oldtraffordの観てきた!クチコミ一覧

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壁に挟まった男

壁に挟まった男

スズキプロジェクトバージョンファイブ

劇場MOMO(東京都)

2019/10/30 (水) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度

主宰の鈴木さんの笑いのセンスが秀逸なカンパニーなので、鈴木さんのアドリブやカーテンコールでのツッコミが最高。
ですが、楽しめたのはそれのみでした。

正直、コメディにストーリー展開の面白さはそれほど求めないとはいえ、もう少し引き込んで欲しかった。
続きはネタバレBOXにて。

ネタバレBOX

まず、劇場に入ったら場内整理の女性に笑顔がなく、自由席の自分に席案内も無い。
空いてる席がどこかわからず聞いてみたが無愛想な対応で、のっけから気分が悪い。
また、全5列のうち前2列が指定席(当然料金割高)で、端の方の席は見切れ席になっているという設定も、観る側の事を考えてない感じがした。

お芝居の内容も、タピオカ店と蕎麦屋って言うのを相反させてるのかも(まあ、あまり意味はないかもですが)知れないけど、その2店の壁に挟まってるって言う設定からの展開に面白さが無く、ずっと『有り体』な感じで退屈でした。

コメディにとって大事な『間』やテンポもイマイチ。なので、ほとんど笑えませんでした。

ゲイ役の齋藤航さんがひとり際立ってたけど、他の役者さんの中には『セリフ言ってます』って感じの方も多くて、観ててしんどかったです。

他の口コミが評価高くてちょっと驚きです。

次回はお客様へのホスピタリティや芝居のクオリティを上げて頂きたいです。
プラネタジャッジ

プラネタジャッジ

スズキプロジェクトバージョンファイブ

駅前劇場(東京都)

2019/01/10 (木) ~ 2019/01/14 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/01/14 (月) 13:00

価格3,700円

2回観劇しました。
スズプロさんらしいキャストのキャラの可愛らしさや、恒例の『スズキ』が相変わらず楽しめるんですが、今回はベース(持ち味)のコメディの器の中に、未来(近未来)を描き、現代を炙り出す展開は見事でした。
公演終了してますが、以下、念の為ネタバレBOXに書きます。

ネタバレBOX

舞台は火星、地球人よりも能力の優れた火星人が地球を侵略するかどうかを会議するというシチュエーション。
地球の情報を提供する情報局の2人が会議を進行していく。
この2人が実は地球人で、会議の参加者は火星探索に来た地球人が開発したAIだったという設定は、AI達があまりに人間的なため後半まで全く気付かなかったわけだけど、逆にAIはこのぐらい精巧に作られるのかもしれないっていう未来を想起させた。
地球は人類が破滅させてしまうかもしれないというメッセージの反面、火星でまた人類(地球人)が猛威を振るうのは嫌だなと思わせられたが、唯一の『非AI』のスズキが実は異星人で、ラストシーンで『そうはいかぬ』とばかり登場したのは痛快でした。

とても秀逸なストーリーでしたが、残念だったのは、何人かの役者さんが『役を演じてます』って感じで不自然感たっぷりだった事。
セリフの間合いなど、不自然感があると見ている方は芝居に集中できない。
お話が面白かっただけに、その部分は惜しかったです。
地球防衛レストラン2

地球防衛レストラン2

劇団SPACE☆TRIP

新宿スターフィールド(東京都)

2018/12/13 (木) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★

鑑賞日2018/12/16 (日) 12:00

『アイドル芝居』と聞いていたのである程度想像はしたけど、アイドル好き以外の客にも楽しめる作りにしてもらいたかった。
演者さんは皆上手いんだけど…

ネタバレBOX

そもそも地底人と地上人との対比にもそれ程斬新さはなく、地底人の特徴も『根菜』と『サングラス着用』くらいで面白みに欠けた。『地球を守る』地上のレストランだが、そもそも『地底』も地球なわけだし…。
地底人の生活をもっと深く掘って笑わせて欲しかったです。

