『上野パンダ島ビキニーズ』
ネルケプランニング
クラブeX(東京都)
2017/03/30 (木) ~ 2017/04/02 (日)公演終了
満足度★★★★
頑張ってるアイドル女子の大いなる寸劇。
7人の女の子の技量の凸凹さも、有って無い様な物語も、10分で書かれた歌も、
みんな含めてそれなりに楽しめた舞台。
頑張ってる女子に力量たっぷりの俳優と女優がサポートすればそれはね・・。
これからの展開も楽しみな7人組に注目。
「泣いた紫の花」「43回混ぜても灰色」【ご来場いただきありがとうございました!】
劇団えのぐ
高田馬場ラビネスト(東京都)
2017/03/29 (水) ~ 2017/04/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
優しさが全身の毛穴からあふれ出てコーティングされた様な物語。
兄妹愛に家族愛、人を好きになる愛する事の大切さと素晴らしさを感じられる。
久しぶりに、ほんわかと気持良いベールに包まれ帰途に就く。
2本立てのもう一本「43回混ぜても灰色」こちらも観ておくべきだったと後悔する。
空耳の恋人
くらやみダンス
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2017/03/25 (土) ~ 2017/03/27 (月)公演終了
満足度★★★★
そのスピード感とドラマティックな展開、個々の役者さんの演技力、
そしてシンプルで大胆な美術セットがあいまって面白い物語を構築。
くらやみダンスのメンバー4人はもとより、
課長さんも、査察官もAIのハルも個性的で惹きつけられる。
青春の延長戦
冗談だからね。
王子小劇場(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
手放しで面白いとは言い難いが、やる気の熱量を感じさせる力作(力技的な)。
3つの時代を縦横無尽に行き来し、各時代の演劇人の熱き想いを醸し出す。
なんとなくやりたい事、言いたい事、みせたい事が垣間見えるが
脳内イメージの具現化にCPUの処理が追いつかないもどかしさを感じる。
みなさんが思う通り、時系列の体現や時代考証なども含めて
脱しきれずに衣を引きずる感じがまどろっこしい。
それを含めて面白いのだけど・・・。
1年、2年後の再演に大いに期待するところ。 またぜひ観てみたい団体。
乱痴気17『坊's WAR頭SUN(さん)〜わらわはうぬに近付かない〜』
乱痴気STARTER
Geki地下Liberty(東京都)
2017/03/14 (火) ~ 2017/03/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
今回も大いに楽しんだ乱痴気の坊主SUN。
毎度奇抜で偏った構成に笑わせてもらうが、
舞台に立つとその本とは裏腹に凛と美しいところが謎の山元さん。
どんな脳内構成なのか一度見てみたいところ。
きっとこの物語が凝縮しているんだろうな・・・
期待を裏切らない爆発した面白さを楽しみにしています。
その刹那、1/75
奇テ烈と彼女
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2017/03/18 (土) ~ 2017/03/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
女子もコントがしたい!
そんな意気込みをガッツリ感じる舞台に大いに笑わされる。
出落ち的にユニークな女優陣のラインナップもさる事ながら
演技力の高さが笑いの階段をしっかり構築して、
会話の流れが一層面白さを引き立ててる。
特に前回から引き続き出演している尾崎さん、井本さん、小畑さん、金渕さんらの
キャラの立つ演技力は引き込まれる。
せっかくのユニット公演なので、ラストに役者紹介などがあってもよかった。
3回目も期待しています。
根も葉も漬けて
やみ・あがりシアター
中野スタジオあくとれ(東京都)
2017/03/09 (木) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
不思議な感覚に包まれる妙にそわそわする物語。
幕開けから奇天烈な言葉を話し始める役者たちに
いきなりホラーを感ずる。
しかし巧みな展開に引き込まれ得体のしれない笑いと恐怖に包まれる。
やみ・あがりの沼に片足を取られそうなワクワク感。
終演後の物販を覗こうかと思ったが、役者面会の皆さん多数で近づけず残念。
前作のDVDか台本を買っとけば良かったかなーと悔やむ。
次回のチャンスに期待。
ねこのいる家
劇団ポコポコ
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2017/03/03 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
満足度★★★
学生演劇の持つ熱さと勢い、緩さと戸惑いが混然一体となった舞台。
