満足度★★★★
鑑賞日2020/06/11 (木)
価格3,800円
「野外劇 新譚 糸地獄」(2018)、「疫病流行記」(2019)に続き、今年も、岸田理生アバンギャルドフェスティバル「リオフェス」の演目・「初演版 -阿呆船-」(130分弱、途中休憩込み)を幸いにも観劇することができた。
私には初見の作品。事前に「予習」していこうかとも一瞬考えたが、過去2年の「リオフェス」体験を踏まえて、敢えて白紙の状態で拝見。結果、相変わらず理解は及ばぬものの(観劇後、「復習」したんで、概要はつかめました)、今回もまた…いや、今まででイチバン、舞台から湧き起こる熱量に圧倒され、只ならぬ高揚感を覚えた130分弱だった。
あと、本公演におけるコロナウイルス対策について触れておく。
会場内の消毒は、開演前及び換気も兼ねた3回の途中休憩の間じゅう、出演者の数名がモップやダスターで床を消毒。さらには、客席を回って観客の手を消毒液をかけたりと、かなりこまめに行っていた。
ただ、開演前も途中休憩時もだが、あくまでも劇中の人物然とした振る舞いに、違和感は微塵も感じなかった。
それから、出演者全員、マスク着用での演技だったが、ペイントや造作を施されたマスクは完全に衣装の一部と化し、これまた、違和感ゼロ!…消毒・マスク着用演技共々、演出等の皆さんの創意工夫に頭が下がる思いがした。