女性キャストが客席とのやりとりをしたり、舞台の最前から客席が凄く近かったりでアイドルファンが好きそうな演出も、『如何にも』って感じで白けた。

コメディならコメディでもっと笑わせて欲しかったし、地底人と地上人の人情ドラマもチープな感じだったなあ。
演者さんは上手かったので、とても惜しいです。
青春超特急

青春超特急

20歳の国

サンモールスタジオ(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★

鑑賞日2018/04/29 (日) 14:00

価格3,500円

青春感も清涼感もパワフルさもいいんですが、上演後の『卒業式イベント』を含め『自己満足』にしか見えなかった。
芝居の中身より、伝わってきたのは『演じてる側の仲の良さ』。
高校生がカラオケ歌うリアルさを描きたかったんでしょうが、全編で『上手じゃない』歌声を聞かされるのは正直苦痛でした。

犬は吠えるがキャラバンは進む

犬は吠えるがキャラバンは進む

スズキプロジェクトバージョンファイブ

小劇場B1(東京都)

2017/05/09 (火) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/05/14 (日) 17:00

社会の底辺に住む人たちにスポットを当て、自らのパワーで眼前の敵と戦う(それはイコール自分との戦い)の挑むストレートさは見終わった後に清々しさを感じさせられた。
ただ、区役所の男女の関係であったり、ボランティアの人の心情とホームレス達との関係性であったり、もう少し掘り下げて、メリハリが有ったら尚良かったな、と思いました。
舞台ならではの息吹、迫力に関しては、高い熱量で魅せて頂きました。

ファンファーレサーカス

ファンファーレサーカス

ねもしゅー企画

新宿FACE(東京都)

2016/02/11 (木) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★

ねもしゅーさん見直しました!
根本宗子さんの作品は1本見ていたが、その時は「女子のドロドロ」がただただキツーイ感じで描かれてて、笑えないし怖いしで、見終わった後いい気持ちにならなかったので以来敬遠していました。
この「ファンファーレサーカス」は、出演者の方に案内頂き、「いつもと違う旗色の作品」ということで、久しぶりに彼女の作品に赴く。
結果、良い意味で裏切られました!
以下、ネタバレボックスにて。

ネタバレBOX

15歳の少女が、彼女にしか見えない妖精の誘いで、おとぎ話の中の世界に入っていく。その中のサーカス団とのあれやこれや。

15歳役の2人の女の子の演技は粗っぽいものの、月刊根本宗子のメンバーや石澤希代子さん、男性ダンサーのダンスのクオリティ、そして何より「おとぎ話」の演奏・曲がすばらしく、趣里さん演じるヒロインのバレエも含めて、ステージ上のトータルスペクタクルは理屈ではなく感動を生み出していたと思う。

途中、劇団鹿殺しを思い浮かべたりしたけど、根本宗子さんもこんな物語を作れるんだ、と改めて感服。

できればもう少し長くやってもらいたかったし、同じメンバーで再演してもらえると嬉しいです。
幸せはピンクのアメ車に乗ってやってくる

幸せはピンクのアメ車に乗ってやってくる

A.R.P

千本桜ホール(東京都)

2016/01/26 (火) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

とにかくテンポと間がイイ!
開場時間ちょうどに行ったら劇場前には既に長蛇の列。初めてのカンパニーさんだったが、人気のようで、自然と期待が高まった。
「コメディ」ということでしたが、そう簡単には笑わない自分をどこまで楽しませてくれるのか、それも楽しみでした。

舞台は古びた何の変哲もない喫茶店。マスターと、男女のバイト(?)の3人で切り盛りをしている。そこに訪れる客のすべてがキャラが濃い!そしてボルテージが異常に高い!これで本当に最後までこの熱を保てるのだろうか、と不安になったが・・・。公演終わったけど、一応このあとは、ネタバレボックスに書きます。

ネタバレBOX

キャラの濃い客の代表のような「たくや」が別れた彼女との再会を信じ、喫茶店で待つのだが、ストーカーを絵に描いたような、キレキレの状態。そして彼女が現れるが、性転換をして姿はまるっきり男になっていた。

ここで良かったと思うのは、キャラの濃さで完全に逆転したこの2人だったのが、実際には性転換したというのは嘘で、元カノが依頼した「便利屋」だった、という設定。キャラ逆転のまま展開してたら、たくやのキャラが「あれは何だったんだろう」という印象とともにあのままフェイドアウトしてしまう可能性があった。その展開になってたら、完全にまとまりのない散らかった作品になってたかも知れない。

