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女々しき力プロジェクト〜序章『さるすべり〜コロナノコロ〜』『片づけたい女たち』

女々しき力プロジェクト〜序章『さるすべり〜コロナノコロ〜』『片づけたい女たち』

オフィス3〇〇

座・高円寺1(東京都)

2020/08/05 (水) ~ 2020/08/10 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/08/10 (月)

価格3,000円

座・高円寺1で
オフィス3〇〇
『女々しき力プロジェクト~序章』から
作・永井愛さん、演・渡辺えりさんの
リーディング『片づけたい女たち』15時開演回。
生演奏と草野とおるさんの語りの下
篠井英介さん
深沢敦さん
大谷亮介さんの
ベテラン3人による実に味わい深い1時間42分
堪能した!

ネタバレBOX

【配役】
バツミ(プチ整形でもして、人生、もうヒト花、咲かせたいと思っている。既婚)
… 大谷亮介さん
オチョビ(高校を卒業後、「場末の」食堂に嫁いで、姑の下で懸命に働いてきたが、いざ自分が姑の立場になっても、嫁は何もせず、憤慨している)
… 篠井英介さん
ツンコ(昇進を巡って、前任者との間に気まずい思いを引きずったまま、同棲していた年下の男をマンションから追い出してしまった)
… 深沢敦さん
不思議の国のドグラマグラ

不思議の国のドグラマグラ

キャンディプロジェクト

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2020/08/07 (金) ~ 2020/08/10 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/08/09 (日)

価格4,000円

9日のB「チームマグラ」の12:30開演回を拝見。

演出面は、正直、手が合わなかったが
今日的なテーマの設定
御法川わちこさん・森夏子さんの主演お二人と、それを支える助演陣の熱演…
終演後も深く考えさせられる110分だった。

ネタバレBOX

タイトル前半の『不思議の国の』はいいとしても、後半の『ドグラマグラ』、私のように、夢野久作のアノ名作の要素を期待したお客様からすれば、いささか肩透かし感が強いのではないか?
舞台作品の印象自体は良かっただけに、誤解を招くネーミングはちと残念だった。

【配役(チームマグラ)】
らびさん(時計を持った白うさぎ。有栖と行動を共にするが、実は…)
…御法川わちこさん(終盤にかけて、この方の一挙手一投足に目が離せなくなった)
呉有栖(自閉症の子供)
…森夏子さん(素直に感情移入できた。ところで、この方、大学生?いや高…?)
呉一郎(有栖の父)…石垣直さん
呉モモコ(有栖の母)…西守京さん
正木敬之(囚われの呉家一家の監視人、医師)…大休寺一磨さん
イモムシ(マダム)…伏見翔さん
いかれ帽子屋(夢の国でも・現実でも、ハイテンションで誰かを祝い続ける)
…奥田悠仁さん
三月ウサギ(帽子屋の相棒で、何でも仕切り屋の黒ウサギ)…岡田祐奈さん
眠りネズミ(いつもトリップして謎の言動を繰り返している)…飯濵舞佳さん
ハートの女王(気分屋の女王)
…まついゆかさん(女王役でない某役柄のとき、つか芝居だなぁと感心した)
トランプの兵・スペード…仲居凜さん
トランプの兵・ハート…神谷春華さん(『エンれぱ!Vol.3』ぶりかなぁ?)
とかげのビル(煙突掃除屋)…矢野聖さん
チェシャ猫(本作品の歌唱担当)…えぐちゆきこさん
家で出来る演劇と岸田國士

家で出来る演劇と岸田國士

家で出来る演劇

健康古民家かのう(東京都)

2020/08/08 (土) ~ 2020/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/08/08 (土)

「家で出来る演劇と岸田國士」短編3本のうち、A『ここに弟あり』とC『モノロオグ』の回を拝見。
両方とも青空文庫で読めるとはいえ、公演は明日もあるので詳細は伏せるが、初出1931年(A)、1932年(C)とは思えぬほど、現代の私たちにも充分通じるエピソードに感心させられた。75分。

ネタバレBOX

A『ここに弟あり』は三人三様のやり取りの妙が何処かおかしくもあり、最後のオチで、つい、ホロリとさせられた。
C『モノロオグ』は、古民家が似合う女優・大塚由祈子さんの一人芝居を存分に愉しめた。

