ファントム・ビー 公演情報 X-QUEST「ファントム・ビー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    X-QUEST ファントム・ビー 観劇。感想が纏まらなくて、日本語が不自由…。バサッ、フワッ、キラリーン、モフッ、きゅるるん。なんかそんな擬音があちこちで聞こえます。
    あと、ズギューンって観客の心が撃ち抜かれる音。
    物語、役者、表と裏のスタッフ、どれを取っても見事な劇団です。

    運良く最前列で見た際、風圧と着地の震動を感じてた。でも四天王は床の震動が無い/少ないの。やはり超人。良い意味で『人でなし』。

    高田さんが、異国語で一言挨拶を言うとこ、好き。
    一瞬その土地の風が吹くのよ。


    日替わりネタの、えきさんの『さんたふぇ❤』は、ずるい。
    笑っちゃったよ!
    どーせ、分かる世代だよ!

    ネタバレBOX


    『ファントム・ビー』には主人公は3人居たように思ってる。ダンパー・アサヒ・ユウヒ。ユウヒとFは最終的にイコールになるから、ある意味Fも主役なので3.5人かな。
    ファントム(怪人)と吸血鬼という、中世西洋の厨二世界を全開にできるモチーフが公演情報で開示された時に、血が滾ったなぁ。
    大野さんの名前がダンパーの時点でダンピール(ハーフ)か!ってなってた。DのVampireシリーズの楽曲で一通り知ってるので。吸血鬼の王の息子の唄『In the name of justice』とか。
    もちろん、別の物語だから名前もジャスティスだし、吸血鬼♂と人間♀のハーフだし色々異なるけど(設定 http://7roses.jugem.jp/?cid=2 )
    ”白狼”とか、”青年時、周りの人間達と自分の間に違いを感じ、孤独に陥る”とか、厨二思考の線に乗せていくと似るんだなwっていうw

    アサヒ役のさゆりんは、ダンスもアクションも演技も美貌も若さも笑いも兼ね備えていて、今回もおちゃめで可愛くてセクシーで強いという多面的な魅力を発揮。どれを取っても、”女性の魅力”というか”女性の元来の力”を表現していたんだなぁ。これまでもたくさん見てきたけど、この先もいろんな演目で見続けたい方。

    ユウヒ役の那奈ちゃんもあちこちで見ていて評価も高い女優。クエスト初参加には思えない!
    個性の尊重という大きなテーマも背負っての闇堕ち。だけど、好きになったら止められないじゃん?って話だったりもして明確に恋愛を描いてるなー、とも。
    ファントム/Fがユウヒを全面的に受け入れ守ったのは、オペラ座の怪人になぞらえているのは明白。Fがユウヒを、マントバサーっ!して守るのはズルい。確かにマントは威嚇の武器になるけど(いろんな作品で)。
    最後にはユウヒがFを血肉にして自身の生存を選択する強さも好き。

    前述の主人公は3人居た、なんだけど、超絶個人的には大野さんも女優枠だったのでヒロインが3人居た、なのだ。あんなに動けて強くてマザコン(笑)なのに、なんで女優枠?って思われるのは分かってるけど、脆くて儚くて美しいじゃん!!!
    マザコンで思い出したけど、ダンパーの母役でトクナガさんが出てきたときの衝撃/笑撃たるや。ボブのウィッグにどうやってあの御髪が収まるの。異種間交配した後にちゃんと母の脚の間からダンパーが這い出てくるし乳吸うし、ネタ細かすぎるよw

    仲良しでたまに敵対して世界を見守るコンビ、天使ガブ(ガブリエル)の隼斗くんと悪魔メイ(メフィストフェレス) の翔くん。動ける2人だから共闘するのも、一騎打ちも、ダンスの時のシンメトリーもキレイでカッコイイ!
    一般的な天使が白、悪魔が黒を反転させることで観客の思い込みを利用したり、多様性の包容だったり、西洋なのに陰陽師の話出てきたり(白の中の黒点・黒の中の白点)、トクさんの張り巡らす関係性は面白い。

    F/フューチャー役の高田さんと執事シャドウ役塩崎さんの息の合ったコンビは見惚れるしかない。たった一言発するだけでその場の空気を変える演技も、打点の高い蹴りも、軽やかなダンスステップも。
    Fは元は普通の人間(アンリ)だったのに、博士によって人造人間にされて、最強の知能と身体能力となんなら超能力的なヤツも得ている。Fの早口で繰り出す長台詞の豆知識もすごけりゃ、剣の攻撃を素手で受けて超能力で弾き飛ばすのもすごい。あれは男の子なら一度は憧れるヤツでしょw
    Fの衣装が裾の長いジャケット、もはやマントに近かったので動くとバッサー!ってなる。その流線の美しさ!Fの着けている仮面も凝っていて素敵だし、外したら縫合痕がある。しかも髪が(私が見てきた中で一番?)長くてふわふわカール。どれも萌えポイントを突いてきて辛い!
    始めは、シャドウがF(というか、友人アンリ)を徹底的に守っていてそれをFも良しとして長年の信頼関係が見えていた。でも、シャドウ対ユウヒになった際、Fがユウヒを守る、という選択をしてシャドウに敵対して、シャドウの表情が驚愕と悲しみに満ちる。その差がじわじわ辛かったな。
    自分で振り付けたダンスもあるから踊りやすくて余裕だし、いつものクエストより動いてないから体力余っちゃう。なんてこと(ニュアンス)を言う塩さまの超人っぷり。
    ちなみに、塩崎・高田コンビは『スリフレ』も脳内をよぎるよね!塩様がずんさんを守る構図は同じだけど、この時は、塩様が人外でずんさんが人間でした。

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    2017/02/27 00:11

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