演劇LOVE 〜愛の三本立て〜 公演情報 演劇LOVE 〜愛の三本立て〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-18件 / 18件中
  • 満足度★★★★

    3本続けて拝見
    「社会」「3人いる!」「LOVE」を連続上演。演劇って何なのか、何ができるのかを、サラリと軽く体験できたように思います。そういう意味で初心者向けと言えるかもしれません。
    どれも面白かったですが、一番楽しめたのは「3人いる!」でした。

  • (3人いる!)三本の中でも圧倒的に
    (投票用の追加登録です)

    最新作が必ずしもアタシの好みにはまるわけではないのだけど。まあ。

    3人の人物がくるくると入れ替わるおもしろさ。それなのにあまり混乱しないまま見ることが出来る抜群の見せ方。これも舞台ゆえ、のプレミアムを持っていました。

  • 満足度★★★★

    転換期→黎明期→現在
    演劇LOVEな素敵空間。原宿・60分というのは入り口としても良かったのではないかと。リトルモアだからこそ生まれた企画ということですが、フットワーク軽く別の都市でもやってほしいなぁと。
    『社会』と『LOVE(新作)』は入って右手の奥側だと、窓の外がちと厳しい。

    ネタバレBOX

    見た順に。

    『3人いる!』★★★★
    これを観ただけで、デスロックのそれまでとその先を感じる、まさに転換期な作品。物語ではない部分の面白さと、役者がそこにいることで成立する状態の演劇の面白さと、その両方が「いる」一本。
    多田さんバージョンが観れず残念でしたが、岩井さんになったことにより3人のパワーバランスが絶妙になっているような気も。観てないのでわかりませんが。

    『社会』★★★
    なんだか新鮮だったりもするデスロックの現代口語演劇。それぞれの勘違いが集まるシーンが頭の中でうまくはまらず、若干もやもやと。あおの台詞を成立させる永井若葉、海津忠の存在が貴重。

    『LOVE(新作)』★★★★
    客席まで無限に広がる可能性のある踊り部分を観ながら、ライブハウス・海外のダンスフェスなどでも面白いのではという気が。『再生』を感じつつ、攻撃的な感情までも「演劇」として面白がれる感覚は新しく。また、まとまらずそれぞれ思い思いの反応も印象的。
  • All You Need Is Love♪
    『LOVE』のみ観劇。おもしろかった。でも、何がどうおもしろかったのか説明できない。

  • 満足度★★★★★

    面白さに呆然
    「3人いる!」観劇。

    びっ。

    くりしました。

    こんな面白い事が出来る人達、いるんですね、広い世の中。どうして今までデスロク観てなかったのか、自分の芝居好きという概念を否定してやりたくなります。面白い。デスロックは面白い。色んな人が観るといいです。
    でもこの話、「観る」事を「放棄」する方も出てくるのではってくらい頭使うし、逆に使わなくてもいい話だと思います。そのまますんなり受け入れて、その巧みな脚本・演出・役者に酔いしれるといいと思います。

    ネタバレBOX

    個人的に、冒頭の自分が状況を処理するに費やす時間の経過模様、「ハゲたいの?」、箸を逆さにして攻撃姿勢、彼女への未練隠し、が秀逸すぎます。面白い!
  • 最早これが芝居なのかどうかもよく分からない。
    【LOVE】いい意味で。好き嫌いや解釈には相当な個人差があるでしょう。しかし万人に受け入れられるものとは得てして危な気のないもの。危ないほうがスリルがあるのです。強く印象に残るのです。良くも悪くも。