【配役】
A『ここに弟あり』
洪次郎…神山慎太郎さん
紅子(洪次郎の妻)
…日野あかりさん(『微かなひかりに満ちている』ぶり)
基一郎(洪次郎の兄。洪次郎が紅子と所帯を持っていることは知らない)
…吉田壮辰さん
C『モノロオグ』
女…大塚由祈子さん(昨年の『売り言葉』とは毛色の違った一人芝居を熱演)
B『クロニック・モノロゲ』
女…日野あかりさん
男…佛淵和哉(ほとけふち・かずや)さん(今回は拝見できなかった、『お湯で流して』の仏様)
恋する小説家〜映画と舞台のW上演〜

恋する小説家〜映画と舞台のW上演〜

Moratorium Pants(モラパン)

OFF OFFシアター(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/04 (月)公演終了

満足度★★★★

2020年8月5日、動画配信で視聴。
橋本昭博さん、佐山花織さん、星亜沙美さんといった名前と顔の一致する役者さんの他
(途中で声で気づいたが)『カメラを止めるな!』の秋山ゆずきさんもご出演。
よく練られた脚本と演出の107分、大変愉しめた。

【追記】
何か「オトナの事情」があったらしく、配信はたった一晩で終わってしまいました。

本多劇場〜単純明快なラブストーリー

本多劇場〜単純明快なラブストーリー

制作「山口ちはる」プロデュース

本多劇場(東京都)

2020/07/23 (木) ~ 2020/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/07/26 (日)

価格5,000円

千穐楽の26日14時開演回(終演後の舞台挨拶&演奏含めて2時間20分)を拝見。

ネタバレBOX

6年前、浮間ベースで拝見した作品とは、上演時間もストーリーも別物。
が、舞台上から終始発せられる空気感は一緒。
甘酸っぱくって・ほろ苦くって…時折、我が古傷にしみる⁈ひとときだった。

演技陣。
ぎこちないやり取りを通して、生き方が不器用なカップルの半生を丁寧に演じた
主演の、櫻井竜彦さん、高柳明音さん。
そんなお二人を、つい感情過多になりがちなストーリーにも拘らず
自然体の、程よく抑制のきいた演技で支えた助演のみなさん。
観ていて、大変説得力のある座組だった。

【配役】
豊川春…櫻井竜彦さん
吉川真奈美…高柳明音さん
吉川真奈美(小学生)…新津ちせ​さん(23〜25日)、富沢里綸那さん​(26日)
安井(春の親友)…田中爽一郎さん
高橋あや…新井郁さん
高橋あや(高校生)…山田愛奈さん
久保内ゆう子…楠木杏さん
かなこ…原あや香さん
あっこ…豊田真希さん
鬼瓦…澤奈央さん
DJ中野、他…中野匡人さん
ボス村松のプリズンブレイク

ボス村松のプリズンブレイク

ボス村松

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/07/24 (金) ~ 2020/07/25 (土)公演終了

鑑賞日2020/07/24 (金)

価格2,500円

24日11時半開演回(110分)を拝見。

ネタバレBOX

DJ仕立ての前説、どこまでがアドリブで・どこまでが台本通りなのかはわからないが、ココでのやり取りはとても愉しめた。

でっ、本編。
客観的な評価はさておき、主観的には全く手が合わなかった。
久方に目にする役者さん達の熱演にも拘わらず、開演早々に醒めてしまった自分が悪いのかなぁw…ということで、今回は「満足度」の星評価はパスしときますね。
『にんぎょひめ』オンライン生配信

『にんぎょひめ』オンライン生配信

柿喰う客

六本木トリコロールシアター(東京都)

2020/07/22 (水) ~ 2020/07/22 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/07/22 (水)

価格0円

にんぎょひめ…永田紗茅さん
にんぎょひめの姉…原田理央さん、今井由希さん
王子その他・狂言回し…大村わたるさん
の布陣によるオンライン配信(40’48”)を視聴。

周知の『人魚姫』を柿喰う客風にアレンジ、振付もなされた作品だったが
現役の子供だけでなく、大きな子供?の胸にも素直に響く「演劇」だった。
それにしても、この作品、子供達の反応がビュンビュン飛んでくる、観客を入れた、ナマの舞台でも観たかったなぁ…。

MilKyway【映像配信公演】

MilKyway【映像配信公演】

salty rock

配信アプリ検討中(東京都)

