城井の観てきた!クチコミ一覧

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レフトオーバーズ

レフトオーバーズ

dopeAdope

ザ・ポケット(東京都)

2017/04/12 (水) ~ 2017/04/16 (日)公演終了

満足度★★★

決して広くはない舞台に、海と島を作ったもんだから、ますますアクティングスペースが狭くなっているという、驚愕の舞台美術(笑)。
でも、海があることにもちゃーんと意味があって、黒子…じゃないや青子がしっかり演出を見せてくれてる。

舞台上でキャストが魅せる芝居も、音だけで魅せる声ゲストも見事。

広瀬さんの脚本は、人間のいろんな側面を切り抜いて見せてくれるから楽しい。
あと、毎回、太郎さんがクズ人間なのがいい(褒)。

あのじゃんけんは、完全にアドリブ・・・?

人生の大事な部分はガムテで止まっている ≪現代編≫≪大正時代編≫

人生の大事な部分はガムテで止まっている ≪現代編≫≪大正時代編≫

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2017/04/05 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」 大正編観劇

これは現代編以上にドタバタコメディだぞぉぉぉ!ストーリーを組み立ててる側からすかさず崩していく系だぞぉぉぉ!でもめっちゃ人生だぞぉぉぉ!
大正編だけでも楽しめるので是非見て〜!

主演・土屋さんの演技と表情と声色による百面相がみどころ。ビクッ・ピョンが好き(笑)。駆けずり回ってる&振り回されてる土屋さんは見ていて楽しいなぁ。やはり体力の消耗は半端ないようで、どんどんスリムアップしていってるらしい(笑)。
超絶私見だけど、制服の類にときめく人は土屋さんと野上さんの軍服で萌えていただきたい。あと、野上さん、まじで体張ってて素晴らしい。
大正編なので衣装に和物が多いのが楽しい。いや、演者側は大変だろうけど。小沢さんと樋口さんの袴は似合いすぎ!
現代編とどうやってリンクしていくのかな?って思っていたら複数ポイントあって、両方見た人はワクワクする技が隠れてる。松本さんの脚本にしては珍しいなーと思うくだりがあるのが烏山さんと磯崎さんの師弟コンビ+巻き込まれてる鶴田さん。いや、これDVDに残るんですか(笑)
一つの出来事に対して舞台上の大人数がそれぞれに反応するのが違ってて面白い。会話と会話、反応と反応がミルフィーユみたいに重なって、全体の味を作り上げてて、どこを切って味わってもちゃんと6Cの味がしたのよね。
現代編も大正編も、亜音さんが妻役だったのだけど、二人の夫がどっちも身長が高くて「身長差いいなぁ…」って眺めてた。
現代編と大正編の両方を合わせて一つの座組みだ、って思ったのが、ツイート上がってたけど、セットの仕込み替えというか大掃除(笑)を張り切ってやってたり、別班の公演時にスタッフワークやってたりすること。100年を超えて存在するぜんぜん違う話だけど、ちゃんと一つだった。

人生の大事な部分はガムテで止まっている ≪現代編≫≪大正時代編≫

人生の大事な部分はガムテで止まっている ≪現代編≫≪大正時代編≫

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2017/04/05 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団6番シード「人生の大事な部分はガムテで止まっている」の現代編。

90分があっと言う間!楽しかったなぁ。いろんなところでケラケラと笑った。コメディって四六時中笑わせれば良いってものじゃないから、いかに全体を組み立て続けるかだなぁ、としみじみ。90分作品だから、さらっと見れる。でもしっかり見せ場あるし、ちゃんと笑える作品。