便利屋は後半まで、笑いのネタとしていいスパイスになってた。
この登場の仕方も、あまりにも多いと「しつこい」と思われたり「押し付けがましく」感じさせたりするが、芸人さんが演出をしているだけに、さすがに放り込んでくる間の上手さがあり、素直に笑えた。

コメディでたまに困るのは、観客が「過剰に笑う」だったり、リピートしているため「予定調和的に笑う」など、周りを白けさせる効果を発してしまうことだったりするが、私が観に行ったときは観客も一体となってて、素直に気持ちよく楽しめた。

物語の落とし方が若干ベタでしたが、演者さんの力量と演出の上手さがいい感じでシンクロしていたように思う。
青春ゲットバック 2ndシーズン

青春ゲットバック 2ndシーズン

ひらさわひさよし&フルタジュン プロデュース

シアター711(東京都)

2016/01/26 (火) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★

どうした・・・!?
ひらさわひさよし&フルタジュン プロデュース公演、3年前の続編となるSeason 2。ヘブンツーリストが主催する「青春追体験ツアー」に集まる男女の物語。Season 1でも登場した運転手のポール、Season 1のボイスドラマの途中で、青春を取り戻したはずだった富士子、ヘブンツーリストの企画部長の影浦。そして、青春を取り戻したいと願う新しいツアー参加者たち。
ボイスドラマ10話の最終回としての舞台版。どんなどんでん返しがあるのか、そして、前回青春を取り戻したはずの富士子に何が起こるのか、ワクワクして訪れたシアター711。以下、ネタバレBoxにて。

ネタバレBOX

正直、全体としてまとまりがなく、ほとんど楽しめなかった。Season 1を観ていた自分としては、やはり富士子の心の中をもっとえぐって欲しかったし、最後に歌うところで富士子の過去の自分への折り合いのつけ方や、これからの人生への覚悟などを感じさせてくれるようなつくりにして欲しかった。

フルタジュンさんは、そんなある種文学的なお話を書いてこられた方なので、本当に勿体無いと思いました。

その他に残念だったのは、物語の軸を感じられなかったこと。1つのキャンピングカーに乗っていた参加者が2手に分かれてしまったところから舞台版が始まるのだが、その後の顛末が本当に荒すぎ。高速道路で車を乗り移るシーンであったり、イケメンとぽっちゃりちゃんが少しの間くっつくことであったり、非情だったヘブンツーリストの専務が、車での撃ち合い(これも何だったのか!?)のあと、急にいい人になったり・・・。
人が描かれてないので、凄く足腰のしっかりしたつくりになってなかったと思います。

こんな感じで「まあいいじゃん、堅いこと言わずに楽しめば」みたいなことを思う人が楽しめるのかな。カーテンコールでのダブルコール、全く信じられなかった。

大好きな劇団のプロデュース公演なのでこんなことは言いたくないのだが、あまりに残念で思わず吐いてしまいました。

前回の「結婚泥棒」が素晴らしかっただけに、大変残念です!
【全ステージ前売完売】 「賢者の惡計」 【追加公演決定】

【全ステージ前売完売】 「賢者の惡計」 【追加公演決定】

DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2016/01/19 (火) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★

面白いアプローチ
「ブラインド・タッチ」と「悪魔の証明」の2本立て芝居。1本目も2本目も、人間の狂気が描かれてて、終わりには背筋が寒くなり、怖さの高みに連れて行ってもらった。以降、ネタバレボックスにて。