    ネタバレBOX

    序盤から中盤までは台詞というものが存在せず、ただひたすら人物のコミュニケーションが成されます。初めは女性が2人。片方が座るとしばらくもう片方がそれを見ている。何度か入れ替わりつつ繰り返された後、2人で同時に座るようになる。ちょっと嬉しそうな表情。そこに3人目、4人目…と女性が増えていく。その度に同じ事が繰り返され、同調していきます。その中でも同調しやすいペアがあったり、またその逆も然り。やがて中盤で軽快な曲が流れ、1人2人と体を揺らし始めて最終的にはみんなで仲良く踊り出す。この辺りまではワークショップなどでよく見るものだなと思って観ていました。
    2度目の曲が流れた時、踊りから派生してふざけて誰かが誰かを叩きます。それから急激にその場の空気が変わっていく。ふざけていたのが本気に変わり、お互いに相手を憎んで叩くようになる。時には2人で1人を叩いたりもする。この辺りから客の反応が分かれ始めました。笑う者と、顔を強張らせる者。私は後者でした。いつ誰が何をしたかではなく、場の乗りで始まる人と人との憎しみ合い。安易な例えですが、いじめのようでした。
    これ以降、更にもう1人の人物が入る事によってまた空気が変わります。それによって「自分達とそれ以外」の構図を作り、上辺で仲直りする女性達。新参者に興味のない質問を投げかけ、上辺で同意していく。実社会においての第三者とのコミュニケーションを如実に表現していました。ラストは光のあるほうに終わってくれたので救われました。いや、よくよく考えたら違う受け取り方も出来そうなのですが。私はそっちに捉えておきたいです。
  • 3人しかいないのに、どれが誰だか分からない。
    【3人いる!】何十人もキャストがいればそうなるのも無理はありませんが、この芝居は3人です。なのに、どれが誰だか分からなくなるのです。役柄というカテゴリーを見直す演目との事でしたが、見事にしてやられました。

    ネタバレBOX

    始まって早々に事態が勃発してからしばらくはなかなか話が前に進みません。作中人物が理解出来ずに当惑するという場面が長いからです。で、客席からそれを観ているととても愉快。思い返すと長かったかもしれませんが、正に観ている時には全く持って長いとは感じず。逆に後半では見ていて理解が追いつかないほどのめまぐるしさ。でも頭で理解せずとも状況で楽しめました。静と動が上手く使われていました。
    ひょっとこ乱舞「トラビシャ」に続き、まさか2週間の内に2度も劇中でカップヌードルを食べる役者を目にするとは思いませんでした(笑)。
  • すぐそこにある自然な空間。
    【社会】使われた劇場の規模と作り的にも客席と舞台の境界線がなく感じました。その気になったら観劇中の客が舞台に乗ってもそれさえ自然に見えてしまうくらいの。勿論そんな事は起きませんでしたが。
    交わされる遣り取りも客席との境界線がない。舞台上の役者がみな過剰過ぎない存在でした。

    ネタバレBOX

    会社の昼休みに起きる出来事なので、上演時間が1時間なのは丁度でした。明白な立場関係が存在する場所なので演劇の設定として使うと人物相関が分かりやすいというのはあります。しかしそれを抜きにしても作中それぞれの人物の思惑や接し方は違和感がなかったと思います。その分、実際に起き得そうだなーとも思えました。
    ラストの退職を告げられて名札を見つめる場面は、元はなかったものだとか。初日にハケる前にうっかり落としたので回収してそれをやれば意味有り気になるだろうとした回避策だったそうです。偶然が進化を生んだのですね。
  • 満足度★★★★

    劇構造の新発明
    「3人いる!」は凄い。演劇の構造を「解体」したから凄いのではなく、『n人n役(n≠1)』という演劇の新たな構造体を発明したから偉いのだ。(更に、これは「n人m役(n≠m、n≧1、m≧1)」という構造の成立を予想するものでもあった。)で、この技術的に完成困難な芝居を演じきった役者も偉い。さらに、この構造を違和感なく観客に伝える演出も偉く、その演出に応えた役者も偉い。この見応えこそが、現代演劇の楽しみ。

  • 満足度★★★★

    『LOVE』
    2本目の観劇が『LOVE』。
    芝居ではない(と思う)。"演劇"というよりは"表現空間"。
    作者は、今までの現代口語演劇とさほど変わるところはない、とは話でいたけれど。
    これこそ、百人百様の想いを持ち受け取る作品だろう。

    私に至っては、「人生」、さらには、「自然界の摂理」まで体言しているように感じた。

    ただ、メインテーマである 「LOVE」 をしみじみと感じたかというと、No かな。

    青年団の役者さんやキラリ関係の方も来ていた。

    ネタバレBOX

    YMOの曲がお気に入り。

    作者の、踊ることは楽しいことで、人生と同じところがある、という話に同感。

  • 満足度★★★★

    「LOVE」鑑賞
    最新作のLOVEを鑑賞。エチュードでやるようなことを舞台にのっけてしまうという、なんとも大胆・面白い作品だった。(演出家の多田さんはこういうことをワークショップなどでやるということは知らなかったらしいのですが)