2020/07/03 (金) ~ 2020/07/05 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2020/07/04 (土)

salty rock 18th stage「MilKyway」より、7月18日配信の第二弾(2本)を視聴(第一弾と合わせて、料金は1500円のコースを選択)。

なお
鑑賞日は、CoRichの仕組みの関係で7月4日となっているが、本当は18日。

ネタバレBOX

”まなづるとダァリヤ”(33'17")は、以前、芝居や朗読で拝見・拝聴した際に感じた、牧歌的な寓話感が剥がれて、荒涼とした心象風景の映像詩に生まれ変わっていた。
演じ手の野崎涼子さん熱演。

”土神ときつね"(38'25")は、手塚優希さんの一人3役芝居の映像化といった趣き。
私だけかもしれないが、原作を知らない身には、きつね・樺の木(かばのき)・土神(つちがみ)の区別が途中からやや混乱した。そのため、原作を読んだ上で再度視聴し、三者の関係を把握できた。
なお、個人的には、土神の不器用さに共感。
『ブラックアウト』

『ブラックアウト』

singing dog

雑遊(東京都)

2020/07/16 (木) ~ 2020/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/07/16 (木)

価格4,000円

初日の16日19時開演回(100分)を拝見。

ネタバレBOX

飲酒時の記憶障害を意味する「ブラックアウト」を冠した本作は、アルコール依存症の患者に更生プログラムを課す専門病棟が舞台。
飲酒の誘惑に何度も屈しながらも、幸せな人生を過ごしたいと願う、人間の弱さと愛おしさのを描いた100分間は、ノンフィクションでは過酷過ぎる題材に、適度なユーモアと情感を絡ませた、見応えのある作品だった。

それから、谷仲恵輔さんの前説からの導入部。作品とは別に、(勿論、台本にあるセリフなのだろうが)コロナ禍の渦中にある演劇人の叫びとして受け止めた。公演が流れた多くの演劇人達のことも脳裏に浮かび、ズシンと胸に響くものがあった。

【配役】
鈴木(病院に担ぎ込まれた患者。愛称・スズさん。元・不動産会社の営業、他)
…谷仲恵輔(やなか・けいすけ)さん(『ブレッチリーの啼かない鵞鳥たち』で、その「新劇」的な声で覚えた役者さん。後の『治天ノ君』の「明治天皇」役の他、拝見舞台多数)
佐藤(患者。愛称・専務。挙式を控えた娘あり)
…吉田テツタさん(『治天ノ君』の牧野内大臣役)
渡辺(患者。愛称・ワタさん。母親と二人暮らし?独身?)
…井内勇希さん(パラドックス定数さんの舞台、『蛇と天秤』しか観たことないもんでぇ…スイマセン!今回がお初の役者さんです)
山本(患者。愛称・あんちゃん。「失楽園の蛇」のような役回り)
…吉田雅人さん(役者さんとしてはお初だが、Antikame?作品の演出助手として、お名前を拝見したことのある方)
高橋(看護師。愛称・はっしー。実は元・依存症患者)
…小林大輔さん(『夜明け前、私たちは立ち上がる。』の中電社員役など、TOKYOハンバーグの役者さん)
田中(患者。愛称・棟梁。外出許可を貰い、幼い子供たちに逢えると喜んでいたものの…)
…今井勝法(いまい・かつのり)さん(本当だったら『まるは食堂』が初見のはずだった役者さん)
中村(看護師。愛称・エンジェル。シングルマザー。同棲相手が…)
…前園あかりさん(近年は専らAmmoさんの舞台でだが、最初に拝見したのは、あやめ十八番『肥後系 新水色獅子』)
伊藤(患者。愛称・ティーチャー。時折、蟻の幻覚が見える)
…楢原拓(ならはら・たく)さん(劇団チャリT企画の主宰さん)
「キズツクキカイ」「お湯で流して」

「キズツクキカイ」「お湯で流して」

たすいち

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2020/07/11 (土) ~ 2020/07/19 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/07/14 (火)

『お湯で流して』14日20時開演回(105分?)を拝見。

ネタバレBOX

突拍子のない設定(←褒めてます)の下、ドタバタで笑わせながらも、(アプローチの仕方は異なるが『キズツクキカイ』と同様のテーマなのかな?)最後はしみじみと考えさせてくれるナイーブなコメディー。

役者陣では、蓮城まことさん以外は、皆さん、少なくとも一度は舞台を拝見したことのある方ばかり。おかげで【登場人物】のペーパーに殆ど目をやらずに、舞台上に集中できたのは有難かった。
なお、個人的には、池内理紗さん演じる「鵜飼志呂子」の、見かけによらないパワーファイターぶりが良かった?!