ネタバレBOX

「ブラインド・タッチ」では、テーブルの上に袋に入れられた目玉を発見したときが、一番怖かった。その目玉の形状や血に程よくまみれた感じが、CGや特殊メイクのある映像の世界にも負けない感じでとってもリアルだった。
「楼蘭」さんで何回か見てた金子彩名さんが重要な役。楼蘭での「可憐で怪しげ」の「怪しげ」部分はこのお芝居では封印されていたようですが、ずっと目隠しをしているのが勿体無いくらい魅力的な女優さんです。
目が見えない人達は、「5感」のひとつを失う分、その他の感覚が研ぎ澄まされることが多いが、この物語では突然視力を失ったため、研ぎ澄まされるには時間が足りない。でも、金子さん演じる葵は過去のストーカー被害で心に巣食っている「恐怖」と「怒り」が、その超感覚を呼び起こしたのか、最後に真犯人に向かって「熊澤!!」と叫びながら殺してしまう。
よく考えられたストーリーだと思いました。
ただ願わくば、葵と熊澤に何があったか、それがどのような影を葵に残したか、を、もう少し深彫りして欲しかった。そうすれば、物語にもっとメリハリがついたと思う。

2本目の「悪魔の証明」。「人肉を食う」という異常趣向で集まった人達。戦時中などではなく、この飽食の時代にあえて「人肉」を食べることに異常性が浮き彫りになるのだが、この人達があくまで「普通の人達」として描かれているところに恐怖があった。また、この作品がコメディータッチで展開するところにも、謎解き後とのギャップに更に恐怖を感じさせられた。
ただ、実際は殺していない菜月がなぜ返り血を浴びていたのか、長い時間死んだ振りをしていたチサトの呼吸なんかがあの至近距離で聞こえない、という設定がやや不自然。アプローチが凄く面白く、役者の演技もとても良かっただけに、残念だった。
イヌジニ

イヌジニ

雀組ホエールズ

OFF OFFシアター(東京都)

2015/07/15 (水) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!
ペットの殺処分の現状を背景に、社会問題に一石を投じる作品。
ただ、ユーモアタップリにエンターテイメント性も持たせながら描かれるので、重くなり過ぎず、時間もあっという間に経ってしまった^ ^
ペットの擬人化がわざとらしくならない演出と演技は見事としか言いようが無い。
2016年の再演が待ち遠しい秀作です!

僕は父のプロポーズの言葉を知らない

僕は父のプロポーズの言葉を知らない

劇団フルタ丸

小劇場B1(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高傑作!
劇団員オンリーで演じられた本作は、これまで観たフルタ丸作品で間違いなく最高傑作だと思います。
観客として観に来てた役者さんが『嫉妬する』と言ってしまうほどの完成度。フルタさんの言葉が、役者の皆さんにこれ程までに見事に具現化されるお芝居があるだろうか。
紛れもなく、フルタ丸のマイルストーンだ!

は?

は?

艶∞ポリス

OFF OFFシアター(東京都)

2015/01/07 (水) ~ 2015/01/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高でした❗️
『実弾生活』に出演されてた井上晴賀さんが所属されてるということで、初めて拝見したら、大当たりでした❗️
女の世界のドロドロが描かれているが、嫌な気分には一切ならず、観終わってスッキリの舞台。
すっかりファンになってしまいました❗️
あれから、デパ地下に行くのが楽しい(*^_^*)

家畜人ヤプー

家畜人ヤプー

月蝕歌劇団

ザムザ阿佐谷(東京都)

2015/10/30 (金) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

やめて欲しい…
たくさん芝居を観て来ましたが、終演後に拍手をしなかったのは初めて。演技、セリフの間、歌、アクション、どれをとっても三流のものを見せられた。これで4000円超は高い!
ベテランの劇団さんのようですが、若い劇団でもっと良質な作品を作ってる人たちもたくさんいます。
稽古不足?と思わせるような作品を上演するのはやめて欲しいです。
もし初観劇の方がこれを観てたら、もう2度と劇場に足を運ばないと思います。
演劇を愛する人間として、あえて苦言を書かせて頂きました。

愛フォンブース

愛フォンブース

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

間違いない!
登場人物すべてが「落ち着いて考えたらこんな人いないよね?」っていう人達だけど、フルタ丸にかかると「なんか居そう」と不思議と思わされるのが凄い。
新製品の発売に並ぶ人達の気持ちは自分にはわからないけれども、1つの同じ目的、に対して並んだ人間たちでも色々な人生を抱え、それでいて笑ってしまうほどの馬鹿馬鹿しさや可愛らしさが描かれている。
気取らない、そしてこっけいなまでの人物設定の中に、人の内側にある「熱さ」「愛情」を見せて頂けました。良作です!

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