6Cメンバーは安定の実力。瞬さんの役はキャラ設定からずるい(笑)。それを愛らしく具現化できるのもずるい(笑)。最後にマイペースながらもみんなの問題解決していく流れを書いた、松本さんずるい。
ひーくんは、個性の強さがいい味出してて、敵わない。あの体型、着物めっちゃ似合うから尚更。
土屋さんは、出るとこ引くとこのバランスが好き。軍服好きとして大正編への期待をガンガンに煽られたことを付しておく。
小沢さんは、ある意味出ずっぱりで自己主張が強い。そして最後に大御所感満載でかっさらうのずるい(笑)。
今回のハンカチ案件だった二人、美樹さんと亜音さん。劇中、この二人がバチバチな瞬間があって息を飲む。それと同時にこの2人のガチ絡み珍しくない?ってソワソワしてた。
美樹さんの役は、こういう人になりたい、見習いたいと思わせる説得力があって、多分普段からの在り方も同じなんだろうね。
亜音さんは”家族”が好き、というのが滲み出た役で、だからこそ守りたいものが明確で、強く居られるのかな。口にした一言で多くの人を巻き込んで動かしていかなきゃいけない立ち位置はエネルギーが必要。あの細い身体のどこにあるのやら。なんだかんだ、旦那とラブラブでごちそうさまでした!(笑)
定番ゲストの、夢麻呂さんとリズちゃんは、二人とも吹っ切れてて好き。夢さんはどこまで台本でどこからアドリブなのやら(笑)。リズちゃんは、Life is〜の四葉役の可憐さが幻だったかのよう。変化した後の顔芸すごいし、身体の柔らかさ活きてるし、パネェっすよ。
初参加のゲストもいいなと思う人多数。ロストマンで見ていた玉川さんは、振り回されるけど振り回されないという役で加減が大変そう。前作で気づけなかった魅力を見せてくれた気がする。亜音さんの旦那役、阿部さんは等身大の”夫”って感じ。現実見てるから妻と対立するし、問題発覚してうろたえるし。
撮影現場と演劇という両面でマルチタスクが求められていたクルー役の菅野さん。他のクルーもだけど、コメディの笑い為には布石がちゃんと置かれることが重要で、それをコツコツやってるのが全体に貢献してる。運良く終演後に話をさせてもらったら、二度目の拝見だったことが判明してビックリ。

セットの汚し、壊し具合、好きです。でも、現代→大正の流れでやるって、松本さんも鬼ですね♡
あと、大正編で顕著になるんだろうけど、衣装がかなりいい。色のバランスとかデザインとか。役者役のキャスト達の私服の衣装(複雑な日本語だなw)が見れた時間少なかったの残念。

飛ばぬ鳥なら落ちもせぬ

飛ばぬ鳥なら落ちもせぬ

企画演劇集団ボクラ団義

吉祥寺シアター(東京都)

2017/04/04 (火) ~ 2017/04/16 (日)公演終了

満足度★★★★

吉祥寺シアターの天井高を生かした使い方で、後方の高さのある席で見れて本当に良かった。前方は、殺陣の勢いを浴びれる良さがあるんだけどね。時代劇というか、戦国時代を書いたアクションファンタジーなんだと思う。
物語の中心人物は、鵜飼主水さんとボク団沖野さん竹石さんで、やっぱり鉄板(ハズレのない安定さ)ですよね!と思わせる表現力。しかも殺陣上手いから文句なしでしょ。ぐいぐいと物語に引き込む力がすごい。
主水さんは、またボクラ団義出て欲しいな!殺陣がなくても。
前情報で期待値MAXだった、ボクラ団義時代劇定番ゲストの佐藤修幸さん。噂に違わぬ怪演でした。自分の願いがしっかりしていて、だからこそ周りとズレ始めて、その歪みを自身に取り込んでしまった男。行動と表情と感情の全てで、段階的に”歪み”を表に出してた。怖さも愛しさも感じる役だったな。
劇団員の中で、飛躍を見せつけてくれたのが添田さん。物語の本筋ではないところで中心人物として活躍していて、これはとうとう馬の時代来る!?って思う(馬=添田さんの愛称の一つ)。劇団公演だと、脇役に落ち着きがちだけど、外部公演で主演もやってたりしたのが良かったのかな。
女優たちもそれぞれに戦っていて凛々しかったな。空ちゃんとさーやのバトルも好きなシーンの一つ。あと、時代物の女性陣の衣装は眼福♡衣装チームは大変だろうけどね。
終演後の即興殺陣イベントでもメインを任されちゃうくらい動けて、演技もしっかりしてて、信頼も厚い、門野くん。終盤で意外な展開になってビックリしたなー。衣装と武器が独特なのも個人的にポイント高い(笑)。
縁の下の力持ち、アンサンブルが頑張ってた。殺陣や侍女のキャッキャ感もだけど、何より黒子として動いてる時が”縁の下”感満載だよ。責任重大なのに地道。残りも安全第一でよろしくね。
ボクラ団義の本公演は、公演としてのクオリティは毎回良いのでそこは心配じゃないのだけど、自分にハマる時とそうでない時の振り幅が大きいので、今回どっちかな?と思いながら行ったけど、前者で安心。