【配役】
白枝燈華(しらえだ・とうか。結婚した後も弟のことが気がかりな、しっかり者の姉)
…蓮城まことさん(宝塚の男役をナマの舞台で観るのは4人目だが、皆さん共通するのは、何気ない立ち姿がどこか颯爽としてるんだよなぁ)
政谷薫(まさたに・かおる。姉・燈華に連れられて獄楽温泉に来た弟。姉思い&姉の存在がプレッシャー?)
…鳥谷部城(とりやべ・じょう)さん(今はなき明石スタジオでの『Marry Meeeeeeeeee!』以来)

【獄楽温泉の従業員】
野路田吾作(のじ・たごさく。主人)
…吉川瑛紀さん(『地大さん家の150年+』ぶり)
明石久安(あかし・くあん。女将。青西とは幼馴染)
…田久保柚香さん(あの問題作?『みのほど』で意識した役者さん。直近、拝見した『しだれ咲き サマーストーム』の「お琴」役も好演だった)
伊方九郎(いがた・くろう。従業員。地獄耳?)
…中田暁良さん(ニヒルな役柄が多い。たすいちの劇団員さんとして、舞台多数拝見)
鵜飼志呂子(仲居。竹を割ったような気性の持ち主)
…池内理紗さん(filamentz『いざ、生徒総会』の「生徒会長」役のイメージが良い意味で変わった)
埜本侑(のもと・いく。仲居。ホスピタリティーに溢れている。獄楽温泉唯一人の〇〇)
…大森さつきさん(劇団員になる前も、たすいちの舞台で拝見はしていたが、個人的にはVoyantroupeでのイメージが強烈過ぎて、なかなかぬぐい切れないでいた。だが、それも今回の舞台ですっかり「お湯で流して」しまわれたようだ)
虎杖流美(いたどり・るみ。新人の仲居。さぼりがち)
…長谷川栞さん(『アベサダ:リローデッド』以来、拝見舞台多数)

【獄楽温泉を訪れた人々】
源憂太(傷心で温泉を訪れる。生真面目)
…見米克之さん(所属の劇団ミックスドッグスさんの舞台は勿論のこと、たすいちでは『モンストロ・メモリ』での好演が印象的な役者さん)
外森梅(温泉の常連客)
…大田彩寧さん(外部出演の舞台では『犬(もしくは)神』の「秦桜梨」役の印象が強い、美少女系の役者さん)
青西美玖(あおにし・みく。久安の幼馴染。獄卒)
…白井肉丸さん(劇団員になる前も・今も、たすいち一座のメンバーな、個性的な役者さん)
丘野てんこ(〇〇からの逃亡者)
…浅利ねこさん(『遥かなる高速の旅路』『伯爵のおるすばん』と拝見してきた、ファニーフェイスの役者さん)
石部金吉(真の正体は〇〇様)
…佛淵和哉(ほとけふち・かずや)さん(『千に晴れる』『1999の恋人』に出てた方)
「キズツクキカイ」「お湯で流して」

「キズツクキカイ」「お湯で流して」

たすいち

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2020/07/11 (土) ~ 2020/07/19 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/07/12 (日) 20:00

価格4,800円

『キズツクキカイ』12日20時開演回(108分)を拝見。

ネタバレBOX

6年前の初演のイメージが鮮烈で
ザムザ阿佐谷より狭い舞台
永渕沙弥さん・真嶋一歌さん以外は一新されたキャスト
に不安を抱えながらの観劇だったが…
初演と遜色のない出来映えに貢献した演技陣、とりわけ、竹内なつきさんの頑張りに感銘を受けた。

それにしても、上演中、演じている役者さんに、ふと6年前の役者さんの顔が重なったり・重ならなかったり…初めて観た、たすいちさんの舞台、もう二度と観る機会はないのかな?と半ば諦めかけていただけに、時を超え、更に磨かれた形で再会できたのは望外の喜びだったことを申し添えたい。