作者の混沌としたイメージを懸命に表現する役者たち…といった感じ
雑な組み立てながらも物語は面白い。
役者のスキルも差が大ながら一生懸命さは伝わってくる。
「ねこのいる家」だけに、5匹の猫に救われた感じ。
猫パートは結構上手いし楽しめた。
手作り感満載の舞台で、総合的には面白かった。
ひとごと。。
劇団だるめしあん
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/02/22 (水) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
前書きにはフィクションとあった。
しかし、圧倒的な主観で綴った作者の想いを感じられた気がする。
自分が主役の人生の中で、知りえる事実、体験する出来事、感じる想い、
毎日毎時瞬間で取捨選択し、捨てられた一片に想う感傷が後ろめたさで、
あきらめる事が「ひとごと」なんだと思う。
何気ない存在感で物語をリードする看板女優と
心内を詳らかにする作者のコンビネーションが心地よく温かみを感じる。
いつものエロポップなノリとは一線を画す重厚で濃密な物語が新鮮で面白かった。
照れ隠しの様に時折挟まれるエロ描写も一興。
次も楽しみです。
リバース、リバース、リバース!~Reverse,Rivers,Rebirth!~
ピヨピヨレボリューション
虎ノ門ギャラリー(東京都)
2017/02/23 (木) ~ 2017/02/28 (火)公演終了
満足度★★★★★
シンプルな舞台だからこそ、役者一人一人の演技と台詞がその物語の重要な柱となる。
たった4人で紡ぐほんの小さな物語が、
単なるオカルトちっくなファンタジーにとどまらず、
心に残る人間ドラマとして昇華する様を目の当たりにして心地よい時を過ごせた。
相反する2人の母を演じた右手さんをはじめ東さん、macoさん、あずささん
緩急ある演技が素晴らしかった。
次回作も期待です。
ジャーニー
AnK
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2017/02/22 (水) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
サンプリングって、つまり良いとこ取りですよね。
悪く言えばパクリですが、
凄まじく良い意味での良いとこ取りで独創的な物語に仕上がっていた。
残酷な現実社会らのファンタジックな夢の世界。
絵本にドラマに映画に演劇、
荒んだ現実から一時でも遊離する事で晴れる心内を、
そのまま舞台に昇華した感じで心地よい。
役者陣も素晴らしく(それぞれ誰が誰だか判りませんが…)
カレー屋のご主人に悪のヒーロー、女優陣も魅力的なキャラがいっぱい。
スタジアム形式の客席も見やすくって良かった。
観るひとの事もしっかりと考えた演出と制作は、当たり前のようで全くできてない処が多いので、逆に新鮮で感動的だった。
もし、出来るならば、役者さんの紹介もあっても良かったかな。
顔と名前が一致しないもので。すみません。
イカれた女子が世界を救う
革命アイドル暴走ちゃん
あかいくつ劇場(神奈川県)
2017/02/16 (木) ~ 2017/02/19 (日)公演終了
満足度★★★★
まさに地下アイドルのレビュー公演。
勢いとノリだけで駆け抜けるスプリントな30分。
そう30分でEND。アンコールも込みで…。
あのテンションはそれ以上無理ということか?
着想も演出も出役の勢いも面白かった。
あれだけの大所帯ならば、役割振って2部3部構成にして
コントや寸劇をブリッジに展開しても面白いと思う。
もうちょっと楽しみたかった感じ。 欲張りかな。
淵、そこで立ち止まり、またあるいは引き返すための具体的な方策について
カムヰヤッセン
ワテラスコモンホール(東京都)
2017/02/16 (木) ~ 2017/02/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
ストーリーの柱は、死んだ母親と犯人とされる息子の話。その息子を取り調べる3人の刑事。
その歪な関係性と、それぞれが背負うプライベートの影。
緻密に絡み合う出来事の数々が48時間の時を刻むと同時に解けてゆく。
登場する役者は刑事役の3人だけ。
居ないはずの母親も息子も、ぼんやりと姿が見えるように思えるのは、
良くできた物語とそれを巧みに演じる役者の技量なのか。
巧みに惹き込まれる世界観が心地よい。
好き嫌いはあろうかと思うが、自分的には素晴らしく上質な芝居に出合った気分だ。
この劇団、この上演で活動休止らしい。しかし個々の創作は続けれらるとのこと。
其処に期待したい。
SUBLIMATION-水の記憶-
護送撃団方式
萬劇場(東京都)
2017/02/15 (水) ~ 2017/02/19 (日)公演終了
満足度★★★★
もっとブレードランナー的な世界観で、
生と死の混沌とした感情を映しだすのかと思ったが、
いい意味で裏切られる人間ドラマだった。