時をかける稽古場2.0

時をかける稽古場2.0

Aga-risk Entertainment

駅前劇場(東京都)

2017/03/22 (水) ~ 2017/03/28 (火)公演終了

満足度★★★★


時をかける稽古場2.0 に駆け込んできたよ!試演会で展開知ってたから、二度目目線で。だけど、明らかに違ってたし、明確になっていた。やっべ、たのしー!
女性達の演技力と、男性達の徹底したコメディ力を浴びて欲しい。

スタッフがいい、美術がいい、映像がいい。

OPの映像で、スタッフロールまであんなにはっきり出した団体は久々みたな。信用の証だ、と思う。
見せ転換時の見せ方も、なるほど。
ドアは明らかにアレだから、黄色の丸は身に付けてるアレで、上部の四角枠は…机のアレか?
どうでもいい情報だけど、私が今日見た時をかける稽古場で一番好きだなって思ったのは、「べつわの」さんです。
右往左往しながら楽しみにしてくれてるなんて素敵じゃない?


以下は、試演会(3/1)の感想。


「時をかける稽古場2.0」の試演会に参加。熱量ある骨子の部分を見せていただいた感じ。たくさん笑った。人物が活き活きしてる。上演想定時間より長くなったらしい。確かに削れる間延びとかはあった気がする。ここで映像のタイミングね、というのも想像ついたなー。
初演は知らない。むしろアガリスク2回目。なので、質問も要望もあの場で思いつかなかったけれど、作戦会議トークショーまで見られて良かった。衣装の話や、5年後メンバーにまつわる話なんかが聞けて興味深い。
”時をかける”理論を割とすんなり理解できたのは、
"LASTSMILE"を知っているからかなぁ。
時間軸移動系の話はいくつも知ってるけど、3つが相互に絡み合うのはレアなんじゃないかな。
稽古と慣れって言われればその通りだけど、場面の切り替わりとか、演者はどうやって頭の整理を付けてるんだろう?書いた冨坂さんは勿論だけど、皆さん頭がいいなぁ。
見てる間は情報の洪水で(特に序盤)、初見には疑問を疑問と認識する時間がなかったかも。えっ?おおっ!ほほう。なるほど!のサイクルが早い。コメディの早さとしては必要な早さなんだろうな。
試演では必要最低限の美術セットで床面積も狭いから、これで袴田さんのセットがどう加わるのか気になる。
床が見えるに越したことは無い芝居なんだけど、駅前劇場か…。私だったら全体を見るためにも後方席だな。試演は後列でも頭の間から少しは見えたから脳内補完可能だし。
公開ゲネやプレビュー公演をやってる団体はあれど、オープンβの試演は新しい。それこそ2週間の改良時間が生まれるのは大きい。
でもこれ、この演目だから面白味が出るやり方なんだよなぁ(笑)。全部の演目でやっちゃうと、しらけちゃう。

僕らのピンク スパイダー

僕らのピンク スパイダー

劇団TEAM-ODAC

紀伊國屋ホール(東京都)

2017/03/09 (木) ~ 2017/03/20 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/03/11 (土)

好みはあるかもしれないけど、青春群像成長物語としては良かった。人数多くて散漫になりがちだけど、ピンクスパイダーという背骨があったから、なんとか散り散りになってないんだとは思う。主演の松本岳くんと、シュンリーさんと、しなっちの演技が良かった。
終盤、何度か胸にくるシーンがあって、ハンカチのお世話になったり。
やっぱり岳くんのパワーというか、瞬発力はすごかった。
個人的には5点中3点の、普通。
苦労と工夫は見えるし、努力も伝わるんだけど、私の中の期待を超えなかった…のかな…。
シュンリーさんの土下座はめっちゃカッコ良かったし、しなっち(ノーマン)は役者として成長が伺えたので、収穫はあった。
誰かがhideを演じるんじゃなくて、象徴としての存在だったから、変に捏ね繰り回されなくてよかったけどね。

龍よ、狼と踊れ 〜Dragon,Dance with Wolves〜

龍よ、狼と踊れ 〜Dragon,Dance with Wolves〜

Office ENDLESS

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/03/08 (水) ~ 2017/03/20 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/03/12 (日)