【配役】
明神唱(次男しょう。主人公)
…東直輝(あずま・なおき)さん(今回がお初の役者さん)
明神創(長男そう)
…小太刀賢さん(たすいち・客演共に出演舞台を多数拝見している役者さん)
明神理桜子(長女)
…真嶋一歌さん(初演の『キズツクキカイ』でも好演の「理桜子」を、6年前より更に役柄の人物に寄り添って演じられていた)
明神紀里(妹きり)
…細田こはるさん(役柄の設定故か、初演の三品優里子さんのイメージが重なって見えた。役者さんの個性に即した配役だなぁと)
明神致(父)
…はしもとなおやさん(今回がお初の役者さん)
明神説子(母)
…野中紗織さん(今回がお初の役者さん)
明神裂(祖父れつ…実はその正体は妖怪ぬらりひょん)
…菊池泰生さん(いくらなんでも若過ぎると案じていたが…さすがは役者さんだなぁ!)
明神十兵衛(猫又)
…幾世優里さん(劇団ミックスドッグスの看板女優。今回の紀里とのやりとりの場面、大変微笑ましく感じながら拝見させてもらった)
こっくりさん
…中村桃子さん(メイクのせいか、初演の加瀬恵さんのイメージが重なってみえた)
垢舐
…大和田あずささん(イメージ的に合うのかなぁ?と案じていたが、初演の白井肉丸さんとは違う「垢舐」を演じていた)
けらけら女
…生田麻里菜さん(初演の松倉彩夏さんが「からから」、今回の生田さんは「げらげら」かなぁ?! この役、結構、難役だと改めて思った)
ケータイ(付喪神)
…竹内なつきさん(多少、手を加えてあっても台本は同じ。6年の歳月を経たといっても作・演は同じ目崎さん。とくれば、役柄が、ある程度、初演のトレースになるのは当然のことではあり、勿論、それが悪い訳ではない。ただ今回、お一人だけ、初演の役者さんのイメージが全く重ならなかったのが「付喪神」。役者さん自身の個性の違いかもしれないが、それ故、今回、一番、印象に残った)
琴川れのあ(創の彼女。唱の幼馴染)
…園山ひかりさん(お初の役者さん。美少女枠の役柄を好演)
兵馬昴太(ひょうま・こんた。理桜子の彼氏。実は退魔師)
…多田直人さん(たぶん?!お初の役者さん)
キズミ(唱の悩みが創り出した妖怪)
…永渕沙弥さん(6年前より、はるかにサディスティックで・哀しい「キズミ」を熱演)
キョーコ(唱にとって初めてのファン)
…星澤美緒さん(演じやすそうで実は難役を好演)
MilKyway【映像配信公演】

MilKyway【映像配信公演】

salty rock

配信アプリ検討中(東京都)

2020/07/03 (金) ~ 2020/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/07/04 (土)

価格1,500円

salty rock 18th stage「MilKyway」より、7月3日配信の第一弾(2本)を視聴(第二弾と合わせて、料金は1500円のコースを選択)。

ネタバレBOX

配信1本目の「虔十公園林(けんじゅうこうえんりん)2020(36’34”)」は、何度か拝見したことのある演目。故に、コロナ禍の影響で映像配信となった今回公演の改編部分にウン・ウンと頷きながらの視聴となった。
画像の質や編集が「だいたい、こんなもんやろなぁ」との予想より、はるかに上をいっていた点
出ずっぱりの松本真菜実さんの、ヒロインと等身大の空気感に好感を抱いた。

配信二本目の「なめとこ山の熊(35’51”)」はお初な演目。
題名や出囃子・衣装、そして昭和の名人噺家のような石戸貞義さんの佇まいのせいで、当初は落語の人情噺かと思っていた(実は、これまた、宮沢賢治の作品)。
視ている側が心配になる程の、あいにくの雨の中での収録だったが、それがかえって、石戸さんの熱演を一層引き立てる役割を果たしていた。
瑞々しい新緑の風景の下での一人芝居、ちょいとばかし感動モノの映像だった。
アレルギー2020

アレルギー2020

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/06/27 (土) ~ 2020/06/28 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2020/06/28 (日)

山本沙羅さん(演劇集団キャラメルボックス)・高村颯志さん(家のカギ)のBバージョンを
28日14時開演回(途中休憩込み35分)で拝見。

ネタバレBOX

キャラメルボックスといえば、個人的には小林春世さんのイメージが強いんだが、今回の山本沙羅さんも同じく、表情・表現豊かで巧みな演技が印象的。
短い上演時間ながらも、高村颯志さんとのチグハグなやり取りを愉しませてもらった。
俺のお尻から優しい音楽

俺のお尻から優しい音楽

五反田団

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/02/04 (金) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2011/02/04 (金)

