安易な例えですが、いじめのようでした。
    これ以降、更にもう1人の人物が入る事によってまた空気が変わります。それによって「自分達とそれ以外」の構図を作り、上辺で仲直りする女性達。新参者に興味のない質問を投げかけ、上辺で同意していく。実社会においての第三者とのコミュニケーションを如実に表現していました。ラストは光のあるほうに終わってくれたので救われました。いや、よくよく考えたら違う受け取り方も出来そうなのですが。私はそっちに捉えておきたいです。

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    2007/10/11 03:03

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