終わってすぐだと、なんかもう、熱量!!!ってしか、言えない。
若者と大人の熱量、龍と誠の熱量。
やっぱみんなかっけーっす。

みんなよかったのはもちろんなんだけどさぁ…。さんばかがさぁ…。すっげー、さんばかでさぁ。このさんばかをまってた…!ってなったんだよ。

萩野さんは初めて見る方。喉が心配ではあるけれど、それでも様になる辺りは役者の味か。
殺陣の手が早すぎて、見えない!いい意味で、狙ってる早さのはず(他の剣士はちゃんと見える/見せてるから)。それを実現する凄さたるや。龍の真っ直ぐさも、大人組の内心でたぎる熱さもすごいなぁ。
近藤、土方、山南のそれぞれの護りたいもの。麗、フラン、ハジメの貫きたいもの。隊士達の信じてるもの。
一回目じゃ全部は汲み取れてないかもしれないけど、大切に思ってる気持ちは見えたなぁ。

すんげぇ役者が脇を固めてるから、どうしても麗の奥行きの無さが悲しかった。たぶん、ちゃんと飛び立ってはいるんだろうけど、もっと、もっと飛躍してくれよ!って願った。あみたちゃんは、クジ砂とは違う魅せ方をちゃんと示してただけに悔しいなぁ。



ん?あれ?

龍馬、サンサーラしてる???

誰か、答えあわせできる人いないかー?

ファントム・ビー

ファントム・ビー

X-QUEST

駅前劇場(東京都)

2017/02/24 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★

X-QUEST ファントム・ビー 観劇。感想が纏まらなくて、日本語が不自由…。バサッ、フワッ、キラリーン、モフッ、きゅるるん。なんかそんな擬音があちこちで聞こえます。
あと、ズギューンって観客の心が撃ち抜かれる音。
物語、役者、表と裏のスタッフ、どれを取っても見事な劇団です。

運良く最前列で見た際、風圧と着地の震動を感じてた。でも四天王は床の震動が無い/少ないの。やはり超人。良い意味で『人でなし』。

高田さんが、異国語で一言挨拶を言うとこ、好き。
一瞬その土地の風が吹くのよ。


日替わりネタの、えきさんの『さんたふぇ❤』は、ずるい。
笑っちゃったよ!
どーせ、分かる世代だよ!

ネタバレBOX


『ファントム・ビー』には主人公は3人居たように思ってる。ダンパー・アサヒ・ユウヒ。ユウヒとFは最終的にイコールになるから、ある意味Fも主役なので3.5人かな。
ファントム(怪人)と吸血鬼という、中世西洋の厨二世界を全開にできるモチーフが公演情報で開示された時に、血が滾ったなぁ。
大野さんの名前がダンパーの時点でダンピール(ハーフ)か!ってなってた。DのVampireシリーズの楽曲で一通り知ってるので。吸血鬼の王の息子の唄『In the name of justice』とか。
もちろん、別の物語だから名前もジャスティスだし、吸血鬼♂と人間♀のハーフだし色々異なるけど(設定 http://7roses.jugem.jp/?cid=2 )
”白狼”とか、”青年時、周りの人間達と自分の間に違いを感じ、孤独に陥る”とか、厨二思考の線に乗せていくと似るんだなwっていうw

アサヒ役のさゆりんは、ダンスもアクションも演技も美貌も若さも笑いも兼ね備えていて、今回もおちゃめで可愛くてセクシーで強いという多面的な魅力を発揮。どれを取っても、”女性の魅力”というか”女性の元来の力”を表現していたんだなぁ。これまでもたくさん見てきたけど、この先もいろんな演目で見続けたい方。

ユウヒ役の那奈ちゃんもあちこちで見ていて評価も高い女優。クエスト初参加には思えない!
個性の尊重という大きなテーマも背負っての闇堕ち。だけど、好きになったら止められないじゃん?って話だったりもして明確に恋愛を描いてるなー、とも。
ファントム/Fがユウヒを全面的に受け入れ守ったのは、オペラ座の怪人になぞらえているのは明白。Fがユウヒを、マントバサーっ!して守るのはズルい。確かにマントは威嚇の武器になるけど(いろんな作品で)。
最後にはユウヒがFを血肉にして自身の生存を選択する強さも好き。

