満足度★★★★★
ストーリーの柱は、死んだ母親と犯人とされる息子の話。その息子を取り調べる3人の刑事。
その歪な関係性と、それぞれが背負うプライベートの影。
緻密に絡み合う出来事の数々が48時間の時を刻むと同時に解けてゆく。
登場する役者は刑事役の3人だけ。
居ないはずの母親も息子も、ぼんやりと姿が見えるように思えるのは、
良くできた物語とそれを巧みに演じる役者の技量なのか。
巧みに惹き込まれる世界観が心地よい。
好き嫌いはあろうかと思うが、自分的には素晴らしく上質な芝居に出合った気分だ。
この劇団、この上演で活動休止らしい。しかし個々の創作は続けれらるとのこと。
其処に期待したい。