観劇三昧で視聴。

確かに、これは、生真面目な観客ならば本気で怒り出しそうなw 終始、ナンセンスで貫かれた2時間弱。
ただ、そのナンセンスな芝居を、(時折、堪え切れずにクスクスしながらも)役者陣が生真面目に演じたからこそ、長尺ながらも快適な?時間を過ごせたんだと思う。

それにしても、観終わった後に収録日を確かめると…なんと9年前!
今、どこかの小屋でかかっても違和感なく上演できるんじゃないだろうか。そして、今、上演しても、生真面目な観客は怒り出すだろうな、たぶんw

ネタバレBOX

【配役】
大山(尻バイオリニスト)…大山雄史さん
クリス(大山のフィアンセ)…木引優子さん
カジヒデキ(大山の才能に賭けた男)…前田司郎さん
マキャベル…墨井鯨子さん
フランソワ(実はシラク大統領の息子)…布川雄治さん
ジェット…宮部純子さん
フランチェスカ(大山が真に愛している娘)…後藤飛鳥さん
ボリス…西田麻耶さん
ムッシュ・メタボリック(教師)…用松亮(もちまつ・りょう)さん
シモーネ(校医)…望月志津子さん
シラク大統領…吉田亮さん
刑事…石澤彩美さん

『シンクロ・ゴッサム・シティ』『病室』で拝見したことのある用松亮さんの何と若々しいこと!(9年前の作品だから当たり前w)。
『売り言葉』

『売り言葉』

角田佳代ひとり芝居

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2020/06/27 (土) ~ 2020/06/28 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2020/06/27 (土)

価格3,700円

27日19時開演回(空気入れ替えのための途中休憩10分含む90分強)を拝見。

「売り言葉」は、昨年9月の大塚由祈子さん版に続いて二度目の観劇。

ネタバレBOX

前半は快調。ドタドタ・バッタンな大塚”エネルギッシュ”「智恵子」よりは、お茶目で文芸作品調な角田「智恵子」だったが、これはこれで演者の個性なんだろうと理解。
ただ、後半は、着物の帯のトラブルに意識を消耗させられたのか? それとも、コロナ禍による長かった自粛期間の影響か、明から暗に転ずる役柄の演技とは別の意味での「ガス欠」を(特に終盤)感じさせられた。
コロナ禍の下、準備が大変だった旨、ご本人の一連のツイートで承知してはいたので、次の公演に期待したい。

なお、本公演でのコロナ対策だが、開場時の対応は望むべき限り完璧。終演後の後説で、観劇後2週間の注意点、コロナ罹患時の対応につき、要点を伝えたのは高評価。

最後に、あくまでも暑がりの観劇オジサンの雑感だが、上演中、ちと蒸し暑く感じられたことを付記しておく。
演劇の街をつくった男

演劇の街をつくった男

ACALINO TOKYO

小劇場B1(東京都)

2020/06/19 (金) ~ 2020/06/21 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2020/06/21 (日)

価格3,000円

21日13時開演回を拝見。

NHK朝ドラのテイストで語られた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観た気分の、わかりやすく・親しみやすい内容の53分だった。
それから…本多一夫氏ご自身が登場するエンディングには、静かなシーンながらも、自然と胸熱になった自分に気づかされた。

なお、ウィズコロナの時代において、これからは、今日のような60分前後の公演が増えていくんだろうなぁ…と、当日制作の皆さんのコロナ対策用重装備の姿を見ながら、改めて感じさせられたことも付記しておく。

ネタバレBOX

【配役】
小劇場の役者・萩原莉子…中薗菜々子さん
本多一夫(過去)…林雄大さん
スナックのママ(過去)…大部恵理子さん
不動産業者・和田(過去)…杉山圭一さん
劇団員(現在・過去)… 石川啓介さん
劇団員(現在・過去)… 笠井里美さん
劇団員(現在・過去)… 野川雄大さん

珉亭バイト、語り…とみやまあゆみさん
特別出演…本多一夫さん
俺も頑張る

俺も頑張る

オーストラ・マコンドー

ザ・スズナリ(東京都)

2020/06/20 (土) ~ 2020/06/22 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2020/06/20 (土)