前述の主人公は3人居た、なんだけど、超絶個人的には大野さんも女優枠だったのでヒロインが3人居た、なのだ。あんなに動けて強くてマザコン(笑)なのに、なんで女優枠?って思われるのは分かってるけど、脆くて儚くて美しいじゃん!!!
マザコンで思い出したけど、ダンパーの母役でトクナガさんが出てきたときの衝撃/笑撃たるや。ボブのウィッグにどうやってあの御髪が収まるの。異種間交配した後にちゃんと母の脚の間からダンパーが這い出てくるし乳吸うし、ネタ細かすぎるよw

仲良しでたまに敵対して世界を見守るコンビ、天使ガブ(ガブリエル)の隼斗くんと悪魔メイ(メフィストフェレス) の翔くん。動ける2人だから共闘するのも、一騎打ちも、ダンスの時のシンメトリーもキレイでカッコイイ!
一般的な天使が白、悪魔が黒を反転させることで観客の思い込みを利用したり、多様性の包容だったり、西洋なのに陰陽師の話出てきたり(白の中の黒点・黒の中の白点)、トクさんの張り巡らす関係性は面白い。

F/フューチャー役の高田さんと執事シャドウ役塩崎さんの息の合ったコンビは見惚れるしかない。たった一言発するだけでその場の空気を変える演技も、打点の高い蹴りも、軽やかなダンスステップも。
Fは元は普通の人間(アンリ)だったのに、博士によって人造人間にされて、最強の知能と身体能力となんなら超能力的なヤツも得ている。Fの早口で繰り出す長台詞の豆知識もすごけりゃ、剣の攻撃を素手で受けて超能力で弾き飛ばすのもすごい。あれは男の子なら一度は憧れるヤツでしょw
Fの衣装が裾の長いジャケット、もはやマントに近かったので動くとバッサー!ってなる。その流線の美しさ!Fの着けている仮面も凝っていて素敵だし、外したら縫合痕がある。しかも髪が(私が見てきた中で一番?)長くてふわふわカール。どれも萌えポイントを突いてきて辛い!
始めは、シャドウがF(というか、友人アンリ)を徹底的に守っていてそれをFも良しとして長年の信頼関係が見えていた。でも、シャドウ対ユウヒになった際、Fがユウヒを守る、という選択をしてシャドウに敵対して、シャドウの表情が驚愕と悲しみに満ちる。その差がじわじわ辛かったな。
自分で振り付けたダンスもあるから踊りやすくて余裕だし、いつものクエストより動いてないから体力余っちゃう。なんてこと(ニュアンス)を言う塩さまの超人っぷり。
ちなみに、塩崎・高田コンビは『スリフレ』も脳内をよぎるよね!塩様がずんさんを守る構図は同じだけど、この時は、塩様が人外でずんさんが人間でした。
アマテラス

アマテラス

少年社中

紀伊國屋ホール(東京都)

2017/02/03 (金) ~ 2017/02/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

レバ刺し食べたーい!

やっぱり少年社中はすごいよ。
裏切らない。
何もかもが。みんなみんなすごくいい。それぞれの人らしさがあって、役らしさがある。
衣装も美術も音響も照明も一級だ。演出部さんには頭が下がる。
古事記の古くさい話なんかじゃないからちょっと無理してでも見に行った方がいいよ。

ネタバレは避けるけれど、三上俊さんがとてもとてもとてもいい仕事をしていて、その為に見に行ってもお釣りがくることは確かだよ。
三上俊さんに関しては、舞台上はもちろん、パンフもお買い逃しなく。
ありそさんとみかしゅんさん、振り切ってて好き。

振り切ってるのはウミサチ・ヤマサチ兄弟なんだけど、2人の空気感がすごく良くて、絶対裏では苦労してるんだけど、楽しい面だけ投げてくれるのがすごく嬉しい。コメディができる人って本当に頭がいい。

主演の竹内尚文さんが、とても「少年」らしさを持っていて、「人間」らしさを持っていて、今この人がやるべき役だなぁって劇中ずっと思ってた。太陽みたいに明るくて温かいヤマトタケルの愛情を、客席で受け取ることができて幸せでした。



ものすごく乱暴なまとめ方かもしれないけれど、X−QUESTの『神芝居』が好きだと思った人は、少年社中のアマテラスを見たほうがいい。見て欲しい。
いろんな共通項とそれぞれの差異が感じられて、どっちも愛おしくなるから。

ホチキスミュージアム

ホチキスミュージアム

ホチキス

劇場MOMO(東京都)