    始め無声エチュードがしばらく続き、女性の役者ばかりが一人、また一人と増えていくのですが、はじめは場面が動かず10分ほどしたところでこれが60分続くのかなと思うと少し暗い気持ちになりました。
    けれど15分から20分したところでだんだん空気が動き始め、観客も引き込まれていったのではないかと思います。
    すれちがいや同調から完全なる一体となり、また離れては同調しだす。
    たったそれだけのことなのになぜこんなにも観客は引きこまれ、笑い声を出すのか、不思議な気持ちで見ていました。
    (実際私も声を出して笑っていました

    気になったのは役者さんの衣装が完全に私服だったのかな、ということです。(紺、黒、ベージュ系の色が多かった)
    個性や自己主張は意識して作っていないのだと思いますが、どうしても着ている服の影響もあって、個人それぞれの無声会話+リアルというより、役者・人間全体をひとくくりとして同じ記号同士のコミュニケーションのように扱っているよう感じられました。(それでよかったのかな?)
    個人的には、もう少し普段着にしても多少、色だけでもの工夫があってもよかったんじゃ、なんて思ってしまいました。

    こんなこと書いてるけど、面白かったです。

    ネタバレBOX

    はじめに無声エチュードで相手を受けるところからはじまり、次第に笑い声や呼吸が次第に出てくる。踊り狂う。つかれる。また踊り狂う。最後は一つの異質なもの(男性)が入ってきて、それをとり込んで社会に出ていく。
  • 満足度★★★★

    『社会』
    まず『社会』を観劇。ある会社のお昼休み、休憩室の1時間を切り取り描いた作品。思い違いが重なってつむぎ出される会話やシチュエーションが面白い。ちょうど1時間と上演時間は短いが見応えはある。

  • headlong to thier grave
    『LOVE』を拝見/白ちゃけた共産主義

  • 満足度★★★

    やっぱり
    永井若葉さんが素敵。
    永井さんが出てくると、空気がさらっと変わる。話の中心にいるわけじゃないけど、おもしろい。
    ハイバイでもいいけど他で演る永井さんもいい。

  • 観た
    観た。三作とも、まったく違う。
    うーん。素晴らしく有意義な時間をすごした。濃密な時間。
    面白かった~~~!!

  • 満足度★★★

    『LOVE』:身体の持つ説得力。
    エチュードから立ち上げた舞台。役者の動き、そして彼女達のかく汗が何よりも勝るという作りは今のデスロック的な演劇なのか。55分。

    ネタバレBOX

    ゲーム的・ストレッチ的な前半、ひたすら踊りまくる中盤、そして他者と向かい合う終盤とパートがはっきり別れている。終盤以外は言葉や台詞はなく、この面から見ると本作品では多田さんは演出家ではあるけれども脚本家ではない感じ。

    全体的に3月の公演のunlock#1と似た印象。コミュニケーションの多様化の中では現代口語というスタイルも演劇という形も捉え方、表現方法も変化しているということなのかなぁ。
  • 満足度★★★

    『3人いる!』:演劇らしい作品。
    映像では実現できない表現方法を、舞台で表現。立場やキャラクターが錯綜する展開は脳みそフル回転で追いかけて楽しめる。53分。

    ネタバレBOX

    机周りだけのシンプルなセット。自室で電話し、パソコンしてると誰かが入ってくる。ヤツは俺だと言い張るのだが…

    複雑なキャラクターの移り変わりを観客の思考回路に委ね、その上で成立することを前提として書かれた脚本が見事。終演後の作品解説では台本を回覧されたが、見ただけでは到底理解しがたい割り振り。

    すごくトリッキーな作品で、とても面白かったのだが、狭い空間で満員の客席の中、空調を止められたため、場内が暑くなり、集中力を少し欠いてしまうような状況だったのでその分★-1。
  • 満足度★★★

    『社会』:全部を語らない口語劇
    少ない情報の微妙なニュアンスの交点から生じる勘違い、そこから転がる展開が面白い。観客も徐々に全体が分かる構成も◎。57分。

    ネタバレBOX

    近年の現代口語劇の手法を上手にパッケージングした作品。社会の中での個と集団の在り方もちゃんと描かれてる。

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