初日の6月20日19時半開演回(100分弱)を拝見。

ネタバレBOX

自由な演劇を禁じられた?架空の国を舞台に、収容所に収監された3人の演劇人が、舌を切られ(このため、以降は「無言劇」として進行)、劣悪な生活環境の下で苦役を強いられる。
ただ、そんな苦境の中でも、3人は「演劇」を忘れられず…という、コロナ禍で自粛を強いられた演劇人の溜まりに溜まったマグマの沸るような思いを真っ向からぶつけられた(特に「ことば」が蘇ったエンディング!)100分弱の「マスク演劇」。

まず、上述の設定で無言劇の世界観に説得力を持たせたこと、更には、主に2種類の映像(「後藤剛範さん扮する収容所の所長の独白シーン」「収容所のミニチュアで描写する俯瞰シーン」)の使い分け等の細かな工夫に感心させられた。

次に、主演の3名が常にソーシャル・ディスタンスを保っているのに途中で気づき、驚いた…といった具合に、全体的に、ウィズコロナの世界における、一種の実験作としての色合いを強く感じた。

なお、延々と続く苦役のシーンに、途中、単調に感じたことも、敢えて付記しておく。

【出演者】
収監された3人のうちの主人公…カトウシンスケさん
収監された3人のうちの女性、他…清水みさとさん
収監された3人のうちの一人…豪起さん
収容所の所長…後藤剛範さん(映像出演)
収容所の監視員、手話をする女の子…小林風花さん
パノラマ制作・撮影…殖田育夢(ふえた・いくむ)さん
初演版 -阿呆船-

初演版 -阿呆船-

吉野翼企画

バルスタジオ(東京都)

2020/06/10 (水) ~ 2020/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/06/11 (木)

価格3,800円

「野外劇 新譚 糸地獄」(2018)、「疫病流行記」(2019)に続き、今年も、岸田理生アバンギャルドフェスティバル「リオフェス」の演目・「初演版 -阿呆船-」(130分弱、途中休憩込み)を幸いにも観劇することができた。

私には初見の作品。事前に「予習」していこうかとも一瞬考えたが、過去2年の「リオフェス」体験を踏まえて、敢えて白紙の状態で拝見。結果、相変わらず理解は及ばぬものの(観劇後、「復習」したんで、概要はつかめました)、今回もまた…いや、今まででイチバン、舞台から湧き起こる熱量に圧倒され、只ならぬ高揚感を覚えた130分弱だった。

あと、本公演におけるコロナウイルス対策について触れておく。
会場内の消毒は、開演前及び換気も兼ねた3回の途中休憩の間じゅう、出演者の数名がモップやダスターで床を消毒。さらには、客席を回って観客の手を消毒液をかけたりと、かなりこまめに行っていた。
ただ、開演前も途中休憩時もだが、あくまでも劇中の人物然とした振る舞いに、違和感は微塵も感じなかった。
それから、出演者全員、マスク着用での演技だったが、ペイントや造作を施されたマスクは完全に衣装の一部と化し、これまた、違和感ゼロ!…消毒・マスク着用演技共々、演出等の皆さんの創意工夫に頭が下がる思いがした。

ミセスダイヤモンド

ミセスダイヤモンド

ろりえ

駅前劇場(東京都)

2018/12/19 (水) ~ 2018/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

観劇三昧で視聴。
2018年の暮れ、見逃してしまった作品は、観ている側が照れ臭くなるほど、直球ど真ん中のスポ根コメディー。2時間半近くの長尺ながら、終盤に向けてグングン加速していくテンポの良さに引っ張られるようにして、最後まで一気に観ることができた。
そして、ゲームセットの後の、決して枯れることのないエバーグリーンなエンディングは、歳を喰った観劇オジサンの胸にはとりわけ響くものがあった。
それにしても、あの社歌、何度聞いても笑えるなぁw

わかば

わかば

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2016/05/01 (日) ~ 2016/05/09 (月)公演終了

満足度★★★★

観劇三昧で拝見。
亀山浩史さん(185cm)、菊池佳南さん(キクチ・カナミ、154cm)の一見「チッチとサリー」な疑似夫婦の生活をスケッチした70分強のブラックユーモアあふれる二人芝居。
起承転結がハッキリしていないと満足できない方もおられるようだが、ベッドの下に眠っている〇〇〇の事などなど、伏線を敢えて(かなぁ?)回収しないエンディングは個人的には好み。
うさぎストライプさん、ナマでは「空想科学II」しか観ていないのだが、本作も初見は是非ライブで観たかった!と4年後に臍を噛む思いがしたw

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