2017/01/14 (土) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

価格3,800円

ホチキスは手練れがたくさん。
安心して観て笑ってられる。
今日もケラケラたくさん笑った。
そして、小玉さんの一人芝居『ブルーバード』で泣いた。
いや、出オチだったけども。
だけどキレイで可愛くて大好き。

ゲストの石井陽菜ちゃん、可愛かったなぁ。いろんな性格の”別人格の自分”を召喚するからいろんなタイプの芝居が見れた。

グレートフルグレープフルーツ

グレートフルグレープフルーツ

OuBaiTo-Ri

ワーサルシアター(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

『グレートフルグレープフルーツ』は、拓馬作品らしさがあちこちにあるけど、異色でもあって、すごく不思議な時間だった。
不気味なのに、温かい。

笠原さん山本さんの掛け合いをこの距離で見られるなんて贅沢だ。
卓さんとめぐさんは愛らしい。
さひがしさんは複役すぎて芸達者。
それとシーンを作ってる音響/音効がいい。

赫い月

赫い月

エムキチビート

座・高円寺1(東京都)

2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

「赫い月」は、秋元くんの変化(へんげ)っぷりが良かったし、相変わらず若宮さんハンパねぇし、大沼さんがキーになるセリフとかポジションだったりして、興奮した。
理論と感情と若さと正義がぶつかり合うと、こんなに熱い物語になるのか。だけれど、騒がしくない。むしろ静かだったと言ってもいい。その加減がすごい。
美術と映像と照明がすごかった。

コンカツ狂騒曲

コンカツ狂騒曲

ピウス

サンモールスタジオ(東京都)

2016/12/17 (土) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

Bチーム観劇。想定どおり、一人者にはザクザク刺さったシナリオでしたが、とても楽しかった!そして、ハートウォーミング!ザキさん素敵だし、大野さんの役がレアだし、小野瀬さんが成長なさってた!何より、榎エドガーちひろさんのストレートプレイが堪能出来て嬉しかったです。

「ロストマンブルース」

「ロストマンブルース」

SANETTY Produce

テアトルBONBON(東京都)

2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

前回のキャストともガラッと変えて、今回は今回の良さがある。物語をすっかり忘れた気でいたけど、展開していくうちに思い出して、表情や行動の意味に気付いて胸が詰まる場面多数。初めてでも複数回でも味わえる素敵な舞台でした。

主演の夢さんと、ずんずしあのんがいい仕事しすぎてて、小劇場フィールドにこんなにいい役者がたくさんいることが幸せだなぁって思った。なるさんも小技効いててずるい。この間の百瀬の時のヘタレどこいった!

ネタバレBOX

ここの団体さんは、お金に"シビア"なんだろうと毎回思います。(ブラックジョークですよ?)
ナミヤ雑貨店の奇蹟

ナミヤ雑貨店の奇蹟

ネビュラプロジェクト

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2016/04/21 (木) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/04/29 (金)

川原さんが、素敵すぎる…。初見なのに開始5分で涙した…。ハンカチではなく、ハンドタオルで正解だったわ。
キャラメルメンバーが芸達者でスゴい。これは確かに長く支持される。

地名が、刺さりすぎて、共感倍増

TVの中でしか見たことのなかった川原さんの生の演技が観られたこともとても嬉しくて、世界に引き込んでくれる力が凄くて、トリプルコールの時にハケの方向間違えてテヘヘってしてるのが可愛くて、心がゴロンゴロンしてる。
ちゃんと若いし、ちゃんとジジイだった。

コソ泥三人組もキャラ立ってたなぁ。鮎川くんってあんなに大きかったんだ。前に見たときはそういう記憶なかったから驚きというか新鮮
魚屋と仔犬と女学生がよかったな。

舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』

舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』

トライフルエンターテインメント

THEATRE1010(東京都)

2016/12/09 (金) ~ 2016/12/14 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/11 (日)

気持ちよかった。
風を感じた。

初見、原作&アニメ未チェックの予備知識ゼロの状態でも、本編の途中からすでに鴨田兄弟エンディングへの期待が上がった。それくらい、伝わってくるものがしっかりある。
各キャストもすごいし、脚本もすごいし、演出もすごいわ。
アンサンブルの6人の動きが本当に重要で。大袈裟に言えば、キャストの命預けてる存在。信頼できるメンツだから、不安はないよ。ひとつひとつ、確実に、お願いします。

葬式クラス

葬式クラス

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2016/11/21 (月) ~ 2016/11/24 (木)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/11/22 (火)