緻密でフレーミングする美術セットが巧みな視覚効果的を生んで面白い。
最近は誰もが踊らずにいられないのかしれないが、
ダンスシーンは付け焼刃でなく魅せてくれるレベルが気持いい。
重たい愛の物語も昇華しやすく見せてくれていた。
うえをむいてあるこう
劇団天動虫
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2017/01/28 (土) ~ 2017/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
作者は同じでも演出が違うとやっぱり世界観が違って見えるもの。
しかし舞台上の心地よい疾走感は変わらず、天動虫に灯る温かい心はそのまま。
劇団創設5周年、満を持して舞台に上がった主宰の帆足さん。
お世辞にも抜群にうまい演技とは言わないが、
これまでの天動虫公演の根底にある女の意地と芯の強さ、
仲間への愛と思いやりをガッツリ表現していた。天動虫の心を感じる。
また、マジに照明にぶつかるワダタワーさん、色摩そのもの藤田さん、存在感が衣を纏う平野さんなど、毎度魅力的な役者さんが登場するのは天道虫の楽しみの一つ。
特に前作「飛び火」の透明感あふれる少女と2回転半回った小うるさい藁科さんを演じた鹿又さんや、ほぼほぼ常連で滑稽な女の子を地で行く温井さんなど素敵な人材を引き付けるのも持ち味か。
素敵な歌で締められたエンディング。客だしで配られた歌詞カードを片手にボソッと口ずさみながら帰途につく。
世界☆独創
シャービィ☆シャービィ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2017/02/02 (木) ~ 2017/02/06 (月)公演終了
満足度★★★★
カラフルポップなステージに効果的な照明と目を引くプロジェクター映像。
視覚効果の演出も巧みな世界創造の物語。
無邪気の恐怖、悪気のない悪。飛び交う台詞や舞台美術のオブラートに包まれるも、
本質的に見え隠れする闇が現実社会を映し出しているよう。
やっぱり神様は暇つぶしでこの世界をお創りになられたのだろうか。
【ご来場ありがとうございました!】熱海殺人事件「売春捜査官」
稲村梓プロデュース
サンモールスタジオ(東京都)
2017/01/31 (火) ~ 2017/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
1月にして今年1番の作品に出合った衝撃。
熱量あふれる演技と緩急自在の演出、本と役者と演出がガップリ組み合うとこんなに凄いんだという事を示す気持ち良い舞台だった。
終演の稲村梓さんの進化は春田演出の効果なのか、そして万平の和興さんの変幻自在な表現力にも感服。もちろん、篠原功さん白石勇さん、この4人あっての素晴らしさ。
チームKの別キャストも気になるところ。
空を飛んだ後のライト兄妹
東京パイクリート
小劇場B1(東京都)
2017/01/25 (水) ~ 2017/01/29 (日)公演終了
満足度★★★★
客電の明かりに浮かび上がる2層の白い羽。
古風な書斎の中に違和感なく鎮座する。
なるほど人が空を舞う時代の黎明期を楽しく切り取るライト兄妹の物語。
飛行機マニアや歴史マニアでなくとも判りやすい展開と
デフォルメされたキャラクターで楽しめる。
素直に笑える上品な物語だったが、登場人物の関係性と物語の立ち位置が少々判りづらくもったいない感じ。説明、キャラ付けがい枚足りない気がした。
それを補うように、ここの役者さんのキャラ作りと演技に助けられた感じ。
弟オービル、妹キャサリン、使用人メリーは特に面白かった。
次の作品もぜひ観てみたい。
飛ばない教室 または、わたしのいないその場所
冗談だからね。
RAFT(東京都)
2017/01/20 (金) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★
やる気と勢い、凄みを感じられる舞台。
だけど悪ガキの振りきれ感が消失し、
良い意味なのかおとなしく自我の訴求性を強く意識した感じ風になっていた。
大人の前で良い子に徹する感じが次へのステップと思いたい。
キャプテン★浅草
劇団 演劇らぼ・狼たちの教室
雷5656会館・ときわホール(東京都)
2017/01/19 (木) ~ 2017/01/23 (月)公演終了
満足度★★★★
観る者を楽しませる。元気になってもらおうという気持ちが一杯に充満して…
逆にちょっと息ぐるしさを感じてしまう。
物語は良くできているし、歌謡ショウとダンス?も取り入れ
エンターテインメントとしては内容充実盛りだくさんで楽しかった。
しかして構成のバランスの悪さ、内輪受けの笑い、歯切れの悪いアクションは、
ご愛敬に収まりきらなかった感じで、やっぱり2時間強は長かった。。
ニュータイプ大衆演劇の気概と熱意、客席を巻き込むキャチボール、
やりたい事、目指す処は素晴らしと感じるので、
さらなる飛躍と成長を期待しています。