エビス駅前バーの素敵なお葬式。
短期間で作られたとは思えない丁寧な作品。知ってるのはエムキチの若宮さんと、あづささんと、伊丹さん。米内山さんと広瀬さんと井上さんと氏家さんかな。
私が若宮さんを観るときは、カッコいい役がほとんどだから(蜂寅、アイワズライト)、終盤でカッコ悪い部分が観れて良かったな。なんて思ってる。しかも、エビスの至近距離でね。

虚ろの姫と害獣の森

虚ろの姫と害獣の森

合同会社シザーブリッツ

新宿村LIVE(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2016/11/17 (木)

B班観劇。
あちこちでピリリと辛いファンタジー。ちゃんとハッピーエンド(見れば意味分かる)。
ゆかりんのヒロイン力凄い。ぐんぐんストーリーが引っ張られていく。大野ピーターと結束ティンカーベルの安定性最高。大沼さんのダメっぷりと凛々しさのふり幅いいね。

今だけが 戻らない

今だけが 戻らない

企画演劇集団ボクラ団義

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/11/21 (月)

ボクラ団義 今だけが戻らない 観劇。人によって好き嫌いはあるけれど、トータルの演劇度は高いので、いろんな人に見て欲しい。役者も良いけど、舞台装置とその使い方が凄い点も要チェック。
本編ネタバレにならないことで、言っておきたい事は、この物語では久保田さんが一番の悪者だ、という事かな(笑)

前半はハテナマークをたくさん生み出して、後半でそのピースを高速で並べかえて繋げて一つの絵にする、という久保田作品の方式に則った作品で、どうやって考え付くんだか脳の中覗きたい。
とはいえ、そのピースは必須?って思うし、そのピースはもっと明確にしては?ってなるし、難しいね。

ずんずしあのんのトリオの安定感が半端無い!

ネタバレBOX

自分の劇団公演だから成り立ってる側面はあるんだろうな。
おっきーたっくんの持って行き方はさすが。
そして、強力すぎるゲスト陣。兵ピに出てた組の仕上がり、オカシイでしょ。
というか、ゲストに頼ってる箇所も少々?
もうちょっと劇団員で出来ることないのかな。って感じなくもない。
もちろん、今回の劇団員がダメってことじゃなくて、もっともっといけるでしょ?的な気分というか。
演者に「こういう作品好きかな?」って聞かれて、好きとは答えられなかった段階で、答えは出てるね。役者はいい演技してるし、舞台装置は流石だし、悪い点は無いのに、好みかどうかって言われたらNOだった。やっぱり犯罪モノが絡むのはその盛り込み具合でこのみ変わる

椎名亜音さんの化けっぷりは見事としか言えない。本人にも言ったけど、どこにあんな引き出しあるの…?
直前のテンリロでは正反対だったから余計に。
たっくんにかける優しい声が好き。それがどんな想いであっても。
あと、ゲストなのに前説マスターすぎて(笑)。

ゲストなのに前説マスター2の加藤凛太郎さん。熱血6割、冷静4割かな?もっと冷静方面を予想してたから、個人的には驚きも含めて見てた。所属してるグループ(どこまで書いていいんだ?)内のバランサーかな?
個人的には担いでくシーンが好きだけど、あの行動に至った理由がまだよく分かってない。

図師さんの、貼り付いた感じのキャラ作り。やっぱ図師さんは図師WORLD全開で楽しい。バク袖も含めて、図師さんにしか出来ない作り方してるよね。各所にひっぱりだこなのも当然。
そのテンションを保ったまま終盤になったときの他の人との絡み具合とかいいよね。

高田温泉こと高田淳さん。いつ何時も所作が美しい。このキャラ作りは恐らく得意分野のはず。だから足し引きに余裕がある。前半から意味のある行動してて、振り返って考えるとニクい。終盤の追い上げの見事さたるや。
ある場面で謎解きマスターを発揮しててツラい。盆の上で歩くのが好き。
歓喜の歌

歓喜の歌

劇団扉座

シアターX(東京都)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/11/12 (土)

扉座の作品は丁寧に作られているから、安心して観ていられる。
六角さんと酒井さんのW主演がしっかりとコメディしていて、クオリティが高い!
原作が志の輔師匠の落語というのも、楽しさの保証!!
そしてみなさん、歌がうまい!!!
楽しく年末を迎えられます。

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